7/20〜26のサンフレッチェ日記


<97.7.26> W杯予選と日程が重なってしまったJリーグ2nd stageは、昨日結局代表抜きで実施すると決まりました。やはり日程を1月以降にずらすのは選手との契約の関係で難しい、と言うハナシになったようです。代表は8月22日から合宿に入り、外国人選抜と対戦するJOMO Cupを8月28日に繰り上げて「壮行試合」として実施します。従って代表に選出された選手は2nd stage第6節まで出場して、それ以降は代表抜きでリーグ戦を行うことになります。サンフの場合は名古屋、磐田、柏、浦和、ガンバ、川崎までがフルメンバーで戦える相手、と言うことになりますね。また、99年からリーグを2部に分ける際のポイントについても見直すことになりました。


<97.7.26> 今日のJリーグオールスター戦に選出されていた路木選手は「24日の練習で以前痛めていた左足首に違和感が出た」と言うことで、参加を辞退しました。これに代わって選出されたのはなんと上村選手。本人も「まさか選ばれるとは思っていなかった」と語っていたそうです。確かに能力的には代表に選ばれても不思議ではないかも、とは思いますが、少なくとも1st stageの実績からいえば伊藤や小島、あるいは桑原が選ばれる方が自然なように思いますが...


<97.7.25> ユース選手権第3戦は名古屋グランパスエイトユースとの対戦となり、今度はサンフユースが6対0で勝利した模様です。うーむ、なんだか大量得点差のゲームが多いのですが、そんなに各チームの実力差にムラがあるのでしょうか?


<97.7.25> 明日以降8/3までのスケジュールです。
26(土) 10:30 〜 トレーニング(郷原グラウンド)
27(日) トップチームはOFF、サテライトは15:00からチャレンジャーズリーグ第3節:ヴィッセル神戸戦(いぶきの森球技場)
28(月) 10:30 〜 トレーニング(郷原グラウンド)
29(火) 10:30 〜 トレーニング(広島ビッグアーチ)
30(水) 19:00 〜 2nd stage 第1節 名古屋グランパスエイト戦(広島ビッグアーチ)
31(木) OFF
8/1(金) 10:30 〜 トレーニング(広島ビッグアーチ)
2(土) 18:30 〜 2nd stage 第2節 ジュビロ磐田戦(広島ビッグアーチ)
3(日) トップチームはOFF、サテライトは15:00からチャレンジャーズリーグ第4節:アビスパ福岡戦(郷原グラウンド)


<97.7.24> それにしても、FIFAの決定にはいつもながら驚かされますね。またまた前に決めたことをあっさり覆してくれました。今度のW杯最終予選の決定にあたっては、珍しく日本サッカー協会のイニシアチブも発揮されて10カ国中6カ国(日本、韓国、中国、カザフスタン、ウズベキスタン、イラン(なんで?))が「マレーシアとシンガポールの共同開催」で一致していたと聞いていましたから、それで決まると信じていました。ところが、さすが目的のためには手段を選ばない砂漠の民。サウジ等は「東南アジア開催なら出場しない」とまで言って抵抗したそうです。で、FIFAの「大岡裁き」で一転H&Aの試合形式になりました。こうなると、予選方式はほぼ欧州と同じになりましたし、本来の姿に戻った、とも言えるのですが、しかし問題は日程があまりにタイトなこと。最初の予定を決めたのがFIFAなのかAFCなのか知りませんが、見込みの甘さが災いしました。
こうなると最終予選はJリーグ2nd stageともろにぶつかるので、川淵チェアマンはJリーグは(1)代表抜きで行う (2)代表戦の合間に行う (3)天皇杯終了後の1月以降に行う、の3つの可能性から選ぶしか無かろう、と言っていましたが、私の個人的な意見を言わせてもらえばこの案の優劣は (1) > (3) >> (2)だと思います。とにかく(2)は最悪。予選が飛び飛びで行われるならまだしも実際にはほぼ毎週1試合のペースで消化しなければなりません。代表選手は疲れ果て、Jリーグのゲームのレベルは落ち、で結局W杯には行けない、Jリーグの人気も低下する、でエライことになる可能性大です。(3)は(2)よりはましですが、8月に行ったリーグ戦の続きを4ヶ月空けて行うわけですから、何をやっているのか分からなくなりそう。選手の契約もほとんどが12月一杯で更新されるはずですし、それに1月、2月の寒い時期にゲームをやってお客さんが入るとも思えません。と言うことで、私は(1)を押します。集中方式でやる最終予選と違ってゲームごとの選手の入れ換えはどんどんできるはずですから、トップチームとサテライトの関係のように、代表で調子を落としたり怪我をした選手とクラブで好調な選手の入れ換えが簡単です。(リーグ戦を同時平行していないとこれは難しい。)代表を多く出しているクラブ、及びそのサポーターは不満でしょうが、今までだって各国代表に選出されている外国人選手が抜けることは良くあったわけですし。今年と来年の成績を勘案して99年からの1部、2部の振り分けをすることが決まっているので、現在下位に低迷しているチームにとっては特に大変な所ではあります。しかしJリーグで2部に落ちても1年我慢すれば戻ってこれますが、W杯の予選を勝ち抜くチャンスはこれを逃せば8年後まで巡ってこないのです。多少クラブは犠牲にしてでも、予選を再優先で考えるべきです。(99年リーグの振り分けには今年の順位に0.5をかけた係数が用いられますが、2nd stageについてはこの係数を小さくする、等の救済措置はあってもいいかも知れませんが。)サンフレッチェからは現在代表選手は選出されていませんが、怪我が直れば当然選ばれるはずの高木、柳本に、路木だって、前川だって、なんなら森保だって抜けて結構。今年は育成の年、とトムソン監督も言っていることですし、若手にとってはアピールの良いチャンスです。オールスター前にクラブ関係者と協会関係者とで協議をする模様ですが、サンフレッチェから出られる方にはぜひ、(1)の案を押してもらいたいと思います。


<97.7.24> オールスター出場が決まっていた柳本選手ですが、手術後の回復が思わしくなく出場を辞退しました。その一方で、清水の堀池選手の代替として路木選手の出場が発表されました。


<97.7.24> 久保選手は、20日に高校の同級生と入籍したそうです。披露宴などの予定は未定、とのこと。これで少しは落ち着くかな?


<97.7.23> 先日ヤンセン元監督がスコットランドのグラスゴーセルティックと契約した、とお伝えしましたが、今年限りでサンフを退団して欧州進出予定の盧選手を、獲得しようと現在交渉中だそうです。


<97.7.23> ユース選手権第2戦は三菱養和FCとの対戦となり、2対3で敗れました。


<97.7.22> 今朝の中国新聞によると、昨日行われたユース選手権第1戦で鹿島アントラーズと対戦したサンフユースは、0対5(前半0対2)で敗れたそうです。中国地方では無敵の同チームですが、やはり全国には強いチームがいるものです...


<97.7.22> 天皇杯広島県代表決定戦を兼ねる全広島サッカー選手権は一昨日から準決勝、決勝が行われ、広島大学が優勝しました。以下はその結果です。
【準決勝】
広島経大 3|1-1|2 サンフレッチェ広島ユース
      |2-1|

広島大学 3|1-0|1 広島教員
      |2-1|
【決勝】
広島大学 2|2-0|1 広島経大
      |0-1|
主力をユース選手権に送って一年生中心のユースチームでしたが、キープ力、パスの精度など確かな技術を持った選手が多く経大に食い下がって、惜しい敗戦だったそうです。また、優勝した広島大学は教員採用試験の日程と重なり、4年生を欠いての苦しい戦いを制しての2年ぶりの天皇杯本戦出場。一昨年はいきなりジュビロとの対戦で、勝ち負けよりもJリーグクラブとの真剣勝負を楽しんだ感がありましたが、今年は3回戦まで対戦はありません。組み合わせに恵まれれば1、2回勝つチャンスはあります。


<97.7.21> 昨日、サテライトのチャレンジャーリーグ第2戦、セレッソ大阪戦が行われ、4対2(前半1対0)で勝ちました。得点者は若井、吉田、クルーク、服部。この中で注目はクルーク。来日後初の対外試合への出場で、守備的MFとして先発し、プレーメーカーとして良いパスを供給したとのことです。特に圧巻は得点のシーンだったそうで、相手GKが前に出ているのを見るやハーフウェイライン付近から浮きだまの超ロングシュートを決めたらしい。一昨日のフリエ戦ではスタンドで観戦していたようで、試合終了後ファンにサインをしているのを見たのですが、細長い手足に白い肌で、なんだかいつも見ているサッカー選手のイメージとは違う感じでした。さてどんなプレーを見せてくれるのでしょうか?


<97.7.21> 昨日の観戦記で書き忘れたことですが、一昨日のゲームで荒れていたのは森保だけではありませんでした。83分には桑原と山口素の2人がドツキ合いをして双方共にイエローカード。そこでフリエにフリーキックが与えられると、それに怒った久保が蹴ってこれもイエローカード。久保はその後もラフプレーだったかで審判の注意を受け、いつ2枚目のイエローを貰うかはらはらしていました。久保は後半は見た目にもカリカリしていて、その割にプレーには精彩が無く、印象度的には前半戦の活躍が台なし、の感じでした。確かに、ラフプレーはフリエが先に仕掛けてきた。彼らは優勝のためにどうしても勝たなければならない試合で、前半は全く自分達のサッカーができずに焦っていたのは分かります。しかし、だからと言ってサンフの選手がその焦りにつきあう必要は全く無いのに。ゲームを支配していたのは自分達だし、無理にゲームを進めなくても良いのだから、ラフプレーを仕掛けられても落ち着いて受け流せば良かったのに、と思いますが。久保などの場合は「若さ」と片づけられても、代表の経験も、優勝の経験もある森保がイレブンを落ち着かせることができず、逆に率先して乱暴な行為をしてしまう、と言うのにはいささかがっかりです。私が監督だったら、しばらく彼は使わない所です。


<97.7.20> 1st stage最終節のフリューゲルス戦は、昨日ビッグアーチに8840人(もっとも、かなりフリエのサポーターが入っていましたが)の観衆を集めて行われました。サンフレッチェの布陣は次の様な感じでした。
       下田
       
   伊藤 ポポビッチ 上村
    
     桑原  森保
  笛          路木
     山根  久保
   
       高木

 SUB:前川、小島、安部、服部、アーノルド
アーノルドは欠場で高木のワントップ、また上村のテストで小島がお休み、と言うのは中国新聞の予想通りでしたが、GKがなぜか下田。サブに入った前川は、ゲーム中ベンチ裏で安部、服部を相手に練習しながら出たそうにしていましたから、別に不調だった、と言うわけでも無さそうでしたし、これもテストの一環だったのでしょうか。ゲームは、しかし優勝に突き進むフリエとテスト布陣のサンフ、と言う構図とはウラハラに、サンフが圧倒的に支配します。桑原、山根等を中心に中盤でパスが良く繋がり、サイドからの突破もたびたび見られます。またいつもながら堅実な守備の伊藤、このゲームが9カ月ぶりの先発の上村も、相手FWのバウベル、服部に仕事をさせません。またキープレーヤーのジーニョに対しても山根などがしつこいチェックをかけ、前半は危ない場面はほとんどありませんでした。だから前半、サンフが2点を先制したのも当然の流れ。1点目は路木のクロスが中央でフリーになった久保の頭にどんぴしゃで合い、2点目は2列目から飛び込んだ久保のファインゴール。どちらが優勝を争うチームか分からないような、そんな展開で前半を終えました。サンフのこんなに良いゲームを見たのは本当に久しぶりのような感じでした。
後半になってすぐ、サンフはセットプレーから1点を返されますが、しかし流れとしてはまだそんなに悪くなかったのですが、決定的に変わったのは森保の退場からでした。相手選手(服部?)と口論になった、と思ったらいきなり頭突きをくらわせます。もんどりうって倒れるフリエの選手。レフリーはすかさずレッドカードを出し、森保はピッチから姿を消しました。これでサンフは完全にペースが狂い、高木1人を前線に残して後の8人は全員が引いて守ります。これを見たフリューゲルスは、DFの薩川を原田に代え、ツーバックにしてカサにかかって攻めてきます。フリエが攻め込む、シュートを下田がファインセーブ、ゴールキックは高木の頭へ、競り合って落とすが誰もおらずフリエにとられ、攻め込まれる、と言う無限ループ。たまに中盤でカットしても誰も上がらず、サンフレッチェが点を取れそうな予感は全然ありません。77分には高木からアーノルドに交代しましたが、そうなると全員が引いて守る始末。苦しい展開もなんとか頑張って、試合終了まで後5分、と言うところまでは来たのですが、そこでついに力尽きました。CKからのボールに飛びついた下田は届かず、ゴール前で回されたボールはついにネットを揺らします。同点になってしまうと、もう優勝に向けて盛り上がるフリエの勢いを止めることはできず、とうとうロスタイムに劇的な(フリエにとって、ですが)勝ち越しゴールを許し、3連敗で1st stageを終えることになりました。


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