5/17〜5/23のサンフレッチェ日記



<98.5.23> 今朝の中国新聞によると、仙台とのゲームは久保、柳本、服部、桑原、小島などの中心選手はほとんど休ませ、笛、松永、古賀、金本などサテライトのメンバー中心で臨むようです。川崎戦の敗戦で予選リーグ突破が困難になったこと、相手が格下の仙台であることなどを考えてのことでしょうが、うまくいけば後半戦に向けての大きなボーナスになるものの失敗すると目も当てられない、と言うことになるかも知れない、大きな賭けと言えるでしょう。なお、昨日仙台の注目点をいくつか列挙しましたが、他に挙げるとすればまずはそのスタジアム。W杯をにらんで新築されたサッカー専用のスタジアムで、非常にすばらしいものだそうです。仙台と広島は地方の中心都市で人口もほぼ同じと言うことでよく対比されます。スポーツに関してはカープ、サンフレッチェを持つ広島が一歩も二歩もリードしていたのですが、ことサッカースタジアムだけは負けている、と言えるでしょう。2つ目の注目は仙台のユニフォームの胸のロゴ。ゴシック体の「カニトップ」には笑えます(^^;)。そして3つ目は仙台でスーパーサブで出てくるであろう瀬川選手です。フリューゲルスから福島FCを経て今年から仙台に来た選手ですが、注目はその風ぼうと言い足の速さと言いレッズの岡野選手にそっくりなこと。仙台での人気も絶大で、終盤になると瀬川コールが起きるそうです。スリーバックを採用する広島の守備はどうしてもその両サイドにスペースを作ってしまうので、ここをその俊足で利用されるとやっかいです。川島や古賀、笛等がどのようにケアできるかにも注目したいと思います。


<98.5.22> 明日はナビスコ杯第2戦をJリーグ準会員のブランメル仙台と戦います。準会員、とは言え仙台はサンフレッチェ以上の赤字に苦しみ、昨年主力のほとんどを放出して若手ばかりで戦っており現在JFLでも10位。いくらサンフのメンバーも若手ばかりだったとしても、負けてはいけない相手です。サンフのメンバーは、皆本が尾骨骨折、また伊藤が足の甲の怪我で出れないと予想されますので次のような感じでしょう。
        下田

    宮澤 ポポビッチ 池端

  柳本  小島  桑原  服部
       
          大久保
      山根
         久保

 SUB:大石、川島、吉田康、大木、松永
対する仙台ですが、たぶん馴染みのない選手が多いと思われますので簡単に紹介しますと、
GK:石川 研   元名古屋グランパス
DF:御厨 景   元横浜マリノス、元ユース代表
   ドゥバイッチ スロベニア出身
   山路嘉人   元東芝
   斉藤克幸   筑波大出身
MF:千葉直樹   東北学院高出身
   越後和男   元ジェフ市原
   中島浩司   仙台育英高出身
   伊藤 壇   
FW:高田 純   元サンフレッチェ広島
   阿部良則   元ヴェルディ川崎
となっています。(伊藤は確か今年入った選手です。)この中で注目はやはりサンフからレンタル中の高田選手。今年はリーグの最初から先発で使われてチャンスを貰っているのですが、ゴール欠乏症でこれまで無得点。仙台のファンからは「積極性が無い」等と言われているようです。もともとユース、サテライト時代は決定力のある選手、と言う印象だったのですがいろいろと悩んでいるのでしょうか?こちらも点の取れるFWはのどから手が出るほど欲しいだけに、ブランメルでブレイクできれば来年はサンフに帰ってきてレギュラー、と言うことになるのでしょうが。明日はサンフの出来だけでなく、高田選手の動きにも注目したいと思います。


<98.5.22> 昨日の早朝、ヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝のユベントス対レアル・マドリーの試合がWOWOWで放送されました。結果は、今朝の朝刊各紙にも載っているように1対0でレアルの優勝。チャンピオンズカップの初期に5連覇しながら、その後30年以上もの間優勝から見放されていたチームの久々の戴冠でした。レアルは、スペイン代表のラウール、イエロやユーゴのミヤトビッチ、オランダのシードルフ、ブラジルのロベルト・カルロスなど、ユベントスはイタリアのデルピエロ、インザーギ、フランスのジダン、デシャン、オランダのダービッツなどW杯に出場するメンバーが両チーム併せて18人はいる、と言う超豪華メンバー。その上怪我や警告などでの目立った欠場が無く、両チームのコンディションも上々という状態でこれぞ世界一のサッカー、というものを堪能させてもらえました。一見すると決定機は両チームともそれほど多くなかったし、中盤でのパスカットも多かったのですが、いずれもミスではなくお互いの読みと組織力が真っ向からぶつかり合った、まるで名人の模範試合のような印象でした。今年ずいぶんヨーロッパでサッカーを見て、正直言ってヨーロッパにもJリーグよりもレベルの低そうなゲームもある、と思ったのですが、やはり最高のレベルは違いますね。しかしこれも、広い底辺があってこその高いレベル、と言えると思います。最近本屋に行くと数えきれないほどのW杯関係の本が並んでいて、まるでバブル状態。初出場に浮かれる気持ちは分かりますが、W杯が終ったあと潮が引くようにサッカーに関する関心が薄れるのが目に見えるようです。それでは、いくら代表が活躍しようとも「文化」としてのサッカーが日本に根づいたとは言えないでしょう。スポーツ文化はまずは身近なところでの環境であり、地元のクラブです。ヨーロッパの最高のゲームを見て、「やっぱり欧州はいい!日本のサッカーなんてレベルが低くて...」と言う感想を持つ人もいるでしょうが、私は逆に改めて「Jリーグを持つ幸せ」を思いました。


<98.5.22> 今朝の中国新聞によりますと、U-19代表の合宿に参加していた池端選手が帰広し昨日の練習から合流したそうです。マリノス、フリューゲルスのサテライトとの練習試合に2ゲームともセンターバックとして45分間出場し、「4バックだったので戸惑ったがいい勉強になった。アジアユース1次予選のメンバーに食い込みたい」と語っていたそうです。また同じ記事には、左膝前十字じん帯を痛めていた秋元選手も5週間ぶりに練習に合流した、とありました。


<98.5.21> 明日22日から24日まで開催される「福山ばら祭り」に、地元出身の上村選手が参加します。24日14時半からのパレードでは主催者花車にミスばらと乗車し、また15時半から緑町公園メインステージにてインタビューに応えるそうです。


<98.5.21> 23、24の両日広島グリーンアリーナで開かれる「広島県中小企業家同友会広島支部 創立25周年記念イベント 98A-JARO HIROSIMA」と言う催しでサンフレッチェの宣伝活動を行います。内容はチケット販売、日程表配布、後援会・5万人の会受付など。ただ土曜日はナビスコ杯でトップは仙台遠征、サテライトも日曜日はチャレンジャーズリーグで舞洲への遠征と忙しいからか(?)選手の参加はありません。


<98.5.21> オールスターサッカーのwebを通じたファン投票がこちらで行われています。「地方区」のサンフレッチェの選手への投票は例年多くない上に今年は特に代表クラスを放出して「スター」不在状態。実力で全国的人気を得るように選手に頑張ってもらうのも大事ですが、ファン・サポーターが意識的に盛り上げることも大切です。今朝の中国新聞によると、第1回の投票結果の発表では柳本選手が西軍のDF部門4位に付けているそうですし、是非投票を!


<98.5.20> 先日紹介した風間八宏さんの「プロフェッショナル・サッカー〜終わりなき挑戦」の出版を記念するパーティーが、6月7日6時より広島そごう北側のリーガロイヤルホテル広島4Fの「ロイヤル」で開かれます。当日は風間さんにサッカーへの思いを熱く語っていただくほか、サンフの選手や代表のユニフォームのオークションも行われるとのこと。会費は本も含めて8000円です。問い合わせ、お申し込みは広島県サッカー協会(082-212-3851)までどうぞ。


<98.5.20> 5月11日付けの中国新聞に載っていたユース選手権の中四国予選の結果をお知らせします。
サンフレッチェ広島ユース 7|4-1|1 廿日市FC
              |3-0|

[得点者]【広】池田4、寺内2、黒田 【廿】猿田
このゲームが何回戦の結果なのか、いつが代表決定戦なのかなど今のところさっぱり分かりません^^;)


<98.5.19> 今朝の中国新聞に「フォックスが練習に初参加」と言う記事が出ていました。これによるとビーレフェルトでゲームに出ていなかったのは11月に右足甲を痛めていたからだそうで、実力が無かったから、と言うわけでもなさそう。(昨日はどうもすみません>フォックス選手。)久々の実戦練習にもかかわらずよい動きを示し、今西総監督も「いいプレーヤーだ」と評価していたそうです。1977年6月23日生まれと言うことで、サンフレッチェでは服部、松永らと同い年で川島よりも一つ上。これからどんどん伸びてくることが期待できますし、また川島、池端には越えてもらわないと困る選手でもあります。契約するかどうか、はたぶん他の外国人選手獲得の予算との兼ね合いで決まるのだろうと思いますが、ファンとしてはぜひぜひ獲得してもらいたいところです。なお、フォックスは6/7までテストを受けるとのことです。


<98.5.19> さらに今朝の中国新聞から。風邪をこじらせてリタイヤしていた宮澤選手が昨日から練習に合流しました。一方先日の川崎戦で臀部を痛めた皆本選手は、「尾骨亀裂骨折」で治療1週間。土曜日の仙台戦は難しそうです。


<98.5.18> 昨日のキリンカップのパラグアイ戦をテレビで観戦しましたが、私は「まずまずの結果である」と見ました。相手のパラグアイは地球の裏側から来たチームで、選手が五月雨式に集合して状態もあまり良く無さそうではありました。しかし、そうは言っても南米予選を2位で通過したW杯出場国。あちらこちらで厳しいチェックを入れてきて「本気」の一端は見せてくれていました。それにこちらの日本代表も、1週間前にリーグ戦を終えて召集されたばかりです。その上キープレーヤーの中田も居なかったし初めて3バックに挑戦した、と言う条件も有りました。その中でゲームを大体において支配し、やらずもがなの1点を与えながらも焦らず反撃して終了間際に同点に追いつく、と言うゲーム運びができましたし、攻めに出るために終盤にスリーバックからフォーバックに変更する、と戦術変更もこなしました。少なくとも、4月の韓日戦の時に見られたような「落ち着きの無さ」が今回は出なかったことは評価に値すると思います。このまま順調に仕上げていけば、例え昨日のパラグアイから1ランク上のアルゼンチン相手とは言え、そこそこいい勝負ができるのではないか、と期待できると思います。


<98.5.18> 昨日行われた中国リーグの結果をお伝えします。
三菱自工    2|2-0|1 マツダSC
(2勝1敗)    |0-1|  (2勝1敗)

広島フジタSC 5|2-1|2 三菱石油
(3勝  )    |3-1|  (1勝2敗)

広島教員    1|0-0|1 SC鳥取 
(1勝2敗)    |1-1|  (  2敗)
        PK|4-2|

サンフユース  4|3-0|2 ヤマコーFC
         |1-2|  (  2敗)
オープン参加のサンフレッチェユースはこれで下位チーム相手に2連勝。実力は地域リーグ上位に匹敵する、と見ていましたのでまずは順調、と言うところでしょうか。


<98.5.18> 今朝の中国新聞によると、「新外国人候補」としてドイツのアルミニア・ビーレフェルトのハイデン・フォックスが来日したそうです。オーストラリア五輪代表の20歳で、ユース代表からアヤックスに行き、ビーレフェルトに所属していたとのこと。スイーパー、ストッパーのどちらでもできるタイプのDFだそうです。ただ、ビーレフェルトの記録を見る限りではほとんど出場していないそうですし、採用したとしても即戦力、と言うわけにはいかないでしょう。ポポビッチに何かあったときの代役として、あるいは池端、川島のライバルとして、お金が有れば獲ってもいいかな、という気はしますが。


<98.5.17> 先日の日刊スポーツが「広島との1年契約を結んだ」と報じたスコットランドのイアン・ダラント選手ですが、翌日の記事によると今西総監督は「契約には至らなかった」と語ったそうです。どうやらダラント選手側がトムソン監督との繋がりが有るのを生かして日本に来たがっていたようで、そのへんでのフライングかあるいはリークがあったのでしょうか?この選手は前に報じられていた「来日経験のある選手」には当てはまらないので、本命は別に居るような気がします。


<98.5.17> 昨日のナビスコ杯第1戦、鳥取でのヴェルディとの対戦は1-3と完敗してしまいました。サンフレッチェのメンバーは次のようだったと思われます。
        下田

    桑原 ポポビッチ 小島

  柳本  吉田康 皆本  服部
          (→山根27分)
       大久保(→笛70分)
   
      大木  久保

 SUB:大石、川島、松永
「ナビスコ杯では若手を起用する」と言いながらトムソン監督は、DFラインにベテラン選手を並べて攻撃を若い選手に任せる布陣。「1勝してから」と言う構想で、まずはしっかりと守って後から攻撃を組み立てる作戦だったものと思われます。ところが中国新聞によると、この攻撃の組み立てが全くお粗末。ボールを持ってもパスを交換するだけで突破の動きがなく、ジリジリと下がって最後は下田へのバックパス、と言うパターンが多かったようです。失点も前半18分にクリアミスから栗原の突破を許して先制されると、後半も次々とDFラインを崩されて失点を許します。4月のリーグ戦の対戦とは違ってすっかり若手で固めたヴェルディの選手達に伸び伸びと攻められ、こちらは全くいいところ無し。結局終了間際に久保の突破から得たPKをポポビッチが決めて完封は免れたものの、パッとしないゲームをしてしまいました。試合終了後の記者会見でトムソン監督は、期待の若手として池端、川島、秋元、石川らの名前を挙げたそうですが、チャンスをもらいながらなかなか結果を出せない大木、山根等がもっと危機感をもって激しいポジション争いをするようでないと、結局新外国人が来たらその選手にポジションを取られてしまう、と言うことになりそうです。
ところで、この日の鳥取の観衆は6429人。先週の広島スタジアムの観衆(確か5000人台の半ばぐらいだったはず)よりも沢山訪れました。ナビスコ杯自体の注目度が低く、長居、三ツ沢、瑞穂などの他の競技場の入りがこれよりも少なかったことを考えると良く入った方、と言えるかも知れません。先日ここに書いたようにサンフレッチェの経営陣は、今後中国地方全体に広がりを持たせることを考えていくそうですが、その可能性を示す入りだったと言えるかも。広島県と広島市は、「サンフレッチェは広島の財産」と最近言ってくれるようになってきましたが、広島だけでなく唯一の中国地方のプロサッカーチームである、と言うことをもっとアピールした方が良いように思います。


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