6/14〜6/20のサンフレッチェ日記



<98.6.20> 昨日の「南アフリカ×デンマーク」はひどいゲームでした。何がひどいって、審判のカードの出し方です。事前にFIFAから「もっと厳しく」と指示(?)があったそうですが、それにしてもとても納得のできない判定が多すぎました。デンマークの1枚目は相手を蹴った、と言うことだそうですが、リプレーで見るかぎり勢い余ってちょっと足が入ってしまった、と言う感じでそれほど危険なプレーには見えなかった。あれがレッドなら、ロナウドの太ももに足跡を付けたモロッコのシバなんてレッドを3枚ぐらいまとめて貰いそう。2枚目、3枚目もそれまでの判定からしてイエロー止まりでも十分なプレーに見えました。大会を通じて判定の基準が一貫していないのも困りますが、ゲームの中で一貫していないのはもっと困る。これで退場を食らった3選手はチームが準々決勝に進まないかぎりもう出れないわけですし、まるで交通事故にあったようなものです。なお、ゲーム自体も暑さと退場者の続出でどんどん低調になってしまいました。せっかく前半、アグレッシブに攻めるデンマークと徐々にアフリカンの本領を発揮した南アフリカ、と面白い展開になりそうだっただけに、審判が悪いとゲームがぶち壊しになるという見本のような試合でした。
次の「フランス×サウジアラビア」もレッドが2枚出ました。とは言え、それでゲームが左右された、ということはなくまずはフランスの完勝。中盤を完全に制圧し、若手のFWも次々とゴールを決めるなど、優勝に向けて順調に進んでいると言う感じ。特に攻撃は、ほんの半年前までジダン、ジョルカエフ頼りだったのに昨日はジョルカエフは先発せず、ジダンもあまり目立たなかったにもかかわらずシュートの雨あられを降らせました。サウジもアル・デアイエを中心に良く守ったのですが、あれだけ自由に攻められてはかないません。アメリカW杯でのベスト16を頂点に、ここ10年ぐらい「アジア最強」を誇ったサウジでしたが、ちょっと頭打ちかな、と言う感じですね。ちょっと残念ではあります。
さて、今日はいよいよ日本代表は第2戦、クロアチアとの対戦です。初戦のアルゼンチン戦での健闘で世界に衝撃を与えた日本ですが、この2試合目が正念場。ここで「どうしても勝たねばならない」とは思いませんが、しかしぶざまな負け方をしてしまうと「あれは何だったの?」と言うことになってしまいます。クロアチアは強敵ですが、落ち着いてコンパクトなサッカーで挑めば、必ず対等の勝負ができるし、決して倒せない相手ではありません。まずはしっかり守ること、ここぞと言う時には勇気をもって攻めること。そして世界に、アルゼンチン戦の善戦は決してフロックではなかったんだ、と言うことを示すこと、ここまでの日本サッカーが進歩した姿を見せること。それによって、ジーコや、ベンゲルや、その他たくさんの日本サッカーに貢献した人達にも「恩返し」ができるように思います。


<98.6.19> W杯も2週目に入り、ますます白熱してきましたね。これから各グループでは、他のチームの勝ち点を見ながらどう勝ち抜くかのゲームプランを考えた戦いをして行くことになります。勝つことだけが全てではない、負けるにしても1点差と2点差では全然違う、と言うことがだんだん見えてくるように思います。
さて、昨日見た2つのゲーム、一つ目は「スコットランド×ノルウェー」です。開幕前、ブラジルの不敗神話に土を付けたと言うことで評判が高かったノルウェーですが、このゲームももう一つの出来だったように思います。これに対するスコットランドは、(8回出場の国に対して失礼な言い方ではありますが)とってものびのびとプレーしていました。点はそれぞれ1点ずつしか取れませんでしたが、大男達ががつんがつん当たるだけでなく繊細なパス回しも見せる、おそらくプレミアリーグはこんな感じなんじゃないかと思わせるようなゲームで、結構楽しめました。楽しめた、と言えばスコットランドの珍しいFK。2人のキッカーが左右から蹴りに行ってお見合いし、あれ、と思わせておいて1人が蹴っていました。解説の木村さんは「わざとやったのかも」と言っていましたが、私はあれは間違いなく練習したプレーだと思います。イングランドの「1人時間差FK」といい、さすがW杯、いろいろ面白いプレーが出てくるものです。これでスコットランドは勝ち点1ですが、最終戦の相手がモロッコだけに、初のグループリーグ勝ち抜けが見えてきたように思います。
「イタリア×カメルーン」は、点差程のイタリアの完勝、と言うほどではありませんでした。前半に1人少なくなったにも関わらず、カメルーンは良く動いていたしゴールのチャンスもありました。だけど、イタリアはさすがに老獪。別にドリブルが特にうまいわけでも、フィジカルが強いわけでもないのですがプレーの正確性が全然違います。それにここぞ、と言う場面(例えばシュートの場面)で相手をとても良く見ている。シュートはいずれも「叩き込んだ」と言う感じではなくてGKの動きを良く見て蹴っていましたし。W杯で常に安定した力を発揮できるのはこういうところなんでしょうね。思うに、日本が目指すのはこういうサッカーなのではないでしょうか?(ちょうどユニフォームの色も同じですし^_^;)
最後に、今日のゲームの見どころですが、まず「ナイジェリア×ブルガリア」ですが、ナイジェリアのパワーが再び爆発するか?一見ゲームを支配されているように見えても人間離れしたテクニックで得点に結びつけるナイジェリアをブルガリアがどう抑えるか。前回ベスト4のブルガリアには苦しいゲームになりそう。「スペイン×パラグアイ」は、初戦敗れたスペインにしても、3戦目がナイジェリア相手のパラグアイにしてもここでは何としても勝ちたいところ。攻めるスペイン、守るパラグアイという構図になるとは思いますが、攻守の切り替えの激しいゲームになりそうです。


<98.6.18> 今日の感想の1つ目は「ルーマニア×コロンビア」。両チームともテクニックはすごい。前半の半ばぐらいにコロンビアが股抜きやら足を目一杯後ろに伸ばしてのヒールでのパスやらでダイレクトパスを繋いだときには「おおっ!」と見とれてしまいました。またルーマニアのパス交換からの速攻も見ごたえがありました。が、どちらも「10番」がチームの中心に座っていてそこを経由しないと攻撃を組み立てられない、「オールドスタイル」が目立ちました。だから「10番」ハジが機能したルーマニアが勝ち、バルデラマがダメだったコロンビアが負けた、と言うことでしょう。またコロンビアは足元へのパスばかりで、スペースのあるところでいくら繋いでもフィニッシュまで行くのはつらいですね。と言うことで、この両チームにイングランドを脅かす力は無さそう。
「ブラジル×モロッコ」は、アフリカの「身体能力」には負けないよ、と個人の力が卓越した上に組織力まで備わったブラジルが格の違いを見せつけました。初戦とはうってかわって素早いダイレクトパスでモロッコを翻弄し、まるで遊んでいるかのようなプレーも見せてくれました。モロッコの見せ場といえば、ペナルティエリア外でシュートを思いっきり空振りしてなおかつFKを貰ったところぐらい。(あんなの、初めて見た。)この時はなぜかドゥンガがベベットに向かって怒鳴り散らしてレオナルドになだめられる、なんてシーンもありましたがあれはいったい何だったんだろう?ともあれ、復活したブラジルには今のところ死角無し。次のノルウェーに負けるとは思えません。注目はベスト16でどこと対戦するかになってきました。
今日の夜は「南アフリカ×デンマーク」と「フランス×サウジアラビア」の2試合が行われます。前のゲームに勝ったフランスとデンマークは、ここでも勝ってグループリーグ勝ち抜きを決めたいところ。南アフリカとサウジとしては、とにかく前半は0対0に抑えておいて後半カウンター一発で点を取って後は必死で守る、と言う戦い方しかあり得ないように思います。「番狂わせ」が出ていない今大会、特に初戦の内容が今一つだったこの両チームにとっては、何とか勝ち点1でもゲットしたいところです。


<98.6.17> ビドマーの今回の移籍について、オーストラリアの新聞がどう報じているか資料を入手しましたので大要をお知らせします。
まず見出しは、「オーレリオ・ビドマーはサンフレッチェ広島に加わることにより、テネリフェでの苦しい2シーズンから逃れることができた」としています。昨日トムソン監督がアデレードを訪れてビドマーと$450,000でサインしたそうで、「ビディーは活躍の場を欲しており、私は彼を日本に連れて行くのをこれ以上待てない」と語りました。またトムソン監督はビドマーがグッドマンの後で攻撃的MFとしてプレーする事を紹介した上で、「私のチームはゴール前でひどい状態でいるが、ビディーとグッドマンが7月25日のキックオフには正常に戻すはずだ」と期待を述べました。また、フォックスがテスト中であること、足首の怪我が完全に治っていれば契約するつもりであることを紹介した上で、「ビディー、トニー・ポポビッチとフォックスは私のオーストラリア代表団(自分の手ゴマである、ということか?)である。だが私がレンジャースのデュラントと契約した、と報じられたのは間違いだ」と語ったようです。ところでビドマー本人についてですが、テネリフェではハインケス元監督(レアル・マドリーで欧州チャンプになった監督ですね)の元でレギュラー取りに失敗して以来、干されていた、と言う状態だったらしい。(ビドマー自身がプレーしたくない、と言っていたという情報もあるようです。)と言うことで、移籍を希望していてフランスやスイスのクラブとの交渉もあったものの、移籍金が高く(150万ドルだったそうな)移るに移れなかった、と言うことです。
しばらく前に「新外国人は交渉中で、移籍金を詰めている状態」と中国新聞などで報じられていましたが、それが裏づけられた格好ですね。150万ドルをどこまで値切ったのか不明ですが、なかなか良い買い物をした、と言えるかも知れません。


<98.6.17> 今書店に並んでいる「ワールドサッカーグラフィック」の7月号の記事「菊とフットボウラー」に盧選手が出ています。オランダではサッカーの経験だけでなく英語の修得にも力を入れているそうで、彼らしい、と言えますね。W杯のメキシコ戦ではひざ(?)を痛めた、と言う話もありますので心配ですが、韓国悲願のW杯初勝利に向けて頑張ってほしいものです。


<98.6.17> ビドマーについて続けます。テネリフェのホームページでちょっとチェックしてみたのですが、ビドマーの名前が出てくるのは96/97シーズンのところのみで、97/98シーズンには何も情報はありませんでした。イランとのプレーオフには出ていたはずなので怪我をしていた、と言うわけでは無さそうですが。監督に嫌われていた、と言う可能性もありますが、テネリフェ自体監督をとっかえひっかえ(昨シーズンは3人の監督が務めた)していますのでずっと嫌われていた、と言うのも考えにくい。ともあれずっとゲームに出ていなかった、とするとチームにフィットするのにちょっと時間がかかるかも知れません。


<98.6.17> ついに、と言うかようやく、と言うか、第3の外国人選手の獲得が決まりました。オーストラリア代表の10番、オーレリオ・ビドマーです。彼は1967年2月3日生まれの31歳。85年にオーストラリアリーグ1部のアデレード・シティでプロとしてのキャリアをスタートさせ、91年からベルギーに移籍、K.V.KORTRIJK、S.V.WAREGEM、STANDARD LIEGE F.C.とベルギーリーグのチームを移り変わりながら117試合で58得点を上げています。95年からオランダのフェイエノールト、スイスのFCシオンを経て、96年からスペインのテネリフェに所属していました。通算成績は292試合出場で105得点。またオーストラリア代表としては43試合に出場し、13得点を記録しています。キリンカップで来日したときには前川をかわして同点ゴールを上げたり、またアルゼンチンと対戦したアメリカW杯プレーオフ、イランとのフランスW杯プレーオフのいずれにも出場してゴールを上げるなど点の取れる攻撃的MFです。ヨーロッパでの記録を見るかぎりではやや下り坂か?と思えないこともありませんが、サンフレッチェにとっては待望久しい攻撃の要となりうる選手。活躍に期待したいと思います。


<98.6.17> 日曜日に行われたユースと愛媛FCとの対戦でゴールを決めたのは、サンフは久保田が2ゴール、森崎(浩)、池田、愛媛は松岡でした。なお愛媛のこの選手は、松岡祐弥選手の弟さんだそうです。


<98.6.17> 一昨日から昨日早朝にかけての3ゲームのうち、とうとう「コロンビア×ルーマニア」は1日以内に見ることができませんでした。なんだか、だんだんたまってきそう...
と言うことで、他の2試合の感想ですが、「イングランド×チュニジア」はイングランドの強さが際立ったゲームでした。チュニジアも決して悪いチームだとは思いませんし、むしろアフリカらしからぬ(?)ヨーロッパスタイルのチームでした。しかし、そこがむしろイングランドとしてはやりやすかったかも。パス回し、フィジカルの強さ、そして時折見せる「オールドイングランドスタイル」のゴール前への放り込み。ゴールが決まったシーンよりも、例えば前半30分のインスのカットからスコールズのヘディングシュートに至るまでの鋭い攻撃には鳥肌が立ちましたし、シュリンガムのボレーシュートもすごかった。このチームには、確かに優勝を狙うだけの資格がある、と思いました。日本がうまく行ってグループリーグを突破すると、たぶん対戦相手はイングランド。もし戦うことができれば、これまた学ぶところの多いゲームになるのではないでしょうか?
一つ飛ばして「ドイツ×アメリカ」。こちらドイツも、優勝候補らしい手堅いサッカーを見せてくれました。何と言ってもすごい、と思ったのはポジションチェンジの激しさ。リベロのトーンだけでなく、ストッパーのコーラーなどもがんがん上がり、それでいてちゃんとカバーリングがしっかりしていて決して逆襲を許さない。W杯前の低い評価に反発して(?)ベテラン選手が気合い入りまくりでややイエローカードが多すぎるような気もしましたが、しかし「強い!」と言う評価がふさわしいドイツのサッカーは健在でした。一方のアメリカですが、やはり初戦ということもあって「まずは引いてしっかり守る」と言うゲームプランだったのでしょうか?序盤から中盤を自由にさせすぎ。コビ・ジョーンズが下がりっぱなしではなかなかチャンスも作れません。後半ジョーンズが上がってから何度もチャンスにつながっただけに、ちょっと残念な出来でした。
さて、今日のゲームはB組の2試合目。「チリ×オーストリア」は、再びサラスの爆発はあるのかに注目。ここで1点でもあげて勝つと、今W杯の得点王が見えてくるように思います。「イタリア×カメルーン」は、前のゲームでようやく引き分けに持ち込んだイタリアがどこまで立て直してくるか、ですね。それから、デル・ピエロが復活するのか、その場合ロベルト・バッジオをどう扱うのか、も見物。カメルーンは前のゲームのようにエムボマをボランチで使う、何てことはしないで欲しいものです。ついでに「ユニフォームコレクター」のエムボマが誰と交換するのか(前のゲームではポルスターのをゲットしていた)にも注目です。


<98.6.16> 私も、「ぜんぶやる」のBSに負けないように(^^;)全試合見よう、それもビデオに撮った分の結果がわからないように見るまではテレビ、ラジオには触れないように、とクロアチア×ジャマイカまでは頑張ってきたのですがさすがに疲れました。4年前もこんなに大変だったかな、と思ったけど試合数が1.5倍ぐらいになってるんですもんねー。
と言うわけで、これまで見れた分の簡単な感想を続けます。「ユーゴスラビア×イラン」は、見ていてとても面白かった。イランはアジア相手とは違ってしっかり守ってカウンター、と言ういかにも中東の国らしい戦い方。それも、結構組織的な守備をしていたのでユーゴは手を焼いていましたね。ストイコビッチがイエローを貰ったり交代してしまったのもそのおかげだったと思います。ダエイはもう一つ決定的な仕事ができませんでしたが、アジジの鋭いドリブルは相変わらずで、イランにとっては本当に惜しい試合でした。ただ、ユーゴの戦い方、そして得点の取り方はある意味日本とのトレーニングマッチそのままでしたし、イランもほぼ実力通りかな?残念なのは、これでアジアの国は全て初戦を落とした、というところでしょうか?
「クロアチア×ジャマイカ」もやはり実力がそのまま出たゲームと言えるでしょう。前半クロアチアがチャンスを外しまくり、ジャマイカが一瞬の隙を突いて同点に追いついたときは「これがジャマイカの怖さか」と思いましたが、結局はクロアチアの創造性豊かなサッカーと組織力に完敗した格好。個人能力に頼り、組織力無し、精神力無しのジャマイカはH組のアウトサイダー。日本にとっては、中東の国みたいでなんとなく「やな相手」かも知れませんが、しかしやはり負けてはいけない相手のように思いました。一方クロアチアは確かにいいチームですが、日本との戦術的なかみ合わせは良さそう。相手の動きに幻惑されずにしっかりとこちらの組織を守り、スピードで相手の守備を混乱させれば充分引き分け以上は狙えるのではないか、と思います。
次に、アルゼンチン戦の感想の続き。終わった後は「引き分けることができたはず」と悔しくてしょうがなかったのですが、明らかに1対0での逃げ切りを図ってきたアルゼンチンの裏をかくだけの力は無かった、と言うだけの話のようにも思います。1点を取られたのだって1点を奪えなかったのだって、実力の反映でしかないでしょう。日本の実力が上がっている、と言うのもアルゼンチンがもう一つの調子だった、と言うのもその通りで、だいたい予想の範囲内だったのでは?私が評価したいのは、選手達が精神的に崩れなかったことです。最終予選の途中まで見られた「ナイーブさ」(これは後藤健生さんの言葉ですが)が出なくなったのは、やはり厳しい予選を突破したおかげなんでしょうね。これで、世界のトップとどの部分が違うのか、どこをどう強化していったら戦えるようになるのかきっちり測ることができたのではではないかと思いますし、そう言う意味で私は岡田監督とスタッフを評価したいと思います。
最後に今日のカードですが、まずは「スコットランド×ノルウェー」。いずれも高さを生かした攻撃が持ち味のチームで、主力選手がイングランドのプレミアリーグでプレーしているのも同じです。大きな身体をがつんがつんとぶつけ合う、迫力満点のゲームになりそうな予感。2つめの「ブラジル×モロッコ」は、逆に卓越した個人技がベースになっているチーム。初戦、持ちすぎとコンビネーションの悪さが目だったブラジルですが、5日間でどこまで作り直してきているでしょうか?お互い持ち味を出し切れば、攻守の切り替えの速い目まぐるしいゲームになりそうです。


<98.6.16> 日曜日の中国社会人リーグ第7節の結果をお送りします。マツダSCが大勝して首位に立ちました。また、愛媛FC戦とのダブルヘッダーを戦ったサンフレッチェユースは広島教員にも勝ち6連勝です。
NKK福山   1|0-1|1 SC鳥取
(4勝1敗)    |1-0|  (  5敗)
        PK|5-4|

三菱自工    7|3-0|0 三菱石油
(5勝1敗)    |4-0|  (3勝4敗)

マツダSC   12|5-0|0 ヤマコーFC 
(5勝1敗)    |7-0|  (  5敗)

サンフユース  4|1-1|1 広島教員
         |3-0|  (1勝4敗)


<98.6.16> 週末に行われた全日本大学サッカー(総理大臣杯)中国地域予選の結果、徳山大が2年連続6度目の優勝を飾りました。
【準決勝】
徳山大 2|0-1|1 福山平成大
     |2-0|
     
広島大 4|0-0|0 広島経済大
     |4-0|


【決勝】
徳山大 1|1-0|0 広島大
     |0-0|


<98.6.15> 「うーむ、悔しい!」
おそらく、日本代表を応援したほとんどの人が、そして何と言っても監督と選手たちが一番そう思っているのではないでしょうか?ある時間帯はかなり攻められ続けましたし、また危うい、と言うシーンも多かったのは確かですが、しかし勝つのはともかく引き分けに持ち込むチャンスは確かにありました。残念ながら勝ち点は奪えませんでしたが、しかし優勝候補、南米屈指の強豪アルゼンチンに対して日本代表は自分たちのサッカーをやり通し、最後はアルゼンチンが必死で逃げ込みを図って終了の笛で大喜びする、と言うところまで追い詰めました。両国の歴史の差、力の差を考えると大敗しても不思議じゃないし、それでも恥でも何でもないと私自身は思っていました。どんな戦い方をしたとしても、どんな結果が出てもそれを冷静に見つめよう、と覚悟を決めて応援していました。しかし、今思うのはとにかく悔しい、と言うことです。W杯で勝つのは本当に難しいし、強豪相手には引き分けることすら難しいことは分かっていたつもりですが、それが遥かかなたの遠い目標ではなくもう少しだけ背伸びをすれば、なんとか届いたのではないか、と思うからこそ悔しいのでしょう。
アトランタでのブラジル戦のように、勝ちはしたものの圧倒的にゲームを支配された、と言うわけでは決してなかったし、インターコンチネンタル杯の時のようにアルゼンチンに対して手も足も出なかった、と言うわけでも無かった。押し込まれた時間帯もありましたが、精神的な部分からバタバタして勝手に崩れていく、と言うW杯予選中盤までに見られた「ナイーブさ」が顔を出すこともなく、終始安定した戦い方ができました。フランスに行くために苦労したことが、しっかり血となり肉となっている、と言うことが分かりました。そしてこれまで追求してきた方針、例えば若年層から系統的に強化することであるとかプロ化したこととかも含め、代表を強くするために行ってきたことがとりあえずは間違っていなかったことが分かったのではないか、と思います。「決定力が無い」と言われれば確かにそうです。FWが1人で局面を打開する能力に、いささか欠けるのは否定できないかも知れません。しかし、逆に言えばこれまで出てきたどの国の代表にもそれぞれ弱点があったわけで、そこと比較して日本が特に劣っている、と言うことは決して無かったと思います。悔しい、と思ったことは必ず次に繋がるはずです。次のクロアチア戦、そしてジャマイカ戦、には必ずやこのゲーム以上にチームが成長して、もっといいゲームを見せてくれる!と信じています。


<98.6.15> 日本戦以外のゲームの「感想」の続きです。
まずは一昨日の夜の「サウジアラビア×デンマーク」から。前半のほとんどの時間を一方的に攻められながら、残り五分でシフトチェンジして攻勢に出たサウジの戦術転換と、アルデアイエの相変わらずの反応の鋭さには感心させられましたが、サウジはやはりアジア予選からの「攻撃力」が課題。期待させたオワイランの復帰も期待外れに終わり、得点の予感を漂わせることはほとんどありませんでした。一方のデンマークも相変わらずラウドルップ兄弟に頼っているところなど優勝した前々回の欧州選手権から進歩が無い(?)戦いぶり。グループリーグ突破は間違いないとしてもD組からの勝ち上がりが予想されるスペインやナイジェリアと勝負できるか、と言うとどうでしょう?
次の「フランス×南アフリカ」は、まずは順当なフランスの勝ちでした。堅い守備とサポーターの大声援は「大勝利」の大きな力ではありました。が、だからと言って「優勝」となるとまだまだ疑問符が付きそう。この点差はあくまで南アフリカの不出来に助けられただけで、フランスの攻撃はさしてみるべきところはなかった、と言えるような気がしてなりません。こちらも、スペインとはいい勝負ができるかも知れませんがナイジェリアとは苦しいかも。デンマークとのグループ1位争いは、熾烈なものになりそうな予感がします。
一昨日の最初のゲーム、「スペイン×ナイジェリア」は期待にたがわぬ好ゲームでした。開始早々のラウールのボレーシュートでペースをつかんだスペインが最初攻勢をかけますが、ナイジェリアは組織だった守備でゴールを割らせません。後半早々に突き放されながらも最後には個人技を生かして逆転勝ちを収め、アフリカ初のW杯制覇の夢が膨らんだ、と言えるでしょう。開幕直前のトレーニングマッチでは大敗を繰り返し、監督更迭のウワサもありましたがさすが名将ミルチノビッチです。最後にきっちり仕上げてきました。ただアフリカ勢の問題は1カ月にわたる長期戦を戦い通すことができるかどうか。クライフのオランダやプラティニのフランスでさえ果たせなかった優勝を勝ち取るためには、そのへんが一番の問題でしょう。
「韓国×メキシコ」。韓国の「初の1勝を」と言う悲願は1枚のレッドカードによって断ち切られました。細かくパスを繋ぐ戦い方はこれまでの韓国のイメージとはやや違っていましたが、しかし1点を奪うまでは「予定通り」だったと思います。しかしその直後、後ろからタックルしたハ・ソクジュには無情のレッドカード。「後ろからのタックルにはレッドカード」と言うルール改正が果たしてどのぐらい適用されるのか、初めは疑心暗鬼で始まったこの大会ですが、試合を進めるに従って「なんだ、これまでとは変わらないじゃないか」と言う雰囲気になりかけていました。が、そんな気持ちに冷水をかけるようなレッドカードは、まるでルール改正を思い知らせるためにスケープゴートにされたような感じさえしました。しかし、そのへんの運、不運も含めてのスポーツがサッカー。そしてそこがサッカーの怖いところでも、面白いところでもあります。韓国代表には決して諦めずに残り2試合を戦って欲しいと思います。また、2回目のW杯出場を先発で飾った盧廷潤選手にも、頑張ってきて欲しいものですね。
「オランダ×ベルギー」は、W杯予選の結果同様、オランダが力の差を見せつけたゲーム展開でした。が、それが勝利に結びつかないところがまた、面白いところ。その上クライファートがつまらない「ヒジ打ち」で退場になるなど開幕前の好調さはどうなった?と言いたいところです。ただ、やはりE組では頭一つ抜け出ているのは事実。今後内紛を起こすことなく仕上げていけば、優勝候補には違いないところだと思います。


<98.6.15> サンフレッチェユースチームが出場したクラブユース(U-18)選手権中四国地域予選は、まず土曜日の徳山ユースとの試合で3対0と勝利し、続いて日曜日の代表決定戦で愛媛FCに4対1で勝ちました。ところで同時刻に行われる予定だった中国社会人リーグの広島教員とのトレーニングマッチはこのゲームの直後に変更され、ユースの主力はこちらの方に出場した模様です。


<98.6.14> いよいよ今日は、初出場日本のW杯最初のゲーム。相手は優勝候補の一角のアルゼンチン。スポーツ紙などでは「勝てる!」などと景気の良い言葉が踊っていますが、実力から言ったら2枚も3枚も格上ですし、オリンピックのようなブラジル戦の様なことが何度も起きるとは思えません。今日早朝の「韓国×メキシコ」を見てますますW杯で勝つことの難しさを知りましたし、思いきりぶつかって日本のサッカーのどこが世界に通じるのか、通じないのかを確認するような戦いをして来て欲しいと思います。


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