8/30〜9/5のサンフレッチェ日記



<98.9.5> 今朝の中国新聞によりますと、復帰が期待された大木は出場できないとのこと。その代わり新人FWの秋元がベンチ入りしそうです。加納記者によるメンバー予想は前節の札幌戦と同じで、小島の先発復帰もお預けでしょうか。前のゲームでチャンスで決めきれずかなりブレーキになった(らしい)久保は、「前回は悔しい負け方をしたので、借りを返したい。少ない好機を確実に生かす」と決意を語っていたとのこと。次にゴールを決めると通算300ゴール(だったよね?)目の記念のゴール。ここは「エース」久保に決めて欲しいですね。なお、10、11月のホームゲームの入場券が明日から販売されるとのこと。デオデオ本店プレイガイドやローソンなどの店頭売りのほか、チケットぴあ(06-363-9999)で電話予約ができます。


<98.9.4> 明日はホームでの清水戦。Jリーグ始まって以来の対戦成績は4勝13敗、更にこの3年間は、昨年5月に愛媛でのゲームで若手中心でやっとこさ勝っただけと、苦手にしている相手です。特にちょうど1ヶ月前の対戦では超守備的布陣で敗れ、アルディレス監督にぼろくそに言われたと言う因縁付きの相手でもあります。サンフレッチェは、練習中に負傷した柳本は完治しないままの強行出場(今朝の中国新聞による)する、と言うことですが、前川や小島、大木が戻って来そうなのでメンバー構成に悩むところです。
         下田
        
  フォックス ポポビッチ  上村
    
 柳本    桑原  小島    服部

         山口敏

       久保  大木

SUB:前川、宮澤、伊藤、吉田康、ビドマー
トムソン監督は「ホームでは攻撃的に行く」と言っていましたが、しかし強豪相手に先に失点するのは致命的になりかねない。それを考えると当たりに強く高さのあるフォックスを入れて前節の汚名返上をしてもらい、また読みの良い小島に相手の攻撃の起点、澤登を抑えさせると言うのが良いでしょう。攻撃はビドマーを使うかどうか悩むところですが、大木の好調が持続している、と信じてこちらを使ってみたい。ビドマーはリードされた時のシフトチェンジ用に、あるいは山口敏に何かあったときの緊急用にベンチに控えさせる、と言うのが良いように思います。明日のゲームでは「Jリーグ100勝達成記念」として「サイン入りボール100個プレゼント」があります。また「ふれあいサッカー教室」も行われます。夏休みが終わってお疲れの方も多いかとは思いますが、ぜひスタジアムへ!


<98.9.3> 今日はサンフレッチェに関してはあまり話題がないので、東南アジアのサッカーについて書いてみます。世界で一番サッカーのレベルが低い地域はアジア・オセアニアで、その中でも東南アジアが一番下、と言うのは周知のことと思います。今回のW杯予選でも、アジア最終予選に進んだ東南アジアの国はありませんでした。しかし歴史的に見れば、この地域には元イギリスの植民地が多かったせいでかつてはアジアの強豪が多く、オランダ領東インド(現在のインドネシア)は38年のW杯にも出場していますし、日本代表がマレーシアやインドネシアに歯が立たなかったのもそんなに昔の話ではありません。最近でもサッカー人気は非常に高く、イングランドのプレミアリーグの放送などが頻繁に流され、またスタジアムの雰囲気もヨーロッパ的なにぎやかなものだそうです。今は経済的な問題もあって低迷していますが、いずれこの地域から、東南アジアの香りに満ちた強いチームが現れてくるかも知れません。そしてそのために、この地域全体のレベルアップのために2年前から行われているのが今ちょうど1次リーグが終了したところの「タイガー・カップ」。以前は「ASEAN Cup」と呼ばれていたものが、シンガポールの(?)タイガービールがスポンサーについて、こう呼ばれるようになったそうな。今回はベトナムがホスト国で、地元の初戦のラオス戦ではハノイの2万人収容のスタジアムに2万2千人も押しかけて熱狂的な応援の元で行われたそうです。大会は参加8カ国を2グループに分け、それぞれのリーグ戦の1、2位チームが決勝トーナメントを争う、と言う形式で、そのB組は1位シンガポール、2位ベトナム、以下マレーシア、ラオスと言う結果になっています。それに対してすごかったのがA組。ここは2試合を終わってインドネシア、タイ、ミャンマー、フィリピンと言う順位になり、最終戦のインドネシア×タイにグループ1位がかかる、と言うことになりましたがこれが大変な試合。勝って1位になると準決勝では地元ベトナムとハノイで対戦することになるため、それを避けるため露骨なプレーを見せたそうです。試合開始から両チームとも全くやる気を見せずにシュートを一本も打たず、20分過ぎから呆れた観客が帰り始める始末。見かねたマッチコミッサリーが、ハーフタイムに両監督を呼んで厳重注意したおかげか後半は2点ずつ取りあったのですが、後半ロスタイムになんとインドネシアの選手が自陣のゴールにボールを蹴り込んでオウンゴール!それも、その後チームメイトと祝福しあったそうで、故意にやったことは明白だったらしい。この結果勝ったタイがA組一位になって、準決勝は9/2(あれ、昨日ですね)にシンガポール×インドネシア、9/3にタイ×ベトナム、ということになりました。
それにしても今回の「事件」、露骨な時間稼ぎとかやる気のないプレーというのは見たことがありますが、これほどスゴイのは話に聞くのも初めてです。試合後にインドネシアの監督は「恥ずべき行為」とコメントしたそうですので、選手達が自分たちの判断でやったことのようです。私がこれまで東南アジアのサッカーに対して抱いていたイメージ、と言うのは、身体が小さくフィジカルには弱いが、足技に優れている。「組織力」と言うものに欠けていてパスをつないでいく、と言う展開はできないが、個人的に良く頑張る健気なサッカー、と言うものでした。そして、今回のような目的のためには手段を選ばない、と言うやり方は、むしろ中東のチームが良くするものだと思っていました。東南アジア全体のレベルアップのため、と言う目的で行われた今回の大会は、確かにベトナム戦争以降着実に国際社会に復帰してきているベトナムの力の向上を見せる、と言うところでは成果が出ているかも知れません。しかしこの試合のようなことをやっていたのでは、いつまでたっても「井の中の蛙」にしかなりえない。この後、この両国ではこの件についての轟々たる非難が起こっていてタイでは2/3の国民が何らかのペナルティを課すべき、としているそうです。今後の展開に注目してみたい、と思います。


<98.9.2> 昨日正午から開始されたサンフレッチェのオフィシャルホームページですが、最初の5時間で何と55,000ヒットを記録したそうです。私の「Diary」はアクセス統計を取っていないので比較できないのですが、えっちぇさんの「Databank」が開設以来13,000ヒットぐらいだそうですから、これと比べるといかに膨大な数字かが分かります。それだけ待っている人が多かった、と言うことなのでしょうね。まだまだ工事中のページも多く完成には時間がかかりそうですが、とにかく社長が言った通りに開始された、と言うことの意義は大きいと思います。「言ったらやる」と言う感じのサンフレッチェの新しい経営陣の意気込みがこのへんにも見えるようで、今後に期待が持てますね。ところで、私の勤務先からは難なくアクセスできたのですが、「なかなか繋がらない」と言う人や、ブラウザによって入れたり入れなかったり、と言うことがあったそうな。まだ工事中のページが多いことや、最初にあちらで何のブラウザを使っているかチェックしていること、等が関係あるのかも。私はMac版のNetscape Communicator 4.03とNetscape Navigator 3.01[ja]で問題なかったのですが、「Netscapeだと警告表示が出る」とか(Win版の場合でしょうか。私は大丈夫でした)、「Internet Explorer 3.0じゃ開けない」(IE3.0の場合は、http://www.sanfrecce.co.jp/inde1old.htmlにすると入れるようです)とか言う人もいたようです。また、さっそくリンクを張らせてもらおう、と連絡先を探したのですが見つかりませんでした。こう言うフィードバックのシステムを、早く整備して欲しいところです。


<98.9.2> 昨日の「ゴ〜ル!」より怪我人情報ですが、「6週間の怪我」と報じた大久保選手は状況が思いの外悪く手術が必要かも知れないそうです。一方、前節捻挫を押して出場した柳本選手は別メニューの調整となっているらしい。しかしこれは、次のゲームまでの間隔があくので大事を取った、と言うことだそうで、清水戦は出場できそうです。更に、なかなか復帰してこないのがグッドマン。なんでも、直ってきたか、と思えばやはり痛い、と言う一進一退の状況が続いているそうで、まだ出場の目途が立っていないとのこと。清水戦で攻撃的布陣をとれるかどうか、は大木の復帰が間に合うかどうか、にかかっていそうです。なお、先日お知らせした「ガンバ戦応援ツアー」ですが、最大150名まで受け入れ可能で30名から実施する、とのこと。チケットはゴール裏のものが付いてくるらしく、もし他の席に行きたかったら自費でどうぞ、と言うことのようです。


<98.9.2> 昨日紹介した「新練習生」の石本選手ですが、どうやら広島の吉島中から市立沼田高校を経て早大に進んだ、現役の4年生選手のようです。(このホームページの読者の方から情報を頂きました。)身長167cm、体重69kgの小柄な守備的MFで、93年に日本で行われたU-17世界選手権代表、またその後のユース代表にも選ばれています。現在は関東大学リーグ2部の(に落ちてしまった)早大で主将を務めている、とのこと。サンフのスカウトが目を付けたのか、あるいは自分から売り込んだのかは不明ですが、大学リーグの開始前の夏休み期間を利用して(あるいは帰省のついでに?)広島の練習に参加した、と言うところだと思われます。このところ、地元出身の有望な選手をこまめに獲得しているサンフのことです。他チームに取られる前に一度どんな選手か見てみたかった、と言うことなのかも知れません。


<98.9.1> 今朝の中国新聞等によりますと、故障で別メニューの調整だった選手のうち前川、山根両選手は24日から、笛、伊藤の両選手は27日から、更に小島、大木両選手は昨日から練習に合流しました。この中で大木は、「もう痛みはない。5日の清水戦に出られるよう、勘を戻したい」と語っていたとのことです。一方グッドマンは右太ももの回復がまだで、清水戦は難しい模様。また大久保は札幌戦で右ひざを痛めていたそうで、全治6週間とのこと。このところ目に見えて成長してきたところだけに、本人にとってもチームにとっても痛いリタイア、と言えるのではないでしょうか。


<98.9.1> 昨日行われた福山大(天皇杯広島県代表)との練習試合は、2-0(前半0-0)でサンフレッチェのサテライトが勝ちました。得点者は石本、秋元(PK)で、石本選手というのは早大出身の練習生だそうです。彼について詳しいことが分かれば、またレポートします。


<98.8.31> 昨日は広大全域の停電のためサーバーにアクセスできませんでした。一昨日の札幌戦は、ミスで失った2点を取り返すことができず、0-2で敗れました。サンフレッチェの布陣はこんな感じだったと思われます。
         下田
        
  フォックス ポポビッチ  上村
    
 柳本   桑原   吉田康   服部

        山口敏(→大久保67分)

      久保  ビドマー

SUB:大石、宮澤、伊藤、古賀
キックオフはサンフレッチェ。最初から優勢にゲームを進めますが、わずか2分に均衡を破られます。札幌の後方からフィードされたボールはサンフのDFラインの位置へ。下田が「OK」と言いながらキャッチしようとしますが、ボールはジャンプしたフォックスの頭に当たり、下田の頭の上を越えてゴールに入ってしまいました。相手選手が競り合ったわけでもなく、全く信じられないミス。フォックスは「下田のOKと言う声が聞こえたんだが、動きを止めた頭にボールが当たってしまった」「僕のミス。つまらないプレーをしてしまった」とうなだれていたそうですが、彼の若さが出てしまった痛恨の判断ミスと言えるでしょう。更にその後の21分、今度は速攻からDFラインの裏を取られて、最後は村主に蹴り込まれました。ただ、このところ1試合平均2点を取っている攻撃陣は「2失点はしても、取り返せる自信はあった」と山口敏が語るようにここから猛攻を仕掛けます。特に後半はシュート10本、コーナーキック13本。そのうち、枠を捉えたシュートが5本。ゴール前に詰めていたポポビッチがヘディングシュートを放ったり、後半の半ばから入った大久保(彼は出場20分ちょっとで枠内のシュートが3本もあったらしい)が、FKからのボールをアクロバティックな形でのシュートをするなど攻めに攻めますが、相手GKディドの奇跡的なセーブあり、また「どうしてそこにいるの?」と言う感じでDFの身体に当たってしまったり、とどうしてもゴールを割れません。観戦した札幌のファンに、「広島にバルデスがいたら5点は取られていた」と言われるほど。結局最後まで得点を奪うことができず、1部残留を争うライバル相手に痛い敗戦となりました。
これで首位スタートだった2nd stageもあっという間に7位転落。また残留に関係する通年順位はガンバに抜かれて12位に下がりました。


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