11/8〜11/14のサンフレッチェ日記
<98.11.14>
昨日の中国新聞によると、トムソン監督が契約を更新し来季も指揮を執ることが確実になったそうです。2年契約の今年は、至上命題の1部残留を果たすとともに2nd stageでは4年ぶりに勝ち越すなどの実績を上げたことが、フロントに評価された、とのことです。また、先日短期間だけ代表コーチを務めた望月コーチの日本代表GKコーチへの就任が決まり、15日に広島を退団することになりました。契約期間は2000年6月のシドニー五輪の終了までになる、とのことです。
<98.11.14>
サテライトが10日、広島大と練習試合を行い、永井のスルーパスなどでチャンスの山を作りながらも行友、松永の2点にとどまった、とのことです。試合は2-0で勝ちました。
<98.11.14>
8日に神戸市のいぶきの森で行われたJユース選手権で、サンフレッチェユースはヴィッセルユースに5-0で勝ちました。サンフのメンバーは、GK:島谷、DF:足立、内田(→松本75分)、広松、MF:駒野(→宮本73分)、森崎和、杉山、林(→森本72分)、森崎浩、FW:池田、吉田(→藤沢67分)。得点は、まず前半30分、中央の森崎和から右サイドの駒野に出たボールをセンタリング、これを中央で吉田が右足であわせたもの。次いで36分、右からのCKに森崎和が頭で合わせて2点目をゲットして前半を終わります。後半は58分、FKを広松がシュート、相手GKがはじいたのを吉田が頭で押し込みました。4点目は66分、吉田のスローインを池田が頭でつなぎ林がヘッドで決め、更に81分には相手オウンゴールで5点目をもらいました。前節では神戸に惜しい敗戦を喫していただけに、その鬱憤を晴らす快勝だった、と言えるでしょう。
<98.11.14>
8日に中国地域リーグの最終節が行われ、前節優勝を決めたマツダSCなどが勝ちました。
マツダSC 3|2-0|1 三菱石油
(13勝1敗) |1-1| (6勝8敗)
広島フジタSC 2|1-0|2 三菱自工
(10勝4敗) |1-2| (9勝5敗)
PK|4-2|
広島教員 3|1-1|2 NKK福山
(8勝6敗) |2-1| (5勝9敗)
ヤマコーFC 4|1-0|1 SC鳥取
(3勝11敗) |3-1| (2勝12敗)
【順位表】
順位 チーム 勝点 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 得失点差
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------
1→ マツダSC 37 11 2 0 1 65 14 +52
2→ 広島フジタSC 31 9 1 2 2 50 21 +29
3→ 三菱自工 28 9 0 1 3 38 18 +20
4→ 広島教員 24 7 1 1 5 34 34 0
5→ 三菱石油 17 5 1 0 8 22 35 -13
6→ NKK福山 14 3 2 1 8 20 45 -25
7→ ヤマコーFC 10 3 0 1 9 25 52 -26
8→ SC鳥取 7 1 1 2 10 14 49 -35
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------
* Sanfrecceユース - 7 0 0 1 24 11 +13
<98.11.13>
なんとかホームページ更新の時間ができたので、最近ちょっと思っていることを書きます。
最近フリューゲルスの問題について色々なところを見聞きしていると、しばしば「サンフレッチェのように選手を売って経営を縮小する道もあった」と引きあいに出されます。サンフレッチェは赤字経営を良しとせず「身の丈にあった経営」を実践した、ある意味Jリーグの先進的なチーム、と言うニュアンスでポジティブに捉えられることが多いように思うのですが、そう言うのを読むと何となく違和感を感じるのです。
確かに理由はどうあれ、昨年高年俸の選手をそれなりの値段で売ったことで経営が助かり、破綻から遠ざかることができたのは事実だと思います。そしてその穴も、それに続く選手の成長と後期に入ってからの補強でなんとか埋めることが出来、1部残留を余裕でクリアする、と言う結果を残すことができました。そしてそれだけでなく、若手の成長で来年に繋がりそうな期待を感じさせます。その他、今年に入ってからペドロ氏の採用やオーストラリアキャンプ、吉田町の施設の完成、ビッグアーチの芝生の改良など、昨年までお金の不足でできない、と言われていたことが次々と実現して来ました。端から見ると、「経営のスリム化で伸び行くサンフ」と見えないことも無い。ここまでは前の経営陣の功績。そしてその流れを決定的にすることができたのが、社長として久保氏を迎えたことである、と。そんなふうにも見えます。
そう考えると、別に「うるさい選手を放出した」わけでも「お金になりそうな選手を闇雲に売り払った」訳でもなく、確固とした方針に従ってチーム作りをした、と言うようにも見えるのですが、でも昨年の騒動を覚えている身としては、単なる結果論のようにも思えます。少なくとも、昨年に比べて好転したとはいえ今のサンフはまだまだこれから経営を立て直さないといけないチームです。フリエの問題を「他山の石」としていくべきだろう、と思います。
<98.11.12>
京都戦は明後日なのですが、私自身の都合で明日はホームページの更新ができないかも知れませんので一日早くメンバー予想を出します。
下田
フォックス ポポビッチ 上村
柳本 桑原 小島 古賀
山口敏
ビドマー 久保
SUB:前川、宮澤、服部、吉田康、大木
フォックスとポポビッチは9日の練習から合流していますので出場はOK。一方、伊藤がセレッソ戦で左肋軟骨を痛めたらしいので出場は微妙だと思われます。今季のJリーグ最終戦、相手はやはり陥落の危機から踏みとどまった京都、と言うことで今年の集大成となるような良いゲームを、両チームには見せて欲しいと思います。
<98.11.12>
先日スポーツ新聞で報道された、と言う「柳本セレッソ説」ですが、今週の「ゴ〜ル!」ではチームも柳本自身も「そんな話は(まだ?)聞いていない」と語ったそうです。まあこの手の話は、まとまるまでは知っていてもそう言う言い方をすることがあるので「本当はどうなのか?」と言うことになるとどうか分かりませんが、少なくともフリエに0-7で負けるセレッソにしてみれば柳本は欲しいでしょうねぇ。55分に伸びた「ゴ〜ル!」では「Gonna be hero」と言う自分のコーナーを獲得して「いずれ『ゴ〜ル!』を乗っ取りたい」と言っていた彼としては、ここで他チームに行くわけにはいかない!かも(^^;)
<98.11.11>
これも、今私がいる環境(出張中なんです)のせいで確認していないのですが、オフィシャルホームページに山根選手を天皇杯の期間に限り大分にレンタルする、と言う情報があったそうです。昨年、広島には希有なドリブラーとして彗星のように現れ、今年の飛躍が期待された山根ですが、今年は前半に数試合出ただけで徐々に出番が減り、最近はサテライトでボランチをやっている、と聞きます。うまく育てばジュビロの奥のような、攻撃的なボランチとなってくれるのでは、と期待しているのですが、チームとしてはどう考えているのでしょうか?「余剰戦力」として売れるところがあれば出してやりたい、と思っているのか、それとも、経験を積んで大きくなって帰ってこい、と思っているのか。大分は来季Jリーグ2部で戦う、とは言え財政状況が苦しくサッカーをする環境は広島とは雲泥である、と聞いています。選手の多くはアマチュアですし、練習なども土のグラウンドで行うことも多いそうです。山根にとっては、是非ともこのレンタルを「チャンスを与えられた」と思って欲しい。そして、もう一度広島のピッチで輝いて欲しい、と思います。
<98.11.11>
プレスリリースによると、今日の17:30〜18:15にかけて基町クレド1F「ふれあい広場」で行われる「基町クレドクリスマスツリー点灯式」に、久保社長と下田選手が出席するそうです。プレスリリースには「何をするか」については何も書いていなかったのですが、何をするんでしょうね?手にキャンドルを持ってツリーに点けて行ったりするのかな?
<98.11.10>
私は見ていないのですが、昨日の日刊スポーツに「セレッソ、柳本獲得へ」と言う記事が載っていたそうです。セレッソは既にオファーを出しており、広島も前向きに検討中で後は移籍金で折り合えるかどうからしい。同紙ではその理由として、(1)柳本には以前から強い移籍願望があること、(2)広島ではリベロにポポビッチがいるため、来季の余剰戦力となる可能性が高い、と言うことを挙げていたとのこと。(1)は以前より周知の事実ですが(2)は今年は右WBで働いていたので、そのへんやや?と言うところもないではありませんが、しかし信憑性と言う点で言うとかなり高い、と言わざるを得ないように思います。奈良県出身の彼にとって大阪は「地元」ですし、ポジションについても、彼自身が「リベロがいい」と思っているのかも?確かに今年の柳本は、山口敏が入ることによって右WBで再生しました。しかし、あくまで山口敏とコンビがうまく合うときに限られていましたし、ケガをして自身のパフォーマンスが落ちると、途端に動けなくなるような感じも見受けられました。それに日本代表には伊東や、あるいはユースの市川など若くて手強いライバルもいる。そのへんを考えると、もしかするとWBとしての自分にやや限界を感じていて、リベロとしての自分を伸ばして行きたい、と思っているのかも。そう考えると、ポポビッチの元気なサンフはチャンスが限られます。代表でも相変わらず井原を越えるリベロが出て来ていないこともありますし、今後の彼自身と代表にとっても、ここで守備の手薄なチームに移籍してリベロとして成長することは、色々な意味で良いことなのかも知れません。まあ、サンフレッチェにとってはまた1人「華」のある選手を失うことになるので、非常に残念なことではありますが。
<98.11.9>
今日は新聞休刊日ということもあってネタが無いので、フリューゲルス問題について続報です。7日の試合終了後に行われたフリューゲルスの運営会社「全日空スポーツ」と、サポーターによって組織された「横浜フリューゲルスを存続させる会」(仮称)の話し合いにおいて、全日空スポーツ側から「最終回答」が寄せられました。これによると、チームと親会社の赤字でこれ以上単独でチームを維持できないこと、合併により「これ迄以上の常勝チームとして生まれ変わる」事ができると考えていることをこれまで通り繰り返し、合併の白紙撤回もチーム名やロゴなどの譲渡もできない、と結んでいます。そして「最後に」と言うことで、次のように述べています。
「今般の合併につきましては、皆様方にご理解賜りますよう長時間に亘り、誠意をもってご説明申し上げてまいりましたが、その最大の目的は、経営基盤の安定とJリーグ理念であるホームタウンに根ざしたクラブ作りを強力に堆進していくことにあります。併せて、行政・市民・企業といった地元の支援を一本化し、横浜におけるサッカー文化・スポーツの振興に励むつもりでございます。サポーターの皆様のこれまでのご支援・ご声援に対し厚くお礼を申し上げるとともに、何卒、『横浜F・マリノス』へのご理解と倍旧のご支援をお願い申し上げます。」
要するにサポーターとの交渉では何も変化はなかったし、「ホームタウンに根ざしたクラブ作り」に対する認識の溝も埋まらなかった、と言うことでしょうか。全日空スポーツの回答からは、相変わらず企業論理しか見えて来ず、サポーターの主張を理解した、と言う節はありません。フリエのチーム名などについても「ここで譲渡してしまったら、フリューゲルスファンと言うこれまでの顧客を新チームに取り込めない」と言う、サポーターを単なる「客」としてしか見ていない彼らの考え方が見え隠れして不快です。こう言う全日空スポーツの考え方は親会社の考え方を反映している、と考えざるを得ないのですが、これについては全日空の乗員組合のホームページに「経営危機への提言」と「知って欲しい本当のことを」と言う2つの記事があるのでこれを読むのが一番分かりやすいでしょう。これまで日本の航空産業が運輸省の庇護の元にやって来たこと、その「対価」として全日空が官僚の天下りを大量に受け入れてきた事などを見るに、この会社が日本の多くの会社と同様に「政・財・官の癒着」と言う病巣に蝕まれている、と想像するに難くありません。こう言う彼らにはとても「横浜におけるサッカー文化・スポーツの振興」を語る資格はないように思います。今度の問題は、日本の今の不況が単に「バブル景気の後遺症」と言うだけでなく、政財界、官界の体質が「動脈硬化」を起こしてにっちもさっちも行かなくなっていることの現れであろう、と思っていますが、Jのクラブもこれと無縁ではなかったと言うことで暗澹たる思いです。政治を変えるためにはみんなが投票に行くしかないのと同じように、Jリーグを救うためにはみんながスタジアムに行くしか無いのか?私自身、もう少し考えてみたいと思います。
<98.11.8>
昨日のセレッソとの対戦は、前半にあげた1点を最後まで守りきり連敗を3で止めました。サンフレッチェのメンバーは次のようだったと思われます。
下田
宮澤 柳本 上村
吉田康 桑原 小島 古賀
山口敏(→皆本62分)
ビドマー 久保(→グッドマン89分)
(→伊藤72分)
SUB:前川、伊藤
前半は広島ペース。中盤のチェックも良く機能し、ビドマーが、久保が、山口敏が惜しいシュートを連発します。が、ボールはポストをたたいたりGK正面だったりしてなかなか点を奪えません。じりじりする展開でしたがしかしセレッソのミスの連発にも助けられ、ついに27分に先制します。左サイドからのFKがゴール前へ、これをGKがクリアしようとするところで両チームの選手がもつれあうようになってこぼれたボールがビドマーの前へ。これを冷静にゴール中央に流し込みました。その後も良く攻め、またセレッソが攻撃的に来た前半途中以降はカウンターで何度かチャンスを作りますが、相手GK下川の好セーブなどもあって追加点を奪えず、最後はお得意の「守り勝ち」の展開に持ち込んで逃げ切りました。これでサンフは9勝7敗となって2nd stageの勝ち越しが決定。ステージ勝ち越しは優勝した年の94年後期以来となりました。
SANFRECCE Diaryトップページに戻る