3/15〜3/21のサンフレッチェ日記



<98.3.21> 今日の相手の柏レイソルは、元五輪代表監督の西野新監督の初陣のゲーム。代表選手がいない点ではサンフレッチェと同じでしたが、外国人選手が3人とも新しくなったことも考えるとチーム作りの熟成度の点ではもう一つ、かも?それに柏はこれまで開幕戦にはなかなか勝てず、特に最近は2nd stage開幕も含めて5連敗中だそうです。昨年はナビスコ杯とリーグ戦で4回対戦して1回も勝てませんでしたが、今回はその分の借りを返すチャンスです。


<98.3.21> アーノルドが今年夏までの契約である、と言うことは前から言われていましたが、7月以降は豪州リーグチームの選手兼監督に就任することが決まっているそうです。ポポビッチが使える目途が立ったので攻撃の選手を新外国人選手として獲得することになりそうですが、アーノルドの退団以後、と言うことも考えないといけないわけですね。1月頃の話では「新外国人は開幕に間に合う」かも、と言う話でしたが、金銭面で難航しているようです。


<98.3.21> 昨年夏にサンフレッチェを退団したサントス選手ですが、結局元のメキシコに戻って「サントス・ラグーナ」に入ったそうです。このサントスが入ったサントスと言うチーム(うーん、ややこしい)はメキシコの1部リーグ所属で、18チームが4グループに分かれて行うリーグ戦のグループ3で、7試合を消化して現在5勝2敗の1位。サントス選手が出場しているかどうかは定かではないのですが、チーム自体の調子は良さそうです。


<98.3.20> 今年の選手名鑑「1998 PLAYERS ANNUAL」が17日から発売されました。税込600円。B5版76ページで、全選手、コーチングスタッフの紹介や昨年の選手出場記録、柳本選手インタビュー、広島県知事、広島市長、社長、総監督のメッセージなどが掲載されています。販売はV-POINTや試合日の広島スタジアムで行われます。また、通信販売も行われる予定です。


<98.3.19> 明後日の21日土曜日から、いよいよJリーグの開幕です。我がサンフレッチェは柏でのレイソル戦が開幕ゲーム。桑原、柳本の中盤のキーに成るプレーヤー2人を欠いてはいますが、その他は順調。メンバーは次のようになるものと思われます。
        下田

    宮澤 ポポビッチ 小島
       
 伊藤    クルーク    服部

     山根    吉田

     アーノルド 久保

 SUB:山口、古賀、皆本、大木、松永
因みに昨年の開幕戦は、GK:下田、DF:伊藤、ポポビッチ、小島、MF:柳本、森保、桑原、路木、サントス、FW:アーノルド、高木、というメンバーで、中盤の選手がごっそり入れ替わっているのが目に付きます。主力選手の放出が原因の一つですが、その一方で昨年サブでのスタートだった久保、服部やサテライトだった山根の成長がやはり大きい。特に久保には、エースストライカーとして毎試合ゴールを上げるような、そんな活躍を期待したいと思います。


<98.3.18> 今日発売の「サッカーマガジン」に、恒例の順位予想が掲載されています。全国の各紙担当記者60人が前期(1st stageのことか?)の予想をする、と言うものですが、これによるとサンフレッチェの順位予想は、
1位:1名
9位:2名
12位:1名
13位:1名
14位:8名
15位:15名
16位:9名
17位:11名
18位:12名
と、想像通り(?)下位に予想する人が圧倒的に多い、という結果でした。この、最下位に予想する人が12名、と言うのは札幌の27名、福岡の17名に次ぐ数で、昨年「下位仲間」だった川崎が1名、神戸が3名、京都、市原が0名だったことを考えると圧倒的に多い数字です。これらのチームが着々と補強を進めていたのに対しサンフのマイナス分が大きいということで、このような評価となっているものと思われます。一方上位の方を見ると、まず1位に予想したのは中国新聞の小笠記者。「特に根拠無し。どんな状況でも広島優勝を願うのが地元記者、ファンの務め」と言うコメントが泣かせます。次に高い9位を予想しているのが大阪デイリースポーツの高橋記者とジャーナリストの早川文司氏。早川氏は確か広島出身の方だったかな?コメントでも「新生広島、京都に期待」と書いています。私も以前ここに書いたように、前半戦は最下位争いをするようでも仕方がない、と思っています。しかし一つの心配だったリベロがポポビッチとクルークの併用でなんとかなりそうな雰囲気ですし、ストッパーも宮澤が使えそうだということで層が厚くなりました。更に久保と山根の成長も著しい様子。開幕早々桑原と柳本がリタイヤというのは誤算でしたが、こう言うアクシデントを最小限に抑えれば、優勝は無理でも中位ぐらいには進出できるかも知れません。


<98.3.17> 今日は特にサンフレッチェ関係の話題が無いので、ドイツ滞在の最後の週末(3/7,8)に見たゲームの感想を書いてみます。
3/7は1.FCケルン×ヘルタBSCベルリンのゲーム。ケルンは以前書いたように2部落ちの危機に瀕していますが、前週リーガ2位のバイエルン・ミュンヘンとのアウェイゲームで攻められまくりながらもイラン代表のアジジの活躍で勝ちを収めており、なんとかここで流れに乗りたいゲームです。私は、スタジアム行きの電車に乗ってぼーっと立っていたら、隣に立っていたおじさんから「サッカー見に行くのか?チケット持ってるか?」と聞かれたので「持ってない」と言ったら、余っていたのをタダで貰ってしまいました(^^;)。席はアウェイ側ゴール裏の応援席の真上、と言うことで選択の余地がなく、隣はドイツ人のおじさんと言うことで初めの予定通り、とは行かなかったのですが、ゲームがなかなか手に汗握るゲームでしたし2階席というのは存外見やすく楽しめました。
ゲームは序盤からケルンのペース。決定的チャンスを何度もつかみ、特に前半5分ぐらいにはアジジがDFの裏に抜け出してGKと完全な1対1になりましたが、あまりのビッグチャンスに落ち着きすぎて(?)外してしまうなどなかなか決めきれません。更にこの日の審判は1部リーグの笛を吹くのは初めてらしく、不安定なジャッジが多く両チームが荒れます。アジジは突破しようとするところに足を掛けられ体が宙に舞うことも2度、3度。そして極めつけは前半36分。ヘルタの選手が抜け出ようとするところをリベロのハウプトマンが足を掛けて倒し、2枚目のイエローをもらって退場してしまいました。これで俄然有利になったのがヘルタ、とは限らないのがサッカーの面白いところ。ケルンはかえって守りをしっかり固めてカウンターを狙う、と言う戦術がうまくはまり、42分にはポルスター(オーストリア代表のエースFW。彼もW杯に出てくるはずです)の突破から最後は中盤のトレチョクがゴール前に詰めて待望の先制点を奪いました。更に後半開始早々、ラッキーなPKを貰って蹴るのは先制ゴールのトレチョク。しかし蹴ったボールはGKに弾かれ、絶好の追加点のチャンスをのがしました。こうなると疲れも出たのかケルンは防戦一方となり、ピッチの1/3に全員が引いて必死で守ります。途中でポルスター、アジジ、トレチョクと攻めの中心の選手を次々に替え、GKメンガーのスーパーセーブ連発もあってゴールを割らせません。すべてのケルンファンが時間の経過だけを気にしていた88分、ヘルタの攻撃を凌いで大きく蹴り出したボールがDFの裏へ。そこに飛び出したのがバイエルンから昨年移籍した快速左WBのミュンヒ!GKとの1対1から豪快に蹴り込み、試合を決定付ける2点目を奪いました。ケルンは苦しいゲームをものにして12位に浮上。この日のような団結と必死のプレーを続けることができれば、2部落ちは免れることができるだろう、と思いました。
さて翌日は、ドルトムント近くのゲルゼンキルヘンと言う小さな町のチーム「シャルケ04」が、バイエルン・ミュンヘンを迎えるゲームを見に行きました。シャルケは昨年のUEFA cupチャンピオンで、最近強くなってきたチーム。ケルンあたりのデパートにもグッズが並んでいるところを見ると、人気も結構高いようです。一方のバイエルンはこの10年間で優勝4回、2位4回という押しも押されぬ人気、実力ともNo.1のチームです。チケットは例によって当日券をあてにして行ったのですが、難しいかなー、と思ったら案の定当日券売りは無し。しょうがないので、沢山居たダフ屋から買いました。でもこれが立見席のもので、結局それが後悔の元とのなってしまいました。
シャルケのスタジアムであるパルク・シュタディオンは、ゲルゼンキルヘンの郊外にある運動公園?の中にあります。スタジアムは7万人以上収容可能な大きなものなのですが、屋根は2階建てのメインスタンドのみにかかっており他の部分は雨ざらしです。ピッチ部分は掘り込み式で、メイン以外のスタンドの上部とスタジアム外のスペースが同じ高さです。そのスタジアム外のスペースは結構広々としていて、ビールや食料品を売る屋台が並んでいてファンは皆そこで腹ごしらえをしたりゲーム前に気勢を上げたりしているのですが、驚いたのはそのスペースにはトイレが無いこと。トイレはフェンスの内側、つまりスタンドの部分にしか無いのです。だから多くの観客がちょっと奥まで行って立ち小便、と言うパターンをやっていたのには参りました。スタンドはメインスタンドとバックスタンドが椅子席でゴール裏は立ち見。上にも書いたように私のチケットは立見席だったのですが、運の悪いことにこの立見席がまた超満員。まるで満員電車の中に居るみたいで、前の人がちょっと背の高い人だったこともあって見にくいことこの上無し。更に椅子席との間のフェンスが邪魔をしてピッチの向こう半分は見えないし、そもそも陸上トラック付きのフィールドということで選手も身近に見えないし、とまるで最悪でした。これで私はゲームを楽しむのは放棄して、前半はシャルケのリベロ、オラフ・トーンの動きに注目することにしました。
オラフ・トーンはドルトムントのザマーが負傷した後、ドイツ代表のリベロを任されている選手です。大男揃いのドイツの選手達の中ではひときわ小柄なのが目を引く選手で、シャルケでは背番号10を任されています。そして注目はそのポジショニング。ドイツのチームはどこも3バックを採用しているのですが、通常やるようにリベロがセンターバック2人の後ろに控えるのではなく、常にその前に位置しているのです。そしてその位置で常にフィールド全体に目を配って大声で全員に指示を出し、時には右サイドや左サイドに大きく流れ、DFの裏にボールが出されれば真っ先にカバーに走り、多様なパスで攻撃の起点となり、更に相手がプレッシャーを掛けて来ない、と見るやドリブルでがんがん攻め上がる、と言うまさにこれぞ「リベロ」と言う獅子奮迅の働きでした。私はダイナスティの日本代表は見ていないのですが、そこで試された「ボランチの服部が下がって井原、秋田の間に入り3バック気味になる」と言う布陣は、ひょっとするとこのシャルケ(あるいはドイツ代表)の守り方を真似た形なのかも知れませんが、しかしこれは卓越した戦術眼と身体能力を持つトーンだからこそできるポジション、とも言えますし、果たして日本選手にも勤まるかどうか。私は一瞬、2年前の柳本がそのままリベロのポジションを続け、成長すればトーンのようなリベロになれたかも、とも思いましたが、体調の不十分さとコンビネーションの不一致で右サイドでも四苦八苦している現状を思うと、「世界のレベル」は残念ながら遠いかな?
ところで、このシャルケ×バイエルンのゲームはアウェイ側のゴール裏だったこともあって、周りはシャルケファンとバイエルンファンが混在した状況でした。特に私の隣には、常にバイエルンの応援をして大声を上げているファンが居てシャルケファンを刺激するような事も言っていたようで、時々シャルケ側と言い合いになりかけるような状況もありました。なんせ前述したように満員電車のような状況で、もし喧嘩にでもなったら逃げるに逃げられず将棋倒しにでもなりかねないような感じで正直言ってかなり肝の冷える思いだったのですが、しかしこう言う時に暴動などに発展しないところがドイツの観客らしいところかなぁと、妙なところで感心してしまいました。いわゆる「サポーター」は一般にはJリーグよりもかなり過激で、発煙筒を焚いたりピッチに向かって投げたりなど日常茶飯事。バイエルンもヘルタも試合中に何やら真っ黒な煙を出すもの(重油か何か?)を焚いて大騒ぎしていて、Jリーグだったら大問題になるところ。一見、引き金一つで暴走しそうにも見えるのですが、しかし面白いのはそんな立見のひどい環境で、大騒ぎしに来ているのではないか、というファン、サポーターでもちゃんとゲームを見ていることです。ゲームの見やすさと言う意味じゃ皆私とほとんど差がない(せいぜい背が高いから見やすい、と言う程度?)はずなのに、ちゃんとゲーム展開が分かっているらしく、惜しいチャンスにはわーっと盛り上がり、相手のファールには一斉にブーイングし、と間髪を入れずに反応します。応援も特定のリーダーが居る様子も無いのですが、ちゃんと全体が同じように声を合わせて歌を歌ったりコールしたりするのです。これはやっぱり、観客もまた日本に比べれば断然経験が豊富で、サッカーが血や肉になっている、としか思えませんでした。日本の観客がこのようになるには、やはり数十年以上かかるのかなぁ。なんせドイツの全国リーグが始まってから三十数年たっていますし、クラブ設立から考えればほとんど100年以上経っているわけですから。


<98.3.16> 昨日の福岡戦は、中国新聞によるとトムソン監督は「これまでのベストゲーム。誰一人として悪いプレーは無かった」と評価したそうですが、観戦した人によるといろいろと問題点も多く結果オーライだった、とのこと。先発メンバーは
        下田

    宮澤 ポポビッチ 小島
       (→クルーク69分)
 柳本    クルーク    服部
 (→伊藤86分)(→皆本69分)
     山根    吉田

     アーノルド 久保(→大木73分)
ここで、ポポビッチ→クルークとなっているのは、皆本がポポビッチに代わってピッチに入ってボランチになり、クルークがリベロに入った、と言うことを意味します。時間帯としては3対0となったところで、勝負の行方が見えて第2陣形をテストした、と言うところでしょうか。それまではポポビッチ、宮澤、クルークがDFとMFの間をコンパクトに保って良い守備をしていたのが、この頃の時間帯からやや間延びして来たそうで、陣形の変化のせいか、あるいは大差に気が緩んだからなのか気になるところです。攻撃についてはアーノルド、久保、山根のコンビネーションは良かったものの柳本とのかみ合わせが今一つ。柳本はボールキープができない、など状態が悪そうで、その上怪我までしてしまい心配が募ります。しかしながら、豪州キャンプから試合を重ねるに連れチーム状態も上がってきているようですし、開幕が楽しみになってきました。


<98.3.15> 今日行われたアビスパ福岡とのトレーニングマッチは、3対1でサンフレッチェが快勝しました。ゴールは山根、久保、山根。中盤からのプレスが良く機能し、またアーノルド、久保、山根の攻撃陣のコンビネーションも良くいずれも流れの中からのきれいな形での得点でした。(「スポーツ元気丸」の映像より。)


<98.3.15> ファンクラブ会員の方には「もう知ってるよ」と言う話題だとは思いますが、会員に送られる小冊子「assist」vol.18(たぶん昨年末頃出た号です)に元サンフレッチェ主将の風間八宏さんにインタビューした内容が掲載されています。風間さんは、ご存じのように一昨年広島を退団した後ドイツに行っていて、昨年「元気丸」に出演したときは確かにボルシア・ドルトムントのトレーナーを着ていて出ていました。このインタビューでも4人のお子さんたちを連れていかれてそれぞれがドイツの学校に通って良い経験をしてきたこと、サッカーに限らずいろいろなスポーツを楽しめる環境があること、などを紹介されていました。風間さんが昨年居たチームはRemscheidと言うところだったそうですが、このチームはドイツでは3部リーグに当たるRegionalligaの西/南西地区に属しています。ですから、私が滞在していたところに近いところに住んでおられたようです。風間さんは今年から桐蔭学園大学の監督をすることになるとのこと。これまでドイツや広島などで得た経験を生かして、すばらしい指導者になることを期待したいと思います。


<98.3.15> 先日お知らせした「県と市によるキャンペーン」なるものについてもう少し詳しいことが分かりました。これは「サンフレッチェ広島後援会」と「広島サッカー五万人の会」によるもので、15日だけでなく16、21、25と行われるもの。場所はそごう前、広島駅前、それに天満屋広島緑井店前などで、「サンフレッチェ広島FCに、県民・市民の熱い心を結集しよう!!」をテーマとして「(1) サンフレッチェ広島FCをスタジアムで応援しよう。(2) サンフレッチェ広島FCをみんなでサポートしよう。(3) サンフレッチェ広島FCにスター選手を育てよう、呼ぼう。」と呼びかける、と言うもの。3月25日の地元開幕ゲームでの応援を呼びかける、応援メッセージを募る、「スター選手招致資金」を集める、5万人の会への入会を呼びかける、地元開催試合で応援するグループ名を試合日に電光掲示板で紹介する、等の取り組みを行うとのことです。また、広島銀行も本支店14ヶ所の街頭で16、24、25日の3日間8:00-8:30に、同様のキャンペーンを行う、とのことです。


<98.3.15> サンフレッチェの今週の予定ですが、まず今日15日、トップが福岡でゲームをするだけでなく、サテライトも国見高校とトレーニングマッチを行っています。明日は練習はお休みで、17-20日はいずれも10:30から郷原グラウンドでトレーニング。(17日のみ午後も14:30からトレーニング。)20日の午後移動して、21日15:00よりトップが柏レイソルとの開幕戦、また22日14:00からサテライトは京都とのゲームです。


<98.3.15> かつてサンフレッチェに在籍し、後に名古屋を経てJFL福島FCへ移籍してプレーしていた川口晃選手(GK)ですが、福島のチーム解散の後、再就職先として鳥取のトレーニング施設を選んだ、とのことです。選手としてプレーするかどうかは今のところ不明です。


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