12/13〜12/19のサンフレッチェ日記



<98.12.19> 明日は天皇杯の4回戦を、サンフレッチェの「準ホーム」とも言うべき愛媛で戦います。サンフは昨日、柳本が練習中に右足首と甲を痛めたそうで、病院で治療を受けたそうです。本人は「これまで通り、...痛みを押して出るつもり」と言っているそうですが、ペドロ氏は「現時点で20日の出場は難しい」と言っているようですし、これから勝ち進んでからの方が彼の力が必要とされるので無理をしないで欲しい、と思います。となると右WBが誰になるか。吉田康の起用の公算が高そうですが、個人的にはスピードのある伊藤を起用して欲しいと思います。
         下田
        
  フォックス ポポビッチ 上村

 伊藤    桑原  吉田康    服部
           
       山口敏
            ビドマー
         久保
 
 SUB:前川、宮澤、小島、古賀、大木
仙台の攻撃は、高さはないもののサイドからのスピードのある攻撃が特徴。おそらく前半から高い位置からプレッシングをかけてDFラインの裏を狙ってくるものと思われます。またCFの阿部はテクニックに優れたものを持ちます。カバーリングをきっちりとすることと、中央で相手選手をフリーにしないことが重要でしょう。逆に攻撃では久保と相手DFの中心、身長191cmのドゥバイッチとの争いが見物。彼がどれだけ前を向けるか、そして久保マークを引きつけた時にビドマー、山口敏がどれだけ相手をかき回せるか、がポイントでしょう。


<98.12.19> 今RCCでは、木村和司さんが日本サッカーの過去、現在、未来に迫る「背番号10の伝説〜2002年を見つめる木村和司の旅」と言う番組を制作しているそうです。彼の歩みを振り返りながら、国内外の背番号10のスーパースターを紹介し、ラモスとの対談、トルシエ監督のインタビューなどを通じて10番の役割、存在意義などを2002を見据えながら探るものになるそうです。16日には木村さんの「ルーツ」である広島市の大河小学校でロケを行い、大河FCの子供たちとのゲーム等の交流も行ったそうです。この番組は1月いっぱいまで収録を行い、2月13日午後2時から全国放送されるそうです。


<98.12.18> 今朝の中国新聞によると、サンフレッチェの日本人選手は移籍希望の柳本、伊藤、小島を除いて全て契約が終了したそうです。だとすると、今のところ来季居そうなメンバーは前川、宮澤、桑原、吉田康、久保、大木、古賀、下田、服部、上村、金本、大久保、松永、石川、川島、池端、松岡、植田、大畑、行友、秋元、山下、山口敏に、新加入の吉田幸生、池田学徳、宮崎光平、更に移籍で獲得が予定される菊池利三と佐藤浩で28人に上ります。外国人3人と契約するとして31人。来年から保有できる選手が25人に制限されることとか、あるいは大分への正式移籍がウワサされる山根がどうなるのか、福岡の移籍リストに載った永井篤志を獲るのかどうか、とか未確定の要因はいろいろとあるのですが、しかし他チームから新戦力を獲得するにしてもあまり派手なことはできそうにありませんね。


<98.12.18> 日曜日の天皇杯4回戦の相手、ブランメル仙台との対戦はこれが3度目になります。最初は2年前の天皇杯3回戦。寒々とした広島スタジアムで、最初は結構危ういゲームだったような記憶があります。この時のサンフのメンバーは、GK:前川、DF:内藤、柳本、小島、MF:吉田康、森保、桑原、路木、笛、FW:高木、盧、と今は居ないメンバーが半分。対するブランメルもリトバルスキーやオッツェを中心にした今とはずいぶん違うメンバーで、序盤はサンフの動きが硬くかなり攻め込まれましたが、前半の高木のゴール、後半の柳本のゴールでリードするとあとは余裕で逃げ切った、と言うゲームでした。この年はこの後アジア大会を挟んで柏、清水、ガンバを連破し、最後は決勝でヴェルディに完敗を喫したのでした。2回目はもちろん、今年5月のナビスコカップ。サンフはGK:下田、DF:宮澤、ポポビッチ、川島、MF:笛、金本、古賀、山根、大久保、FW:大木、松永とレギュラークラスは半分以下の「一軍半」的メンバーでした。試合は1-0で勝ったものの、内容的には高さで勝っただけで他にいいところがなく、下田が顔を負傷して大石に交代する、と言うアクシデントもありました。因みにこのゲームでの仙台は、GK:石川、DF:斎藤、渡辺、ドゥバイッチ、御厨、MF:千葉直、中島、伊藤、中村、FW:高田、阿部。今回もほぼこのメンバーで来るものと思われます。仙台は現在JFLの中盤からの公式戦の連勝が12まで伸びている、波に乗っているチーム。連勝の最初の方こそ運に恵まれたところもありましたが、勝ち続けるうちに実力をアップしてきたような感じです。ブランメルは来年は「ベガルタ」(なんでも、七夕の星ベガとアルタイルを合成した造語だそうです)と名前を変えてJ2に参戦するということで、敗れればそれがブランメルの最後のゲームということになります。それに広島に勝てば、次はホーム仙台での対戦、とあっては「絶対勝つ!」の意気込みで来ることは間違いありません。実力を素直に比較すれば負けることは無いはずですから、あとは気迫、気力で負けないことが重要ではないか、と思います。


<98.12.18> 来年日本代表が参加するコパ・アメリカのグループ分けが発表されました。これによると、日本は開催国パラグアイと同組のグループA。他にペルーとボリビアが属します。開催国としてはぜひ決勝トーナメントに進みたいだけに、あまりホネのあるチームとは一緒になりたくない、と言うことでこう言うグループができたのでしょうか?日本にとって楽な相手、と言うのはありませんが、しかしグループB(ブラジル、チリ、メキシコ、ベネズエラ)やグループC(アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビア、エクアドル)に比べれば比較的与し易い相手が揃った、とは言えそう。開催国との超アウェイ状態での対戦も良い経験になるでしょうし、また2位だけでなく成績上位の3位チームもトーナメントに進出できるためその座を狙っての争いもまた良い経験になりそう。一昨日だったかの日刊スポーツによると、日本はU-25代表でこの大会に臨むそうで、となると久保は当確、また下田もかなり有力だと思います。また上村にもチャンスが巡って来るかも知れません。日本のグループリーグの対戦は、6/29にペルー、7/2にパラグアイ、そして7/5にボリビアになります。フランスでは3戦全敗で終わりましたが、この大会では2002に向けて着実に進歩していることを、世界に示して欲しい、と思います。


<98.12.17> 今朝の新聞報道によると、呂比須はやはり名古屋入りが決まったそうです。名古屋はこの他にも楢崎、山口素等にもオファーを出しているそうで、まるでACミランかバイエルンミュンヘン(^_^;)のような選手の集め方ですね。バックに付いているのが世界的大企業のトヨタ、と言うこともあって資金的な裏付けが十分にあることが大きいのでしょうが、しかし某チームの様に金をつぎ込みさえすればよい、と言うやり方とはちょっと違うような気がします。Jリーグ開始当初はなかなか勝てない「お荷物チーム」だったのに、ヴェンゲル監督が指揮を執った頃から着実にレベルアップして来ています。今回の補強ポイントは「弱点を強化する」と言うところばかりで、ここで一気に勝負を賭ける、と言う意気込みが見て取れます。先日も書きましたが、来年は鹿島、磐田と名古屋が三つ巴で優勝を争いそうな予感。サンフがこれに絡んで行くには、まだまだレベルアップが必要なように思います。
なお、今朝の中国新聞にはサンフの反則ポイント(イエロー、レッドの数を点数化して集計)がフリエに次いで2番目に悪い成績となり、初の反則金100万円を課せられた、との記事もありました。かつてバクスター時代にはダントツで反則が少なくフェアプレー特別賞を受賞したのに比べると、また何と変わってしまったことか。バクスターの指揮するチームはいつも反則が少ないこと、清水もアルディレスが厳しく指導したおかげで反則が少ないチームであること等、監督の指導によってどうにでもなる問題ではないか、と思います。トムソン監督は自らも退席処分を2度にわたって受けるなど、熱血タイプの人なのでしょうし、またサンフの選手は全体的におとなしいのでそれを奮い立たせることを最優先にしているのかも知れませんが、しかしイエローやレッドを受けることによって確実にチーム編成に不利になる事は明らか。特に今季で印象に残っているのは、2ndの浦和戦で出された担架に乗らなかった罰で退場になった吉田康選手。彼はもともとファウルの少ない選手なのに、ああいうつまらないことでレッドを受けると言うのは、監督の「イエローを受けてはいけない」と言う意識付けが低いからだ、と言わざるを得ないように思います。昨年から壊れかけの状態だったサンフを率い、更に今年は主力の大量放出からチームを新たに作り上げたトムソン監督の功績は評価しますが、しかしこの問題については彼の指導方針にやや疑問が残ります。


<98.12.16> Jユースカップの決勝トーナメント大会は、20日(日)より開催されます。出場するのは、全国5ブロックで争われた予選リーグを勝ち抜いた10クラブと、日本クラブユース連盟の6チーム。サンフレッチェユースの1回戦は、14:00からビッグアーチでサガン鳥栖ユースとの対戦となります。鳥栖ユースは夏のU-18クラブユース選手権ではガンバと読売に完敗してグループ3位に沈んでいますし、実力的に言って勝たなければならない相手。天皇杯4回戦と同じ日ですが、愛媛までは行けない、と言う人は応援に行ってはいかがでしょう。入場は無料です。なお、このゲームに勝つと2回戦は23日に磐田でジェフ×ベルマーレの勝者との対戦です。更にこれにも勝つと、準決勝は優勝候補の筆頭のガンバユースとの対戦が予想されます。昨年に比べ小粒になった、とは言え優勝候補の東福岡に対し、完全に中盤を支配して攻めまくった、と言うサンフユースの目標はあくまで2年連続の決勝進出、そして3年ぶりの優勝です。夏の大会の残念な予選落ちから着実にレベルアップしてきている彼らの戦いぶりに注目です。


<98.12.15> 大分にレンタル移籍中の山根選手ですが、日曜日のヴェルディ戦では1点リードされた後半途中から登場。中盤でのパス回しの起点となって攻撃のリズムを作り、また75分ごろにはDF二人と競り合いながら惜しいヘディングシュートを放つなど活躍したそうです。一方、マリノスをやぶって次の対戦相手となるブランメル仙台の高田選手はやはり途中(後半20分ごろ)から出場し、登場してすぐにチャンスにニアサイドに飛び込みシュートを放ち、これに詰めた瀬川が決勝ゴールとなる得点を決めました。その後もチャンスに顔を出すなどなかなかの活躍だった模様です。高田選手とは次の4回戦で対戦します。どれだけ成長しているか、楽しみな戦いになりそうです。


<98.12.15> ジュニアユース選手権の2回戦に進出したサンフレッチェは、優勝候補のジェフ市原ジュニアユースと対戦し0-1(前半0-0)で惜しくも敗れました。


<98.12.14> 昨日の天皇杯3回戦、川崎フロンターレとの広島スタジアムでのゲームは、まるで春のようなうららかな天気で、絶好の観戦日和でした。いろいろと不満なところは残りましたが、久々と言う事を割り引いてまあまあ、と言うところでしょうか。 先発メンバーは次のような感じだったと思います。
         下田
        
  フォックス ポポビッチ 上村

 柳本    桑原  吉田康    服部
           
       山口敏(→古賀)
            ビドマー(→大木)
         久保
 
 SUB:前川、伊藤、小島
序盤は、やはり試合勘が戻っていないのかコンビネーションがいまいち。パスの呼吸が合っていなかったり、カバーに行くタイミングがずれたりでどうもぴりっとしません。ただフロンターレも、ヴァルディネィが危険な動きを見せるものの攻めにスピードがあまり無いためあまりゴール前までは侵入されず、全体としてはサンフのペースかな、と言う展開でした。やや眠たくなりそうな時間帯にカツを入れたのが上村。左サイド深くに切れ込むと、鋭いクロスをフリーのビドマーへ。これにダイレクトで合わせたボールはGKの頭を越えてゴールへ!とはならずにバーの上を越えていきました。ああ、またいつものパターン?と溜息をついた直後の13分、見事なセットプレーを見せます。センターラインをやや入ったところでFKを得ると、蹴るのは吉田。いつものようにゴール前の密集地帯に上げるか、と思えばさにあらずで、その人垣の左に低い鋭いボールを送ります。これに走り込んだビドマーが左足を一閃すると、ボールは見事にゴールに吸い込まれていきました。「元気丸」によるとビドマーと吉田のアイコンタクトがうまくいったようで、先ほどのシュートミスを帳消しにするものでした。この後もサンフはやや危なっかしいところもありつつもしっかりと守り、また高い位置からの積極的な守備でボールを奪っての攻撃等で何度も好機を作ります。左サイドからダイレクトパスを7、8本(?)つないで相手を翻弄する動きを見せたり、あるいは中盤からのパスを山口敏(?)がどフリーで受け、GKと1対1になる、久保が振り向きざま至近距離から強烈なシュートを放つ、など何度か良い攻撃も見せます。しかし相手GK浦上の奇跡的なセーブもあってなかなか追加点を奪えません。このまま行ったらまずいぞ、なんて声がスタンドから聞こえて来た終了間際、貴重な追加点がプレゼントされます。右サイドでフリーでボールを持った柳本が中央にクロスを送ります。これをフロンターレのDFが頭でクリアしようとします。が、これがなんと前に出ようとしたGKの逆を突くことになり、ボールはファーサイドのネットに吸い込まれていきました。その時、実はサンフの選手は誰も詰めていなかったので、全然焦る必要の無いところでのミス。フロンターレにとってみれば、福岡戦のロスタイムの失点に次ぐ痛恨のミスだったかも知れません。
と言うことで、割合落ち着いて見ることのできた前半だったのですが、後半に入ると風向きが変わります。フロンターレが前線から早めにプレスをかけるようになってきて、サンフのDFが振り回されることが多くなってきました。そうこうするうちに失点したのは、後半17分。短いパスを繋がれて攻撃を受け、これを跳ね返した直後、中盤から右サイドの裏に出たパスをフリーで中央に入れられます。いったんは下田がセーブしたのですが、キャッチできずはじいたところをツゥットに決められました。DF(服部?)のクリアミスや下田のキャッチミスなどいくつかのミスが重なった失点だったのですが、しかしそこに至るまでに何度もボールを繋がれ、波状攻撃を受けた結果のもので、そこまでのプロセスが問題だったように思います。この後、両チームとも足が止まってくるとノーガードの打ち合いの様相を呈してきます。フロンターレは右から突破して逆サイドに振るとフリーでシュート!と言うシーンが2度、3度。サンフもまた、例えば山口敏が右サイドからGKと1対1となって左に流して走り込んだビドマーがシュート!とか、右CKからゴールライン直前で久保がフリーでヘディングシュート!とか、完全に1点もののシーンが続出でした。決定力不足、と言う言葉はあまり好きではないのですが、それにしても「プロなら決めてよ」と言うシーンが多すぎて全部思い出せないくらい(^_^;) せっかく先制点をあげたビドマーも、チャンスに外したシーンの印象が強すぎて「活躍した」とはあまり思えません(^_^;) 案の定、途中で大木に代えられてしまいましたし。普通はこれだけ決定機を逃すと負けゲームになるものですが、そうならなかったのはきっと運が良かったんでしょう。全体としてはゲームを支配していたのですから、もっと大差で勝って当然のゲーム、ではありました。まあ、久々のゲームでしたし結果良ければ全て良し、と思うことにしましょう!
これで、4回戦に進出したサンフの相手は予定していたマリノスではなくブランメル仙台。広島にとっては「準ホーム」と言うべき愛媛での対戦です。この1週間でしっかりと調整して、上位進出といきましょう。


<98.12.14> 昨日の天皇杯の前座として行われたユースと東福岡高とのトレーニングマッチは、吉田幸のPKなどで3点を奪ったサンフが東福岡の攻撃を1点に抑えて勝ちました。ユース代表の金古はたぶんタイから帰ってきたばかりで入っていなかったと思われますが、それでも高校選手権では優勝候補の一角です。これに勝利した、と言うことは今週末から行われるJユースカップに向けて弾みになったのではないでしょうか。


<98.12.13> 昨日福山で行われたジュニアユース選手権1回戦で、中国地域代表のサインフレッチェ広島ジュニアユースは、九州地域代表の長嶺中(熊本)と対戦し、対馬の4ゴールと三山、高橋とのゴールで6-2(前半2-1)と快勝し、今日の準々決勝に進出しました。相手は1回戦でガンバ大阪堺ジュニアユースを3-1で下したジェフのジュニアユース。夏のU-15クラブユース選手権で優勝した強豪です。目標は4強入り、と言うことで次のゲームが正念場。試合は12時から、同じ福山市竹ヶ端運動公園陸上競技場で行われます。


<98.12.13> デオデオの協賛で4日から、久保選手の新しいキャッチフレーズが来年1月14日まで募集されていますが、プレスリリースによると今のところ「がむしゃらLEFTY」「サイレント・キャノン」など20を越える応募があるそうです。個人的には今まで使われていた「contact@sanfrecce.co.jp">contact@sanfrecce.co.jp)やV-POINTでの所定の用紙にて行えます。これを一般投票(V-POINT店頭とオフィシャルサイトでの投票)による第一次選考を経て報道関係者による二次選考を行い、最終的に最優秀作品1点と佳作数点を選び来季ホームゲーム開幕戦の試合前に発表し、作者の表彰を行う、とのこと。最優秀作品賞は久保選手のサイン入り公式戦ユニフォーム(と言うことは、当然背番号10が入っているんでしょうか!?)と電化製品、佳作には久保選手のサイン入りTシャツが賞品になるそうです。


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