10/25〜10/31のサンフレッチェ日記



<98.10.31> 昨晩、ニュースステーションに川淵チェアマンが出演し、今回の事態を「Jリーグの危機」と捉えていること、そして「クラブが親企業から自立すること」を訴えていました。これを聴いて、「理想論ばかりではだめ」と言うような感想を持った方もおられるかと思いますが、私はむしろ、トップの人間が理想論を語ることが、苦しいときこそ重要であると思うのです。(トップが、理想論も現実的な方策も語れない国に住んでいるだけに^_^;)Jリーグは「国の隅々まで行き渡るスポーツクラブを」「誰でも楽しめるスポーツ文化を」と言う理想を掲げて始まりました。この理想は色あせているか、と言うと全然そんなことはない。むしろ、最近ニュースステーションで久米さんも言っているように、これまでのような「儲け主義日本」でいいのか、お金、お金ではなくもっと豊かな生活、と言うのがあるのではないか、と言うことを考え直すのにこの「不況」はちょうどよい機会なのではないか、とも思うのです。ワーカホリックとなって家族を顧みずに働き、たまの休みには渋滞にはまりながら忙しく余暇を消費し、家庭はばらばら、本人は過労、そんな生活が「経済大国」に住む日本人の生活として本当に正しい姿なのか。ヨーロッパ人やアメリカ人のように、どんなに仕事があっても5時には帰宅し、家族とともに夕食を食べ、庭の芝刈りをしたり、スポーツクラブに行って汗を流したり、スタジアムやコンサートに行って家族や友人と一緒に楽しむ。そう言う生活がどうして日本人にもできないのか。これまで「追いつき、追い越せ」と走り続けてきた日本人が、一体何に追いつこうとしていたかと言えば、そう言う「先進国」の人々の本当の意味での「豊かさ」を得るためだったのではないでしょうか?そう言う意味では、Jリーグは100年かかったって理想を実現すべきです。ちょっと経営が苦しいから、と言って投げ出すべきではありません。今はどんなに苦しくても、理想を掲げてそれに向かって努力すべきです。
ところが今回のフリューゲルスはどうか。もともとこのチームは、60年代に横浜市の中区スポーツ少年団から始まった「横浜クラブ」と言う純粋な地域のスポーツクラブでした。ところがある時点で、全日空から資金援助を受けるようになります。最初は全国的な試合に出るための遠征費を援助してもらう、と言うようなスタンスだったそうです。それが徐々に変質し、「全日空横浜」と言う形でJSLに参戦し、そしてJリーグの創設時には「横浜にはマリノスがあるから難しい」と言うのを押して、九州を準ホームタウンとするという変則的な形で参加したのでした。そしてその際には、全日空の社長と同郷と言うツテで(?)ゼネコンの佐藤工業に出資を仰ぎ、「全日空佐藤工業サッカークラブ」としての出発でした。この間の経緯を簡単にまとめれば、地域のクラブを大企業が乗っ取ってJリーグに参加し、用が済んだから投げ捨てた、とでもなるでしょうか。もしかするとJリーグとしては、こう言う会社には早くお引き取り願いたい、と思っていたのかも知れません。だからこそ、「超法規的措置」としてマリノスとの合併を許したのかも、なんて勘繰りたくなります。Jリーグの理想とかけ離れたところにあったチームが無くなった。バブルに乗っての「企業メセナ」の限界を露呈した。そう言う点では、フリューゲルスの消滅は仕方がなかった、と言えるかも知れません。しかし、かわいそうなのはこれまで応援していたファン、サポーターです。あまりにも突然の事態に、まだどうしてよいか分からない、と言う感じのようです。もし何らかの行動を起こすのであれば、我々も何らかの形で協力すべきだろう、と思っています。
では、翻ってサンフレッチェはどうか。こちらはフリューゲルスの起源とは違ってマツダの完全な企業チームが出発点。Jリーグ創設時には及び腰だったマツダを、市民の声で後押しして作ったチームです。ですからもともと広島県や広島市などの自治体が参画していますので、方向性としてはJの理想に沿っていますし、だからフリエのように突然消滅することはないでしょう。それでも昨年までは「マツダの子会社」と言う立場からは抜け出してはいませんでしたが、高木らの移籍騒動をくぐり抜けることによってかなり雰囲気が変わり、それが久保社長の就任にもつながったと思います。とは言え、まだまだ自立したクラブとしての基盤が確立した、とは言えません。今はマツダの業績は好調ですが、このまま円高が続いたらどうなるか、仮にデオデオに何かあったときにどうなるか、など不安要因はまだまだ沢山あります。我々としては、倒れる前に、問題が大きくなる前にサポートしていくこと、そしてその輪を大きく広げて行くことが、サンフレッチェを第二のフリューゲルスにしないためにも大切なのではないかと思います。


<98.10.30> 明日はアウェイで市原との対戦。これまでの対戦成績は、10勝7敗とやや勝ち越し。ただ、93年から94年にかけての6連勝がありますので、95年以降に限ると3勝6敗と大きく負け越しています。1st stageの対戦時はどちらかと言うと市原の方が好調で、台風並の悪天候の中競り勝ったのは記憶に新しいところ。これまでのJリーグの中でのポジション的には「ライバル」と言えるチームでしたが、現在のチーム状態の違いは明らか。2nd stageでは中位に付けるサンフとしては、まだ1勝しかしていないジェフに負けるわけには行きません。サンフは神戸戦の警告で、守りの要、ポポビッチと上村が出場停止です。
          下田
         
    フォックス 柳本  宮澤

 伊藤   吉田康    桑原     服部

          山口敏

       ビドマー  久保

SUB:前川、小島、古賀、皆本、グッドマン
リベロに誰を使うかが問題ですが、このところ怪我の影響かもう一つ右サイドでの目覚ましい働きができていない柳本を、守備に専念させるのがいいように思います。また、久保とコンビを組むFWはやはりビドマーでしょう。平塚戦、神戸戦と、グッドマンの出たゲームはいいところ無く敗れていますし、勝った名古屋戦でも機能していたとは言い難いので。フリューゲルスの「消滅」で予想通り参入戦に行くのは15位以下のチームになり、サンフは「1部残留」がタナボタで確定。一方参入戦確実、と見られていた市原には再び回避の可能性が出てきました。これが両チームのモティベーションにどのような影響を与えるか。サンフレッチェには1部残留に安心せずに、質の高いサッカーを目指して欲しいものです。


<98.10.30> 昨日の朝、全国を駆け巡った(?)フリューゲルスがマリノスに吸収合併される話ですが、最初から最後まで「企業の論理」が優先されたようで不快で仕方がありません。業績の悪い会社が立て直しのため収益の悪い部門をリストラする。「倒産」と言うのはいろいろと不都合なので、ましな会社と合併して救済してもらう。バブル崩壊後、銀行を初めとする大企業ではしばしば繰り返される事例ですから、サッカー界も世間の不況とは無縁ではなかった、と言うだけのこと、とも言えます。しかし、サッカーのクラブを銀行などと同じように考えていいのか、と言うとそれは違うでしょう。銀行に預金をしている人は、それが拓銀であろうがどこであろうが金が返ってくればそれでいいわけですが、フリューゲルスを応援していた人に「横浜にはマリノスという商品もあるから、来年からはそっちを買ってね」と言って納得できるか、と言ったらできるわけがない。チームを愛して応援していた人の応援する理由はいろいろあるでしょうが、たぶん大多数の人が「横浜フリューゲルスだから」応援していたはずです。そういう意味では、サッカーのクラブはオーナー企業だけのものではなく、ファン、サポーターも含めた地域全体の持ち物のはず。だからこそ、昨年清水の運営会社が破綻したときにでも、清水市民が中心になって大きな存続に向けた運動をし、新しい会社として再出発できたのです。(つづく)(この件に関してはもう少し色々書きたいことがあるのですが、今は時間が無いのでまたいずれ。)


<98.10.29> 昨日の日本代表とエジプト代表との試合は、おそらく見る人によって様々な評価がなされるゲームだったのでは無いかと思います。最小得点で何とか勝てた、と言う見方もできるでしょうし、安定した守備で負ける気がしなかった、とも言える。トルシエ監督も「フレンドリーマッチで日本には結果はそれほど重要ではなかった」と語ったそうですがそれはエジプトにとっても同じ。どちらも1勝をかけて鎬を削る、と言う感じではなく伸び伸びとプレーしていたように思いますし、評価は「まずまず」と言うところかな?ただ、そうは言っても日本代表の守備の安定感、試合運び、中盤でのパスのつなぎ、そしてここぞというところでのDFの攻め上がりなど、とりわけ「フランス組」の落ち着いたゲームの作り方を見ると、W杯を経験するということがここまで代表チームを大きく育てるものか、と言う感慨も持ちました。彼らフランス組が要所を締めて、ここに奥や望月などの新しい戦力が絡みながらチーム全体の力を上げていく。トルシエ監督は「独裁者」のようにむやみに自分のスタイルを押し付けてきたりする監督ではなく、これまでの日本代表をベースに徐々に選手を入れ替えることによって全体としてのレベルアップをしていくつもりだろう、と見ました。
期待の久保は、後半途中からの30分ほどの出場。最初は周りとのコンビネーションが全く合わず、ただ走り回っているだけの状態。その後も決定的な仕事はできず、「衝撃のデビュー!」を果たす事はできませんでした。が、その一方で、GKがクリアしようとするボールに食らいついてシュートまで持ち込んだり、他の代表選手のある意味「きれいなプレー」とは異質の輝きを垣間見せてくれたようにも思います。もちろん、いつもサンフレッチェの久保を見ている人にとってはあのくらいのプレーは普通だし、むしろもっともっとできたはず、と言う思いはあるでしょう。しかし本人が「死ぬかと思った」と彼らしい表現をしていたように、初めて代表のユニフォームに袖を通し、満員の観客の大きな久保コールを背中で聞きながら全然知らない選手達を相手にプレーするという、久保にとっては何もかもが新しい体験の中で、大きな緊張に包まれながらプレーしたわりには、持ち味の一端を出すことはできたと言えるのではないか。おそらく久保にとって、この体験はいろいろな意味で非常にショックが大きかったと思います。しかし、これでしぼんでしまうような彼ではないはず。「サッカーがうまくなりたい」と言う気持ちでは誰にも負けない彼のことです。きっと、「また戻ってきて、今度こそはもっとうまくプレーしたい」と思っているはずだし、そのためには広島で活躍することが大事である、と言うことを強く感じたはずです。1年1年、年を経るたびに成長している久保が、これ以降2002年に向けてどのように成長していくか、楽しみが増えたと言う感じの昨日のゲームでした。


<98.10.29> 今朝、驚くべきニュースが飛び込んできました。佐藤工業が業績不振によりフリューゲルスの経営から撤退するのに伴い、フリューゲルスのマリノスとの合併が決まった、とのです。合併と言っても対等なものではなく、新チームの出資は日産が6割、全日空が4割となるそうで、経営権は日産。事実上はマリノスがフリューゲルスを吸収する形で、新チーム名も「マリノス」となるらしく、むしろ「フリューゲルスが無くなる」、と言ったほうが実態に近いかも知れません。佐藤工業はゼネコンの一つで、バブル崩壊後かなり苦しい経営を余儀なくされていたようで、以前からフリエの経営から撤退する、と言うウワサは耳にしていました。が、それに他の会社が代わる、とか全日空が全面的に支える、とか言う形でなく、ライバルチームとの合併という形になるとは、まさか想像もしませんでした。寝耳に水だったのはフリューゲルスファンも一緒のようですし、おそらく選手にとっても同じでは?合併、と言っても例えばGKには川口、楢崎と双方に代表選手がいるように、それぞれのポジションが空いているはずもなく、オフには相当猛烈なリストラが行われるはず。また、同様の問題が赤字にあえぐ他のチームにも波及する可能性もあります。更に、1部参入決定戦をどうするか、と言う問題も浮上します。今の予定では、「参入戦ポイント」14位以下の5チーム+JFLの川崎フロンターレが3つの椅子を争うことになっています。つまり、これまでは
14位 ───┐
     A2├
17位 ─┐ │
   A1├─┘
18位 ─┘

15位 ───┐
     B2├
16位 ─┐ │
   B1├─┘
川崎F─┘

A2敗者───┐
      C├
B2敗者───┘
のうち、A2、B2、Cの勝者が1部残留となるわけです。ところがフリューゲルスの消滅により4チームが残留できることになると、Cで負けてもOK、と言うことになる。となるとA2、B2も無意味なことになってしまいます。これをどうするか、は今日開かれるJリーグの緊急理事会で議論されるそうですが、私の個人的な見解では「参入戦ボーダーライン」を一つ下げて15位以下が出るようにするのが混乱が無くていいのではないか、と思います。つまり、
15位 ───┐
     A2├
18位 ─┐ │
   A1├─┘
川崎F─┘

16位 ───┐
     B2├
17位 ───┘

A2敗者───┐
      C├
B2敗者───┘
とするわけです。18位のチームと川崎Fのみがやや厳しいのですが、他の3チームは2回のチャンスがあることになります。このトーナメント表は、実はJFLから1チームも上がってこない時の場合と同じなので、「ほぼ現状通り」と言うことになるのですが、さてどうなることでしょうか。


<98.10.28> トルシエ監督率いる新しい日本代表のデビュー戦が今日、長居で行われますが、これに向けて代表選手の背番号が発表されました。これによると、久保の背番号は19番。フランスでは中西、一次予選では中村忠、最終予選では誰も付けていなかったという、日本代表ではどちらかというと影の薄い番号で、これまでは城やかつての高木などが付けていた18の方がFWのイメージには合っていたかも。しかしフランスでは、デニウソン(ブラジル)、インザーギ(イタリア)、ポルスター(オーストリア)、クレスポ(アルゼンチン)など攻撃的な好選手が付けていた番号でもあり、久保なりの新しいイメージ、と言う意味では良いかも知れません。なお、他の背番号もまとめると、(1)川口(2)中西(3)相馬(4)井原(5)秋田(6)服部(7)伊東(8)中田(9)中山(10)名波(11)城(12)呂比須(13)望月(14)岡野(15)森島(16)斉藤(17)奥(18)田中(19)久保(20)岡中(21)楢崎(22)平野、と川口が「レギュラーGK」の1番、城が「エースFW」の11番になったのが目を引きます。この新しい代表選手達が、W杯には出ていないとはいえアフリカでトップクラスの実力を持つエジプトに対してどのような戦いをするのか。今日の7時が楽しみです。


<98.10.27> 今朝の中国新聞によると、永井選手が昨日、広島広域公園での練習から初めてトップと一緒に練習しました。練習前に自己紹介して大きな拍手で迎えられると、ウォーミングアップからパス練習、ゲーム形式の練習と全てのメニューをこなしたとのことで、体調は良さそう。トムソン監督は「テクニック溢れる選手だ。攻撃的MFとして期待しており、早く実戦で見てみたい」と語っていたそうで、徐々にチームにフィットさせていって天皇杯ぐらいで出場、と言う感じになるのかな、と個人的に予想していたのですが、案外早く出てくるかも。少なくとも、神戸戦で無様なゲームをしてしまったトップの選手に危機感を与えるカンフル剤にはなりそうです。


<98.10.27> 先日お伝えした、日本代表がコパ・アメリカに招待された件ですが、協会は前向きに検討しつつも辞退する可能性もある、と聞きました。なんでもシドニー五輪に向かっての1次予選と日程がダブるのが問題だとか。シドニー五輪は言うまでもなく2002を目指す日本にとっては大事なゲーム。アジア予選を突破することはもちろん、本選でも上位進出が期待されており、トルシエ監督にとっても重要な試金石になります。従ってこれを優先させるというのはある意味当然なのですが、ただ問題はこの6月の一次予選の相手がネパール、香港、マレーシアと「勝って当然」の相手だ、と言うことです。フランスでは経験の少なさをいろいろな人から指摘された日本代表が経験を積むには、コパ・アメリカは絶好の機会。ネパール、香港、マレーシア相手とは比較にならないはずです。五輪代表となるU-21の選手のほとんどは、ワールドユースなどで世界相手の経験を既に積んでいるのですし、ここは一番経験値が低いと思われる「フランス組」とU-21の間の「O-21」でコパ・アメリカに参加する、と言う方向で行って欲しいものです。


<98.10.27> 国体の広島県選抜チームは昨日成年男子、少年男子がそれぞれ2回戦を戦い、成年は埼玉に0-1(前半0-1)、少年は東京に0-3(前半0-1)で敗れました。


<98.10.27> ブランメル仙台で頑張っているユース出身の高田純選手ですが、第16節の大分戦でJFL初ゴールを上げた後自信をつけたのか、ようやくゴールがゲットできるようになってきたようです。2つ目のゴールは第25節の大塚戦と間が開きましたが、その後第27節の大宮戦、第29節のジャトコ戦(第28節は出場停止)とコンスタントにゴールして、チームの8連勝に貢献しています。来年ブランメル仙台は「ベガルタ仙台」としてJリーグ2部で戦うことになりますが、高田選手はどうなるのでしょう?ちょっと気になるところです。


<98.10.26> 昨日の中国新聞に載っていたのですが、福岡からのレンタル移籍が決まった永井篤志選手が24日に記者会見し、「福岡では出番が少なかったが、今はやる気でいっぱい。まずは試合に出場するのを目標にしたい」と抱負を語り、その日のサテライトの練習に参加したとのことです。今西総監督は「ドリブル突破、パス、シュート力と三拍子そろった攻撃的MFで補強リストに挙げていた選手。正式移籍も考えている」と言っていたそうですが、これで「テストを兼ねたレンタル移籍」と言う予想が当たったようです。神戸戦では相手に引いて守られたときの攻め手が無いことを露呈してしまったサンフレッチェにとっては、相手ゴール前でのイマジネーションのあるプレーのできる選手は1人でも多く欲しいところ。皆本や宮澤や山口敏のように、他チームから「戦力外」とされた選手が蘇る例の多いサンフレッチェで、もう一度輝きを取り戻して欲しいものです。


<98.10.26> 一昨日から始まった神奈川国体は昨日トーナメント1回戦が行われ、サンフレッチェのユース選手が主力を占める少年男子の広島選抜は熊本に2-0(前半1-0)で勝ちました。また中国地方の他のチームは、岡山は石川に3-1(前半2-1)で勝ったものの山口は埼玉に0-4(前半0-2)と敗れました。


<98.10.25> 昨日ビッグアーチに神戸を迎えたサンフレッチェは覇気の無い戦いで3失点、その後の追撃も及ばず、神戸に初の敗戦を喫しました。サンフレッチェのメンバーは、
          下田
         
   フォックス ポポビッチ 上村

 柳本   吉田康    桑原    古賀(→大木59分)
 (→伊藤58分)
          山口敏(→服部59分)

       グッドマン 久保

SUB:前川、小島
と、この日はビドマーではなくグッドマンを起用しました。「1部参入決定戦」へ出ることが決まった神戸は明らかに格下。磐田などの上位チームとは違って、サンフに対して守備を重点に置いたゲームプランを立ててきます。これに対して攻め手の無いサンフは、ボールキープはできても横パスばかりでDFラインの突破ができず、いたずらに時間ばかりが過ぎて行きます。それどころか守備の集中も欠き、ミスから与えた前半22分のCKからあっさり海本にヘッドで決められると、その3分後にはペナルティエリアのすぐ外からのFKの跳ね返りを拾われると(サンフから見て)右サイドからクロスを上げられ、これを金度勲にスライディングするようにして決められあっさりと2点のビハインドを背負うことになってしまいました。更に悪かったのは後半開始すぐの49分。自陣深くの右サイドでの安易な横パスを、今年サンフから神戸に移籍した安部雄大にかっさわれます。そのままあっという間にGKと1対1にされ、下田の飛び出しも虚しくわきの下を抜かれてしまいました。その後サンフは、まず後半8分に久保が神戸DFにペナルティエリアで倒されて得たPKをポポビッチが決め、更に12分には右サイドを突破した吉田康の入れたクロスをフォックスが頭で合わせます。その後も大木を入れてスリートップにするなど攻勢をかけますが、貝のようにゴール前を固める神戸のゴールを割ることはできませんでした。昨日は札幌が敗れたため年間14位以上、「参入戦」ポイントでも14位以上となることが確定しましたが、京都が勝ったため「1部残留マジック」は2のままとなりました。また、2nd stageの優勝の可能性もサンフの全勝、上位チームの全敗しか無くなりました。


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