今週のサンフレッチェ日記



<99.11.6> Jリーグ第12節は11/17の開催ですが、ジュビロが「アジア・スーパーカップ」への遠征があるため1試合だけ行われるのが明日の広島戦。サンフレッチェとしては藤本選手がU-22代表に召集されているのが痛いところですが、しかしジュビロも高原選手が召集されているので状況は同じ。このゲームを90分でものにすれば勝ち点で2位の柏に並び、得失点差で上回って「暫定2位」に上昇できますので是非とも勝っておきたいゲームです。ジュビロは選手個々の能力が高くその潜在的な力は侮れませんが、しかしいまだにチームの歯車が噛み合っておらずリーグでは5連敗中。その上守備の要アジウソンを前節のレッドカードで欠いていますので、ここは負けられない相手と言えるでしょう。サンフレッチェのポイントは、リベロ、FW、そして藤本の先発があるかどうかでしょう。
        下田

    伊藤  桑原  上村

沢田   吉田康  森保    服部
     
        山口
        
     高橋    森山

 SUB:前川、フォックス、大久保、藤本、大木
リベロはフォックス、と言う可能性もありますが、「広島フットボール」によるとフォックスを最終ラインに入れた戦術練習はしていなかったそうで、おそらく前節の良い流れを保つため桑原の先発だろう、とのこと。トップは高橋を軸にすることはほぼ決定(中国新聞による)で、パートナーが森山か大木。森山にはふともも(だったっけ?)の故障の不安がありますが、サテライトでハットトリックを決めるなど調子が良さそうなのでそれを生かしてもらいましょう。藤本はカザフスタン戦終了後磐田に直行するそうで、トムソン監督の信頼も厚く今日のゲームの出場時間が短ければ明日先発、と言う事も十分あるらしい。しかし今日先発するとなると、いくらなんでも連チャンはムリでしょう。藤本は合宿では左サイドの練習をしているそうで、中村が腰痛で無理がきかないこと、前のカザフスタン戦で左サイドをシェフチェンコによく破られたこと等を考えると、今日の先発は十分有り得ると思います。そのへんを考えて、明日の攻撃的MFは山口が行く、と予想します。なお、「広島フットボール」によると鹿島戦で捻挫した下田は練習も休んでいるらしく出場は微妙、とのこと。回復が思わしくないようだと、前川の久々の先発が見られるかも知れません。

<99.11.5> ホーム最終戦の11/23のグランパス戦で、「Thanks サポーターズ!感謝 感謝 大感謝祭!!」が行われます。先日のアントラーズ戦の入場者は9,106人だったので今季の入場者数は130,478人。目標とする総入場者数150万人まであと14,495人となっていますので、今季最高レベルの動員ができれば目標達成、そしてオーストラリア旅行ご招待が実現することになります。この日の企画の目玉は、すっかり恒例となった今季6度目の小中学生への100円開放。これまでは1試合平均3,300人の小中学生が入場しているそうで、その度に(確か、浦和戦以外はすべてで)入場者数は10,000人を越えています。今後の展開によってはその日の名古屋、広島の勝敗が優勝決定に関係する可能性もありますし、是非沢山の観客でスタジアムを埋めたいと思います。

<99.11.5> 11/20のガンバ大阪戦に「アウェイゲーム応援ツアー」が企画されています。ゴール裏自由席入場券、往復のバス代、弁当2食が付いて大人7,500円、小中学生6,000円。7時30分に広島西飛行場ターミナルビル1Fのサンフレッチェ事務所前に集合し、ガンバ戦を観戦して21時20分に帰着。復路は広島駅新幹線口での下車も可能です。お申し込み、お問い合わせは電話:082-233-3233、FAX:082-233-3251サンフレッチェ広島まで。後日、日程表と振込用紙が送付されます。募集の〆切は来週火曜日(11/9)となっていますのでお早めにどうぞ。

<99.11.5> 11/7に広島サンプラザで行われる西区民祭りのキックターゲットのイベント進行手伝いとして、吉田幸、宮崎両選手が出席します。先日の鹿島戦での「お食事会」の抽選の係も吉田幸選手でしたし、チームとして彼を今後売り出そう、と言う意図があるのかも?

<99.11.4> 昨日東城陽で行われた京都パープルサンガとのチャレンジャーズリーグは、森山がハットトリックと森崎浩のゴール、それにオウンゴールで5点を奪い、5-1で勝ちました。メンバーはまだ分からないのですが、前日の「広島フットボール」の情報によると森山の他山口、大久保、大木など次の磐田戦での活躍が期待されるサブメンバーが大挙出場、また森崎兄弟と駒野のユース組も抜擢された模様です。これらのメンバーは久保、ポポヴィッチの欠場と藤本の召集によるチームの危機を、自分にとっての大きなチャンスと捉えているのでは無いでしょうか。なお、この日のゲームのリターンマッチとなる11/12(金)のゲームに、京都はトップチームを送ってくる予定だそうです。これは日程の開きすぎを気にする京都の加茂監督の、トップのコンディション調整の場としたいとの強い要望があったからだそうです。広島は11/7にゲームがあるので京都とは事情が違うのですが、しかし相手がトップで来るとすればこちらもトップチームが相手をする可能性が高いでしょう。試合開始は12:30、場所は広島スタジアム。都合のつく方は観戦に行かれてはいかがでしょう。

<99.11.4> 昨日行われたJユースカップ予選グループF組の大分トリニータ戦はほぼ完全なサブメンバーで戦い、6-0(前半2-0)で勝ちました。得点はオウンゴール2、寺内、対馬2、古岡。メンバーはGK:古川(1)、DF:川端(1)、宮本卓(1)、流田(2)、MF:柿田(1)(→板垣(2)75分)、田森(1)(→清水(2)58分)、本田(1)、対馬(1)、古岡(2)、FW:秦(1)(→三山(1)58分)、呉島(2)(→寺内(2)69分)(カッコ内は学年)。これでサンフレッチェユースは5勝1分0敗で2試合を残してF組トップに立ち、予選リーグ突破を決めました。次は11/7の強豪ガンバ戦。磐田戦に誰かが帯同することになるかも知れませんが、そうでなければフルメンバーで「力試し」に行くのではないでしょうか。

<99.11.3> 久保選手の怪我についての続報ですが、昨日の広島FM「ゴ〜ル!」によると現在入院中の久保選手はいたって元気で、ベッドの上で退屈しているとのこと。見舞いに行った上野コーチに「サッカーのビデオを持ってきて」と言っていたそうです。かつては「W杯もほとんど見ない」と言っていた久保選手ですが、最近はずいぶん見て研究するようになったそうですので、この機会にいろいろビデオを見てイメージトレーニングをするのも彼のためにいいかも知れません。
ところで、その「ゴ〜ル!」に出演の上野コーチはビスマルクの行為について、「この番組は広島だから、鹿島は聞いてないからいいよね」と断った上で、「ビデオを見たんだけどあれはどう見てもわざとだ」と言っていました。これを聞いて、私はどう判断して良いのかちょっと困ってしまいました。コーチの個人的な見解とは言え、サンフレッチェのスタッフが「故意に怪我をさせた」と見ている。これはいいのですが、だったらどうしてその場で鹿島やビスマルクを批判することが言えないのか。例えば「天皇批判は遠慮しておこう」とマスコミに自主規制があるように、Jリーグにも「鹿島タブー」みたいなのがあるんでしょうか?
「2002 CLUB」の掲示板「落書き町一丁目」に、セレッソの蔵田選手がグランパスの楢崎選手に接触して骨折させた件のその後について書き込みが載っていました。それによるとグランパスは「非常に危険なプレー」と言うことでJリーグに調査を要望。その結果、蔵田選手は大岩選手に掴まれたためそれを振りほどこうとして楢崎選手に接触した、と言う事が分かり、一件落着となったそうです。この前例に倣えば、サンフレッチェもJリーグに調査を求めることはできるはず。その結果、ビスマルクの行為は実は故意じゃなかったと言うことになるかも知れません。でも不問に付すよりはずっといいし、少なくともほとんど全く無視している世間へのアピールにはなるのではないでしょうか。もしサンフレッチェが何もしない(できない)のであれば、我々ファン、サポーターから何かアクションすべきなのかもしれない、と思っています。

<99.11.2> 鹿島戦で骨折させられた久保選手ですが、今朝の中国新聞によると3、4週間ギブスで固定する必要があり、その後のリハビリを考えると順調に行っても復帰は天皇杯後半がぎりぎりのところ。久保選手は膝の古傷も完治していないため、首脳陣はここでは無理をさせずチームへの合流は年明け以降とし、試合復帰は来季の開幕戦とする方針としたそうです。
それにしてもひどいのは、怪我をさせたビスマルクとこれを黙過した片山主審です。私は昨日改めて(それも何度も)ビデオを見て、ビスマルクのプレーはどう考えても故意だと言う結論に達しました。「広島フットボール」ではフィリピン戦での小野選手の怪我と対比して書かれていました(で、その趣旨は十分分かります)が、しかしあの時とは状況が違うと思います。確かフィリピン戦での小野選手は、中盤やや上がり目でフリーでボールをキープしてパスコースをうかがっていたところに後からのチャージ。そのチャージ自体はひどいものでしたが、しかしあそこでフリーでボールを出されては決定的な場面になる可能性が高い。従って一番近くにいた選手が慌ててチャージに行って、技術がないが故に怪我をさせてしまった、と考えればまだ納得できます。しかし久保選手の場合は、位置は中盤の左サイド寄り。あそこで抜けたからと言って決定的な場面になるようなところでは無かった上に、久保の横に一人、前に二人の選手がいて対応していました。ですから、ビスマルクがボールを取りに行くこと自体、とりたてて必要の無い場面だったと思います。ところがビスマルクは後から、それもボールではなく久保の右足首に向けてスパイクの裏を思いっ切り振り下ろしました。ボールとビスマルクの足の落下点は30cm以上は離れています。あれが故意ではないとしたら、ビスマルクの目には久保の足がボールに見えていたとしか思えません。(だいたいボールは蹴るもんであって、踏みつけるもんじゃないんですけどね。)それともビスマルクって、実は小野を潰したフィリピーノよりも技術のない選手だったのでしょうか?状況も考えずに相手エースにチャージに行って、ボールを蹴る代わりに相手の足を踏みつけるほどの?そして更に不思議だったのは主審の片山さん。ビスマルクのこの行為を目の前で見ていたはずなのに、イエローカードすら出さなかったのは全く理解できません。あれが一発退場でなくて、どういう行為が退場に値するのでしょう?この国際主審氏の目にも、久保の足がボールに見えていたのでしょうか?
あの日のビスマルクを象徴する、もう一つのシーンがビデオに映っています。24分ぐらいに、沢田と阿部が絡んで沢田が倒された場面です。沢田は「引っ張るなよ」と言わんばかりのポーズで阿部に抗議すると、これになぜかしゃしゃり出たのがビスマルク。沢田がビスマルクに何か言われてつかみ合いになりそうになったところに主審と桑原が割って入って、ついでに阿部が謝るような素振りを見せてその場は治まります。それ自体は良くあるシーンではあるのですが、しかしその後の一瞬、ビスマルクが沢田を蹴るようなポーズをするのです。それも、ちょうど主審が横を向いた瞬間に。勘ぐってしまえば、あの時に既にビスマルクは相当いらついていて、サンフレッチェの選手を蹴っ飛ばしたいという気持ちになっていたのではないか。それがついに44分、久保に向かって出てしまったのではないか。この時せめて片山氏が、沢田にだけでなくビスマルクにも注意をしていたら、久保が骨を折られることも無かったのではないか、と残念でなりません。
私は、試合中に下された判定が覆ることは無い、と言うことは十分分かっているつもりですし、また審判はミスを犯すものである、と言うのを受け入れているつもりです。しかし選手の寿命を縮めるような行為に対しては、事後であってもはっきりと処分すべきです。セリエAでは、ペルージャのバが頭突きをしたのがビデオにはっきりと映っていて、試合後そのビデオを見ての判定で4試合の出場停止処分を受けたそうです。イタリアでできることなら、日本でだってできるはず。Jリーグは、この件を決してあいまいにしてはいけないのではないか、そして貴重な財産である選手を守るべきではないか、と思います。

<99.11.2> サンフレッチェオフィシャルホームページでは、先日の森保選手に続いて「上村選手の似顔絵募集」の企画を行います。応募の資格はプロ、アマチュア、県内外、大人、子供を問わずサンフレッチェを愛する方ならどなたでも。小学生以下、中学生、大人の3つのカテゴリーごとに優秀作品と佳作を選出し、優秀作品にはサイン入りユニフォームレプリカを、佳作には選手のプレー中の写真にサイン入りでプレゼントします。応募期限は11/15(当日消印有効)。発表は11/23にオフィシャルホームページで行います。作品の送り先、お問合わせは「〒733-0036 広島市西区観音新町4-10-2 広島西飛行場ターミナルビル1階 上村選手似顔絵募集係(contact@sanfrecce.co.jp)」までどうぞ。
それから、藤本選手への「インターネットインタビュー」も同時に募集されます。応募方法は、「ホームページにある入力フォームに必要事項を書いて送信」するか、あるいは官製はがきか電子メールに「1名前 2性別 3年齢 4メールアドレス(お持ちの方は) 5住所 6電話番号 7FAX 8好きなサッカー選手 9選手への質問 」を書いて、11/10まで(消印有効)に上記の住所の「藤本選手質問募集係」に(あるいはcontact@sanfrecce.co.jpに)お送りください。

<99.11.1> 昨日、舞洲で行われたサテライトのチャレンジャーズリーグで、サンフレッチェは4-1(前半1-0)でセレッソ大阪に勝ちました。また吉田サッカー公園で行われたユース選手権の予選リーグでは、サガン鳥栖に5-1(前半2-0)で勝ちました。

<99.10.31> 昨日再開したJリーグの第11節で、サンフレッチェは前半7分にあげた1点を守り切り1-0で鹿島を破りました。ポポヴィッチを怪我で、服部、フォックスを累積警告で欠くサンフレッチェはリベロに桑原、左WBに古賀を入れて次のような布陣。
        下田

    伊藤  桑原  上村

沢田   吉田康  森保    古賀
     
        藤本
        
      高橋  久保(→森山44分→川島82分)

 SUB:前川、大久保、山口
立ち上がりは鹿島のペース。久々の実戦の広島は「再開ゲーム」がいつもそうであるように、いまひとつゲーム勘が戻っていない感じ。パスが繋がらず、またルーズボールへの反応も遅く鹿島に攻め込まれます。しかし、その危うい時間帯を下田の好セーブなどで凌くと、前半7分の最初のチャンスを得点に結びつけます。中盤の森保からのボールは右サイドを駆け上がっていた沢田に綺麗に通ります。沢田はこれを、GKが出れないところを狙いすまして鋭いクロス。まるでマンチェスター・ユナイテッドのベッカムが蹴ったような軌跡はファーサイドへ。ボールの落下地点に先に入り込もうとしたのは秋田でしたが、しかしその後からぐんと身体を伸ばすようにジャンプしてミートの瞬間頭一つ抜け出したのは高橋。鮮やかなダイビングヘッド放たれたボールは、GK高桑の頭上を越えてゴールネットに突き刺さりました。これで目を覚ましたサンフレッチェの選手は動きが格段に良くなり、五分から押し気味の展開に持ち込みます。森保、吉田康の中盤の献身的な働きでボールを奪うと久保、高橋、藤本が自在な動きで鹿島のDFを混乱させます。しかし、その明るい雰囲気が暗転したのは前半の終了間際でした。中盤左サイドでボールをキープした久保が突破を図ります。しかし鹿島は4人の選手で取り囲むようにして久保を倒します。なかなか立ち上がれず、担架で運び出される久保。治療を受けていったんはピッチに戻りましたが、しかし痛みがひどいのかボールを追うこともできずに自ら×印を出してピッチから出てしまいました。その後病院での診断は右足腓骨骨折で今季絶望、とのこと。痛いと言えばあまりにも痛い、エースの怪我となってしまいました。
久保を欠いた後半は、攻め込まれる時間帯が増えてきます。前線に高橋、森山、藤本の3人だけ残し、他の7人は守備に重心を置いた布陣。鹿島は何度も攻め込みますが、しかし桑原を中心としたDFライン、森保が指揮する中盤は献身的な守りで決定的な場面を作らせません。久々のリベロのポジションが心配された桑原はボランチとして出た時同様、アグレッシブなプレーで時には中盤まで出て守り、また攻撃に参加して全体を鼓舞。その後のスペースは森保や吉田康、古賀、そして時には藤本までが下がって埋めます。そして攻撃に入ったときには相変わらず常にゴールに向かっての鋭い攻め上がりを見せ、鹿島のDF陣の攻撃参加を許しません。全員守備と攻撃に入ったときの鋭さはまさに広島のサッカー。トムソン監督は最後の10分には森山に代えて川島を投入し、それもトップ下に入れるという一瞬目を疑う采配をしてきましたがそれも大当たり。川島はドリブルでペナルティエリアに侵入しようとしたり、また藤本のFKにヘッドで綺麗に合わせたシュートを放つなど、押し込まれたリズムを変える役割を十分に果たしました。鹿島の攻撃の精度の悪さ、アイディアの無さにも助けられたものの、ポポヴィッチ、久保と2本の「柱」を失った日本人だけのメンバーとしては、でき得る限り最高のゲーム展開ができた、と言えるのではないでしょうか。これで勝ち点3を加えたサンフは優勝争いの端に食らいついており、11/7の磐田戦に勝てば「暫定2位」の可能性もあります。ポポヴィッチ、久保に加えて藤本もおらずメンバー的には苦しいことになりますが、こう言うときこそ特定のキャプテンを置かずに「全員サッカー」を目指したサンフの本領が見れるのではないでしょうか。

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