12/7〜12/12のサンフレッチェ日記


<97.12.12> 11日付の中国新聞ホームページに、ネットワークから始まった署名活動を街頭での署名に展開している織田さんの記事が紹介されています。先日メッセージを紹介したように、選手を放出するのが問題、と言うだけではなく、経営責任を問う、と言う内容。新聞で紹介されたこともあって注目度は倍増、と言うところだそうで、信藤社長も「真摯に受け止めたい」と語っていたそうです。10日から12日には早朝に行っていたこの活動は、13日にはまず朝10:00〜10:30ごろ古市橋駅(JR可部線)に集合してビッグアーチに行き、その近辺に遊びに来ている人を対象に署名活動をし、午後、本通り(広電宇品線本通駅近辺)に移動して14:00〜14:30頃から行う予定だそうです。お近くにおられる方で、お手伝い頂ける方が居られましたらぜひご協力を。またメールによる署名活動も引き続き受け付けています。


<97.12.12> 日本代表の岡田監督は、20日の天皇杯は栃木に見に行くことにしたそうです。20日の栃木、と言えば順当に行けばサンフ対エスパルス。岡田監督の目当ては久保だとか。捻挫の後遺症も無く練習メニューも元気にこなしているそうですから、ここでアピールして代表入りして欲しいところです。ただ、そのためにはまずは山形戦。相手は「格下」ではありますが、JFLでも上位4強に次ぐ存在で、ぶっちぎりだった札幌相手にも勝利を上げているチーム。決して侮ることはできません。対するサンフは2ケ月ぶりの真剣勝負、レギュラーではポポビッチと柳本を欠き、更にリストラ騒動でモティベーションも低い(たぶん)、とアップセットが起きる可能性は十分、と言う感じか。少なくとも広スタをサポーターが埋めて「がんばれ」と言う声で後押ししてやれば少なくともモティベーションの点ではずいぶん上がるのではないか、と思いますが...


<97.12.12> 選手を減らす、と言う話題ばかりが続出していたサンフですが、この度JFLのブランメル仙台から古賀選手を獲得することが決まった模様です。リーグ戦の間から獲得の申し入れをしていたそうですが、この度仙台側が放出を決めたのに伴い、鹿島の了承を得てテストをした、と言う事です。古賀選手は左SBだったはずなので、路木選手とポジションがぶつかるのですが、う〜む、路木放出、と言うことかなー。しかしそれでも左サイドには服部がいるわけだし、もう少し右を補強して欲しいところですが。


<97.12.11> この間の問題に関して、広島市内在住のサポーターの1人であるS.K.さんが次のようなご意見をNiftyServeに発表されています。非常に示唆に富むご意見だと思いますので、ご本人の承諾を得て転載します。
「球団経営者の常識」(NiftyServe FSJL#14-8593より転載。)
サンフレッチェのいちサポーターの意見として。
今回の一連の球団の動きを見ていて、「これは本気で2部落ちを想定しているのか も」と思いました。球団の論理に従うと、今の経営規模は運営できる限度を超えて いる、したがってビジネスの規模を縮小する。それだけの理屈しか見えてきませ ん。その理屈の行き着く先は「運営維持できる範囲での経営を目指す、つまり2部 からやり直す。」しかないと思います。それならそれでひとつの経営方針ではある と思います。
われわれがそれを受け入れられるかどうかは別にして、ひとつの経営判断としては それは間違ってはいないでしょう。ただ、どうにも理解できないのはこういう縮小 の論理を取りながら、その行き着く先について何の進路も見えてこないのです。 言い換えれば「最初から2部でやり直すことまで球団は考えてますよ。サポーター の皆さんはつらいでしょうが、これが企業としての存続の唯一の途なのです。どう かご理解ください」という声明があって、それに伴って今回の大幅な選手の整理が あるのであれば、ビジョンと行動だけは筋が通ってくるはずです。ところが一切サ ポーターや地域へのコミュニケーションを欠いた状態で、行動だけは既成事実とし て積み上げられている。この部分がどうしても理解できないのです。
サッカー球団というのは他の業態と違った特殊な部分があると思いますが、ひとつ にはこのファンへの説明義務があると思います。 本質的には客商売である、しかもかなり大量な人数をコンスタントに確保して利益 をあげる構造になっている意味で、普通の客商売よりも比較にならないほど来場者 へのコミュニケーションが重要な商売でしょう。簡単な話、コンビニに一日一人も 客がこなくてもコンビニはつぶれたりはしませんが、サンフレッチェのゲームが動 員0の日があったとしたら、経営を直撃します。規模が違うのです。ということは 客、つまりサポーターの同意を失った状態ではこの企業は存続しないのです。それ がこの業態の構造的な宿命なのです。
少なくとも、今の断片的な情報を流してるだけの状態では、サンフレッチェ広島の 経営陣がたとえどんな方針を持っているにせよ、まずこの部分でサッカー球団経営 者としての意識が欠けていると言わざるを得ません。大至急サポーターに向けたオ フィシャルな声明が必要でしょう。
つぎに今報道されている選手放出につながる動きについて。この部分については球 団の情報の出し方が、期せずして巧妙にはたらいているかのようです。新聞紙上に 出てくるのは「年俸の高騰と動員の減少」という二つの対立の図式です。そしてあ たかも年俸「だけが」球団の経営改善の手段であるかのような印象を与えていま す。たとえて言えば、全身に重傷を負っている患者の、ごく一部だけを写真にとっ て報道関係に渡しているようなものです。「ここを治療しなければ助からない」 と。
当たり前ですが、問題の所在はそこだけにあるのではありません。もっと深刻な患 部は別の場所にあるのです。
端的に言えば選手の年俸の総額が仮に全体で50%になったとして、役員報酬は50%以 上カットされているのか、ということです。役員報酬は経営者への対価ですから、 株主が決めるもので、仕入れや販管費とは別のものだという反論もありましょうが それくらいの責任を感じているのかどうか、ということです。また、会社としての 販売管理費は前年比何%で来年度予算化しているのか。選手の年俸は普通の商売で 言えば仕入れにあたる部分です。普通の経営者が経営合理化というときは、守るべ き優先順位は、1.商品2.従業員の雇用確保3.経営者です。株主は会社の所有者なの でちょっと別の扱いになります。極端な話、事務所が電話1本、机1個になろうと、 商品の仕入れには手をつけません。たとえば去年サンフレッチェ広島は事務所を移 転して拡大しましたが、それより前から経営自体は苦しかったわけで、こういう部 分に見られる現状認識の甘さと判断の誤りは、経営者としてどんな言い訳もできな いでしょう。「年俸云々」の問題を持ち出す前に、経営者が為すべき問題はあまり にも多い、逆に言えば、それらすべてを解決したと言えなければ、選手の年俸とい う商品仕入れにあたる(実際は給与という形で支給しているのかもしれませんが、 選手の年俸は球団にとって本質的に仕入れに等しいものだと思います)の部分に手 を付けて事業を縮小するような行為は許されないのです。
サンフレッチェの経営者の辞任より、まず
1.明快な今後の方針の「サポーターへ向けた」説明
2.経営合理化の内容の具体化
の二つが先です。これがなければどんな議論も空論になりかねません。そのうえで 選手放出の可否を議論し、その結果によっては経営者が責任を取る。今一人のサポ ーターとして経営者に、このような「常識」を持った行動を望みます。


<97.12.11> JFL所属の福島FCは9日、ついに存続を諦め天皇杯後の解散が決定しました。これまで「プロ化の流れには乗れない」と言うことでJFLを撤退した企業チームはありましたが、プロのチームが完全に消滅するのはJリーグ発足以来初めてのこと。問題が発覚したのが11月末でしたから、2週間ほどで全てが終わってしまいました。どうして、そんなになるまで放って置いたんだろう、もっと早い時期から手を打てなかったんだろう、などと思いますが、もうどうにもならないことになってしまいました。福島FC経営陣の責任も大きいと思いますが、しかし結局のところ、客が入らない、ということが致命的だったように思います。郡山市の商工会議所は「平均3000人入れば支援する」と前から言っていたそうですが今年の平均は1500人。ホームゲーム最終戦だった先日の天皇杯2回戦は、問題が露呈して注目されていたにもかかわらずわずか300人あまり。結局、最後のこの少ない客の入りが止めを刺したのではないか、と言う気がします。広島は、何だかんだ言っても福島に比べればサッカーの基盤があるしプロスポーツを維持している経験もあるし、大企業もバックにいるし、で遥かに条件は良いのですが、だからと言って今後つぶれない、と言う保証はありません。今度の広島の「リストラ」の問題についてはサポーターの反対運動が広がりを見せており、ある程度チーム運営に影響を与えるかも知れません。しかし、結局のところ最終的には、観客が入らなければいずれは「チーム解散」と言う事態になるのです。これまでの経営の失敗の責任は問わなければなりません。また、関係がうまく行っていないと言う県協会との関係ももっと改善していかなければならないでしょう。しかし、やはり我々サポーターがサンフのゲームを一杯にすること。これが一番のサンフを救う道ではないでしょうか?


<97.12.10> サンフレッチェのプレスリリースより11日以降のスケジュールを紹介します。(なお、この情報はNiftyServe FSJL14番会議室のあくあさんの書き込みより、ご本人とサンフレッチェ広島の承諾を得て転載しています。)
  11(木) 10:30 〜 トレーニング         会場:郷原グラウンド
  12(金) 10:30 〜 トレーニング         会場:郷原グラウンド
  13(土) 13:00 〜 トレーニング         会場:広島スタジアム
      12:25 〜 ユースチーム 親善試合 慶応キッカーズ戦
                          会場:広島ビッグアーチ
      13:00 〜 ジュニアユースチーム
           高円宮杯第9回全日本ジュニアユースサッカー選手権大会
           一回戦 横浜マリノスジュニアユース追浜
                        会場:名古屋市港サッカー場
  14(日) 13:00 〜 天皇杯 3回戦 対戦相手 モンテディオ山形
                          会場:広島スタジアム
      12:00 〜 ジュニアユースチーム
           高円宮杯第9回全日本ジュニアユースサッカー選手権大会
           二回戦 対戦相手 未定  会場:名古屋市港サッカー場
  15(月) OFF
  16(火) 10:30 〜 トレーニング         会場:郷原グラウンド
  17(水) 10:30 〜 トレーニング         会場:郷原グラウンド
  18(木) 10:30 〜 トレーニング         会場:郷原グラウンド
  19(金)  9:30 〜 トレーニング         会場:鯛尾グラウンド
      午後   移動
  20(土) 14:00 〜 天皇杯 4回戦 対戦相手 未定
                      会場:栃木県グリーンスタジアム
  21(日) OFF
      14:00 〜 ユースチーム
           Jユースカップ '97Jリーグユース選手権大会
           決勝トーナメント
           1回戦 対戦相手 交野フットボールクラブユース
                      会場:広島広域公園補助競技場
       9:30 〜 ジュニアユースチームセレクション(対象:小学6年生)
                       会場:広島県総合グラウンド


<97.12.9> 今朝の中国新聞に「柳本チームに合流」と言う記事が載っていました。両足付け根の具合がやはり良くなく、奈良で治療に専念していたそうです。完治まで2ケ月かかる見込みだそうで、となるとフランスに向けての代表再招集にも間に合うかどうか微妙です。なお、退団の意思や移籍先については「今は言えない」とのことで、「広島には愛着がある」としながらも「ビジョンが見えない」と言うのが一番の不満の様子。「このままでは将来的に不安。自分をレベルアップできる環境でやりたい」と言うことで、今後球団幹部と再交渉して最終的な決断をするそうです。これまでの報道では「ヤナギだけは既に移籍が確定」と言う雰囲気でしたが、そう言うわけではないんですね。「柳本を放出しないでくれ」と言うサポーターの声ももっと集めるべきかも。
それと、ネットワークを通じての意見集約、署名活動のことも紹介されていました。「当初は鈍かったファンの動きは、問題発覚から1週間が経過し、徐々に広がっている」とのこと。先日紹介した中野さんは70名の意見をプリントアウトして届けられたそうで、これを受け取った今西総監督は、「こうしたファンのみなさんの声を、必ず球団経営に生かしていきます」と語ったそうです。また、なかじゅんさんの意見募集と14日のモンテディオ山形戦へのファンの結集呼びかけ、更にNiftyServe広島部屋での署名活動も紹介されています。小さな行動だ、と思ってもまず始めることが大切です。いずれ大きな流れとなって、動かすことができるはず。更に大きく、「選手を放出するな」の活動を広めて行きましょう!


<97.12.9> 先日紹介した福島FCの存続を求める署名は、500名あまりの方々のご協力を得てとりあえず終了しました。サンフレッチェファンの方のものも沢山頂きました。どうもありがとうございました。


<97.12.9> 一時は「中断」することにしたこのホームページですが、いろいろと思うところがあってできる限り、不定期にアップデートしていくことにしました。(と言っても、また状況によっては変わるかも知れませんが...)と言う事で、その1。選手達を放出するな、と言う反対の署名をゴール裏サポーターの方々が取っているそうです。(中国新聞の記事から。)その2。「紫熊倶楽部」のなかじゅんさんの提唱で、「14日の広スタを紫に染めよう!作戦」が展開されます。その3。13日に紙屋町界隈でビラ配りをし、テレビなどでのアピールをして広スタでの抗議行動に結びつけよう、と言う計画があるそうです。その4。「ビラ配り」は7:00〜8:20に広島駅前で行う、と言う話もあるようです。(以上の件に関しては、「三矢Web」の他のページもご覧下さい。)


<97.12.7> これまで9ケ月間にわたってほぼ毎日更新してサンフレッチェの最新情報をお届けしてきたこの「SANFRECCE Diary」ですが、オーナーの瀬戸が今週から来春3月12日までドイツに出張するため、継続的な更新が無理になりました。主力選手の放出と経営立て直しの問題や、3年連続決勝進出を目指す天皇杯など12月も話題が目白押しで、ここで中断するのはまことに残念ですが、せっかくフットボールの本場であるヨーロッパに行くのですから、いろいろと試合も見て楽しんできたいと思います。いろいろと問題続出のサンフレッチェではありますが、ここでチームを救うのは会社経営陣でも、スポンサーでもなく、サポーターの力しかありえない、と思います。そしてサンフレッチェサポーターにはそれだけの力がある!と信じています。これから後は、「三矢Web」の仲間である紫熊倶楽部のなかじゅんさん、Sanfrecce Data Bankのえっちぇさん、広島スポーツマガジンの中野さんにお任せして、私は遠くヨーロッパの空の下から声援を送りたいと思います。


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