9/20〜10/3のサンフレッチェ日記



<98.10.3> 今朝の中国新聞によると、山口敏選手は出場できない模様。代わりに皆本選手が起用されそうです。攻撃的MFの位置には前節に続いて服部選手が入りそうで、「好きなポジション」と意欲を見せているそうです。今日の広島は晴れて気温も涼しく、サッカー日和となりそう。好ゲームが期待できます。


<98.10.3> 9月27日に行われたチャレンジャーズリーグのセレッソ戦ですが、残念ながら0-1で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、GK:植田、DF:山下、金本、川島、MF:安武(→大畑69分)、山根(→森崎和65分)、廣池(→駒野65分)、石川、笛(→森崎浩65分)、FW:秋元(→池田69分)、松岡。失点は61分、左サイドから入れられたクロスに中央で合わせられたものでした。


<98.10.2> 明日は「上位挑戦シリーズ」第3戦の名古屋戦。Jリーグ開始以来の名古屋との対戦は8勝9敗とほぼ五分の星。過去3年間を見ても2勝3敗(ナビスコ杯を含めると3勝4敗)で、いずれも1点差のゲームと競り合いを続けています。ストイコビッチや若手FW福田を擁して好調の名古屋ですが、堅い守備をベースにしたいつもの戦い、それに「しゃもじ」を使った応援で十分に勝ちを狙えるはずです。
          下田
         
   フォックス ポポビッチ  上村
 
 柳本       桑原       古賀
     山口敏       服部

      グッドマン 久保

SUB:前川、伊藤、小島、皆本、松永
痛いのは、これまで全試合に出場してきながら、前節「遅延行為」で2枚目のイエローをもらって退場を食らった吉田康選手の欠場。(サイン会に出るかも知れません。)ただその分、山口敏選手が復帰してくれば十分強力な布陣が組めそう。現在2nd stage7位のサンフレッチェは、このゲームに勝つと最高6位。逆に敗れると最悪11位の可能性があります。また年間順位(現在10位)も、勝てば9位浮上がありますが、敗れると12位まで落ちるかもしれません。現在2位の相手とは言えホーム3連敗は避けたいところでもあります。広島ホームテレビで中継がありますし、スタジアムに行けない人もテレビの前で応援を!


<98.10.2> この間に書けなかったユース、サテライトの記録を書いておきます。まずは9/20に行われたJユースカップの初戦、福岡戦の記録から。この試合サンフレッチェユースのメンバーは、GK:島谷、DF:足立(→松本75分)、内田、広松、MF:駒野、森崎和、杉山(→宮本67分)、林(→森本81分)、森崎浩、FW:池田(→吉田幸67分)、久保田。得点は、6分に福岡の深川に先制されたものの、39分に池田が、44分に久保田がそして58分に森崎和が立て続けに右足でシュートを決め勝ち越し、そのまま逃げ切りました。次いで9月23日。親善のため来日していたアルゼンチンのコルドバ州U-18選抜チームと対戦し、9-0(前半2-0)で勝ちました。得点は吉田幸がなんと5点を上げたほか、池田、久保田、寺内、宮本が決めています。最後は9月25日の広島県高校選抜(たぶん、国体の代表。ユースの選手もだいぶ入っているはず)のお相手をサテライトがした練習試合。結果は7-2(前半3-0)でサテライトが貫録を見せました。得点は廣池、秋元、大畑がそれぞれ2ゴールの他松岡がgetしています。


<98.10.1> サンフレッチェを退団後、メキシコリーグの「サントス」でプレーしているサントス(Antonio Carlos Santos)選手ですが、なかなか活躍している模様。9/13日の冬季リーグ第7節までの記録を見ると、3ゴールを上げています。サントス(チームの名前の方)は調子が上がっておらず、現在1勝3分3敗の総得点9ですが、サントス選手はその1/3をゲットしていることになります。今でも、あの絶妙なフリーキックを蹴っているのでしょうか?一方、オランダリーグのNACブレダに移籍した盧廷潤選手は、9/23のホームでのゲームでロスタイムに同点に追いつく貴重なゴールをゲットしています。チームはサントス同様1勝3分3敗で18チーム中12位とあまり調子が上がっていない様子ですが、彼のいつも一生懸命のプレーがきっとチームとサポーターを勇気づけているのではないか、と思います。


<98.10.1> 先日の浦和戦を簡単に再構成してみます。メンバーは、
         下田

  フォックス ポポビッチ 上村(→伊藤77分)

柳本       桑原        古賀

     吉田康     服部

       久保 グッドマン(→皆本71分)


前半早々は広島ペース。先制点は7分で、左サイドを服部がドリブルで持ち上がってセンタリング、これは一旦DFにクリアされるもののフォローに入っていた上村へ。上村は低いボールをゴール前に入れ、混戦から久保が反転して落ち着いてゴールに放り込みました。2点目は36分。久保が左サイドでキープしたボールをフォローに入った古賀へ。これをニアサイドにクロスを入れたのをグッドマンが後頭部でそらしてゴールに流し込みました。この2点目は、JFLの仙台から今年加入した古賀にとっては初アシスト。このゲーム、外側の古賀、内側の服部の左サイドが良く機能していたとのこと。これで右サイドの柳本-山口敏のコンビが復活すれば、相手にとっては本当に守りにくい分厚い攻撃が展開できそう。後半は浦和が首位の意地を見せ、猛攻に次ぐ猛攻。広島は防戦一方となりますが、フォックス、ポポビッチが入れ替わり立ち替わり相手に立ちふさがり、また下田が好セーブを連発します。終盤疲れてきた上村が大柴、岡野らのスピードに付いて行けないようになるとすかさず伊藤を投入しますが、これがまた大成功。後半40分ごろにはDFラインの裏に2人の選手に抜けられたのを、1人で止めると言う離れ業を見せるなど、この日は守備で活躍したそうです。結局浦和の逆襲を1点に抑えて貴重な勝利を収め、2nd stageは7位に浮上し、年間順位も1つ上がって10位になりました。更に昨年の順位ポイントと通算する「1部参入戦ポイント」は、11位V川崎、13位平塚と同ポイントの12位。「崖っぷちランキング」(「スーパーサッカー」による)脱出もようやく見えてきたようです。


<98.9.30> この間、出張のためホームページの更新ができず失礼しました。首位浦和を引きずり下ろしたJリーグ第8節やチャレンジャーズリーグ、Jユースカップなどがありましたが、これらについてはまたいずれ書きたいと思います。
今日の一番の話題、と言うと何と言ってもトゥルシエ新監督によって選出された日本代表候補について。昨日発表されたフル代表のメンバーに、下田崇選手と久保竜彦選手が初選出されました。久保選手はあらゆる年代を通じて初の選出。このところゴールを狙う姿勢だけでなく、周りの選手を生かすプレーにも著しく成長してきた彼だけに、「やっと選ばれた」と言う感が強いですね。これまでのインタビューなどを見る限りでは、「代表に選ばれるとは思っていない」「W杯はテレビでもほとんど見ていない」「醤油が無いから外国に行くのはいやだ」等、普通のサッカー選手とは違って「代表」への執着を全く見せていなかった同選手。これは別に照れていた、とか、格好を付けていた、等という訳ではなくて、単純にそう言う場所に自分を置くことを想像できなかっただけだろう、と思います。しかし、実際に体験した時に成長して行こう、サッカーが上手になりたいと言う姿勢と、その吸収力には並外れたもののある彼のことです。新しいチームと監督の前に出て、自分の力を十分発揮してエジプト戦のメンバー(22人ぐらい?)に入ることができるか、そしてゲームに出ることができるかどうかは分かりませんが、しかしこの体験が彼のもう一つ上へのレベルアップの大きなチャンスになることは間違いありません。サンフレッチェから選ばれたのが、初選出とは言えユース代表、アトランタ五輪代表の経験のある下田選手も一緒、と言うのも心強いことでしょう。W杯フランス大会は既に過去のもの。トゥルシエ新監督の元では全ての選手が同じスタートライン上に立っています。思い切ったプレーを見せて、「広島には久保というすごい選手がいる」と言うことをアピールして来て欲しいと思います。
なお、昨日同時に発表されたシドニー五輪を目指すU-21候補に、服部公太選手が選ばれました。こちらは、ペルージャの中田や既にA代表の経験のある小野、柳沢等の選手が含まれているのにも見られるように、単にA代表の弟分と言う感じではなく広い意味での「代表候補」を年令で分けた、と言う印象があるメンバー。トゥルシエ監督はとりあえず気になる選手を全部実際に見てみたい、と言うことで集めたのでしょう。こちらはA代表候補よりも更に多い37人も選ばれています。今後アジア大会や1次予選を通じてメンバーが絞り込まれて来るだろうと思いますが、かつて途中までユース代表に選ばれていながら本大会前に落選してしまった服部選手にとっては、まずこの37人の争いに勝つことが大きな目標にまります。今年に入って左WBの位置を獲得しただけでなく、FKの精度が上がり攻撃的MFとしても力を発揮している彼の事、他のメンバーに比べて見劣りしないどころか充分主力としてやっていけるし、またやらなければならないとも思います。ケガをしないように、そしてトゥルシエ監督の戦術に対応して行くことができれば、きっと活躍してくれることと思います。
更に日本代表のGKコーチに、望月コーチが就任することも決まりました。「GK王国」と言われるサンフレッチェを作ったその能力を、今度は代表で発揮することになるわけですし、またその堪能な英語力を駆使して監督と選手の間をつなぐ役割も果たすことになるものと思われます。マツダの時代にオフト氏と出会い、指導者として開眼したと言われる望月氏は、確か代表スタッフになるのはオフト監督時代に次いで2度目のはずですが、この経験はきっと前にも増して彼の指導者としての力量アップに繋がるでしょう。サンフレッチェとしては小野剛氏に続いて優秀なスタッフを代表に取られるのは非常に痛いところですが、「がんばれ」と言って送りだしたいと思います。


<98.9.25> 昨日のマリノスとの対戦は、1-2とスコア上は接戦。後半はサンフのボールキープ率がかなり高く、押し込んでいました。しかし、試合を通じての記録上のサンフレッチェのシュートがわずか3本だったことから見ても「一貫してマリノスペースだった」と言わざるをえない試合でした。開始早々、CKからの混戦を押し込まれ、後半攻め続けてやっと同点に追いついたと思ったら、「お休み」から目覚めたマリノスにあっという間に勝ち越された、と言うのが全体的な流れ。セルマーニコーチは少ない駒をあの手、この手で使い回してなんとかいいところまで持って行きましたけど、結局は実力差を見せられた、と言う感じがしてなりません。
サンフのメンバーは、最初はこんな感じ。
          下田
         
   フォックス ポポビッチ  上村
 
 柳本      吉田康       服部
     桑原        小島

         ビドマー
         
          久保
守備は、開始早々に運悪く失点をしたものの安定していたのですが、問題は攻撃。前線に絡むべきビドマー、桑原、小島がほとんど機能せず。これで久保が厳しいマークを受けてなかなかボールを自由に扱わせてもらえない。後ろからのボールを受けてからの反転などのプレーで非凡なところを見せるものの、ドリブルするうちに2人、3人と取り囲まれてボールを失い、またシュートを打とう、と言う瞬間に足元にタックルを受けて転倒するシーンも2度、3度。「久保さえ抑えればいい」と言う感じで徹底的にマーク(かなり研究したんじゃないかなぁ?)されると、さすがにどうしようもありません。桑原は右サイドの柳本とのコンビネーションもいまいち、どころか全然だめ。柳本がボールを持ってもサポートする動きが全くできず、結局は柳本が自力で突破してパスを出すも、相手にカットされるシーンが多くストレスがたまります。中央からの突破の可能性が少ないので、マリノスとすれば久保のマークを放さないようにしつつ両サイドの突破をケアすれば大丈夫、と言う感じだったのでは?ビドマーの不調と山口敏の不在の痛さを思い知った前半でした。
後半の最初こそ前半同様の布陣でしたが、サンフのベンチはその後次々と手を打ってきます。選手交代の枠を全て使って、最終的にはこんな感じの布陣だったようです。(ちょっと自信なし。)
          下田
         
     小島  ポポビッチ  上村
 
 伊藤      フォックス     古賀
      桑原      服部

       久保    松永
この中で特筆すべきなのは、フォックスの中盤での起用。キープ力があるので中盤が落ち着いて、桑原も本来の精力的な動きができるようになります。また松永もまずまず普通の出来。久保がマークを引きつけてくれるので、割合自由にプレーができると言う感じ。伊藤、古賀の両WBも頻繁に攻め上がり、何度かチャンスをつかみます。伊藤の同点ゴールは古賀の突破からだっけ?それともCKからだったっけ?記憶があいまいなのですが、とにかく左から上がったクロスからのこぼれ球に逆サイドで合わせたものだったはずです。
しかし、同点に追いつかれてからがマリノスの真骨頂だった、と言えるかも。それまで引き気味で守りに入っていたところを一段シフトアップしただけで、あっさり勝ち越されてしまいました。このへん、マリノスの「老練さ」を見せつけられたような感じがします。
点差の割には、そしてボールキープ率の割にはマリノスの思い通りにやられた、と言う感じがして「まだ実力差があるなぁ」と言う感想なんですが、しかし1st stageでの対戦で見せられた絶望的なサッカーの質の差からすれば、かなりましになった、と言えそう。2失点はしたものの守備の組織は崩れなかったし、最後の方のパスをつないで行く攻撃の組み立てに未来を感じました。攻撃的MFのポジションに一枚、井原の裏をかくパスを出せる選手がいたら結果は全く違っていたんじゃないかなぁ、と思いました。今日のゲームの結果、2nd stageの順位は10位に下がってしまいましたけど、今後もう少し上を狙う資格は充分あります。今季の「優勝」は残念ながらやや遠ざかった(^_^;)かも知れませんが、来年ぐらいはもう少しなんとかなるかも。
ところで、この試合でも疑問符の残る審判の判定がありました。後半、左サイドのタッチライン際で城を上村がマークして倒したのですが、その時それまでも何度か倒されていた城が切れて、突然上村に襲いかかって突き飛ばしました。しかしこの明らかに故意の暴力行為に、一発レッドどころかイエローカードもなし。W杯でイングランドのベッカムが、アルゼンチン戦で倒されたときに寝たままちょっとだけ足を上げると言う「報復行為」で一発退場を食らい、帰国後国民から盛大なブーイングで迎えられたのは記憶に新しいところですが、あれに比べればはるかに悪質な暴力行為だったように思うのですが。3人も審判がいたのに、たまたま誰も見ていなかったのでしょうか!?あれで退場になっていたら決勝ゴールとなる2点目も無かったわけで、昨日の城は非常に運に恵まれていた、としか言いようがありません。久保の代表選出があるかも、と言う話が出るときに「だけど切れやすいのが国際試合では心配」と言われることがありますが、経験豊富なはずの「代表のエース」の選手も同じような事をする、と言うのにはがっかりです。別に今更、城を退場にしろとは言いませんが、今後の代表のことを考えるとああいうことをしておとがめを受けない、と言うのでは困ります。マリノスにはきっちりと指導してもらいたいし、またサンフレッチェにも他山の石にして、決して真似しないように(^_^;)してもらいたいものです。


<98.9.25> 今週は今日から来週半ばまで出張ですので、その間(5日間ぐらい)はホームページは更新できないかも知れません。ご了承下さい。


<98.9.24> 昨夜の「ゴ〜ル!」(ロベルト・ハマさんが話していた「4連敗したフットサルチーム」には、実は私も入っていました^_^;)と今朝の中国新聞の情報によると、今日のマリノス戦に前節足首を痛めて欠場した吉田康選手は出場できるものの、山口敏選手はふくらはぎを痛めていて出るのは難しそうです。サンフレッチェ広報の関さんは、「無理をして出れないことはないが、これで終わりではない。これからのことを考えると休んだほうが良い」と言っており、ここで休めば土曜日のレッズ戦は大丈夫ではないか、とのことでした。従って、今日は中盤に桑原、皆本、吉田康を並べた守備に重点を置いた布陣になりそう。一方、マリノスはゴイコエチュアが出場停止、また1st stageで4得点されたサリナスがわき腹痛で欠場の見込み。更に城、中村俊輔らがケガを押しての出場となります。ただし安永やバルディビエソが好調なので、上村が復帰するDF陣も気を抜けないゲームとなりそう。なお、今日の広島は秋雨前線の影響で雲が多いながら、崩れることは無さそうです。暑すぎず寒すぎずで、プレーにも観戦にも最適な天候になるものと思われます。


<98.9.23> 明日は、リーグ戦9連敗中(最後に勝ったのは何と4年前。ただし、一昨年のナビスコ杯では勝ってますけど)のマリノスとの対戦。現在3位のマリノス、1位のレッズ、2位のグランパスと続くこれからの3戦は、これまで順調に来たサンフの力が本物かどうか、試される戦いとなると思われます。3連敗でもすると、一気にチームのムードが悪くなって「心理的な悪魔のサイクル」(サッカー評論家の湯浅さんによる)に入る可能性がありますが、逆に3連勝すれば優勝争いが見えてくるところでもあります。サンフレッチェのメンバーですが、グッドマンが復帰するかどうか、がポイント。ポポビッチ、フォックスのDF陣が好調なだけに、ビドマーとのメンバー争いになりそう。前節出場停止だった上村が戻ってきますが、吉田康が出れるかどうかは今のところ不明です。
         下田
        
    上村 ポポビッチ フォックス
    
 柳本   桑原   皆本   服部

       山口敏

    グッドマン   久保

SUB:前川、伊藤、古賀、小島、松永
吉田康が出られなければ、中盤から後ろの布陣はこれしかないでしょう。ビドマーとグッドマンについては、試合勘やコンビネーション等を考えるとどちらを取っても一長一短、のように思います。ただ、運動量の多いビドマーはこのところいつも途中で「電池切れ」になって交代しています。これは疲れがたまっているせいのようにも思いますし、ここで一休みしてリフレッシュしてもらいましょう。また、サブの人選にも悩むところ。特に攻撃的なメンバーが軒並み怪我をしているので、柏戦のように先発FWが序盤でいなくなると困ってしまう。ガンバ戦のように、古賀を左サイドに入れて服部を上げるか、あるいは初ゴールで乗っている(?)伊藤を再び前めで使うか、になるのでしょうか?なお、心配な台風7号の動きですが、今のところ今日中に四国・近畿地方に上陸して明日は抜けてしまう様子。明日は気圧の谷が近づいて決して好天に恵まれる、わけではないようですが、そうひどいことにはならない、と期待できます。


<98.9.22> 日曜日に行われたJユース選手権4日目、福岡と対戦したサンフレッチェユースは、3-1(前半2-1)で初戦をものにしました。ゴールは池田、久保田、森崎和でした。


<98.9.21> ガンバ戦で企画された応援バスツアーですが、80名の参加でなかなかの盛会だったようです。参加した方によると、まず一つ目の嬉しい驚きは行きのバスの中のビデオ放送。先日のアウェイでの鹿島戦の中継(PerfecTV!で放送されたもの)が流され、次いで94年の1st stage優勝のダイジェストが見れ、また同時に配られたお弁当もなかなか良くて5時間の長い旅もあまり苦にならなかったそうです。また応援用の「サンフレッチェビブス」(買うと500円)と「勝ちカチしゃもじ」(1セット100円)も配られたのこと。更に帰りのバスではお弁当のほかに祝杯用のビールや缶チュウハイまで出たそうで、至れり尽くせりのバスの旅は「これで本当に5,000円でいいの?」というぐらいの充実ぶりだったそうです。サンフレッチェ後援会の援助があったから、と言うことですが、今後こう言う企画をどんどんやって欲しいもの。とりあえず11/7のセレッソ戦でも企画されるそうですが、平塚や川崎は平日で難しいとしても、市原戦ぐらいならやってみてもいいのでは?車中2泊で15,000円ぐらいなら、バス1台分ぐらいは集まるんじゃないでしょうか?(根拠無し^_^;)


<98.9.20> 昨日の万博でのガンバ大阪との対戦は、時折激しい雨の降る中消耗戦となりましたが、チャンスを生かしたサンフが2-0で勝利しました。サンフレッチェのメンバーは、
         下田
        
    小島 ポポビッチ フォックス
    
 柳本   桑原   皆本   服部
           (→古賀70分)
       山口敏(→伊藤54分)

     久保    ビドマー(→松永64分)

SUB:前川、石川
相手のFW小島宏美をこちらの小島がマークしていたそうですがこれが不発で、スピードに全く付いて行けない状態。また相手の広長、宮本、稲本の若い中盤に支配され、前半は何度かピンチを迎えます。とりわけ25分から、ガンバは播戸をDFの代わりに入れてスリートップの布陣にし、何度も攻め込まれ、苦しい時間帯が続きます。またペナルティエリア内での間接フリーキックなど危うい場面も何度かやってきますが、下田のスーパーセーブなども出て凌ぎます。じりじりした展開を打開するため、小島を上げて柳本、服部を下げ4バック、そしてMFも4人を並べる4-4-2にフォーメーションを変更します。セルマーニコーチは「DFもMFも共に4人を横並びにすることで相手のパスを封じた。これが、勝利へのきっかけになった」と振返ったそうですが、これでかなり守備が安定し、前半を折り返します。
後半になっても押され気味の展開は変わりません。守備は安定しているものの攻撃の形が作れない。ここでベンチは大胆な策をとってきました。後半9分、山口敏に代わって攻撃的MFに入ったのは「守備の人」の伊藤。「一度も経験したことの無いポジション。やるしかない、と集中した」と語っていましたが、経験不足は致し方なくポジショニングに迷っている様子で、初めは中盤が混乱します。孤立したビドマー、久保が激しく動き回り、特にカウンターからビドマーがDFの裏に出て頭で合わせる、と言う絶好のチャンスもありましたがヒットせず、なかなか点を奪うことができません。蒸し暑く、時々激しい雨が降る天気に消耗したのか、松永に交代してしまいました。この交代が大当たり。柏戦の動きの悪さとはうってかわって効果的なチェイシングを見せ、流れを引き寄せました。そして更にベンチが動きます。機能しない皆本に代えて古賀を左SBに入れ、攻撃センスのある服部を攻撃的MFの位置に上げたのです。そしてその直後、待望の先制点が生まれます。右サイドから久保がドリブルで上がり、1人、2人とかわします。引きつけられるガンバの守備陣、そこで中央にぽっかりとスペースができます。久保は落ち着いて丁寧にパスを出すと、ここに走り込んだのが伊藤。左足で渾身のシュートを放つと、完ぺきにヒットされたボールはネットを突き破るか、と言うような勢いでゴール左隅に突き刺さりました。伊藤自身はこれがJリーグ通算57試合目の出場での初得点。「引退するまでに1点は取りたいと思っていた」そうで、その初得点がチームに勝利をもたらす貴重なものとなりました。更にサンフは、その後のガンバの猛攻を耐えてチャンスをうかがいますが、これが終了間際に実ります。小島のシュートがガンバのDFに当たって左サイドに流れます。これを追った松永が切れ込みながらゴール前に低いグラウンダーのクロスを入れます。これがGKとDFの間を抜けて久保の足元にぴたり、と合い、ダイレクトで合わせてガンバを突き放しました。ゲームはそのままタイムアップ。サンフは苦しい試合をベンチワークと選手の頑張りでものにすることができました。
このゲームを終わってサンフレッチェは、2nd stageの順位を一つ上げて8位。首位の浦和とはやや差が開いているものの、4位の柏とは1勝に相当する勝ち点3差となっています。また通年順位は11位と前節と変わりませんが、1部参入決定戦を賭けた暫定ポイントでは1つ下がって13位となりました。これは、昨年のポイントで上回る平塚が勝って順位を上げたために追い抜かれたもの。この方式は、現在持っている勝ち点が直接順位に反映しないためこう言うことが起きるわけですが、しかし逆に言えば昨年下位の市原、札幌、神戸、京都、福岡よりも上の順位にいれば絶対安全、と言うことでもあります。怪我人の続出など不安要因はありますが、それでもなんとか勝っているのは逆に層が厚くなったことを表します。また苦しい試合をきっちりものにできるのも、守備が安定していることを示します。今週はマリノス、レッズと強敵相手が続きますが、1st stageの一頃のように完敗する、と言うことは無いでしょう。ニューサンフレッチェがどこまでやれるか、試金石になるのではないでしょうか。


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