12/16〜12/26のサンフレッチェ日記


<97.12.26> 久々に明るいニュースです。Jユースカップに出場しているサンフレッチェユースは昨日の準決勝でガンバに3対2(前半2-1)で勝ち、エスパルスとの決勝に進出しました。広島の得点者は行友、吉田、秋元。決勝は27日深夜3:05よりテレビ朝日系列で放送の予定です。


<97.12.23> 天皇杯の敗退により今度こそ本当の冬休みに入ったサンフレッチェ。今日以降の予定は当然OFF。その後もずーっと2月上旬の練習再開までOFFだそうです。主力がごっそり抜けて(?)若手選手には、逆にポジションを取る絶好のチャンスなわけですし、この間にきっちりと自主トレーニングをしてレベルアップして欲しいものです。なお、V-Pointも12月28日の18時で年内の営業を終了し、新年は1月6日からになります。


<97.12.23> 明日24日の午後3時より、デオデオ本店7階サテライトスタジオにて「サンフレッチェ広島クリスマス特別サイン会」が行われます。サンフレッチェからは上村、久保、松永の3選手が登場。15名にサンフレッチェ広島グッズが当たるクイズ大会や、先着200名に3人のサインの入った色紙をプレゼントし、また持参のものへのサインも行うサイン会が行われる予定です。サイン会への参加のための整理券は、当日10時より6階プレイガイドで配布されます。


<97.12.23> 森保の京都移籍は撤回を、と言う記事が中国新聞のホームページに出ています。昨日、本人の希望などもあり移籍の白紙撤回を今西総監督が京都側に申し入れをした、とのこと。しかし、京都は「森保中心のチーム作りを考えている」と言うことで、森保獲得に強い意欲を見せている、と書いてあります。普通なら本人が移籍を望まず、チームも残留させる方針を決めれば移籍にはならないはず。にもかかわらず、まるで京都側に主導権があるような書き方をされる、と言うことは、やはり既に仮契約は済ませていたという噂は本当なのかも知れませんね。2、3日後にははっきりする、と言うことです。


<97.12.22> 先週の土曜日、初めてドイツブンデスリーガを見てきました。試合は、バイヤーレバークーゼン対VfBシュツッツガルド。レバークーゼン、とはケルンから電車で20分ほどの近郊の街。「アスピリン」で有名な薬品会社バイヤー社の企業城下町のような所です。Bayer 04 Leverkusenはそのバイヤー社がもつ31のスポーツクラブのうちの一つだそうで、「04」と言うのは1904年設立と言う意味らしい。広島で言ったら「マツダ府中」てなチームが、サンフレッチェの他にあるようなもんですね。(で、なおかつ優勝を争っているわけです。因みに、ケルンのチーム1 F.C. Koelnは最下位を争っております。)
チケットですが、当日券をあてにしてキックオフ2時間前にスタジアムへ行ってみました。ところが、うろうろ歩きながら係員のにーちゃんを見つけて「チケットないんだけど」と話しかけたら「全部売り切れてるよ」との返事。念のためスタジアムのファンショップへ行って聞いたら、やっぱり「売り切れ」とのこと。うーむ、これはやはり「Suche Karte作戦」(ドイツ語で"Search Ticket"と言う意味らしい)か、とかねてから用意していたA4手書きの紙をおそるおそる出して歩き始めました。そしたらなんと、ものの1分もしないうちに小学生を引率してきたらしいおじさんが「チケットあるぞ」と話しかけてきました。そしてたくさん持っていた中から一枚取り出して私の手に。「25マルク」と言っていたような気がしたので、100マルク札(いや、それしか持っていなかったもので)を出して渡そうとしたら、「いいよいいよ!」と笑って手を振って行ってしまいました。そのおじさんは、「かわいそうな日本人旅行者を助けてあげよう」と思ったんでしょうか?良く見たらチケットは40マルクのもの。メインスタンドのほぼ真ん中へん、前から5列目の席でした。なんだかすごーく感激してしまいました。「その代わりにレバークーゼンを応援してあげよう!」と言う気になりまして、早速マフラーを買ってにわかサポーターをしてしまいました。
さて、レバークーゼンのホームスタジアムですが、感じが鹿島スタジアムにそっくりです。収容人数が23000人ほどでちょっとだけ大きいのですが、屋根付きのサッカー専用スタジアム、と言うのは本当にいいです。小雨模様だったのですが、観戦に集中できますね。鹿島にそっくり、と言えばファン(ドイツでは「サポーター」とは言わず「ファン」と言うようです)の雰囲気も似ていました。スタンドがクラブカラーの赤に染まって、ゴール裏から声を合わせて地鳴りのような応援を繰り広げます。キックオフ直前には、ゴール裏全体でファンが皆手にロウソクを灯し、雰囲気を盛り上げます。ゲームはその応援を受けたレバークーゼンが前半から飛ばす飛ばす。中盤からの激しいプレッシャーからボールを奪うとサイド、あるいはゴール前のスペースに素早くボールを出してゴール前へ。この素早い攻撃で前半の早い時間に立て続けに3点を取り、主導権を奪います。しかしシュツッツガルドもやられっぱなしにはなりません。レバークーゼンがペースを落としたのに付け込んで徐々に支配率を高め、前半のうちに1点を返し、更に逆襲をかけます。しかしです。後半半ば頃、シュツッツガルドの激しいタックルでレバークーゼンの選手が昏倒し、退場する羽目になってしまいました。これに怒ったのがレバークーゼンのファン。激しいブーイングでシュツッツガルドを非難し、味方選手の士気を鼓舞します。これで選手も目が覚めたか、再び激しいプレスを再開し、続けざまに3点を奪う猛攻をかけます。シュツッツガルドの選手は、もうなすすべ無し、になってしまいました。ゲーム終了後、試合を終えた選手達がセンターサークルに集まって何やらやってるぞ、と思ったら、やにわに手にロウソクをスタンドの方に向かって掲げるではありませんか!試合前にロウソクで応援してもらったお礼なのでしょうか?ゲームが6点を取った圧勝だったことと言い、このロウソクパフォーマンスと言い、レバークーゼンのファンにとってはこの上ないクリスマスプレゼントになったのではないでしょうか?おかげさまで、私もたっぷりとヨーロッパのサッカーを楽しませて貰えました。(ああ、こんな雰囲気が広島にもあればいいのに!)


<97.12.21> サンフレッチェは昨日、清水エスパルスとの対戦で前半1点先制したもの後半3点奪われ、残念ながら天皇杯3年連続決勝進出は成らず、4回戦での敗退となりました。サンフのメンバーは、GK:下田、DF:伊藤、桑原、小島、MF:笛、森保、服部、山根、盧、FW:久保、高木。ゲームは前半堅い守備で主導権を握り、39分には山根、盧のコンビで先制しました。しかし後半続けざまに、FKとCKからのボールをサントスに押し込まれて逆転を許します。その後サンフレッチェは、笛に代えて金本、久保に代えて路木、更に服部に代えて松永を投入しましたが追いつくことができず、逆に終了間際、澤登のロングボールを受けたオリバに決められ万事休しました。なお、これを観戦していた岡田監督は、下田について「今日は自分の力をよく出していたようですね」とコメントしたそうです。


<97.12.20> 今日は天皇杯4回戦の清水戦。岡田監督が見に来る、と言う事で各選手にとっては代表入りのアピールをしたいところ。特に期待のかかる久保選手は、「岡田監督が来ても関係ない」としながらも、左足首の捻挫が完治していないが「森保選手が入れば本来のプレーができるはず」と気合いが入っている様子です。中国新聞の朝刊に載っている遠征メンバーを元に先発を予想してみますと、
        下田
        
     伊藤 桑原 小島
  
      森保  服部
   笛         路木
        盧
        
      高木  久保
 
 SUB:前川、金本、山根、松永、アーノルド(大木)
なお、伊藤選手は右足甲を痛めており、注射を打ちながらのプレーだ、と言うことで、試合の後数日は練習もできない状態だそうです。「23日は出れないかもしれない」と言う事ですが、しかし負けたら終わりですからなんとか頑張ってもらわないといけないのかも知れません。


<97.12.19> 森保残留か!と言う記事が今日の中国新聞朝刊に出るようです。中国新聞のホームページに掲載されていました。一昨日の話し合いで今西総監督の権限強化が確認されたことから、「広島に残すべき選手」である森保選手の残留が濃厚になった、とのこと。また森保選手自身にもインターネットなどを通じたメッセージが渡されて、「広島に残りたい、と言う気持ちに変わりはない」とコメントしていたそうです。更にこのホームページでも再三紹介した織田さんの活動についても、中国新聞が再び取り上げています。小さな活動の一つ一つの積み重ねが、少しずつチームを動かしつつあるように思います。


<97.12.18> 今日のスポーツ新聞各紙によると、昨日の話し合いも少なくとも主力選手の移籍に関してはあまり効果が無かったようですね。路木選手は「優勝を狙えるチームでプレーしたい」と昨年の城選手と同じような理由で横浜マリノスへの移籍が決定的。「球団は言うことと、やっていることが違うと感じた。環境が整わないのなら、移籍も仕方ない」とコメントしたそうです。マリノスも左SBで活躍した賀谷選手を移籍リストに掲載していた、と言うことから、かなり以前からこの話が進んでいた様子もうかがえます。更に高木選手のヴェルディ、柳本選手の浦和行きもほぼ決まりのようです。ただ森保選手だけは、「京都からのオファーがあった」事は認めつつもこの度の話し合いを「意義があった」として残留をほのめかした、とのことです。


<97.12.18>先日来、ネットワークなどを通じて署名活動を行っておられた織田眞由美さん(GEG02760@niftyserve.or.jp)から、以下のように「署名活動終了」のお知らせが届きましたので、本人のご希望で転載します。
12/17夜、下記文書とともに、集まった署名を株主宛に発送しました。
ご協力下さった皆さん、本当にありがとうございました。

-------------------------------------------------------------------------
(株)サンフレッチェ広島 株主各位様

サンフレッチェの経営危機について、経営者の責任を追及してください。

突然、このような不躾なお手紙を差し上げます失礼をお許し下さい。
わたしは、広島市に住む一サッカーファン、一サンフレッチェファンの織田 
眞由美と申します。

12月2日付中国新聞掲載の「どうなるサンフレ?」という記事に端を発し、今
回のサンフレッチェ大リストラが、我々サンフレッチェ・ファンのみならず、
他チームのファンやサッカーファン以外の方に至るまで、大きな関心を呼んで
います。

信藤社長をはじめとする経営陣は、高額年俸選手の年俸カット(50%と言われ
ています)と契約選手を25名程度に近付けるというリストラ策を打ち出し、不
満な選手は放出も辞さない、と強気な姿勢を崩していません。それに対して選
手側は反発。しかし、もっとも大幅な減俸を突き付けられているはずの高木や
森保は、「年俸ダウンはやむを得ない」とした上で、「チームのビジョンが見
えない。説明を求めたい」(高木)「チームに残りたいが、自分のチーム内で
の位置づけが知りたい。チームを信じている」と発言しています。つまり、彼
らにとっては、年俸ダウンという事実よりも、クラブとしての明確なビジョン
を示してくれない経営陣への不信感が大きいのです。クラブ側の対応いかんで
は、彼らはチームに残る可能性もあるのです。

果たして、選手の年棒の高騰だけが、サンフレッチェの経営危機の原因なので
しょうか。今まで、何度も何度も観客減少が報道され、問題視されてきたにも
関わらず、有効な対策を講じることができなかった経営陣、赤字が累積してい
くのを、なすすべもなく見ていることしかできなかった経営陣の責任が、何故
先ず第一に問われないのでしょうか。
信藤社長は、会社の将来構想や打開策を問われ、「正直なところ、見えてこな
い」とはっきり答えて、それを新聞に書かれてしまいました。このような場当
たり的な経営では、例え選手を売ることにより当面の赤字が減少したところで、
今後同じように赤字を出し続けることは間違いありません。そしていずれは、
会社経営そのものが、完全に行き詰まってしまうことは目に見えています。
殊に、今回放出が取りざたされているのは、現役の日本代表や、過去に代表歴
を持つ、いわばサンフレッチェの看板とも言える選手が中心です。来シーズン、
商品(サンフレッチェの場合は、Jリーグの試合がその最たるものです)の品
質を上げてお客を呼び戻さないことには売り上げの上昇などあり得ないのに、
その中心となる「工場」や「材料」(選手のことです)の質をみすみす下げて、
お客の心をむしろ離れさせていくような今回のリストラは、本当に理にかなっ
たものなのでしょうか。

株主の皆様にお願いします。
皆様がお持ちの、株主としての権利を、どうか正当に行使して下さい。そのこ
とによって、サンフレッチェの再生の道を切り開いて下さい。わたしたちファ
ンの夢を救って下さい。
わたしたちには、直接、経営陣の責任を問う法的能力がありません。このよう
な方法で、その力を持つ株主の皆様にお願いすることが、わたしたちにできる
精一杯のことなのです。
どうか、広島のサッカーの灯を消さぬよう、わたしたちに力をお貸し下さい。
お願い致します。

商法第237条第1項による株主総会の開催要求を行い、
1.明快な今後の方針の説明
2.現状の経営合理化の内容説明
3.上記1,2についての「外部へ向けた」説明
を求め、その結果によっては経営者の責任を追求すること

今一人のサッカーファンとして、株主の皆様が、このような具体的行動を起こ
して下さることを真に願い、試合会場やインターネット、パソコン通信を通じ
て集まった賛同者1,540名の署名、及びファンから届けられた生の声とと
もに、ここにお送りさせていただきます。
わたしたちのこの切なる願いを、どうかお酌みとり下さいますよう、心よりお
願い申し上げます。
尚、最後になりましたが、本来なら直接お伺いしてお願いすべきところ、この
ような郵送という手段を取りました非礼につきまして、深くお詫び申し上げま
す。
  
                     サンフレッチェ・ファン有志一同
                     並びに 賛同者 計1,540名
-------------------------------------------------------------------------


<97.12.17> 今日の球団側と選手との話し合いは、それなりに有意義なものだった模様です。詳しくは中国新聞のホームページに載っていますのでそちらを見て頂ければ良いと思いますが、特に今西総監督の権限を強化する、と言うあたりに注目できるのではないか、と思いました。少なくとも、昨年や今年のように選手強化やフィジコの問題などでちぐはぐな事が多かった点が改善されれば、来年はもっと実力相応の成績になる!と期待できますね。ただ、高木選手は記者会見で、「(球団の改善策は)1年後2年後の話ばかり。僕には時間がないし、他の球団から具体的な話ももらっている。」と語っていたそうです。この件に関しては、いささかやむを得ないかな〜、と言う感想を持ちました。(残念ではありますが。)


<97.12.17> 今日、チームの経営者側と選手達との「話し合いの場」を持つことになったそうです。今のところそれぞれの側から誰と誰が出席して、何時から行うのか、など情報が全くありませんが、少なくともこじれた問題が多少なりとも前進しそうです。果たして、サポーターの運動が功を奏したことになるでしょうか?


<97.12.16> 試合勘が戻っていなかったからか、あるいはぎくしゃくしたものがチームに残っていたからか。天皇杯3回戦では前半モンテディオ山形に押しまくられましたが、これを下田のスーパーセーブ連発で凌ぎ、森保の投入で流れを引き戻し、更に前線にFWを4枚並べるパワープレーで押し切りました。「格下」相手の試合内容としては決してほめられたものでは無いものでしたが、広島スタジアムのゴール裏からバックスタンドにかけてを埋めたサポーターに後押しされ、選手達とトムソン監督の意地が爆発したゲームだった、と言えるのではないでしょうか?なお、暗い話題ばかりのこの2週間でしたが、ビッグアーチの土壌が改良され芝が蘇った、ようやくフィジコを取ることに決まった、クラブハウスを広島市内に持つことになった、など改善の方向もようやく見えてきたかな?、と言う感じです。後は経営陣がしっかりとしたビジョンを提示して、選手達と納得の行くまで話し合ったくれること、では無いかと思います。


 SANFRECCE Diaryトップページに戻る