8/17〜8/23のサンフレッチェ日記


<97.8.23> 今朝の中国新聞によりますと、DF陣ではただ1人生き残った(?)伊藤選手も前節で右足首をねんざし、本格的な練習は行っていない、とのこと。本人は「出るしかないでしょう。ムードがいいので、ぜひ勝ちたい」と無理にでも出場するつもりの様子。私の趣味からすればあまり無理をして欲しくないのですが、今日ばかりはしょうがない、と言う気になりますね、この状況では。高木、路木の代役は大木と服部が務めそう。どちらも一時調子を崩していましたが、こんなチャンスはめったに無いですからがんがんやって欲しいもの。服部は守備に気を取られて上がれない、大木はマークがきつくて動けない、と言う場面が延々と続きそうな予感もしますが、90分間に一発でも2発でも、服部が左サイドを突破してクロスを上げ、これに大木が飛び込んでシュート!と言う決定的場面を演出して欲しいものです。遠征メンバーはGK:前川、下田、DF:桑原、伊藤、影山、MF:吉田、クルーク、笛、森保、服部、山根、久保、若井、金本、FW:大木、松永、と言うことです。


<97.8.22> 明日のサンガ戦ですが、高木、路木の代表組が抜ける上に小島がイエロー3枚の蓄積で出場停止。はっきり言って代表よりも小島が抜ける方が痛いです。代わりのストッパーですが、これまで影山が平塚戦、安武が清水戦のそれぞれ1試合サブの登録をされていますが、ここでいきなり先発出場、となるかどうか。あと、ストッパーとして可能性がありそうなのは秋満、川島あたりでしょうか?根拠は、それぞれ2月のプレシーズンマッチで使われたことがあるから(^_^;;) しかし、これまでいくらでもDFの若手を使うチャンス(ピンチ?)はあったのに使わなかったことを考えると、結局このへんに落ち着くのでは、と思います。
       前川
       
    笛  桑原 伊藤

    森保  クルーク
  吉田        服部
       山根
       
     大木  久保
      

SUB:下田、金本、安部、影山、松永
笛のストッパー、と言うのは昨年もありましたし、WBでも守備に専念している時間が長いのでなんとかなるのではないでしょうか?サブに松永を入れたのは、サテライトでコンスタントに点を取っている「ご褒美」です(^^;)。誰がFWのサブとして入るにしろ、前線の3人が90分持たない可能性が高いので、出場できるチャンスはありそうです。


<97.8.21> 昨日のヴェルディ戦、久しぶりにビッグアーチに観戦に行ってきました。平日なので観客は少ないだろうな〜、と思いながら行ったのですがさにあらず。久しぶりに1万人を越えていたらしく、夏休みの効果?あるいはヴェルディ効果?それから、ズタボロだったピッチもかなり補修されていて、「安物のカーペットが所々擦り切れている」と言う感じになっていました。まだ補修し残しのところや、継ぎ目のところではイレギュラーしていましたがなんとかプロのゲームができる状態にまで成っていたように思います。

さて、サンフの先発ですが次のような感じでした。

       前川
       
    伊藤 桑原 小島
  吉田
     森保     路木
       クルーク
    
    山根    久保

       高木

SUB:下田、金本、笛、服部、大木
ついに右WBは笛に代わって吉田の先発でしたが、なんだかやっぱりSBみたいな動きで、ふと気づくとフラット4になっていたりして(もしかすると、サンフの今のシステムは3バックと見せかけての4バックなのかも?)、なかなか上がって行きません。一方の左サイドも、前半は路木の出来が今一つで、あまり形が作れません。初めは高木と久保をトップに残して全体的に腰が引けた布陣で、「得意の」ロングボール攻撃しかなく「またか」になりかけました。しかし、これを助けてくれたのはヴェルディ。なんだかもう目を覆いたくなるような出来で、各選手がてんでばらばら。そんな中、割合早い時間帯に、クルークの落ち着いたラストパスを久保が押し込んで先制し、さらにクルークの見事なFKで追加点を取ることができました。このおかげでサンフは落ち着いてゲームをコントロールできるようになり、久々に中盤の押し上げの利いた良いサッカーをできるようになりました。

ゲームの流れとしては、この後の時間帯から後半に1点取られるまでが一番良かったと思います。その中でも、特にクルークと山根が良かった。クルークは最前線から先頭を切ってチェイシングして守備のお手本を示し、攻撃ではボールを良く散らしてヴェルディの守備を翻弄します。先制点はロングボールを受けた久保がいったんクルークに預け、クルークがそれをループ気味にDFをかわして久保に返したボールを苦しい体制から押し込んだもの。今までのサンフだったら久保にロングボールが行った時点でフォローが無くて潰されていたところですが、あそこにクルークがいたことがいつもと違う点だったと言えるように思います。またこのクルークの活躍のおかげで、山根も伸び伸びとプレーできていました。鋭いドリブル突破をしばしば見せ、「WB不在」の右サイドの攻撃はほとんど彼が形を作りました。なんか彼の小気味の良い動きに比べると、高木やカズのドリブルは非常に重たく見えて、逆に「代表は大丈夫?」なんて心配になってしまいました。(^^;) 山根のJリーグ初ゴールは、クルークのFKを高木がこの日唯一成功したポストプレーで落としたボールを、ペナルティエリアのやや外側から狙ったもの。DFの間を抜けたボールはGKの右側でバウンドしてゴールに吸い込まれました。山根はたぶん、今日のゴールでかなり自信を付けたでしょうから、これで90分持つ体力が付けば、「森島のような選手」(河内現U-16代表監督が言ったらしい)になれそうな予感がします。

ヴェルディに取られた1点は、セットプレーに賭けて玄を投入したあちらの監督に負けた、と言う感じでしょうか?玄に対するマークを確認しないうちに蹴られて、決められてしまったようです。まあしかし、前川は好調、DFも落ち着いていて、危ない場面は他にはほとんど記憶にありません。路木も途中から良くなって行ったし、森保も良くカバーリングしていたし、久保もゴールを決めたし、高木もポストプレーを一つ決めたしで、私はなかなか良いゲームだったと思います。相手の不出来や、代表がいなくなる不安は一応こっちに置いといて、まずは連敗脱出を素直に喜びたいと思います。


<97.8.21> 今日4時半から郷原グラウンドで、サテライトチームと広島大学のトレーニングマッチが行われます。


<97.8.20> 今日のヴェルディ戦の直前情報ですが、伊藤選手は発熱のため昨日の練習を早退したらしく今日の出場は微妙、とのこと。また前節欠場した小島選手も、ひざの状態は良くなったもののやはり風邪をひいている、と言うことです。もしこの二人が出れなかったら、DFラインはどうなってしまうのでしょう?


<97.8.20> 怪我人情報ですが、盧選手はそろそろ出て来れそう、とのことですが、柳本選手は思うように回復していないらしく、本人は「焦ってもしょうがない」ということでW杯予選の韓国戦あたりでの復帰を目指している、と言うことです。また豪州代表の二人ですが、アーノルド選手は上記二人よりは復帰が早いだろうがポポビッチは全く目途が立っていない模様です。


<97.8.19> 明日のヴェルディ戦は日本代表候補に選出された高木、路木両選手が出れる最後の試合。ここでなんとか悪い流れを断ち切って、今後の代表不在期間に向けての再スタートにしたいものです。
       前川
       
    伊藤 森保 小島

     桑原 クルーク
  吉田        路木
     山根  久保
     
       高木

SUB:下田、笛、服部、安部、大木
前節途中から機能した、森保をDFラインに、クルークを中盤の底に配した布陣を予想します。ひざを負傷していた小島選手は、この試合からは復帰できるものと思いますので、DFとして自信を失っている桑原選手をボランチで使うことができます。また下がりっぱなし、と評判の悪い笛選手の代わりに、これも前節途中からと同様吉田選手、あるいは安部選手を右WBに使って欲しいところです。


<97.8.19> 昨日発表されたJOMO CupとW杯2次予選に向けての日本代表候補に、サンフレッチェからは高木選手と路木選手が選ばれました。高木選手は「トレーニングにも試合にも常に100%の力で臨みたい。1試合でも多くの試合に出場し、自分のもっている力をすべて出しきりたい」、路木選手は「ケガをしないようにコンディションを調整していき、ベストの状態で最終メンバーに残れるようにしたい。試合に出場し、チームの勝利に貢献できるようなプレーをしたい」とコメントを発表しています。またこの日本代表候補には、3年前にサンフレッチェに入団しその後京都に移籍した西田吉洋選手も初めて選出されました。


<97.8.18> サテライトのチャレンジャーズリーグ第6節の京都との対戦は、前半に3点を失った後、後半松永、金本のゴールで1点差まで迫りましたが、惜しくも敗れました。


<97.8.17> 2nd stage第5節はガンバに0対3と完敗し4連敗。順位も15位まで落ちてしまいました。
先発は、腰を痛めている山根がOHに復帰して、GK:前川、DF:伊藤、クルーク、桑原、MF:笛、吉田、森保、路木、山根、久保、FW:高木、と言う布陣。メンバーがいない、と言っても中盤はこれまでレギュラーとしてやってきたメンバーなのでなんとかなるか、と思えばさにあらずで、序盤から前線とDFラインが間延びして中盤を支配されます。そんな中で得点を許すのは当然の成り行きで、14分には森岡に、28分にはクルプニに蹴り込まれて2点を失いました。どちらもボールを回されDFのマークがずれたところでフリーになった選手にシュートを許す、と言うパターン。本職のDFは伊藤だけの急造スリーバックの限界を露呈した形でした。しかしそれよりも問題は攻撃で、クルークがボールを奪っても守備から攻撃への切り替えが遅く形が作れません。パスの出しどころが無く、仕方なく高木目がけてロングボールを入れるがサポート無し、と悪いパターンにはまってしまっていたようです。
後半からは中盤を厚くするため森保をDFラインに下げ、クルークをボランチに上げてきました。更に後半14分には笛に代えて大木を入れて前線のサポートを増やし、17分には運動量の落ちた山根を安部に代え攻勢に出ます。後半のシュート数だけを見るとガンバの4に対しサンフレッチェは8。しかし決定力が無く、逆に終了間際にカウンターから決定的な3点目を喫し、万事休しました。
それにしても、怪我人が多いとは言えメンバー的には1st stageに比べ「非常に悪くなった」と言うほどでは無いのですが。例えば、延長の末PK戦を制した7月5日のセレッソ戦のメンバーを見てみると、小島の代わりにクルークが入っただけで同じ先発なのです。あの試合を思いかえしてみると、復帰したばかりで「8割程度の出来」の高木を全員がサポートし、また前川がピンチをことごとく防ぎ、更にPK戦では5つのうち3つを止める、と言う神懸かり的なセーブを見せ、おまけにトムソン監督が退席処分を受ける、と言う、技術的に今一つでもチーム全員でなんとかしよう、と言う気迫を見せた試合でした。それが今は、中国新聞の小笠記者に「プロの気迫 試合で示せ」と書かれるゲームをするチームになってしまった。私が思うに、今選手達は自信を失って「どうしていいか分からない」と言う状態にあるのではないでしょうか?これまでなんとか頑張ってきたが、壁にぶつかってしまって出口が見えない、と言ってもいいでしょう。1st stage前半のグランパス、あるいはこのところのヴェルディと同様の状態に陥っているのではないか。グランパスやヴェルディがその混迷から抜け出すまで長期間苦しんだ(まだ苦しんでいる?)ことを考えると、サンフの今の苦しみもまだ続きそうな気がします。特に次の水曜日のヴェルディ戦を最後に代表選手(たぶん高木と路木は選ばれるでしょう)が抜けることを考えると、ここでどんな形でも勝てないとそのまま泥沼にはまってしまうのではないかと危惧します。ヴェルディのように監督を代えたりアルシンドを呼んだり、さらにラモスまでを呼び戻してなりふり構わず対策を取る、というのが良いのかどうかは分かりませんが、しかしフロントも何らかのてこ入れ(例えば外国人選手をレンタルで獲る、とか)をしなければいけない時期に来ているように思います。


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