10/17〜10/23のサンフレッチェ日記



<99.10.23> 1993年のJリーグ誕生から7年。サンフレッチェはようやく入場者数150万人に王手をかけます。これまで7年間の総入場者数は1,476,399人。2試合で23,601人を集めれば今年中に150万動員を果たすことになります。Jリーグに居たことのある18クラブのうち、昨年までに150万人動員を達成したのは9クラブ。いずれも初年度からのクラブで、その中で広島だけが遅れを取っていました。2年目からJリーグに昇格した磐田も今年150万人に達しているはずで、営業サイドから言えば何としても今年中に達したいところでしょう。残り2試合はいずれもビッグアーチでの開催で、相手は「人気チーム」の鹿島と名古屋。ここまでビッグアーチでは平均12,513人を集めていることを考えると、十分達成可能な数字だと思われます。もし今季中に150万人を達成した場合、そのゲームの入場者から抽選で3組6人を来春チームがキャンプを張るオーストリアのアデレードにご招待し、キャンプ見学や市内観光、選手との食事会なども行われるそうです。抽選は150万人に達した当日の観戦ガイドの番号で行われ試合後に発表されるそうで、観戦ガイドは数が限られているため今後2試合は早めに入場した方が良さそうです。
ところでこれまでのサンフレッチェの入場者数の推移は次のようになっています。
【総入場者数】
年度/入場者(試合数)
1993/299,586 *****************************         (18)
1994/378,195 ************************************* (22)
1995/303,903 ******************************        (26)
1996/127,040 ************                          (15)
1997/104,534 **********                            (16)
1998/141,769 **************                        (17)
1999/121,372 ************                          (13=残り2)
(*が1万人を表す)
と、最初の3年間の突出と1996年〜1997年の急激な落ち込みが目立ちます。ただ、各年度ごとに試合数が違うので、1試合平均の入場者数にするとこんな感じ。
【1試合平均入場者数】
1993/16,644 ################
1994/17,191 #################
1995/11,689 ###########
1996/ 8,469 ########
1997/ 6,533 ######
1998/ 8,339 ########
1999/ 9,336 #########
(#が千人を表す)
つまり、試合数が極端に多かった1995年からの観客動員の落ち込みが、総入場者数がなかなか伸びなかった原因である、と言えそうです。1997年を境として2年連続で1試合平均の観客数が増え、Jリーグ全体でも元気さが目立つサンフレッチェ。残り23,601人と言わず28,628人を集めれば、当面の目標である「1試合平均1万人」も達成できます。再開後のJリーグは、サンフレッチェが優勝争いに絡むことだけでなくどれだけ沢山のファン、サポーターがスタジアムに足を運ぶか、にも注目です。

<99.10.22> この週末は、色々なところのイベントに選手たちが引っ張りだこ、のようです。まずは「第21回己斐公民館まつり」。宮澤、石川の両選手がサイン会を行います。(24日13:00〜14:00、広島市己斐公民館、JR西広島駅西口広場)サイン会は「デンソーテック中国」でも。場所は元デジタルツーカー本通店の「Jフォンショップ本通店」(24日13:00〜15:00)で、上村、下田両選手が出席です。「みよし商工フェスティバル」ではサッカークリニック。古賀、吉田康両選手と加藤コーチが、三次運動公園陸上競技場でサッカーの技術指導を行います。(24日11:00〜12:00)広島女子大(広島市南区宇品東1-1-71)の学園祭「紫苑祭」ではトークショー。(24日14:30〜14:50) 前川、大久保、吉田幸の3選手が出演します。お近くにお住まいの方は、ぜひお出かけください。

<99.10.21> 昨日の上海申花との親善試合は前半に1点を先制され、更に後半にも1点を追加され久保のゴールも及ばず1-2で敗れました。サンフレッチェのメンバーはこんな感じだったようです。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田    森保  桑原    古賀
    (→フォックス)(→山口)
        藤本
        
     久保    高橋(→大木)
オリンピック予選に出場した藤本は、疲れも見せずにフル出場しチャンスメークに走り回ったそうで、後半25分に一矢を報いる久保の一点を導くアシストも決めた、と言う事です。中国新聞の記事によると、「多彩な攻撃パターンで、ゴール前までは連携が取れていた」ものの「目に付いたのはミスの多さ...パスミスやトラップミスの続出は、集中力の持続ができていなかった証拠だ。」と厳しく書かれています。しかし、今西総監督によると上海申花の実力は「Jリーグでは中位」と言うことで、練習再開から1週間でまだ体調を整わないサンフがとしては敗れるのは仕方がないのかも。むしろ選手達は「普通に強いチームだと思った」「まだオフが明けて一週間。感覚が整ってなかった」「あと十日間で戻して、鹿島戦ではきっちり決める」(久保選手)と手ごたえを感じたゲームだったようです。この日の入場者は3,154人で、Jリーグの通常のゲームやナビスコ杯よりも少なかったのが残念。これで懲りずに、また国際ゲームを行ってほしいものです。

<99.10.20> 今日は久々の国際親善試合で中国の上海申花を広島に迎えます。上海申花は昨年中国国内のカップ戦を制し、またリーグ戦でも上位をキープしている強豪チーム。中国代表やU-22代表を併せて8人擁しているそうですが、しかしアジアカップウィナーズカップでは清水エスパルス相手にホームで0-0、アウェイで0-2で敗れています。サンフレッチェとしては、まずは練習再開から1週間後のチームの仕上がり具合をチェックするのが目的になりますが、相手の強さやこちらのホームであることを考えると、負けたくないゲームではあります。トムソン監督は白内障の手術で昨日の練習からチームに合流したそうで、「フィットしているようだ。チームが一つになって、一人一人がやるべきことをやれるかどうかを確かめたい」と語っていたそうです。
メンバーですが、このゲームをJリーグ再開後の5試合を見据えてスタート前の足慣らしと考えるか、あるいは30日の鹿島戦の予行演習のように考えるか、で違ってくると思われます。後者だとすると、服部が出場停止ですのでそれを考えての布陣となるでしょう。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田    森保  桑原    駒野
     
        山口
        
     久保    高橋

 SUB:前川、フォックス、川島、古賀、服部、森崎浩、吉田幸、藤本、森山
左WBに服部が出れないとなると、普通なら古賀を入れるところ。しかし、鹿島相手で思い出すのは昨年の天皇杯。終始サンフのペースで試合を進めながら、名良橋を起点に広島の左サイドを攻められて同点に追いつかれ、最後はVゴール負けを喫したのでした。この時左サイドで名良橋にチンチンにやられたのが古賀。技術的にはともかく、スピードで負けては勝負になりませんでした。これを考えると、ここでサテライトの宮崎、あるいはユースの駒野、森崎浩あたりを試してみたいところです。いずれにしろこのゲームは、親善試合という事で5〜7人程度の選手交代が認められるでしょうから、少なくとも交代で若手選手が出る、と言う事は有り得るのではないでしょうか。今日の会場は広島スタジアムでキックオフは7時。広島の天気は上々のようですし、お近くの方は是非応援を。

<99.10.20> 昨日の広島FMの「ゴ〜ル!」で前川選手が語ったところによると、5月一杯で契約が切れ退団したオーレリオ・ヴィドマー選手は、オーストラリアリーグのアデレード・シティに入団したそうです。ずっと豪州代表のエースだった彼は、もしかするとアデレードでは京都入りしたカズのように熱狂的に迎えられているかも知れません。今年の豪州リーグはもうそろそろ開幕(南半球なのでそろそろ春なんですね)するそうですし、やはり豪州リーグでプレーしているクルークとともに、その活躍に注目したいと思います。

<99.10.19> 一昨日行われた「北九州招待サッカー大会」の決勝は、アビスパ福岡との対戦となりました。例年サテライトの「Bチーム」と言った構成で臨むサンフのメンバーは、GK:植田、DF:池端、山下、織田(Y)、MF:宮崎、大畑、流田(Y)、吉田幸、池田、FW:松永、秋元、SUB:渕上(Y)、宮本卓(Y)、本田(Y)、松岡、三上(Y)。このうち(Y)はユースの選手です。対する福岡はサテライトとは言えそれなりのメンバーで、実力差は歴然だったそうです。それでも後半途中までは2-1でリードしていましたが、最後は残念ながら突き放されて2-4で敗れました。なお、NiftyServeの書き込みによると、ユースの流田選手のプレーぶりが際だっていたそうです。ジュニアユース時代から年代別の代表を経験し、着々と成長している彼はまだ高校2年生。森崎兄弟らが抜けた後のユースの主力となっていくだけでなく、次の世界ユース(次の次、かも)や2004年の五輪の主力として育って行くことが期待できそうです。

<99.10.19> 今年はドコモ中国のスポンサーを受けて行われる「第2回サンフレッチェフットサル大会」ですが、昨日から受付を開始したところあっと言う間(1時間ぐらいのうちに?)に予定の16チームが埋まってしまったそうです。それだけこの大会に期待していた人が多かった、と言う事なのでしょうが、この大会の目的が「『地域に根ざしたクラブ』の実現を目指し、一人でも多くの方々にサッカーの楽しさを体験していただく」と言う事であることを考えると、あっさり一杯になってしまって出たい人が出れなくなる、と言うのは問題ですね。昨年の夏休み中に行われた第1回大会では、フットサル専門の本格的なチームや高校サッカー部OBチームから素人の寄せ集めのようなチームまでバラエティに富んだ参加者でしたが、「一人でも多く」と言うからにはもっともっと参加チームを受け入れるべき。そしてレベルの高い「本格派クラス」だけでなく、楽しむことを目的にしたクラスも作るべきだと思います。せっかくの良い企画なのですから、ぜひ今後の改善を望みたいものです。

<99.10.19> ユース出身でベガルタ仙台に在籍の高田純選手は数ヶ月前に「不整脈」で練習にも出れない状態でしたが、最近復帰してトレーニングマッチに出場し、ゴールも決めたそうです。詳細はそれ以上は分かりませんが、無理せず頑張ってほしいものです。

<99.10.18> 昨日のシドニー五輪アジア最終予選のタイ戦は、前半苦しみながらも後半の猛攻もあって3-1で勝ち、予選突破に大きく前進しました。ゲームは前半、タイの速いチェックにたじたじの様相。中田英を欠く攻撃陣もコンビネーションが合わず、なかなか決定的なチャンスを作れずシュートを打ってもほとんどが枠の外。タイが攻撃に人数をかけて来ないため危ういピンチはほとんどありませんでしたが、前半は打開策の無いまま時間だけが過ぎました。しかし後半、トルシエの檄が効いたのか?全員の厳しいプレスでペースをつかみ、数分間に立て続けに3点を奪いゲームを決めました。ただ一度のミスから失点してしまった事こそ頂けなかったものの、全体的には実力通りの結果。少なくともアトランタで日本に敗れたブラジル代表のような目に遭うことなく、無難にタイを下して順当な勝利を収めた、と言えるでしょう。
ところで、サンフレッチェファンにとってはそんな「順当な勝利」なんて事は実はどうでも良くて、やっぱり藤本選手の動きが一番気になっていたのではないでしょうか?かく言う私もその一人。試合開始からしばらくは試合そっちのけで藤本がサブに入っているかどうかばかりを注目していて、居ることが分かってからは「どういう展開で出れるだろう」と言うことだけが気になって仕方がありませんでした。結局出番は、試合の流れがほとんど決まった後半35分。ライバルと目される本山は下がった後で、もう一人のライバルの中村との交代での出場でした。トップ下に入った藤本は最初からエンジン全開。最初のボールタッチからゴールラインまで侵入した時こそ地面を蹴ってしまって(きっと、入れ込みすぎたんでしょう)失敗したものの、徐々に落ち着いてゲームに入り込んで行くと、ドリブル、パス出し、中盤での繋ぎと色々なところで顔を出して全力でアピールしてくれました。残念ながら枠は外したもののシュートも2本放ち、また審判の判定次第ではPKと言う場面も演出してチームを活性化させてくれたと思います。前にも書いたように、このゲームで藤本は決してコンディションは良くなかったはずだし、またチームとのコンビネーションもまだ確立していなかったはず。しかしそれでも、自分のできることは全てする!と言う感じで、非常に小気味のいい代表デビューだったのではないでしょうか。少なくとも今後に期待させ、更に「中村が悪ければいつでも代わってあげれるよ」とトルシエと他の選手、サポーターにメッセージを発するような、そのプレーぶりだったと言えます。ドリブラーだからと言って本山とは違うし、トップ下だからと言ってももちろん中田英や中村とも違う。しかし、自分は自分なりの特徴あるプレーでチームに貢献できるぞ、と言う事を示した藤本は、少なくともU-22代表定着に向けての第一関門を突破した、と言えるでしょう。五輪予選は残り2試合と短い期間になってしまいますが、実力的には十分にレギュラーを奪えるはず。今後のU-22代表は、ますます目が離せなくなってきました。

<99.10.17> 「北九州招待サッカー大会」に出場したサテライトは、昨日の1回戦でニューウェーブ北九州(北九州市選抜)を5-1で破りました。サンフレッチェの得点者は吉田幸、秋元、池田、織田、宮崎。決勝は今日16時より、アビスパ福岡と対戦します。

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