9/7〜9/13のサンフレッチェ日記


<97.9.13> 今朝の中国新聞によると、負傷者は2桁に達したそうで。高木、路木、上村、ポポビッチ、盧、伊藤、久保、金本までは数えられますが、あとは安部?もう1人は思いつきませんが、この怪我のメンバーだけで1チーム作れそう、それも現状のメンバーより強いかもしれない?と言う状況で、もう笑うしかないですね。選手層が厚くなる、と前向きに考えるしかないでしょう。清水はサントスが左足付け根痛で欠場。澤登も腰痛で本調子ではない、と言うことで、付け入る隙はありそうです。広島では夜の1:45分から録画中継がありますが、解説は風間さん。清水出身、広島育ち(?)の彼がどんな解説をするのか、注目です。
なお、私自身が今日からキャンプに行きますので、明日のアップデートはできません。


<97.9.12> 鹿島戦、清水戦とアウェイゲーム2連戦となるため今日は広島には帰らず、清水市の蛇塚南グラウンドでの調整となります。遠征メンバーの途中入れ換えは少ないだろう、と思われますので、明日のゲームのメンバーは鹿島戦が基本になると思います。
       前川
       
    吉田 桑原 小島

    クルーク 森保
  柳本        服部
     山根  大木
    
      アーノルド

SUB:下田、影山、安武、笛、松永
出場停止が明けるクルークを、怪我の金本の代わりに入れる布陣です。鹿島戦のような動きができれば、十分勝機はあるものと思われます。


<97.9.12> 明日から15日まで、広島グリーンアリーナなどで「第3回ジュニアユースフットサル大会」が行われます。中国地区からはサンフレッチェ府中ジュニアユースと山口県の川上FCが出場します。また14日には小学生を対象に「子供フットサル教室」が開かれ、ラモス選手やマリーニョさん(フットサル日本代表コーチ)とともに森保選手が参加します。なおサンフレッチェ府中は、予選リーグD組で鹿児島の米ノ津中、宮城の蒲町中、群馬の多々良中と対戦します。


<97.9.11> 「鹿島と広島の差は怪我人の数と選手層の厚さの差」...1st stage、雨のビッグアーチで逆転負けを喫したときにそんなことを思った記憶がありますが、それから2ケ月経ってもやっぱり同じだったな、そんな感想を持った昨日の鹿島戦でした。
DFの伊藤、MFのクルーク、FWの高木と各ポジションのキープレーヤーを欠く中で鹿島スタジアムを訪れた昨日の試合は、「もしかしたら前節の川崎のように大敗するのではないだろうか」と不安を抱えてのキックオフでした。1万5千人の観衆のうち、広島のサポーターはわずか20人足らず。コイントスに勝った小島は、前半はそのサポーターを背に鹿島の大サポーターに向かって攻める方を選択しました。前半早々からボールの支配率は鹿島がやや上回り、特に(こちらから見て)左サイドにボールを出して攻め込みますが、小島、服部のカバーリング、桑原の読みの鋭いカットなどで決定的場面を作らせません。何度か混戦からこぼれたボールがゴールに向かって転がって肝を冷やしますが、運も味方しているのかいずれもポストの外へ流れて胸をなで下ろします。また、鹿島はツートップのうち柳沢の調子が最悪。簡単なトラップミスやパスミスを繰り返し、こちらを助けてくれます。中盤では森保、山根、金本、大木が精力的に走り回り、良くプレッシャーをかけてボールを奪い、また相手のパスミスを誘います。更に久々に先発した柳本がかなりフィットしてきた様子で、WBらしく高い位置に張ってどんどん上がります。なんか、「今日は勝てるだろうから適当にやろうや」と言う雰囲気の鹿島に対して、「全力で自分達のパフォーマンスを発揮しよう」と頑張るサンフの選手、と言う構図でまるでどちらがホームチームか分からないような雰囲気でした。そんな頑張りが報われたのは前半18分。カウンター気味に攻め上がった山根からのボールは中央へ。フリーで受けた大木はそのまま持ち上がってシュート!大木の今季初ゴールは、これは勝てるかもしれない、とチームとサポーターに勇気を与えるものとなりました。前半はやや押し込まれる時間が長かったもののほぼ互角の展開。シュート数も相手の9本に対してこちらは6本ととまずまずで、体力さえ保てば行けるかも、と思わせる流れでした。
後半になると、やはり鹿島は切れの悪い柳沢に代えて長谷川を投入して来ました。そして前半にも増してゴールに迫りますが、サンフはワントップにアーノルドを残して引き気味の布陣を取り、ゴールを割らせません。逆に柳本、服部の両サイドからのスピードに乗った攻めで何度かチャンスを作ります。しかし、残念ながらアーノルドが不調。ヘッドの競り合いになかなか勝てず、ドリブルにも冴えを見せません。また2列目からの上がりも疲れからか遅くなってなかなかシュートまで持ち込めません。トムソン監督は後半途中で、足が止まった大木、金本を代えますが、交代要員が笛と安武では流れを引き寄せるには至りません。とは言え、リードしていたのはサンフの方。もう少し頑張れば逃げきれる、と言うところまでは行ったのですが、さすがに鹿島はそこまでは甘くありませんでした。後半39分、ゴール前でボールを右へ、左へと動かされ、中央がぽっかり空いたところで長谷川に蹴り込まれ、ついに同点に追いつかれてしまいました。その後も攻め続ける鹿島、時折カウンターを仕掛ける広島。終了間際には左サイドからのFKにアーノルドが合わせて勝ち越しか!と思わせる場面もありましたが、残念ながら女神は微笑んでくれません。延長に入り、体力の残りを振り絞って守るサンフ、逆にカサにかかって攻めるアントラーズ。延長に入って唯一のチャンスも、アーノルドがまたまた外してしまいます。そしてついに延長後半1分、服部に代えて影山を入れた直後に、1点目と同様にゴール前を左右に振られてマークが外れたマジーニョにVゴールを決められてしまいました。
と言うことで、結局のところ勝負を決めたのは交代で入った選手の差、と言う感じ。目立った活躍のできなかったサンフに対し、アントラーズは長谷川が同点ゴール、鬼木がハードマークでアーノルドに仕事をさせなかった上に、Vゴールをアシストと、ゲームを決定づける働きをしました。勝てそうだったゲームを落とした、と言う意味では残念な試合ではありましたが、しかし苦しいメンバーの中で自分達のサッカーを貫き、最後まで動き回った選手達を私は評価したい。特に中盤を引き締めた森保、DFラインを高い位置に保ち、読みの鋭さで攻撃を防いだ桑原と小島、中盤のダイナモの山根、大木、そしてやはり柳本!彼が入ると右サイドは本当に締まります。前半にはロングフィードに反応してただ1人、右サイドの深い位置からピッチを斜めに横切ってゴール前に迫る、なんて言う動きも見せてくれました。代表はオマーンに旅立ってしまったので、昨日のゲームを加茂監督や岡田コーチが見ていたとは思えませんが、これなら十分W杯予選の後半戦には間に合うだろう、と思います。昨日のゲームは悔しい、悔しいVゴール負けでしたが、しかし次につながる敗戦だった、と言って良い、そんな感想を持ちました。


<97.9.10> 怪我人情報ですが、中国新聞によると怪我を抱えながらこれまでフル出場してきた伊藤選手がついにリタイヤ、そして高木、路木の2人も右太もも裏痛と言うことで欠場します。また、盧選手はまだ体調が万全でないのか広島に残って調整、だそうです。以上をまとめますと、
       前川
       
    吉田 桑原 小島

     金本  森保
  柳本        服部
     山根  大木
    
      アーノルド

SUB:下田、影山、安武、笛、松永
と言う感じでしょうか?とにかく中盤が苦しいので、運動量でカバーするしかないですね。今日はちょっと勝てる気がしないので、前川がどれだけスーパーセーブするか、とか、柳本の回復具合はどのぐらいか、とか、山根がジョルジーニョを抜けるか、あたりを見どころにしたいと思います。


<97.9.9> 明日は鹿島スタジアムでのゲームですが、私自身が現在(茨城県に)出張中なので怪我人などの情報が入ってきていません。確実なのはクルークが警告の累積で出場できないこと。あとは、高木がどうか、と言うところですが、まだ出場できない状態なのではないか、と見ます。理由は、代表のUAE遠征メンバーに選ばれなかったから。西澤がウズベキスタン戦で結果を出せなかった上に怪我をしている(らしい)こと、相手が引いて守ったときに(アジアカップのシリア戦のように)高木の頭で勝負する、と言うオプションを残したいことなどを考えると、少なくとも予備メンバーとして連れていくのではないかと思っていました。しかし加茂監督は岡野を選んだ。ここのところ調子を上げているとは言え、DFラインの後ろに広いスペースを与えてくれるとは思えないUAE戦で、果たして岡野を使う使い道があるのか、とちょっと疑問なのに。しかしそれは、高木が出れないから、と考えれば納得が行きます。UAEのビザの都合で、おそらくJヴィレッジの合宿に出ていない選手は連れていけないでしょうから。
と言うことで、鹿島戦の予想です。前節のゲームで途中出場した柳本選手は、「次はフルに出る」と気合いを入れているそうです。今鹿島スタジアムの芝は、一頃のビッグアーチに匹敵するぐらい(?)悪い状態なので、無理をして悪化させないといいのですが。
       前川
       
    伊藤 桑原 小島

     吉田  森保
  柳本        路木
     山根  大木
    
      アーノルド

SUB:下田、金本、笛、服部、盧
中盤の要のクルークが出場停止、さらに雨を吸ったデコボコのピッチで首位を争う鹿島相手のゲーム、と一見悲惨な状態になりそうですが、しかし考えてみると1st stageも似たような状況で善戦できたので、不利は否めないまでももしかしたら、と思っています。私も明日は鹿島スタジアムのゴール裏で応援です!


<97.9.8> 昨日のW杯最終予選初戦、ウズベキスタンとの対戦を見て思ったこと。一つ目は代表サポーターの力です。(スポニチで金子達仁さんも書いていましたが。)一昨日の夜、テレビで韓国×カザフスタンを見たのですが、そこには空席が目立つスタジアムが。また、3対0と完勝した割には観客の盛り上がりも今一つでした。それが昨日の国立競技場は、と言うともう至るところがレプリカユニや青いシャツを着たサポーターで満ちており、大歓声、手拍子、紙吹雪、と「我らの代表を後押ししてフランスに行くんだ」と言う熱気に溢れていました。私はこれを見ただけで、いやこれを今思い出すだけでもうれしくて目頭が熱くなる思いなのですが、選手達自身がこんな雰囲気に燃えないはずはありません。カズと城のキックオフ前のボールへの祈りから始まり、開始早々からのエンジン全開での総攻撃に、そして結果的に6点取ったところに、サポーターに背中を押されて100%以上の力を出せた、と言う感じが見てとられます。今後のホームの3試合、いずれもチケットは発売直後に完売(のはず)。どのゲームも我らの代表は、満員のサポーターをバックに全力を出し切ってくれると思います。
しかし、ここではネガティブな面も出たのかも、と言うのが私が思ったことの2つめです。代表は大歓声に押されて最初から飛ばした。これが初戦であること、ホームゲームであることを考えるとこれは正しい選択だったと思います。しかし、いくら精神的に昂っていても、それでは身体は90分間保ちません。また、90分の間には必ず相手の時間帯があります。特にウズベキスタンは時差ぼけ等のコンディション調整不足があったので、前半は寝ていたが後半から盛り返してくるかも、と言うのは十分考えられました。ですから、日本代表も後半はある程度ペースダウンする必要があった。しかし、選手達は後半も前半と同じようなサッカーをしようとしていましたし、監督も城に代わって西澤を入れたところを見ると特にそう言う指示を出していたようには見えませんでした。そしてその結果、中盤でのプレスの効きが悪くなったのを突かれて3失点を喫してしまったのだと思えてなりません。先週サンフ×市原に絡めて「ペースダウンできない日本人選手」について書きましたが、まさにその弱点が露呈したゲームだった、とも言えるのではないでしょうか?代表の次のゲームはアウェイでのUAE戦ですが、これは普通ならやや引き気味で相手の出方を見て、チャンスを見つけたら攻勢をかける、と言う戦い方をするところ。果たして加茂監督はどのように指示するのか、注目してみたいと思います。


<97.9.7> 昨日のマリノス戦は、雨の中、怪我人ばかりという悪コンディションの中よく頑張りましたが、最後は力尽きVゴール負けを喫しました。
サンフのメンバーは、GK:前川、DF:伊藤、桑原、小島、MF:吉田、クルーク、森保、服部、山根、路木、FW:アーノルド。サブには下田、金本、大木、柳本、松永が入り、笛、盧、高木の名前はなし。雨のピッチで得意の(?)ロングボール攻撃になるか、と思われましたが、この心配は良い方に裏切られ、序盤からサンフのペース。クルークを起点として良くパスが繋がり、アーノルド、服部などの惜しいシュートがありましたがバーに嫌われます。そうこうするうち前半36分、マリノスのカウンターを受け、その後の混戦から三浦文丈に押し込まれ先制を許しました。しかしサンフはすかさず反撃。その2分後に山根、森保のコンビで右サイドを突破し、そこからのクロスをアーノルドがダイレクトボレーを決め、同点に追いつきました。更に後半5分、服部が左サイドの突破から見事なセンタリングを上げ、これをクルークが合わせて勝ち越し!チームの調子から見てこのまま逃げきるかと思われました。しかし、ケガを押して出ている選手が多いことと、雨のピッチが徐々に選手の体力を奪っていきます。まず山根が走れなくなり、後半16分に柳本と交代。続いて後半24分には路木に代わって金本に交代します。しかし、久々出場の柳本はさすがに動きは今一つで、危ういプレーを連発します。また金本も思い切りが悪く、なんとか1点差で逃げ切ろう、と言うことで守備的になって行き、マリノスにペースを握られてしまい、危ない場面を伊藤や桑原のカバーで辛くも逃れる、と言う場面も。そしてついに後半43分、左サイドからのマリノスのセンタリングに前川が飛び出しますがボールはファーサイドへ。前川追いつけず、岡山にヘッドで押し込まれてしまいました。こうなるとマリノスはイケイケ、逆にサンフはディフェンス陣に疲れがありあり、というところでしたが、守備で交代する選手もおらず延長に入ると服部に代わって大木を入れ、ロングボール攻撃に賭けますが不発。最後はDFが戻りきれないところで平間に押し込まれ、悔しいVゴール負けとなりました。
しかし、もしかするとこの日最大の痛手はクルークが3枚目のイエローを貰ってしまったことかも。中盤の最重要プレーヤーを欠いた状態で、「今のチーム状態ならどことやっても負ける気がしない」(鹿島・黒崎)と言うアントラーズと対戦しなければなりません。トムソン監督はさぞ頭が痛いのではないでしょうか?


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