10/11〜10/17のサンフレッチェ日記



<98.10.17> 平塚戦で負傷した桑原は、今日はどうやら欠場の模様。また服部は累積警告で出場停止だそうです。(すみません、全然念頭にありませんでした。)これまでフル出場を続けてきた2人が同時に欠けるのはなかなかきついものがありますが、その代役として指名されるのは山口敏と小島。この2人の調子が悪くなければ、戦力的なダウンはありません。この2人に吉田康を加えたMF陣がどれだけドゥンガ、名波、藤田、福西等を擁するジュビロの黄金の中盤に対抗できるか、がポイントになりそうです。またジュビロの怖いところはDFラインやドゥンガからの正確なロングパスがスペースに出て、速い攻撃を仕掛けて来るところ。奥が出場停止なので中山、川口信のツートップになりそうですが、サンフレッチェのセンターバックがこの2人のスピードに撹乱されないかどうか、も勝利へのカギになります。前節ジュビロはもう一つの「台風の目」のセレッソに完勝していますが、ホーム、雨と揃ったゲームに強いサンフレッチェはそう簡単には負けないでしょう。本当の「台風」が近づいていて屋根のないビッグアーチでの観戦はなかなか辛いものがありますが、できるだけ沢山の応援で後押ししたいものです。


<98.10.16> 明日は8連勝中のジュビロをビッグアーチに迎えます。1st stageではアーノルドがFKからロングシュート1本を放っただけで、0-5と完ぺきに敗れただけに、2nd stageの好調が本物かどうかを試す試金石になりそう。これまでのリーグ戦の通算成績は6勝7敗とほぼ五分。しかし最後に勝ったのは3年前で、それ以降5連敗中です。サンフのメンバーは、おそらく次のような感じだと思われます。
          下田
         
   フォックス ポポビッチ  上村
 柳本                古賀
          桑原
     吉田康       服部

      グッドマン  久保

SUB:前川、伊藤、小島、山口敏、大木
山口敏の調子が良いようなら、服部を左WBに下げるかも知れませんが、とにかくホームとは言え押し込まれる展開が予想されます。まずはしっかり守備を固めて素早いカウンター、と言う戦い方になるでしょう。なお、久々にBSで生中継があります。会場に行けない方はそちらで応援を。


<98.10.16> 今朝の中国新聞の記事から。昨日サテライトが広島県高校選抜(国体少年の部に出るチームでしょう)と40分ハーフの練習試合を行い、4-0(前半1-0)で勝ちました。得点は大木、山口敏、松岡2、勢堂。(4点を5人で取る、てどういうことでしょう?ここで勢堂選手と言うのは滝川二高を出た短期練習生らしい。)サンフは前節出場がなかった(または短かった)山口敏、皆本、大木など主力選手を使ったものの動きが悪く、前半はFKからの1点のみ。後半は相手に故障者が出て一方的だったものの課題を残したゲームだったそうです。ただ、逆に言うとサンフレッチェユースの選手を6人含む高校選抜の力がかなりある、と言うことかもしれませんし、それはそれで期待できますね。高校生、とは言え他チームではトップのゲームに出る選手もいる(清水の市川なんて代表入りしてます)わけですし、逆に彼らにとっては首脳陣に対して良いアピールになったのでは?


<98.10.15> 昨日の平塚との対戦は、後半途中までは1点を争う接戦となったものの14分間に3点を奪われ敗れました。サンフレッチェの布陣は次のような感じだったと思われます。
          下田
         
    宮澤   ポポビッチ  上村
 柳本                古賀(→大木75分)
          桑原(→ビドマー74分)
     吉田康       服部

      グッドマン  久保

SUB:前川、伊藤、小島
ゲームは、中盤の厳しいチェックから攻めを構築しようとするサンフレッチェに対して、平塚はクラウジオ、洪明甫らからのDFラインの後ろへのロングパスで対抗。サンフレッチェの両サイドの対応が遅れる等でピンチを招きます。また攻めるほうでは「思いきりの悪さ」と言う悪い癖が顔を出し、シュートを打つべきところで横パスをしたりで結局ゲームを通して放ったシュートは6本だけ。半分の3本を打った久保もこの日は後半10分の決定的な場面に決めれず沈黙。また守りの面では下田が相変わらずスーパーセーブを連発して奮闘したものの、後半27分には一瞬DFの足が止まったところを呂比須にミドルシュートを叩き込まれてしまいました。その後更に悪いことに、中盤のキーである桑原が右ふくらはぎを蹴られて退場。これを機に守りを薄くしてビドマー、大木と前線の駒を増やしたのが裏目に出た格好でのその後の2失点でした。この日は同じあたりの順位を争うセレッソ、レイソル等も敗れたため2nd stageの順位は7位と変化ありませんでしたが、首位の磐田とは勝ち点差が9と広がりました。また、年間順位はかろうじて10位のままながら、11位横浜Fとは同勝ち点、12位平塚とは1差となり、このままずるずると連敗することだけは避けたい状況となっています。
トムソン監督は試合終了後に「10日間の休みでリズムを崩したわけではない。平塚は要警戒チームだった」とコメントをしていて、チーム状態自体は悪くないと言いたそうなかんじですが、ゲーム展開は相手と自分たちとの関係で決まるもの。ここまで上位チームを撃破してきたことで平塚にかなり研究された、と言う事だったのかも知れません。まだこのチームには、どんな相手にでも自分たちのサッカーをする、と言う力強さはまだないのでしょう。この敗戦が、これから更にレベルアップをしなければならない、と言う「良い薬」になると良いのですが。


<98.10.14> 今朝の中国新聞の「今節の顔」はグッドマン。広島での生活にはすっかり慣れたものの、怪我の影響で「体調はまだ70%の状態。もっといいプレーを見せたいのだが...」とプレーに満足している様子はないそうです。個人的な目標は掲げない主義、とかで「チームの勝利が第一。ゴール数など結果は後からついてくる」「まず広島の2部落ちを回避すること。その後にもっと上位に進めるよう、ベストのプレーで貢献したい」と語っており、経験豊富なベテランらしく普段から若手に積極的に指示を与えたりもしている、とのこと。昨年から今年にかけてアーノルド、クルークが「教師役」を果たしてきましたが、彼らに代わってその役割を果たしてくれると久保などに取っても良い勉強になりそう。今日の平塚はクラウジオや洪明甫、名塚とレベルの高い守備陣を揃えているだけに、グッドマンの働きが勝利のためのカギになりそうです。


<98.10.14> この前、11日に行われたJユースカップのセレッソ大阪との対戦は8対2と圧勝、予選リーグ勝ち抜きに前進しました。サンフレッチェのメンバーはGK:島谷、DF:足立(→松本61分)、内田、広松、MF:駒野、森崎和、杉山(→宮本72分)、林、吉田幸(→森崎浩77分)、FW:池田(→藤沢80分)、久保田。得点経過は、まず10分、杉山の直接FKを吉田幸が頭で折り返したのを林が右足で。次いで12分、広松のクロスを池田が頭で久保田に渡り、これを左足でゲットします。更に14分、駒野のCKを池田が頭で決めました。その後32分にセレッソに得点を許しますが、後半早々の48分、杉山のCKを広松が頭で、63分には森崎和のクロスに杉山が左足で合わせました。その直後にセレッソに1点を許しましたがその後はまた怒とうの攻め。79分に森崎浩のCKを池田が頭で、83分に駒野から藤沢、久保田とつないで7点目、そして終了間際の89分、久保田がPKを決めて2試合連続となるハットトリックを達成しました。この試合、得点だけでなくシュート数もセレッソの13に対して広島は36と、3倍も放っています。セレッソはユースではそう強いほうではありませんが、それにしても8-0で勝った前節のアビスパ戦と言い、このところのサンフユースの調子は絶好調、と言えそう。2位までに入ればいい予選リーグはまずは順当に勝ち抜きそうですが、問題はその後。全国にはガンバユースなど強敵がたくさんいるだけに、あまりに大差のゲームばかりしていると却って調子を崩すのでは、なんて余計な心配をしてしまいます。


<98.10.14> 一時休止していた「三矢Web」の仲間である中野和也さんがホームページを再開しました。こんどのホームページは「HIROSHIMA SOCCER MAGAZINE」として、サッカー専門のオンラインマガジンというコンセプト。サンフに限らず、高校やユース、社会人、そしてもちろん代表の情報も、積極的に載せていこうと考えているそうです。


<98.10.13> 10日間のお休みを挟んで明日から2nd stage後半戦。サンフレッチェは年間順位で同じぐらいの位置を争う平塚とアウェイで対戦します。平塚との通算対戦成績は6勝7敗とほぼ五分ですが、昨年以来3試合連続で零封負けしているのは気になるところ。一方W杯終了後中田の移籍で落ち込んでいた平塚ですが、このところ5節は●○●○●と来ていて今度は勝つ番。前節もロスタイムにGK小島の痛恨のミスでゲームを落としていますが、ゲーム全体としてはセレッソを押していました。今朝の中国新聞によるとトムソン監督は「ビデオで見た平塚のプレスは予想以上。攻め込まれた状況も想定」していると語っていたそうで、このところうまく回転していた守備と攻撃のバランスがフォックス抜きでも保たれるかどうか、が問われると思います。同じ記事では、前節とほぼ同じ布陣で練習していたと書いていましたが、出場停止だった吉田康が帰って来るのと、グッドマンとビドマーを併用できるのが前節と違うところです。
          下田
         
    宮澤   ポポビッチ  上村
 
 柳本       桑原       古賀
     吉田康       服部

      グッドマン  久保

SUB:前川、伊藤、小島、皆本、ビドマー
攻撃的に行くのならオフェンシブハーフにビドマーか山口敏を入れたいところですが、監督がプレスについて語っているからには働き者の桑原、吉田康(または皆本)の2人は外さないでしょう。しかしこの布陣以外にも、服部を左WBに下げて山口敏を使うとか、宮澤の代わりに伊藤を使うとか、オプションがいろいろとあり得るので難しいところ。トムソン監督にとっても、使える選手が多すぎるのもなかなかの悩みの種なのでは?(もっとも、前半戦に比べればぜいたくな悩みですけど。)


<98.10.13> 久々に中国リーグの結果です。なんとフジタが大量11点を奪って実に4カ月ぶりの首位。一方マツダは伏兵ヤマコーにPK戦まで持ち込まれ、勝ったものの貴重な勝ち点1を失って首位から転落してしまいました。3試合を残して3チームに優勝の可能性が残っている今年の中国リーグは、14節(10/18)で自工×マツダ、15節(11/1)でマツダ×フジタ、最終節(11/8)でフジタ×自工と、それぞれの直接対決で決着します。
広島フジタSC 11|2-0|2 NKK福山
(9勝2敗)    |9-2|  (4勝7敗)

マツダSC   3|2-2|3 ヤマコーFC
(10勝1敗)    |1-1|  (2勝9敗)
        PK|4-2|

三菱自工    2|2-0|0 SC鳥取
(9勝2敗)    |0-0|  (1勝10敗)

広島教員    5|2-1|2 三菱石油
(5勝6敗)    |3-1|  (4勝7敗)

【順位表】
順位 チーム      勝点 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 得失点差
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------
1↑ 広島フジタSC   29   9  0    2   0  46   15   +31
2↓ マツダSC     28   8   2    0   1  56   11     +45
3→ 三菱自工      27   9  0    0   1   34    9     +25
4→ 広島教員      15   4   1    1   5   22   28      -6
5→ 三菱石油      11   3  1    0   7   18   31     -13
6→ NKK福山     10   2  2    0   7   14   41     -27
7→ ヤマコーFC     7   2   0    1   7   19   44     -25
8→ SC鳥取       5   1   0    2   8   10   39     -29
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------


<98.10.12> 今日は新聞休刊日ということもあってネタがないので今週のスケジュール。
10/12(月)10:30- トレーニング(広島広域公園第一球技場)
10/13(火)10:00- トレーニング(広島広域公園補助競技場)
10/14(水)19:00- Jリーグ2nd stage第10節 ベルマーレ平塚戦(平塚競技場)
10/15(木)18:00- サテライト トレーニングマッチ 広島県高校選抜戦(広島スタジアム)
10/16(金)10:30- トレーニング(広島広域公園補助競技場)
10/17(土)16:00- Jリーグ2nd stage第11節 ジュビロ磐田戦(広島ビッグアーチ)


<98.10.11> やはりチームが勝つことにより注目度が上がってきたのか、あるいは初の代表候補選出で認知度が高くなったからか。今週のサッカー専門誌には両方に久保選手が取り上げられています。「マガジン」の方は水沼貴史さんの「2002年へのストライカーを探す」と言うコーナーで、「ダイナミック」「もっとスケールは大きくなる」「身体能力が高い」「身体が大きいわりに器用」「どんな体勢からでも決めることができる」などなど、ほぼ全編に渡って絶賛。「冷静になるところと熱くなるところを区別できるようになることが必要」と課題は示しているものの、プロの目から見ても久保は素晴らしい選手であることが分かる文章でした。一方「ダイジェスト」の方は4ページにわたるインタビュー。口下手な彼のインタビューらしく、随所に「………(しばらくうつむいて考える。しかし、待っても答えは出てこなかった)」等の部分がありつつも、インタビュアーが暖かい目で久保を見ながら辛抱強く言葉を引きだした、と言うことが分かるような内容でした。全体を通した印象は、とにかく久保、と言う選手はとっても素直な、純朴な人柄なんだ、と言うこと。最初の方で、序盤戦に比べて成長しているようだがどうしてか、と問われましたが、これに対して山口敏の加入で今まで見たことのないプレーが見れて勉強になったことや、上村の復帰でDFの嫌がるプレーなどを教えてもらったこと、さらには前川からはGKの嫌なプレーを教えてもらっていることなど、いろいろなところから素直に吸収していることがあったから、と答えています。そして最後に不満や納得いかないことがあるときには「先輩とかコーチとかに話して...教えてもらっています」と語り、この度の代表入りに関して自分にどう影響するかと言う問いに対しては、「Jリーグでやって来たことが認められてのことだと思うので、まずはやっぱりチームに感謝したいです。...広島でずっとサッカーができればいいなと思っています」と結んでいます。Jリーグでレギュラーを獲得すると、あるいは日本代表に選ばれると「自分は偉くなった」と錯覚して態度が大きくなったりする選手が時々いるものですが(広島にもそう言う選手はいたらしい)、久保だけはそう言う事はない、と信じたい。むしろ、代表でもう一つ別のサッカーを体験して、それをまた素直に吸収して更に成長して来て欲しい。こう言う選手が大きく育って、日本のサッカーを引っ張ることになることは、日本代表や日本のサッカーを変えることに、ひょっとしたらなるかもしれないなぁ、とまで思いました。
なお、「ダイジェスト」では広島×名古屋をカラー見開き2ページで大きく紹介し、更に関西学生サッカーのレポートでは元サンフレッチェで現在阪南大の影山選手の写真を掲載、「『Jに戻る』と固い決意を持つ」と紹介しています。ごく最近まで、広島関係の記事といえば「降格争い」が中心だったのに比べ、やはり流れが変わってきていることを感じます。


<98.10.11> 24日から神奈川県で行われる国体の選手団が6日、広島県体協から発表されましたが、サッカー少年(高校生)には予想通りサンフレッチェユースの選手が8人選出されていました。選手全員を列挙すると、皆実高から松澤真二、玉木裕之、朝日大輔、津田晋吾、サンフレッチェユースから内田雅浩、松本雄介、広松浩平、林純一、森崎浩司、杉山展之、吉田幸生、池田学徳、海田高からは常国敬太郎、そして沼田高から大野芳憲、実信憲明の各選手。監督は皆実高の鯉迫監督が務めます。このチームは15日18時から広島スタジアムでサンフレッチェのサテライトと練習試合を行う予定です。また、成年男子も広島は参加しますが、監督も兼ねる牧野安正選手や須股一男選手などサンフレッチェゆかりの選手もメンバーに入っています。


<98.10.11> 2000年のシドニー五輪、更には2002年の日韓W杯に向けてようやくトルシエ日本代表が始動しましたが、AFP通信によると来年6月にパラグアイで行われるコパ・アメリカに日本が招待されることが決定したそうです。「コパ・アメリカ」とは南米のアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、チリ、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ボリビア、パラグアイと中米のメキシコが参加する、いわゆる「南米選手権」。これまでは上記の11カ国に加えてアメリカ合衆国が参加していましたが、参加費用や国内リーグの問題などで参加を取りやめたのに代わって日本を招待することになった、とのことです。歴史的には「南米最強」のブラジルはあまり本気では取り組まない、と言われていた記憶はありますが、それでもフランスW杯で16強に進出した国が5つも含まれる権威ある大会。アジア大会など比べ物にならない、タフなゲームの連続になるはずです。(それもアウェイで!)始動から8カ月、と言うのはトルシエ監督にとってはなかなか大変な試練になるでしょうが、しかし4年後に予選なしでW杯に臨まなければならない日本代表にとっては貴重な真剣勝負の機会になるはず。ぜひともJFAにはこの招待を受けてもらって、南米の国々をうならせるようなゲームをしてきて欲しいものですね。


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