2/28〜3/7のサンフレッチェ日記



<98.3.7> 3/14の「本通りの日」記念イベントに、サンフレッチェから監督、チームスタッフ、選手やサンチェ君が出演します。スケジュールは、14:30から本通り平和記念公園側入り口よりパレードをスタートし、金座街で折り返して山口銀行広島支店前へ。ここで15:00より選手紹介、監督挨拶、選手インタビュー、質問コーナーが行われ、その後サンチェ君とのじゃんけん大会が行われる、と言うことです。


<98.3.6> 「広島サッカー5万人の会」が、今年も会員を募集します。入会資格は広島とサッカーを愛していること。会費は大人5000円、高校生2000円、小中学生1500円、親子6000円と、小中高生は昨年より500円値下げしています。入会するとサンフのホームゲームを3試合自由席で観戦できるという昨年と同じ特典に加え、3試合観戦すると更に1試合ご招待という新しい特典が付きました。(でもこれって、「4試合見れる」というのとどう違うんでしょう?)またボールボーイや会場係などのボランティアスタッフになれる、ファン感謝デーご招待と昨年同様の特典の他、Vポイントでの割引きサービスと言う新しい特典も付きました。更に1枚の会員証で2〜4人が同時に入場できるようになりました。だから複数で行ったときにはその場で入会し、それで入場すればお安く見れる、と言うことになります。申し込みは広島市内各スポーツ店、アンフィニ広島、大野石油、郵便局などに置いてある払込用紙に必要事項を記入して、郵便振替でお申し込み下さい。お問い合わせは、広島県サッカー協会(082-242-0223)か、広島、福山、尾道、三次、呉の各サッカー協会へ。


<98.3.6> プレスリリースには、アデレード・シャークス戦の交代選手の様子などがもう少し詳しく書かれていました。それによると、13分に桑原→金本、57分に皆本→伊藤、74分に山根→大木、75分にアーノルド→松永。従って昨日の「後半」の想像図はちょっと違っていたことになりますね。昨日の後半の部分を修正するとともに、前半の桑原が下がり、山根、皆本がポジションを入れ替えた布陣を想像してみます。
     【前半途中】            【後半75分】

       下田                下田

   宮澤 クルーク 小島        宮澤 クルーク 伊藤

 吉田    山根    服部    吉田    小島    服部
    皆本    金本          大木    金本

   アーノルド  久保           松永  久保
得点は、14分にアーノルドのPKで先制し、25分にアデレードのアレックスに決められ追いつかれましたが、57分にクルークのFK、61分に久保のミドルシュート、更に81分にもクルークのFKが決まって突き放しました。トムソン監督は、「シーズン最初の試合としては、満足のいく内容であった。チームの取り組み課題であった「全員で攻撃にも守備にも関わる」ことができた。消極的になり横パスが多くなった時間帯があったので、前へ早く向く、前へ早くボールを動かす、この2点を明日の練習で修正したい。」と語っています。なお、柳本は練習中の左足すねの打撲で出場していなかったとのことですが、翌日の練習には出ており問題無さそう。ポポビッチも練習のミニゲームには参加しているので、次のゲームあたりでこの2人も出れるかも。逆にケガをした桑原ですが、右ひざ内側じん帯損傷で全治2〜3週間、とのこと。ひどい怪我でなかったのは幸いですが、戦術的に煮詰めるキャンプでキープレーヤーの桑原抜きでやらなければならない、と言うのはちょっと痛いですね。
ついでに、と言うとなんですが、ここまでここでお知らせしていなかったキャンプに関するプレスリリースからいくつか話題をピックアップします。


<98.3.5> 昨日紹介した野田トレーナーの「速報」と中国新聞の記事によると、豪州キャンプの初戦、アデレード・シャークスとの対戦は4対1で勝利を収めたそうです。相手は豪州リーグ1部中位と言うことで、最初の実戦の相手としては歯ごたえのある相手だったのかな?少なくとも相手との接触で怪我をしてしまった桑原にとっては、歯ごたえありすぎ、だったかも。内容については、小笠記者の記事ではやや厳しいことが書かれていますが、野田トレーナーが書かれているように新チームになっての初試合。DFのコンビネーションや中盤の構成などいろいろと試している段階で、そう順調に行くわけも無い、と思います。むしろ今のうちに課題が明らかになっていた方がいい。桑原の怪我でうまく行かなくなった、ということですが、シーズン中にだってそう言うことは有り得るわけですし。この試合の選手の配置を想像すると次のような感じだったと思われます。
      【前半】              【後半】

       下田                下田

   宮澤 クルーク 小島        宮澤 クルーク 伊藤

 吉田    皆本    服部    吉田    小島    服部
    山根    桑原          皆本    金本

   アーノルド  久保           松永  大木
なお、後半のメンバーについては誰と誰が交代したか良く分からないので、想像がかなり入っています。(^^;) 中国新聞によると、最初の布陣から皆本と山根を入れ替えてから連係が良くなった、と言うことですが、山根のボランチ、と言う事だとすれば面白いですね。宮澤がどれくらいやるのか、服部や久保がどの程度成長しているのか、などとともに、楽しみが増えました。


<98.3.4> 「三矢Web」の仲間であるなかじゅんさんの「紫熊倶楽部」に、サンフレッチェのトレーナーの野田さんによる「豪州キャンプ速報」が掲載されています。中国新聞からは小笠記者が豪州入りして連日記事をホームページに掲載されていますが、この二つを見ればキャンプの様子が全て分かる?かも。ぜひご覧下さい。


<98.3.3> サッカージャーナリストの大住良之さんが、最近「浦和レッズの幸福」と言う本を出されたそうです。((株)アスペクト、定価1,500円(税別)、ISNBN4-89366-992-3、3月13日発売(?))内容は、どこにでもあるような東京のベッドタウンである浦和で、特に圧倒的に強いわけでもないチームがどうして毎試合満員にできるのか、と言う疑問に答えるためいろいろな角度からレポートしている、とのこと。いかに三菱や浦和市、チーム関係者が努力したかを明らかにしているそうです。私は読んでないどころか手にとってもいないのですが、大住さんの本だ、と言うだけで推薦してしまいましょう!(特にサンフレッチェの社長と営業担当者には、ぜひ暗記するまで読んで欲しいものです。)


<98.3.2> それにしても、昨日の中国新聞のホームページで報じられた「営業面での問題点」には呆れました。要するにサンフレッチェは、中四国地方唯一のJリーグチームと言う特徴を生かして全域に売り込むどころか、広島県内ですら満足な営業活動をしていない、と言うものです。ユースの寮があり練習場が建設される吉田町ですらそうだというのですから後は推して知るべし。そう言えば私の住む東広島でも、一応中心部のショッピングセンター内に申し訳程度の「サンフレッチェコーナー」があるのですが、並んでいる品物は3、4年前から全然変わっていません。昨年「東広島後援会」ができてバスツアーなども一定の効果を上げたようで、もう少しチームからのアプローチもあって市民がチームを身近に感じれるようにならないものか、とずっと思っていたのですが、こんな状態だったとは。更にこの記事の指摘する問題の中で深刻の度が深いと思われるのは、「サッカー経験者の動きが鈍い」と言うところです。かつての広島はサッカー王国で、日本代表では広島弁が共通語だった、と言うのは有名な話。現在のサッカー協会の中枢を担っている人にも広島出身者は沢山います。ですから本来なら、広島にはサッカーの歴史も伝統もあるわけですから、黙っていたって家庭でサッカーが話題になり、昔なじみに会いに行くようにスタジアムに足を運ぶ、と言うことになるはずなのです。しかしそうならなかったのはなぜか。これはひとえにここ5年間の営業活動の失敗である、と言わざるを得ません。これはある人から聞いたウワサ話にすぎないのですが、Jリーグブームが起きた頃、誰もがチケットの奪い合いをしていたときにサンフレッチェは協会などサッカー関係者をひどく軽く扱い、スポンサーなどの会社関係ばかりを優遇していたとか。これでサッカー経験者の気持ちがすっかり冷めてしまったそうです。そう言えば日本一のサッカーどころ、清水でも「市民球団」をうたいながら地元のサッカー関係者との関係がしっくり行かず、昨年の様なチーム存続の危機にまで至ってしまった、とも聞いています。逆に鹿島などはもともとたいした伝統もなかった(失礼!)ところに着々と地歩を築き、今や近所のおじさん、おばさんがレプリカを身に着けてスタジアムを常に埋めるようになっているわけですから、広島、清水と鹿島などとの経営、営業のやり方の違いが、いかに大きな差を生んでしまったのか愕然としてしまいます。
とは言え、まだJリーグは始まったばかりです。幸いにしてサンフレッチェはまだ潰れていないし、いろいろな人がこの危機を救うにはどうしたらよいか、考えつつあります。今は苦しいときですが、復活の手掛かりさえつかめばきっと今度は、広島サッカーの歴史と伝統が後押ししてくれるはずだ、と信じたいと思います。


<98.3.1> 私がヨーロッパでサッカーを見れる週末も残り2回。と言うことで、昨日はブンデスリーガのデュイスブルグ対1860ミュンヘンのゲームを見に行ってきました。
ホームのデュイスブルグは前節まででリーガ7位。UEFA cupの出場圏内の5位には勝ち点差3に付けています。また先週行われたDFB Pokal(ドイツサッカー連盟杯、と言うところでしょうか?)の準決勝に勝って、5月にバイエルンミュンヘンとの間で戦われる決勝に駒を進めたところで、バイエルンが来季チャンピオンズリーグに参戦する可能性が高いことも考えると「カップ・ウィナーズ・カップ」へ進出する可能性が高いチームでもあります。要するにドイツでは「中の上」か「上の下」と言った位置づけのチームで、欧州全体でもレベルの高い方だと言えると思います。ブンデスリーガの成績は、と言うと63/64年のリーガ創設のシーズンにケルンに次いで2位の成績を残し、その他カップ戦でも決勝に進んだ経験はありますがタイトルは無し。リーガでも2年目から徐々に成績が下降し、81年に2部落ちした後何度か昇格したもののなかなか定着できない、と言うチームです。更に言えば、今年の観客動員数は1試合当たり15,600人で1部16チームの中では一番少ない数です。イメージは、「昔は強かったこともあったんだけど...今はいまいちだねぇ」と言う感じでしょうか?街は、と言うとルール工業地帯のど真ん中。かつては「マイディッヒャースポーツクラブ」と言う感じの名前の工場労働者のクラブだったそうで、周囲にドルトムントやメンヘングラードバッハ、シャルケ等の人気も実力もあるチームが多い中で地元の人だけが(?)支えてきたチームなのかも。今年に入ってからメインスポンサーが倒産して最近胸の広告が変わるなど、結構経営が大変なのでは?と思われるチームです。
スタジアムは、たぶん公共の持ち物で陸上トラック付き。2階建てのメインスタンド部分のみ屋根付きで、それ以外の席は全て立ち見、と言うある意味とんでもないものです。でもドイツのスタジアムではこう言うのは決して珍しいものではなく、例えば60-70年代にかけて全盛を誇った名門ボルシア・メンヘングラードバッハも、トラックなしの専用スタジアムではあるもののやはりメイン以外は立ち見だそうです。まあ、観客の大部分が応援をしにくるサポーターなので立ったままでも関係ないのかも知れませんが、しかしこう言うスタジアムはヨーロッパのカップ戦にはふさわしくない、と判断されるとも聞いています。国内での人気No.1で順風満帆に見えるドイツのサッカーも、問題はいろいろと抱えているようです。
さて、ゲームの方ですが、相手は先々週見た1860ミュンヘン。前節までで最下位に沈んでいるものの、割合良い内容のゲームができていたチームです。ですから、それなりにいいゲームが見れるかも、と期待して行ったのですが残念ながらそうは行かず、気温と同様「寒い」ゲームでした。お互いに攻めに工夫と言うか、クリエイティビティが無く、ボールを取っても最終ラインでうろうろ回し、ようやくサイドに展開してもやはりパスが出せず、ドリブルで持っているうちに取られて逆襲される、と言うパターン。しかしその逆襲もお互いもう一つ鋭さがなく、味方の上がりを待つうちに守備を整えられてシュートまでも行きません。前半はシュートらしいシュートは1860の1本だけ。スタジアムの7割方を埋めた観客(と言っても13,000人弱)もイライラが溜まるような内容でした。ただ、後半になるとやや持ち直してゴール前に攻め込むシーンが見られるようになります。そして後半6分、1860は右サイドペナルティエリア外からのFKを中央に流し、そこからのミドルシュートを決めて先制点を奪いました。こうなるとホームのデュイスブルグとしては攻めに出るしか無いのですが、しかしこれがなかなか点に結びつきません。いい形のシュートも枠を外したりGKの正面だったり。そうこうするうちに終了直前、逆襲からゴール前に持ち込まれ、混戦から押し込まれて致命的な2点目。これを見た瞬間に観客の1/3が立ち上がる、と言うことになってしまいました。1860はこれで最下位を脱出。ブンデスリーガは下から3チームが2部落ちするのでまだ予断を許しませんが、「中の上」のチームのアウェイでこれだけのゲームができる、と言うことは、調子は上がりつつある、と言う事だと思います。
今週は半ば頃にヨーロッパのカップ戦の準々決勝が続けざまにあります。今年はドイツのチームの調子が良く、火曜日のUEFAカップはシャルケがインテル・ミラノと、水曜日のチャンピオンズ・リーグはバイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムントのドイツ対決とレバークーゼンがレアル・マドリーをホームに迎えるゲームがあります。更に木曜のカップ・ウィナーズ・カップではシュツッツガルドがスラビア・プラハとの対戦と、サッカーファンにはこたえられない週になるのですが、あいにくうちのテレビでは見れないチャンネルで放送される、というのが悔しいところです...(^^;)


<98.2.28> このところ中国新聞のホームページを見ていると、広島市がサンフレッチェを支援する取り組みを始めた、とか、地元企業からの支援の動きが鈍いだとか、「経営危機」をどう乗り切るかと言う点についての話題が連日のように出ています。今年の年間指定席の売れゆきが例年以上に芳しくなく、このままでは観客動員が更に落ち込むのは必定、と言った情勢のようです。しかしそもそもここ数年、魅力的なサッカーをしてきておらず負けが込んでいる上にスター選手を次々と放出したわけで、これで今年観客が増えたとしたら逆に不思議、と言う気がしないでもありません。
とは言え、今ごろになってではありますがようやく自治体が、なんとかサンフを潰さないように動き出したのは明るい兆しではあるでしょう。もしかすると、昨年末のサポーターの署名活動などの成果なのかも知れません。私は、本来スポーツクラブは会員とそのファンとによって支えられるべきもので、市民、県民の多くがサンフレッチェを自分達のチームである、と共感し、その勝敗に一喜一憂し、スタジアムに足を運ぶのが普通のことにならなければ、根本的な解決にはならないと思います。そして自治体や企業はあくまでその脇役である、と思っていますから、このような動きがサンフの経営問題を解決する特効薬になるかと言うと疑問ではあります。しかし、Jリーグブームの間に「ファンの心を掴む」という点で致命的な失敗をしてしまったサンフには、長期的な展望を持ってファンを開拓していかなければならないでしょう。その間潰れないように支えてもらう、と言うことが、当面これらの自治体に求める事ではないでしょうか?


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