6/28〜7/4のサンフレッチェ日記



<98.7.4> プレスリリースからチームスケジュールをお知らせします。
7/4 (土)10:30 トレーニング(郷原)
     18:00 北九州市長杯 ニューウェーブ北九州戦(本城陸上競技場)
7/5 (日)14:00 サテライト・京都サンガ戦(第一競技場)
     14:00 北九州市長杯 決勝・三位決定戦(本城陸上競技場)
7/6 (月)10:30 トレーニング(郷原)
7/7 (火)10:30 トレーニング(郷原)
7/8 (水)OFF
7/9 (木)10:30 トレーニング(郷原)
7/10(金)15:30 トレーニングマッチ 大分トリニティ戦(広島スタジアム)


<98.7.3> 7/5日曜日の11時からと14時から、山口県吉敷群阿知須町のショッピングセンター「サンパークあじす」のイベントに小島選手が出演します。内容はトークショーとワンポイントサッカー教室、となっています。


<98.7.3> 「フランス1-0パラグアイ」はパラグアイの頑張りで熱戦となりました。私はこれまで「カウンターサッカー」について「弱いチームが守って守って一発に勝負を賭ける、面白みの無いサッカー」で「華麗に中盤を支配する現代的なサッカーの対極に位置するもの」だ、と思っていたのですが、今大会でのパラグアイの頑張りはそんな甘い認識を改めさせるに十分なものでした。カウンターサッカーを成り立たせるには、しっかりと守りを固める集中力と攻めるチャンスを見抜く戦術的な目、そしてここぞというときのリスクチャレンジの姿勢など、チーム全体が質的に高いものを持ち合わせて居なければならない、と言うことを学ばせてもらいました。最後尾からチームメイトを叱咤し、励まし続けるチラベルトの姿とともに、パラグアイは心に残るチームでした。
「オランダ2-1ユーゴスラビア」と「クロアチア1-0ルーマニア」は、敗れたチームの10番、ストイコビッチとハジがいずれも途中で交代した、と言うところにこの両チームの「特徴」があったのではないか、と思えてなりません。どちらもチームに欠かせない中心選手であったにも関わらず既に全盛期を過ぎ、大事な試合に90分間機能することができなかった。ピクシーが闘志満々の顔つきで両手を叩き、右手の拳に力を込めて味方を鼓舞しながらピッチを去る姿に、なんだか寂しいような、哀しいような感情が沸きました。今回両チームがベスト16に終わったのはこの二人の10番にとっては不本意な結果かも知れません。そして次のW杯には既にピッチの上には別の10番が立っているかも知れません。でもこの二人がフランスを盛り上げた立て役者だったことは間違いないし、我々の記憶に残ることも間違いない、と思います。
「アルゼンチン2-2イングランド」は、期待に違わぬ好ゲームでした。前半は両チームがそれぞれの特徴を出し合っての点の取り合い。PKでの1点ずつは激闘の序章でしか無く、最初のクライマックスはイングランドのオーウェンの超高速ドリブルでした。ドリブルもすごいけど、DFを抜いた時に味方へのパスではなくシュートを選択した判断もすごい。あれで18歳、と言うところがまたすごい。残念なのが、彼をフランスW杯のピッチでもう見れないことですね。アルゼンチンの2点目もすばらしい。プレー自体もすばらしいのですが、練習に練習を重ねたと言う、そういう切り札を出すべきときに出した、アルゼンチン選手全体が持っている戦術眼もまたすごい、と思いました。後半以降はベッカムのつまらない退場で「攻めるアルゼンチン」「守るイングランド」と言う構図になりましたが、一方的になりがちな一人少ない、と言う状況の中でしっかり中央を固めてここぞと言うところで攻め上がる、決して勝ちを諦めない、集中したイングランドの守備にもまた、感動させられました。
と言うことで、今晩からは準々決勝の対戦です。まずは「フランス×イタリア」ですが、帰ってくる「新将軍」ジダンがイタリアの堅い守備をどのようにこじ開けるか。これまで比較的相手に恵まれていたフランスの真価が問われるゲームです。「ブラジル×デンマーク」は順当ならブラジルが勝つところ。しかし、強い、と言われるところが勝つとは限らないのがサッカーの面白いところでもあります。老獪、と言う形容詞がふさわしいデンマークが旋風を巻き起こすかどうか、注目です。


<98.7.2> 昨夜はW杯のゲームの無い日となって、久しぶりに落ち着いて寝ることができました。まだ見ていないビデオが沢山あるのですが、ベスト16戦の感想を書いてみます。
まずは「ブラジル4-1チリ」。実力的には明らかにブラジルが上で、結果もその通りのものでした。が、チリの健闘も讚えられるべきものだと思います。決して引いて守ったりせずに強敵に対して真っ向から向かい、またサラス、サモラノのコンビで美しいゴールも決めました。挑戦者らしいサッカーで、今後大きく伸びてくるかも知れない、と予感させる散り方だったと思います。
「イタリア1-0ノルウェー」は、暑さのため両チームの動きが悪く内容的には凡戦、と言っていいような感じだったと思います。しかしそんな中、ここぞというところの集中力を見せたイタリアサッカーはやはり勝者に値するものでした。特に176cmと小柄ながらストッパーとして大きなノルウェー選手を抑えたカンナバーロの奮闘ぶりは、身長が決して決定的な有利、不利にならないサッカーの奥深さを感じました。イタリアの選手は南米やアフリカのように卓抜した個人技があるわけでもないし、北欧やゲルマン系の国のように高さと速さを兼ね備えた選手を揃えているわけでもありません。体つきだけから言えば日本人選手とさほど変わらないように見えます。しかし、そのゲームに対する集中力、狡猾さ、落ち着き、そう言う目に見えないところでの総合力では遥かに上にいるように思います。日本代表がこういうチームと対等に戦える時が来るのか、と言うと私は決して悲観はしないのですが、しかしプロリーグ発足後数年で追いつけるようなものではなさそう。日本には、色々な意味での経験がまだまだ必要なのではないか、と思います。
「デンマーク4-1ナイジェリア」は、まるで大人と子供のゲームのように思いました。子供(中学生か高校生ぐらい)の方がテクニックに優れていて足は速いしボールのスピードもあるんだけど、大人が落ち着いてゆっくりしたパスを回してここ、と言うところで決める、と言う感じので、ナイジェリアは最初から最後までペースをつかめずに終わりました。ミルチノビッチ監督もなんだか「こりゃだめだ」と達観したような雰囲気でした。この大会はアフリカがブレイクする大会になる、優勝は難しくても決勝ぐらいまでは行くんじゃないか、と思っていたのですが、結局ベスト16に1チームが残ったのみ。結果だけを見れば「伸び悩み」と言う感じに終わってしまいました。サッカーが強いか弱いか、そしてW杯で勝ち抜けるかどうかには、そのチームの能力だけでなく、協会や国民のバックアップ体制など歴史的・社会的な総合力が効いてきます。そう言う意味で、政治的に不安定で経済的に苦しいアフリカ各国にとってここから力を伸ばしていくのはなかなか困難な道筋なのかも知れません。それにしても、不憫なのはこのナイジェリアのせいで敗退した、としか言えないスペイン。まるで交通事故に遭ったようなもので、名誉ばん回のためにはまた4年後まで待たねばならないのはW杯の厳しさの一つなのでしょう。
「ドイツ2-1メキシコ」。ドイツに滞在したおかげでかなりドイツひいきになっていた私ですが、このゲームを見ているうちにいつの間にかメキシコを応援していました。メキシコの選手とドイツの選手が並ぶと身体的な強さの違いは明らかで、一生懸命ボールキープしようとしているメキシコ選手をドイツの選手が身体で吹っ飛ばし、平然としている場面もしばしば。またゴール前を大男が固めているため、メキシコはなかなかエリア内にも進入できず周りをボールを動かしながら打開に四苦八苦していました。そんな中での得点は、ゴール前でのスピードとチャレンジする姿勢の賜物で、日本代表が手本にして欲しいようなものだったと思います。メキシコは守備でも中盤でしっかりとプレッシャーをかけ、ゲーム内容では完全に勝っていました。しかしそれでも、ああそれでも負けないのがドイツです。ハイボール攻撃からできた一瞬の隙を突いて同点に追いつくと、最後はエースストライカー・ビアホフの高さを生かしたヘディングが炸裂しました。中盤から後ろの選手はいろいろと動かしているドイツのフォクツ監督ですが、ビアホフだけはどんなに決定機に外しても使い続けるのは余程信頼しているからでしょうか?一度信頼したら貫くのも、これに選手が応えるのもどちらも精神的にはきついはず。内容が良くないながらもきっちりと勝ってくるところが、やはりドイツのドイツたる所以でしょうか?


<98.7.1> 昨日行われたサンフレッチェの取締役会で、新社長にウワサ通りデオデオの久保允誉氏の就任が決まりました。久保氏は「3年を目途にリーグ優勝を、また2002年W杯にも選手を送りだしたい」と抱負を語っているそうです。また8億円あまりの累積赤字の解消については、「まずサンフレの実態を把握し、更に他球団の経営や体制を熟知し、株主や市民の協力を得て、赤字を解消したい」と話しました。これまでは、独自のやり方にこだわり他チームの成功例を真似するのをいやがっている、と言う話もあっただけに、「他のクラブに学ぶ姿勢」を示したことは良い傾向のように思います。更に久保氏は、デオデオの社長、と言う立場を生かして、デオデオの店舗での入場券の販売や選手のPR、更にインターネットを使った積極的な情報提供も考えている、とのことで、ようやく「オフィシャルホームページ」も立ち上がる、と期待できそう。これまでのマツダ出身の社長さんには、なんとなく「殿様商売」のにおいがあったように思いますが、今度の社長は客商売が専門の方です。ファンのニーズを先回りするような、積極的な経営を期待したいと思います。
以上は中国新聞の社会面の記事からなのですが、スポーツ面の「解説」によると今回の社長就任に際してはマツダが今後も継続的に支援するかどうか、が一番のポイントになったそうです。これまでの3億円あまりの支援と入場券販売、観客動員への協力、そして10人の社員を出向させていることなどサンフの屋台骨を支えている、と言っていいような支援がマツダ出身社長でなくても続けられるのか。支援継続や球団株式の譲渡制限などを盛り込んだ覚書の作成を狙ったものの、これはマツダのミラー社長の合意が得られず果たせなかったとのこと。今後マツダの経営状態いかんにより「撤退論」が浮上してくる可能性もあり、これをいかに食い止めるかも重要な課題になりそうです。ただこれは逆に、サンフレッチェを「マツダの子会社」と言う立場から独立したクラブとして成り立たせていくためのちょうどいい機会になるかもしれません。久保社長は「火中の栗」を拾ったのかも知れませんが、なんとか成功して欲しい、と思います。


<98.6.30> 今朝の中国新聞に、新外国人選手2人の情報が載っています。まずはビドマーの入団発表のニュース。年俸3,000万円、移籍金4,500万円ということで、年俸はオーストラリアの新聞の「45万ドル」と言う報道と食い違っていますね。それから移籍金ですが、テネリフェは昨年の時点で150万ドルを提示していたそうで、それで買い手が無く移るに移れなかったそうです。今年4月の情報では、これが100万ドルまで下がっていたということでしたので、球団の担当者の粘り強い交渉でかなり値切った、と言えそうです。この推定が本当ならグッドマンと併せても1億円ちょっとで獲得できた、と言うことですから、確かにもう1人フォックスを採用するのも難しくないような気はします。もう一つの記事は「スーパー・ドン」(イングランドではそう言うニックネームだったらしい)ことグッドマンの初練習について。昨日の郷原での練習から参加したそうですが、本格的な練習が久しぶりだったことと暑かったことで動きはもう一つだったらしい。桑原の「プレーは良く分からないが、胸板の厚さなど、体つきはさすが」とほめたいけど何と言っていいかわからない、と言う雰囲気のコメントがこの日の出来の悪さを語っているような。ただ、Jリーグ再開まで4週間ありますし、これから暑さに慣れてくれば本領を発揮してくれるのではないでしょうか?


<98.6.29> V-Pointの閉店についてですが、「それでいいの?」と疑問です。不採算部門の切り捨て、と言うことだということは分かるのですが、対応が後ろ向きすぎるように思います。V-Pointが機能していない、と言うのはわりと良く言われていたことだとは思いますが、それじゃ機能するようにしよう、と考えるのではなく、やめてしまおう、と言う考え方は、高い選手は経営を圧迫するから売ってしまおう、と言う発想と同じです。サンフレッチェがもっと市民に親しまれ、盛り上がるようにするにはどうすべきか、を良く考えた上での結論だ、とはとても思えません。
雑誌に「Jリーグで、昼食を。」と言う、オフト元監督がスパゲティを食べている写真入りの広告が出てます。サンガが作ったレストランの話です。私はサンフにもああいうのを作って欲しいんです。サンフレッチェを身近に感じさせてくれるような、そこに行けば必ず最新情報が見れるし、必ずサポーターにも会えるし、たまには選手やスタッフにも会えるような場。もちろん、グッズも買える。ただでさえ練習場が決まっておらず、選手とファンが接する場が少ないのに、あんな誰も行かないようなところ(まあ、極論ですけど)にショップを持って行ったらますます広島市内でのサンフのカゲが薄くなってしまいます。
ここは一つ、紙屋町のデオデオ本店にサンフコーナーを作る、と言うのはどうなんでしょう?ちょうどデオデオから社長が出るようですし。でもデオデオだって商売ですから(いくらスポンサーだとはいえ)タダで場所を提供する、と言うわけにはいかないでしょうから、デオデオの商売にもなるようなものする。例えばグッズ販売コーナーとレストランを兼ねたものをテレビ売り場の脇に作る。レストランには最新の大画面テレビを設置してサンフのゲームの放送があったら必ず放映する。そこで「サンフレッチェのゲームはBSで」とか「CSデジタルで」と宣伝する。そうすれば、とりあえずディレクTVでしか放送が無いアウェイゲームの時には必ずサポーターが集まるし、そこで契約する人も増えるでしょう。時々怪我や出場停止中の選手を呼んでサイン会をしたり、テレビを見ながら解説してもらったり、なんてのもいいかも知れません。
どうでしょう?このアイディア。


<98.6.29> 今日、新外国人のビドマーの入団発表と記者会見が行われるそうです。広島の方は、夕方ごろのニュース番組は要チェック、ですね。


<98.6.29> 全広島サッカー選手権は昨日決勝を行い、福山大と広島教員が対戦しました。試合は前半9分、福山大がFKから奥原のゴールで先制すると、20分、34分に大村がゴールし前半を3-0で折り返しました。後半も大坪、岩永のゴールで着々と加点し、広島教員の反撃を光本の1点に抑えて完勝しました。これで福山大は天皇杯初出場となります。
【決勝】
福山大 5|3-0|1 広島教員
     |2-1|


<98.6.28> U-15日本クラブユース選手権中国地区大会の最終日が昨日行われ、次のように広島大河FCがサンフレッチェのジュニアユースを破り優勝しました。この両チームは、8/8からJヴィレッジで行われる本大会に出場します。
【準決勝】
広島大河FC 1-0 安芸ジュニア
サンフレッチェ広島ジュニアユース 11-2 セントラル吉島
【決勝】
広島大河FC 3-1 サンフレッチェ広島ジュニアユース


<98.6.28> 天皇杯の広島県代表を争う「全広島サッカー選手権決勝大会」は27日、準決勝2試合を行い、広島教員と福山大学が決勝に進出しました。
広島教員 5-2 広島フジタSC
福山大 1-0 マツダSC


<98.6.28> 昨日の中国新聞によると、サテライトとユースの混成チームが7/4,5日に北九州市立本城陸上競技場で行われる「北九州市長杯」に出場するそうです。4日の16:00より福岡×鳥栖が行われるのに続いて、18:00から北九州市選抜とサンフレッチェが対戦します。これに敗れた場合5日の14:00から3位決定戦、勝った場合は16:00から決勝戦を戦います。


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