8/24〜8/30のサンフレッチェ日記


<97.8.30> 今日の市原戦は、アーノルド、盧の両外国人選手の他、日本代表から漏れた高木、路木両選手も復帰して久々に前線にタレントが揃った布陣が引けそうです。中国新聞によれば、アーノルドは「フル出場も可能」、盧は「途中出場ならOK」と語っていたそうですので、次のようなメンバーになるものと思われます。
       前川
       
    伊藤 桑原 小島

  笛  吉田 クルーク 路木
  
       山根
       
   アーノルド 高木

SUB:下田、服部、金本、盧、大木
対する市原は、3連勝の後3連敗と波に乗りきれず、また中西が代表に取られている上にマスロバルが怪我、と良い材料はありません。ここはいいサッカーで圧倒して夏休み最後のプレゼント、と行って欲しいものです。


<97.8.30> 28日に行われたサテライトの九州産業大学とのトレーニングマッチは、20分と55分に先に点を取られたものの61分に吉田幸生、87分に松岡祐弥のゴールで追いつき、引き分けました。


<97.8.30> ハシェック、ハウストラが所属するスパルタ・プラハ(チェコ)、リールス(ベルギー)の両チームは、ともに2次予選を突破して本選に進出しました。スパルタ・プラハはA組でボルシアドルトムント(ドイツ)、パルマ(イタリア)、ガラタサライ(トルコ)、リールスはF組でスポルティング・リスボン(ポルトガル)、モナコ(フランス)、バイヤーレバークーゼン(ドイツ)と対戦することになります。


<97.8.29> 昨日、駒場スタジアムで行われたJOMO Cupを見てきました。前半は高木と城のツートップの背後に中田と名波を配し、山口のシングルボランチ、名良橋、相馬の両サイド、井原、秋田、小村をDFに並べ川口がゴールマウスを守るという、カズがいないだけでおなじみのメンバーによる3-5-2。後半は高木→西澤、中田→澤登、名良橋→中西、相馬→三浦淳、川口→楢崎と代えてきました。これまで練習してきた戦術のチェックと新しい選手の実戦での動きを試す、と言う、素人目にも狙いのはっきりしたゲームでした。私がいたのはホームのゴール裏でしたので、反対サイド(前半はWorld Dreamsのゴール)が良く見えなかったので印象しか言えないのですが、全体的に代表は「良い練習になった」のではないか、と思います。組織的な動きがあまりできないが個人の力が勝るWorld Dreamsに対する組織の日本代表、と言う構図は、アジアの他の国の代表を相手にするときにはありがちです。実際何度もエジウソンやエムボマが早いパス交換やロングボールから抜け出して日本のゴール前に迫りましたが、DF陣は最後までコンビネーションを崩さず守り切りました。今週のサッカーマガジンの加茂監督のインタビューでは「カウンターへの対処が課題」と述べていましたが、その点ではかなり練習の成果を見せてくれていたと思います。また攻撃面では、前半はサイド攻撃、特に右サイドがほとんど機能せず「高木の持ち腐れ」状態でしたが、後半は良く両サイドが上がって形を作りました。が、「決定力」と言う面では相変わらず。昨日はジルマールが大当たりで、決定的シュートを何度もセーブされた、と言う不運はありました。が、素人目に見ていても全体的にシュートが遅い。ゴール裏では何度も「打て!打て!」と叫んでいたのですが、たいてい最初の「打て!」からツーテンポぐらい遅れてシュートが放たれる、と言う感じ。あれだからこそGKも反応できるのだろう、と思っていたら案の定ジルマールは、「日本人はシュートを打てるところで打たない。もっと積極的になればGKはやりにくくなるのに」と語っていたそうです。(日刊スポーツの記事より。)昨日のゲームを見て、代表はかなり良くなっている、とは思いましたが、しかし予選突破のためにはもう一皮むけて欲しいものですね。


<97.8.29> 昨日JOMO Cup後に発表されたW杯予選初戦のメンバーに、高木選手と路木選手は残念ながら選出されませんでした。昨日のゲームを見る限り、確かに高木よりもシュートの数や印象度で西澤の方が上だったのは確かです。しかし、前半は後半とは違ってサイドからほとんどボールが入らず、高木が活躍する場面はありませんでした。そう言う意味では、高木選手にとっては悔しい「落選」でではありますね。しかし、個人的な感想を言うと「しょうがない」とも思います。なぜなら、今の高木選手が絶好調である、とはとても見えないから。彼の良い時を100とすると、今はせいぜい60か70の状態なのでは?絶好調の時には、受けたボールを足元に落として反転して前を向く、と言うプレーができていたのに、今は全然見ることができません。それどころか、ポストプレーでもDFに競り負けることがしばしば。怪我がちゃんと直り切っていないのか、高木らしい「凄み」が感じられないように思います。やはりここはもう一度コンディションを調節して、100の力で改めて代表に合流して欲しい。それこそが、代表のためにも、サンフのためにも必要なことだと思います。


<97.8.28> 次節の市原戦は森保、久保が出れず大木が微妙、と言う状態。一方小島が復帰、またアーノルドと盧も戻ってきそうですのでメンバー的には京都戦より悪い、と言うことは無さそうです。
       前川
       
    伊藤 桑原 小島

  笛  吉田 クルーク 服部
  
     山根  大木
       
      アーノルド

SUB:下田、影山、金本、盧、松永
と言うメンバーでしょうか。前線の選手が怪我人だらけなので、FWのサブを2人入れましたが、ポストプレーヤー松永よりもユーティリティープレーヤーの若井の方を入れてくるかも知れません。

そう言えば確かJOMO Cupの翌日(要するに明日)、W杯予選に向けての代表メンバーが発表されるはずですが、これで18人に入らなかった選手は土曜日のゲームに出場するんでしょうか?高木が入らないことは無いでしょうが、路木と市原の中西は選ばれない可能性もありますし、土曜日に出ることになるとお互い影響が大きいですね。


<97.8.27> 土曜日の京都戦でケガをした選手の情報です。まず服部選手は鼻の骨の亀裂骨折ということですが、プレーには支障がないということで昨日の練習にも参加していたそうです。次に打撲を負った大木選手は全治1週間。土曜日のゲームには出れるかどうか、と言うところでしょう。久保選手は「京都戦組」の3人の中では一番症状が重く、左足首の捻挫で全治2、3週間、とのこと。今週はリハビリに専念し、来週初めからランニングを開始して9月中旬頃の復帰を目指すそうです。最後に外国人選手ですが、アーノルドは日曜日のサテライトのゲームでフルに動けたとのこと。次節は出れそうな感じです。また盧選手も先週の広島大学とのトレーニングマッチに出場したそうで、まだ先発は無理ながら、次節のベンチ入りはできるかもしれない、と言うことです。


<97.8.27> 9月15日に瑞穂で行われる「日本クラブユースサッカー東西対抗戦(U-15)」に、サンフレッチェジュニアユースの板垣琢也、流田雄一郎の両選手が選ばれました。


<97.8.26> 大阪国体の予選となる中国ミニ国体のサッカーは、今年から正式種目となる成年女子で広島が優勝し、初代の代表となりました。岡山との対戦となった決勝は、前半9分に先制しそのまま逃げきるかと思われましたが、後半のロスタイム、終了寸前に30mのFKを決められ追いつかれました。その後の延長も岡山ペースでしたがこれを凌ぎ、PK戦の末勝ちを収めました。なお少年男子は岡山に0-1で敗れたものの、山口に4-1、島根に3-2、鳥取に3-0で勝ち、1位で国体出場を勝ち取りましたが、成年男子は2勝2敗の3位に終り、出場を逃しました。


<97.8.25> 昨日行われたサテライトのチャレンジャーリーグ、セレッソ大阪戦は、延長の末2対3(1-1,1-1,0-0,0-1)で敗れました。サンフレッチェの得点は川島とアーノルド(PK)。アーノルドがどれくらいできたのでしょう?1週間後の市原戦に出れるようならいいのですが。


<97.8.24> 昨日西京極で行われた京都パープルサンガとの対戦は、両チームで合計9枚のカードが乱れ飛び、中でも京都は3人が退場となる乱戦となりましたが、終始ゲームをコントロールしたサンフレッチェが3対0と完勝し、2nd stage初の連勝となりました。選手のやりくりの苦しいサンフはストッパーに吉田、また大木をリーグ戦初の先発に起用する次のような布陣。
       前川
       
    伊藤 桑原 吉田

  笛  森保 クルーク 服部
             (→34分金本)
       山根
       
     大木  久保(→81分若井)
     (→51分松永)  

SUB:下田、影山
序盤は一進一退かやや京都が押し気味の展開。しかし若手中心でスピードのあるサンフはクルークのパスから大木、山根等がスペースに走り込むと言う速攻が冴えます。5分にはクルークの30mのFKがDFの裏に出、これに走り込んだ久保が頭でループ気味にゴールに流し込んで先制します。クルークの正確なキックとDFのマークを外しながら頭一つ出た位置でヘディングした久保の身体能力の高さが決め手になったすばらしいゴールでした。一方急造のDF陣はやや不安定だったものの相手のキープレーヤーの武田をきっちりとマークし、決定機を作らせません。さらにドイスボランチの森保、クルークが好調。中盤でのプレッシャーの強さが京都のパスミスを誘い、さらにはイライラをも誘います。これで徐々に京都のラフプレーが徐々に目に余るようになり、ついに50分、平岡が2枚目のイエローを貰って1人目の退場。これは突破した大木に足を掛けて倒したもので、これで大木は松永との交代を余儀なくされます。この後65分にはルイス・カルロスが2枚目のイエローで退場。更には81分にペナルティエリアに切り込んだ久保の足を京都GKの櫛引が掴んで倒し、これは一発退場。このプレーで左足をねんざした久保は若井と交代し、さらに交代枠を使ってしまっていたサンガはMFの松山がGKを務める、と言うとんでもない事態となってしまいました。ここで得たPKは森保が慎重に決めて2点目をゲットし、終了間際にはドリブルでゴール前に持ち込んだ山根がDF2人とGKをかわして技ありのシュートを決め、結局3対0で試合を終え9位に順位を上げました。
最終的には京都は8人の選手、急造GKで試合をしなければならなくなり、対するサンフは競り合いで額を切った服部を含め3人がドクターの世話になる、と言う荒れた試合になってしまいましたが、サンフのゲーム内容は良かったようです。とりわけボランチのクルーク、森保の2人が良く動き、さらに前線の若手選手が走り回って京都の中盤を混乱させたのが大きい。中国新聞の小笠記者によれば「高木の不在が逆に奏効した」のだそうで、ロングボールを使えない分中盤でじっくりとパスを回してスペースができるのを待つことができた、と言うことです。次節は小島が戻ってくるものの久保、森保が出場停止。服部、大木の怪我も心配だし、伊藤も満身創痍、とどんなメンバーになっても不思議じゃないような状態ですが、こう言う元気なサッカーをしてくれると、多少の困難はふっ飛ばそう!と言う気になりますね。


<97.8.24> 現在怪我でリタイアしている選手についての続報です。屋外トレを開始してほぼ一ヶ月が経過した盧選手は、今はミニゲームに参加できるほどに回復。9月初旬の復帰を目指しているとのこと。アーノルドは7月末から別メニューでのトレを続けていたが、17日にはミニゲームにも参加していた、とのことで、「まだ痛みはあるが、できるだけ早く試合に出たい」語っていたそうです。7月末に右足第一関節を手術したポポビッチは早くても9月下旬の復帰になりそう。復帰が代表からも待望されている柳本選手ですが、屋外練習を始めると痛みが再発する状態で復帰のめどが立っていないそうです。なんだかこれだけ「なかなか良くならない」が続くと、医者の診断、あるいは手術が間違っていたのではないだろうか、と心配になります。ヨーロッパなどの、サッカー選手の怪我の治療の経験が豊富な別の医者に見てもらった方が良いのではないでしょうか?と言うことで、首脳陣は外国人選手を期限付きで獲得する方針だそうで、既に欧州のクラブチームとの交渉を開始しているそうです。ポジション的にはリベロとストッパーのできる選手、と言うことになりそうですね。


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