12/20〜12/26のサンフレッチェ日記



<98.12.26> 今朝の中国新聞その他の情報によると、グッドマン選手は、イングランド1部のバーンズレイに3カ月のレンタルで移籍することになったそうです。「アスリート」には解雇の方針と書かれていただけに、戻ることの無いレンタルになりそう。また、セルマーニコーチの退団と豪州リーグのキャンベラ・コスモスのコーチへの就任も決まりました。


<98.12.26> 日本に戻ってくる、と言うウワサが出ている盧廷潤選手ですが、韓国方面からの情報では「黄善洪と一緒にやりたい」と言うことでセレッソ入りとなりそうな気配です。NACブレダとは契約期間中ながら来季の年俸で揉めているそうで、その結果として日本に舞い戻ってくる、と言うことになるようです。


<98.12.26> 昨年、メキシコのサントスに移籍したサントス選手は、今年あまり調子が出なかった同チーム(冬季リーグのグループ戦では最下位(4位)だったらしい)の中では唯一と言っていいような活躍をしたそうですが、この度強豪(グループ1位)のモレリアへ移籍することになったそうです。クリエイティブな仕事のできる選手が欲しい、と言う監督の要望により引き抜かれた形で、彼にとってメキシコは居心地の良いところなのでしょうか?


<98.12.25> 今朝の日刊スポーツによると、森保選手と京都との契約交渉が決裂し、広島への復帰の方向が強まった、とのことです。京都に来季から導入される新年俸制に、彼が主将としての立場から反発、これに対し京都のフロントが折れず「広島との交渉もご自由にどうぞ」と言う態度に出たとのこと。これに対して今西総監督も獲得に向けて動く模様です。なお、2年間にわたって仙台にレンタル移籍していた高田純選手については、正式移籍となることが発表されました。


<98.12.25> 現在発売中の「アスリートマガジン」1月号の記事「サンフレッチェ 復活の始まり。」と「サンフレッチェ 明日へのヴィジョン」はお勧めです。前者は今年のクラブ運営を振返って、前社長の「遺産」を現社長がどのように引き継いで、今の元気なサンフレッチェを作って来ているのか明らかにしています。そして後者の記事では、先日の久保社長の記者会見で表明された「来年は単年度黒字を目指す」と言うプランがどのように実現されていくのか、また「5位以内」と言う目標は現実的なのか、久保社長や今西総監督へのインタビューなどを通じて具体的に明らかにして行こうとしています。特に経営面では、きめ細かな動員計画の立案や、またサンフレッチェという「商品」をいかに販売していくか、を考えることで収益を上げていくという「さすが客商売のプロ」と思わせるような営業を考えていることが分かります。また戦力面での強化についても、呂比須の獲得に動いたことでも分かるように「その選手を獲得しただけでシーズンチケットの売上が10%アップするような、知名度と実力のある選手を獲りたい」と語り、また「久保に近いレベルのストライカー、スピードのあるアウトサイドのプレーヤー」を強化ポイントとして「選手の補強次第では、優勝争いにも十分絡んでいける」との今西総監督の言葉を紹介しています。現在、Jリーグ各チームが縮小の方向を向いている中で久保社長は「リストラを打ち出す前にまず、しっかりとしたヴィジョン・行動指針があって、『今はこう言う方法しかないが、次にはこう言うステップがあって、こう言うクラブにしていきたいから』という話ができなければいけないはずです」「サンフレッチェが他チームの目標となるような経営をしたいのです」と語っています。昨年の今頃の、目の前が真っ暗になるような時期に比べると、今のサンフレッチェの前途に射している光の明るさを改めて思わせる、これらの記事だと思います。
なお、この「アスリート」1月号にはその他上村選手と下田選手の対談、久保選手のインタビュー「久保竜彦を見よ!」や読者の観戦記、そして沖原氏の「サッカーの世界へようこそ」「スタジアム向上委員会」とサンフレッチェ関係の記事が並んでいます。更にカープの記事ですが「日本プロ野球史上、最大の革命。」もお勧め。カープが倒産寸前の状態からどのように市民の財産として立ち直って行ったか、が克明に描かれていてプロスポーツチームの経営とはどういう事か、を考えさせてくれます。定価620円で、広島県内の本屋さんの他、全国でも大きな本屋で扱っている、とのこと。通信販売も(株)アスリート(電話 082-238-7550 FAX 082-238-0557)で受け付けています。


<98.12.24> 昨日の天皇杯準々決勝は、内容的には押しながらも一瞬の隙を突かれてVゴール負け。悔しい敗戦となりました。サンフレッチェのメンバーは、
         下田
        
     伊藤 ポポビッチ 上村

  吉田康    桑原     古賀
           
    山口敏      服部
    (→小島73分)
       久保 ビドマー(→大木31分)
 
 SUB:前川、池端、松永
で、先発は揃っているもののサブがやや心許無いメンバー。これが後で効いてきます。試合は前半から広島のペース。中盤での速いプレスで面白いようにボールを奪い、素早く前線にフィードして久保やビドマーが相手守備陣を脅かす、と言う攻撃がはまります。試合開始早々にビドマーの左サイドからのクロスを久保が頭で折り返し、これを山口敏がオーバーヘッドで放ったシュートが右ポストを直撃したところから始まって、久保の強烈なシュート(これは相手GK高桑のスーパーセーブに阻まれる)や、ビドマーのシュートなどで鹿島を圧倒します。相馬のミドルシュートなど危ないシーンは2度ほどあったものの、前半の広島のシュート8に対し鹿島2に見られるように、ほぼサンフレッチェがゲームを支配して前半を終わりました。
後半に入っても、サンフの攻勢が続き、ついに先制したのは後半19分。左サイドからのFKを吉田康が蹴ると、ボールはゴールに向かいます。これに伊藤と鹿島の室井が競りあいましたが、これが高桑にとってはブラインドになったのか室井の頭に擦るようにゴールに吸い込まれました。流れからすると決定的、とも思われるような得点で、後は得意の守りきるパターンか、と思いましたが、しかしそううまく行かなかったのは鹿島のしぶとさのせいでしょうか。鹿島は本山に続いて真中を投入してスリートップ気味に攻めてきます。対するサンフも小島を入れて守備を固めます。しかし、疲れが出てきたか中盤のプレスが効かなくなってくるとペースをつかまれ、ついに後半32分、左サイドを名良橋に破られると、クリアしきれなかったボールを本山に持ち込まれ、角度のないところから決められてしまいました。こうなってしまうと、サンフとしてはセットプレーに賭けるしかない展開。しかしなかなか良い形を作れず、延長に突入。そして最後は相手CKから痛恨のVゴール負けを喫してしまいました。ボールキープ率60%、シュート数13対7と内容的には勝っていたにも関わらずの敗戦でした。
これまでの鹿島との2戦に比べると、確実にサンフのサッカーの質が上がっている、と思わせたこのゲーム。割合中立の立場の多かった仙台スタジアムの観客も、レベルの高いゲームを楽しむことはできたようです。しかし、敗戦は敗戦。終盤に本山、真中と能力のある攻撃的な選手を投入できた鹿島に対し、フォックスと柳本の欠場と、前半にビドマーを怪我で失っていたことで戦術的な交代の手が無かった広島の「層の薄さ」が敗因の一つだったと思わざるを得ません。またここ、と言うところの経験の差も効いていたのかも。今朝の中国新聞によると、選手達は一様に憮然とした表情で悔しさ一杯だったそうで、もう鹿島との力の差は無い、と言う思いだったのだろう、と思います。経営面で最近元気さが目立つサンフが、更に元気になるのは何と言っても選手達の頑張りがあってこそ。来年こそは、この悔しさを晴らしてほしいと思います。


<98.12.24> Jユース選手権の準々決勝に進出したサンフレッチェのユースはジェフ市原と対戦し、0-2で敗れました。(メンバーなどは、また分かったらお知らせします。)


<98.12.23> 今朝の中国新聞によると、右足付け根を痛めているフォックスと、仙台戦で左ひざを痛めた柳本の欠場が決まったそうですが選手は一様にリラックスした表情だったそうで、トムソン監督も「どこが相手でも、いつも通りにいい準備をするのが大切」と語っていたそうです。おそらく鹿島とそのファンは、穴熊のように守備を固めてカウンターを狙うサンフを予想していることと思いますが、いよいよ本領発揮のビドマー、仙台戦で一段と成長した様子を見せた、と言う久保、そして調子が良さそうな山口敏の攻撃陣で相手を圧倒するところを見せて欲しいもの。以前から鹿島戦は接戦になることが多く厳しい試合になることは間違いありませんが、仙台のサッカーファンにも「ブランメルはこう言うチームに負けたのなら仕方がない」と思わせるような、レベルの高いサッカーをしてほしい、と思います。


<98.12.22> 明日は仙台スタジアムで天皇杯準々決勝をアントラーズと戦います。今年のリーグ戦では2戦2勝。鹿島に今年2勝しているのは広島と横浜Fだけで、「相性」が良いような感じですが、しかし勝ったのは8月と9月の鹿島の監督が交代して守備のシステムを変えたり、と試行錯誤をしていた頃のこと。それ以降はずっと安定した戦いで、国内のチーム相手だけでも17連勝(アジアカップウィナーズカップを含めると21連勝?)中と快進撃を続けています。サンフとしてはもう一度、守備を固めてカウンター、と言う戦術がうまく行っていたころの事を思い出して戦う必要があるかも。サンフのメンバーは、フォックスが出れるかどうかがポイントですが、今朝の中国新聞によると何とか出れそうな雰囲気です。
         下田
        
  フォックス ポポビッチ 上村

 柳本    桑原  吉田康    服部
           
       山口敏
            ビドマー
         久保
 
 SUB:前川、伊藤、小島、古賀、大木
実は4回戦の記録を入手していないので、累積警告で出場できない選手がいるのでは、と心配なのですが、川崎F戦でもらったのは久保だけだったはず(で、久保が出れなかったらきっと新聞に出るはず)なので、たぶん全員OKなのでしょう。仙台は遠くて応援に行けない、と言う方はテレビで応援を。BSで1時から生中継がある模様です。


<98.12.22> 日刊スポーツの報道によると、移籍を希望していた柳本選手とガンバで戦力外となっていた松波選手との「交換トレード」が合意に至ったそうです。天皇杯終了後の愛媛県総合運動公園で両クラブの強化責任者が会談して合意したそうで、ガンバが松波に金銭(推定3,000万円)を加えての交換になるとのこと。どちらの選手も移籍を希望しており、広島としては呂比須の獲得に失敗したことがきっかけになったようです。


<98.12.21> 昨日天皇杯の4回戦を戦ったサンフレッチェは、久保の久々のゴールなどで3点を奪い快勝、準々決勝に進出しました。先発メンバーは、GK:下田、DF:伊藤、ポポビッチ、上村、MF:柳本、服部、山口敏、桑原、吉田康、FW:ビドマー、久保、SUB:前川、小島、古賀、大木、松永。序盤は仙台の積極的なサッカーに一進一退の展開でしたが、前半25分に左サイドを突破した服部のクロスを久保がゴールに押し込み先制すると、徐々にペースをつかんで最後は力の差を見せつける形での快勝でした。この久保の1点目は、相手DFともつれあうような形から、足のどのへんに当たったか分からない(左ひざだったらしい)ようないかにも久保らしいシュート。GKの逆を突いてファーサイドに転がり込むところに、更に山口敏がスライディングで飛び込み、ほんの一瞬の差で久保のゴールになったような感じでした。この後仙台も、高田純を投入して攻勢に出て、特に後半開始早々は攻め込まれましたが、しかし守備の組織は完璧でシュートらしいシュートはほとんど無し。後半23分には突破しようとした久保が倒されて得た右サイドからのFK(服部)にポポビッチが頭で合わせ待望の追加点を奪うと、更にその1分後、ビドマーが素晴らしいテクニックで左サイドからペナルティエリアに侵入し鋭いクロスを上げると、飛び込んだ久保の頭にドンピシャで合い、決定的な3点目をゲットしました。この日はこのシーンに限らず久保もビドマーも好調で、特にビドマーはトムソン監督が「今日のMVP」と讚えるほどの活躍だったそうです。
次の準々決勝は23日、仙台スタジアムでの鹿島戦です。鹿島には今年2回とも勝っているとはいえ、今年のJリーグチャンピオン、そして天皇杯のディフェンディングチャンピオンです。この好調を来年につなげる戦いとしたいものです。


<98.12.21> Jユース選手権の決勝トーナメントに進出したサンフレッチェユースは昨日1回戦をサガン鳥栖と対戦し、10-1(前半4-1)と圧勝しました。得点者は、久保田3、森崎浩2、吉田幸、杉山、林、森崎和、藤沢。準々決勝は23日、磐田スタジアムでジェフ市原ユースとの対戦となります。


<98.12.20> 今朝の中国新聞によると、フォックスが右内転筋痛で欠場することが決まったそうです。代役は伊藤になるとのこと。柳本や宮澤など守備陣に怪我人が相次いでいるのがちょっと心配です。トムソン監督は3回戦の仙台をビデオで見て「あの時よりも仙台は守備面で大きく成長している」と語っていたそうで、先日のような「決定力不足」では自ら苦戦を招く結果となるかも知れません。


<98.12.20> 来年のホームゲーム16試合を対象としたシーズンシートが発売されます。会場はビッグアーチとスタジアムを併用することになっていてまだ確定はしていませんが、「シーズンパッケージ」はAプラン、Bプランの2種類でいずれも20万円。Aは年間指定席(ビッグアーチSS席、スタジアムSA席)2席、Bプランは年間指定席(ビッグアーチSC席+スタジアムSB席)4席のプランで、どちらも共通自由席券20枚とドリンク券32枚が付きます。この他、後援会に自動的に加入することになり、情報誌や選手名鑑、ファン感謝デーへのご招待等の特典が付きます。一方「シーズンシート」の方は、Aプランは76,000円でビッグアーチのSS席とスタジアムのSA席、BプランはビッグアーチのSC席とスタジアムのSB席を40,000円でそれぞれ1席ずつ。「パッケージ」同様に、情報誌の提供などの特典が付きます。販売は12/21からで、サンフレッチェ広島事業部(082-233-3233)までお問い合わせ下さい。


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