3/14〜3/20のサンフレッチェ日記



<99.3.20> 今朝の中国新聞によると、大木は左足首のねんざでベンチ入りもできないそうです。その代わりにトップに入るのはヴィドマー。またFWの控えは無しで臨むことになるようです。また、サテライトと紅白戦での試運転の結果が上々だったポポビッチは先発から行くようです。彼が入ったときのDFラインの強さと安心感は一味違うものがあります。昨年のサッカーを思い出して、鹿島を破って欲しいものです。

<99.3.20> テレビ東京系金曜10時からの番組「ナンバー12 熱血サッカー宣言」の「爆裂!サポーターボンバー」のコーナー、来週は「鹿島×広島」、つまり今日の試合だそうです。このコーナーは、両チームサポーターが試合開始前と開始後にテレビカメラの前で一言叫ぶ、と言うものですので、国立に行かれる方はぜひテレビ東京のカメラを探してみてはいかがでしょう?

<99.3.19> 鹿島アントラーズとのこれまでの対戦成績は7勝11敗とかなり分は悪いのですが、アウェイでは4勝5敗と健闘しています。
93年1st (H)●0-1 (A)□2-1
93年2nd (A)■3-4 (H)●0-1
94年1st (A)○2-0 (H)○2-0
94年2nd (A)■0-1 (H)●2-4
95年1st (A)●1-2 (H)○3-0
95年2nd (H)●1-2 (A)■1-2
96年     (H)■1-2  (A)△1-1
97年     (H)●2-3  (A)■1-2
98年     (H)○3-2  (A)○2-0

(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦)
昨年はリーグ戦では2連勝していて、現在リーグ15連勝中の鹿島を最後に破ったのは広島。「J最強」を目指す鹿島にとっては、この事実がかなり引っかかっているようです。かたや開幕2連勝、こなた開幕2連敗とチーム状況は反対で、実力的にも鹿島の方が上でしょうが、しかしこことの対戦はいつも接戦になる傾向があり、選手の頑張りで埋められないほどの差では無いでしょう。こちらの攻撃力に爆発的な力を求めるのは難しいので、やはりまずは守りをしっかり固めて、競り合う展開に持ち込みたいところです。怪我人については、菊池がリタイヤした以外は今のところ情報はありません。途中交代した大木が出れるかどうか、またサテライトで活躍したポポビッチ、ヴィドマーの外国人コンビが出れるかどうかがポイントです。
        下田

    伊藤 フォックス 上村

 沢田   桑原        服部
          吉田康
     山口

      久保  大木

 SUB:佐藤、ポポビッチ、森保、藤本、ヴィドマー
2連敗、とは言えいずれも流れの中で失点したわけではありませんし、強豪相手に守備の組織をいじるのは危険なので前節と同じ先発メンバーで行くだろう、と思います。攻撃面では、ワントップでは機能しないことが分かったのでヴィドマーをサブには入れておきたいところ。このメンバーだとサイドに入れる選手がいませんが、伊藤、あるいは吉田康をまわすことで対処できるでしょう。天皇杯では古賀が名良橋にいいようにやられただけに、服部には最後まで頑張って欲しいところです。

<99.3.18> 今朝の中国新聞によると、開幕2連敗となったサンフレッチェは「1勝を模索するチームには、少しずつ変化が出てきた」「連敗の危機感は緊迫感に変わった」のだそうです。一昨日はリーグ戦の谷間としては初めての紅白戦を行ったそうですが、「いつになく選手同士が過熱」し、「2試合の反省や疑問を」トムソン監督も含めた形でぶつけ合ったとのこと。監督は「勝敗に対してとやかく思わない。大事なことはチームが成長を続けることだ。守りはいい」と強調したそうです。セレッソ戦、ジュビロ戦と試合内容にはがっかりした、と言う感想を抱いた人も多かったようですが、私は3/14のDiaryにも書いたように悪いゲーム展開だった、とは思っていませんし、また今週の「マガジン」「ダイジェスト」の各専門誌でもそう悪い書き方はされていません。いずれもジュビロの攻撃をシュート5本に抑えた守備陣を高く評価し、更に「ダイジェスト」はほとんど2人だけで攻め込んだ久保、大木のツートップについても合格点を与えています。チーム内には「まず1勝。勝てば流れが変わる」と言う声が出ているそうですが、まさにその通り。一番大事なことは、選手達がこれまでやっていたことに対する自信を失わないことだと思います。

<99.3.18> 一昨日の中国新聞によると、日曜日に行われたサテライトリーグのセレッソ戦は高橋、ヴィドマーのゴールで2-1(前半0-0)で広島が勝ちましたが、このゲームで菊池利三選手が右足甲を骨折したそうです。16日にも手術、と言うことで6週間の入院と安静、治療4カ月の重傷。これで1st stageの出場は不可能になりました。菊池はDFから攻撃的MFまでこなせるユーティリティープレーヤーとして重宝な存在だっただけに、チーム全体としては痛いリタイアと言えそう。ただ、これが逆に、石川や大畑にはチャンスかも知れません。

<99.3.17> 今日はネタが無いので、最近読んだ本を一つ紹介します。増島みどりさんの著書で「6月の軌跡」。(文藝春秋 1619円 ISBN4-16-354640-5)フランスW杯に出場した日本代表の選手・スタッフ39人にインタビューした内容を、スイス・ニヨンでの合宿から岡田監督の退任会見に至る2ヶ月間の時系列とともに綴ったものです。増島さんは著者自身の感想などを極力抑え、これら39人の生の声を並べることによってフランスにおけるW杯の真実をあぶり出すという書き方しており、読み手の読み方によってはどのようにも取れるように思います。私が特に印象を強く受けたのは、マスコミ報道と選手やスタッフなど内部の人間との「温度差」がいかに大きいか、と言うこと。そしていかに我々ファン(の多く)がマスコミ報道に躍らされているか、と言うことでした。(もちろん、この本自体もその「マスコミ報道」の一つではあるのですが。)全317ページで立ち読みで読破できるような本ではありませんが、各インタビューは10ページ弱の短いもので、ちょっとの時間を見ながら読み進める、と言うこともできる本です。日本代表についてだけでなく、サッカーとは、サッカー選手とはどういうものか、サッカーのチームというのはどういうものかについて興味のある方には、ぜひ手に取っていただきたい、と思います。

<99.3.16> テレビや新聞などで報道されているように、J2の大分トリニータは開幕戦をコンサドーレと戦って勝ちを収めましたが、広島からレンタル移籍中の山根、金本両選手はいずれもフル出場して勝利に貢献したそうです。どちらも守備的MFとしての出場で、特に金本は中盤の守備に走り回って札幌の攻勢を凌ぎ、また山根も攻撃面ではミスが多かったものの、金本との良いコンビネーションで良くスペースを埋めた、と言うことです。

<99.3.16> 今年の選手名鑑の「1999 PLAYERS ANNUAL」が3/13(土)から発売開始されました。内容は監督、スタッフ、選手の紹介のほか、下田、久保を取り上げた読み物、森保のインタビュー、試合スケジュール、チケット情報、競技場ガイド、98年シーズン記録など。税込600円で、ホームゲームの試合会場とV-POINT(通信販売も受け付けるはず)で販売されています。また、ファンクラブや後援会の会員には自宅まで送付されます。

<99.3.15> サンフレッチェはユースチームの選手3人を、ヨーロッパにサッカー留学に送ります。目的は「トップチームへの昇格を視野に入れた取り組みで、個々の選手の能力強化を目的とする。」「インターナショナルな感覚を持った選手を育成する。」「ヨーロッパのプロチームで練習することにより、プロという環境を体験、プロ選手としての意識を持たせる。」と言うことで、期間は3/16〜4/12の1カ月弱、ブンデスリーガ2部のフォルツナ・デュッセルドルフの16歳から18歳チーム「Aユーゲント」に行きます。(フォルツナ・デュッセルドルフは現在2部ですが、数年前まで1部で戦っていました。またAユーゲントはドイツユース選手権予選リーグで現在首位を走っています。)派遣されるのは駒野友一、森崎和幸、森崎浩司の3選手で、ユースの木村孝洋監督が帯同します。サンフレッチェはかつて前川選手などトップの選手をヨーロッパに派遣したことはありますが、ユース選手の留学は初めてではないかな?ユースでは毎年強いチームを作りながらもなかなかトップで活躍する選手が育ってこない現状に、風穴を開けることができるかどうか。派遣される選手達には短い留学期間に多くのことを学んできて欲しいと思います。

<99.3.14> 昨日のジュビロとのゲームは、17,263人と開幕戦としては史上2番目の観客を集めましたが力及ばず、残念ながら0-1で敗れました。サンフレッチェのメンバーは、次のように「3-5-2」と言うよりは「4-4-2」に近い布陣でした。
        下田

    伊藤 フォックス 上村
 沢田
      桑原        服部
 山口       吉田康

      久保  大木

 SUB:佐藤、古賀、菊池、森保、藤本
やはりヴィドマーは抜き、またポポビッチも無し。守備に重点を置きながらもバランスを考えた布陣だと言えるでしょう。前半は、これがまずまず機能します。日本人選手だけとは言え質の高いジュビロのメンバーと真正面から渡り合い、何度かピンチになりかけながらもDFが集中を切らさず凌ぎ決定的なピンチは終了間際にゴール前で混戦になったときぐらいじゃなかったかな?逆にサンフは山口を起点に何度か攻め込みます。しかしジュビロ守備陣の速い詰めと読みの良いカバーリングにこちらもなかなか決定的チャンスになりません。前半はどちらかというと広島優勢で終えることができました
後半になると、ジュビロがペースをつかみます。特に後半6分の大木から藤本への交代。大木はやや判断の遅れでチャンスを潰すシーンが多かったからか、と思いましたが、実際には負傷したからだそうです。これで藤本と山口がトップ下に左右に並び、久保のワントップとなりましたが、しかしこれは不発。久保が孤立してボールに触ることもできず事態を打開できません。逆にジュビロに攻め込まれ、後半10分に大ピンチ。これはいったんCKに逃れますが、結局CKからつながれたボールを福西にジャンピングボレーで決められ先制点を奪われてしまいました。広島は次に山口と藤本が左右を入れ替え、更に久保・山口のツートップ気味の布陣にもなりましたがなかなかトップにボールが渡りません。そこで監督が次に打ってきた手は、山口と菊池の交代。更に桑原をリベロに、フォックスをボランチにして最終的には次のような布陣でした。
        下田

    伊藤  桑原  上村

 沢田   フォックス     服部
     菊池   吉田康

      藤本  久保
しかし、期待の藤本もトップ近くのポジションでは持ち味半減。DFが近くにいる状況ではスピードに乗ったドリブルを見せる機会もなく、能力を発揮できません。中盤を制圧され、またサンフのパスはつながらずでチャンスを作ることもままならずで結局そのままタイムアップの笛を聞くことになりました。
全体を通しての感想ですが、やはりパスの正確さ、ダイレクトプレーの質などでジュビロに一日の長があったように思います。しかし、昨年の1st stageでは大きな差だったのに比べると、着実に差は縮まっている、と言えるように思います。さすがに「優勝」となるとサンフにはまだその資格はないかも知れませんが、しかしもう一つ何かが加われば強豪チームとも十分に渡り合える、そんな感想を持ちました。

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