11/29〜12/5のサンフレッチェ日記



<98.12.5> ちょっと気になっていた、11/23の吉田サッカー公園開場記念に行われたユースと国見高校のエキシビジョンマッチですが、サンフが5-1で勝ったそうです。得点は吉田幸、権田、藤沢。これ以上情報がないので内容については何とも言えないのですが、権田は2年生、藤沢は3年ながらスーパーサブ的使い方をされることの多い選手ですので、もしかするとちょっとメンバーを落として対戦したのかな?それでも強豪国見に5-1で勝ったのならすごいことですが、しかし国見もメンバーを落としたのかなぁ?一度、サンフユースと高校の強豪チームが本気で対戦するのを見てみたいところですが。


<98.12.4> 今朝の中国新聞の記事から。まずはスポーツ紙などでは既に取り上げられている呂比須の獲得に関して、昨日正式に平塚側に申し入れしたそうです。久保とペアを組む強力なFWが是非とも欲しいサンフにとって、日本代表FWはのどから手が出るほど欲しい選手であることは間違いないでしょう。呂比須が平塚から出ることが確実になって他チーム(横浜M、名古屋、清水など)からもオファーが出ているそうで、後は条件面での交渉次第ということになりますが、サッカーができる条件を求めてブラジルから来日して日本国籍を取得した彼のこと、広島だからいや、とは言わないでしょう。この呂比須を獲得できるかどうかで、ビドマー、グッドマンを残すのか、あるいは他の選手を獲得に行くのかも変わってきそうな気がします。また、同じ記事では川崎の元五輪候補DFの菊池利三(日刊スポーツによると、1年間の期限付きらしい)と、横浜FのGK佐藤浩の獲得が確実になった、と伝えています。菊池は左右両サイドバックのできる、攻撃力のある選手ですし、もし柳本が移籍と言うことになった場合には右WBの有力な候補になりそう。また佐藤は第3GKとして、下田、前川のどちらかがケガをしたり代表に行ったりしたときのバックアップになると思われます。更に、日刊スポーツによるとセレッソを解雇されるDFの木沢がサンフレッチェの練習に参加している、とのこと。更に神戸からは15人の選手が解雇され、その中には元サンフの幸田、内藤の二人が含まれる、との記事もあり、しばらくは移籍のニュースが続きそうです。


<98.12.3> 全日空は、またやってくれました。新聞でも報道されていますが、昨日突然マリノス・フリューゲルスの合併の調印を強行しました。詳しくは存続させる会の公式ホームページを見て頂くと良いと思いますが、当初、調印の日程を「11月末」と言っていたのを、反対運動の広がりから「調印前に『存続させる会』に連絡する」と言う念書を取り交わしていたそうです。ところが今回、その約束を全日空・全日空スポーツは一方的に反故にした事になります。これまで、「存続させる会」は全日空が単独でフリエを支える可能性は無いと言う事を前提に、合併ではなく単に全日空がマリノスに出資すると言う形に改め、新しいフリューゲルスの「受け皿」を作る事を考えて活動していました。その中で、その受け皿として株式会社を設立することを目指して動きだしていたそうです。そしてこれを実現することによって、J2にフリエを残す、と言う可能性もわずかながらあったのです。そのために「存続させる会」は、株式会社の設立に必要な1000万円以上の資本金と7人以上の発起人を探して活動しつつあるところでした。この会のメンバーのほとんどは自分の仕事を持っていながらの活動でしたが、しかしタイムリミットが迫っている、と言うことからそれこそ寝食も惜しんで動いていたのです。ところが、全日空の今回の突然の暴挙。昨日この知らせを受けて署名活動をしていたメンバーが急遽全日空本社に抗議に行ったそうですが、エントランスまで入ったところで警備員に制止されそれ以上入れず。その後応対した全日空スポーツ上宮田営業部長は「調印は全日空スポーツと日産FCとの間で行われたのだから、全日空本社に押しかけるのは間違っている」「調印は11月末に行うとあらかじめ予告してあったので、あくまでも予定されている行動であって、抜き打ちではない」「11/20に出された要望については引き続き検討中であり、この調印によって打ち切られるものではない。合併契約書とは、新社名『横浜マリノス』と持ち株の割合が記述してあるものである」と、結局サポーターのことは考えていない、と言う態度を示した、とのことです。この件に関して、今日の夕方「存続させる会」代表の辻野氏と全日空丸尾関連事業本部長との話し合いが持たれるそうですが、しかしこれまで紳士的に真摯な態度で運動してきたサポーターを再び裏切るこの行為はどんなに言い繕っても許されるものではありません。


<98.12.3> タイで行われているアジア大会ですが、今朝の新聞でも報じられたように優勝候補の韓国がトルクメニスタンに敗れたそうです。これでA組はトルクメニスタンが1位で1次リーグ突破を決めました。韓国はこれで敗退が決まったわけではありませんが、残る対戦相手はベトナム。韓国よりも実力下位には違いないと思いますが、それでも先日のタイガーカップでは準優勝するなど東南アジアでは強豪の一つです。韓国としては、結構緊張する戦いになるのではないでしょうか。ところで問題はその後の2次リーグかも。韓国がA組2位で突破し、日本が今日インドに勝ってC組1位になると2次リーグでは同じ組になり、12/7の初戦にいきなり対戦するのです。他はE組の1位とG組の2位ですが、2チームしかいないE組はUAEがPK戦で北朝鮮を破って1位となりこの組に入ることが確定し、G組はクウェートかウズベキスタンになりそう。日本にとっては「楽勝」の1次リーグとはうってかわって、なかなか厳しい、そして楽しみな2次リーグとなりそうです。


<98.12.2> 昨日は重要なゲームが2つありました。一つはトヨタカップなのですが、もう一つはアジア大会の初戦。トヨタカップの方は、若干硬さもあったし、また疲れも出たのか90分間100%のゲームとは言えませんでしたが、それぞれ持ち味を出した好ゲームだったと思います。一方のアジア大会の日本×ネパール。試合に勝ちはしたものの、ミスが多くて内容的にもう一つだった、と言うのがテレビの解説の早野さんや新聞報道の論調だったと思います。これは確かにその通りだし、今のU-21代表にはもっと質の高いサッカーをして欲しいし、できるはずだとは私も思うのですが、しかし昨日のゲームに関してはしょうがない、とも思います。今回のアジア大会は、組み合わせが決まってからの出場国のキャンセル続出でかなり変則的な組み合わせになっています。日本の属する組も、インド、ネパールとの3国のうち2カ国が2次リーグに進出できますので、1次リーグは1勝すれば十分、と言うところ。公式戦(一応国際Aマッチです。だから昨日の選手達は代表キャップが1つ増えることになる)とは言え、それほどモティベーションは高くないでしょう。それに、逆に決勝まで行くとすればこれから1ヶ月間戦っていかなければならないので、今からチームのコンディションを上げる必要は全然ありません。言ってみれば、W杯の日本戦でのアルゼンチン代表みたいなものなのですから。もしかすると、ハードな練習が続いて疲労のピークにあるのかも知れませんし。それに昨日の相手のネパールはフル代表(その割りには若い選手が多かったようではありますが)で、同じ相手に昨年は国立での1次予選でなかなか点を取れず苦労していたのですから、それに比べればずいぶんいい結果だった、とも言えるのです。次のインド戦は1日置いて明日です。1次リーグ突破をほぼ確定した日本にとって、更にモティベーションの上がらない相手になります。今後のことを考えると、主力をごっそりと休ませてサブのメンバーに経験を積ませるゲームにしてもいいぐらい。トルシエ監督がどのように選手達をコントロールするのか、注目したいと思います。


<98.12.1> 今朝の中国新聞から。サンフレッチェの久保社長が昨日記者会見し、来季の単年度黒字化、Jリーグ5位以内等の目標を発表したそうです。既に億単位の新規スポンサーの獲得と財務的なリストラを更に進めることで、今年並の観客動員でも採算のバランスが取れる、との見込みが立ったもののようです。(詳しくは中国新聞のホームページを参照して下さい。)小笠記者はこの記者会見を評して「具体策に乏し」く「スタジアムの観客...増加策が示されなかったことは残念だ」と少々辛口の意見を書いています。しかし私自身の感想としては、Jリーグの多くのチームが後ろ向きの方針を掲げる中で、一足先に「危機を脱した」との印象を与えるという意味で、この発表には非常に意味がある、と思いました。観客増が重要なことは当然なのですが、何度も書いているように一度営業的に失敗したものを取り返すのは1から始めるよりも難しいと言えます。Vポイントの復活や「オフィシャルサポーター」の募集など、ファン層の開拓と基盤作りは今年からようやく再出発するわけで、これらが観客動員増として目に見えて効いてくるのには数年以上かかるでしょう。少なくとも今年はずっと低落傾向だったのを押しとどめたのだし、チーム力のアップにも展望が見えてきました。この流れを失わないように、来年以降につなげていくことが大事だし、それがかいま見える内容だったと言えるのでは?
ところで久保社長は、強化策として「日本人、外国人に限らず、得点力のある新ストライカーを獲得し、来季は5位以内を目指す」と語ったそうです。今年はフリエだけでなくヴェルディやベルマーレなどからも主力クラスが放出されるので、思ってもみなかったような好選手を獲得できるチャンスもありそうですが、私が注目したいのは「外国人に限らず」の点です。先週は「ビドマーが残留かも」と展望を書きましたけど、彼が入団以降やや期待外れだったのは事実です。今後更に力を取り戻して行くだろう、と見るか、あるいはもうこれまで、と見るかは微妙なところ。サンフとしても、どの日本人選手を補強できるか、どういう外国人選手を獲れるかと言うのとビドマー、グッドマンを秤にかけている状態なんじゃないかな、と言う気がします。
中国新聞には、下田、久保がそれぞれ50%アップの3000万円の提示を受けた、との記事もありました。彼ら2人は今年の苦しいチーム状況の中で最も成長した選手です。給料を上げるのは当然の事ですが、しかし50%上げることができたというのにはサンフレッチェの経営体力が上がってきた、と言うことを表しているのかも。彼らの功に報いることは、他の選手を励ますことにもなるでしょう。来年以降は2人でも3人でも、彼らに続く選手が出て欲しいものです。


<98.11.30> 昨日、全国各地で天皇杯の1回戦が行われ、中国地方のチームは4チームが敗退しました。唯一勝ち残ったのが広島県代表の福山大。福井教員と点を取られては取り返す、と言うゲームでPK戦に持ち込み、GKの活躍で勝利を得ることができました。次はJリーグの京都サンガとの対戦。プロと真剣勝負するなんてめったに無い機会ですし、思いきり戦って欲しいものです。なお、大分にレンタル移籍している山根選手も滋賀県代表の甲賀クラブとの対戦に後半25分頃から出場したそうです。攻撃的MFとして良く動き回り、大分の7点目となるゴールも決めた、とのこと。短時間の出場、ゲームの行方もほとんど決まっていたと言うことであまり参考にはならないかも知れませんが、まずは試運転成功というところでしょうか?大分は次は関西学生リーグの立命館大、それに勝つとヴェルディが相手です。次は先発を目指して頑張って欲しいものです。ついでですが、サンフレッチェの初戦の相手となることが予想される川崎フロンターレは、昨日香川県代表の香川紫雲FCと対戦し9-1で勝ちました。テレビで見た限りではレベルが違いすぎて参考にはならないものの、少なくともJ1参入戦で敗れたショックはあまり窺えない様子。ツートップのヴァルディネィ、ツゥットの2人も好調を維持しているようで、なかなか手強い相手になりそうです。


<98.11.30> 先週土曜日の中国新聞によると、笛、山口哲、廣池の三人に戦力外通告があったそうです。笛は「残念だがたとえ2部でもサッカーを続ける道をさぐりたい」と語り、また他の2人も他チームでのプレーを希望しており移籍先を探すとのことです。笛は公式戦128試合に出場し6得点を取っており、本来FWながら右SBやストッパーまでこなすユーティリティプレーヤーとして活躍してきました。この笛の退団に加えて柳本、小島が希望通り移籍することになると、Jリーグ創設時に在籍していたメンバーで残るのは、前川、上村の2人だけになります。また、ユース出身で2年目の安武も今期限りで退団し、大学進学を目指す、と言うことです。


<98.11.29> 最近腹が立ったこと。実は私、トヨタカップも見たい、と思いチケットを取ろうと一応発売日に「ぴあ」に電話して努力してみたのです。ところが1時間ほどして繋がったら「予定数量に達しました」と言うことで手に入らず。仕方なく(?)U-21のアルゼンチン戦の切符を取ったのでした。そちらは夜になって電話しても十分SA席を取ることができたので、「そんなに人気に差があるの?」といささか疑問に思ったのですが、なんかウワサによるとトヨタカップのチケットで一般販売に回るのは、5万枚ぐらいのうちわずか5,000枚ぐらい、と言うことだそうです。どうしてそう言うことになるかと言うと、まずは半分はスポンサーの会社が接待用に押さえる。それからプレゼント用に使う。昨年だとこれだけでも10,000枚が使われたらしい。更に国立競技場の地元やら、出場する両国の大使館、サポーター用にも確保される。それで残るのがわずか1割程度、とのこと。と言うことで、実際に会場には「チケットをもらったから」と言うことで来たファンばかりが集まり、本当にトップレベルのゲームを見たいファンは手に入れるチャンスはほとんど無い、と言う構図になるそうです。資本主義の世界ですから、お金を出すスポンサー企業がチケットを優先的に押さえるのは理解できるし、地元や両チームサポーターに配分するのもいいとしましょう。でも、その結果本当にサッカーが好きなファンにほとんど配分されない、と言うのはあんまりじゃないかなぁ。そう言うことをすると何が起きるか。フランスと同じことが起こるわけです。一方にどうしても欲しい、と言う人がいて、他方に「別に見なくてもいいけどチケットがある」と言う人がいる。その間で正規の市場が無ければ、ブラックマーケットが形成されるだけ。別に必要の無い人からチケットを仕入れ、どうしても欲しい人に高値で売買する、と言う商売(いわゆるダフ屋ですわなぁ)が成立するわけです。つまり、もし本当にトヨタカップが私の聞いたうわさ通りのことをしている、とすれば、主催者はダフ屋を励ます行為をしている、と言うわけです。本当にそんなことが許されているのだとすれば、2002年に向けての不安が高まりますね。こう言うことって、別にそれ自体が犯罪ではないのでそれ自体を警察に取り締まってもらうわけには行きませんが、しかしサッカー協会にはしっかりして欲しいもの。でないと、2002年にチケット問題が深刻なものになることは火を見るよりも明らかですから。


<98.11.29> 今朝の中国新聞によると、サンフレッチェは昨日紅白戦を行ったそうです。レギュラー組はGK:下田、DF:ポポビッチ、宮澤(→伊藤52分)、上村(→小島72分)、MF:桑原、柳本、服部、山口敏、吉田康、FW:久保、ビドマー(→大木45分)。ゲームは0-0から後半16分、レギュラー組柳本のクロスを受けた久保がDFを引きつけて後ろに流し、これを山口敏がダイレクトで蹴り込んで先制します。それに対して控え組は後半43分に、古賀の左クロスに中央でビドマーが合わせ、結局1-1で同点だったそうです。なお、このゲームで宮澤が左膝を痛めたそうで、明日精密検査をするかも知れない、とのことです。


 SANFRECCE Diaryトップページに戻る