3/22〜3/27のサンフレッチェ日記



<99.3.27> 今朝の中国新聞によると、今日の浦和戦に新人の高橋が出場する可能性があるそうです。もともと24日から高校選抜の合宿に参加し、28日からの欧州遠征に向かう予定でしたが、「浦和戦で彼が必要」とのトムソン監督の希望で合宿をキャンセル。昨日の練習前の主力選手による1時間にわたるミーティングにも参加し、またミニゲームでも久保とツートップを組んでアピールしたそうです。大木も復調したらしく「高橋はシュアな動きを見せている。大木も状態がいい」と、監督はサブメンバーを明かさなかったそうで、昨日予想した16人に吉田康と高橋を加えた18人の中から、試合開始1時間半前にメンバーを発表するそうです。対するレッズは小野が不在の上に福田、福永が怪我という情報も有り、攻撃陣の不安は広島以上。先に失点して守りを固められると厄介ですが、どんな形でも先制点を取れればこちらのペースに持ち込めそうです。

<99.3.26> ホーム第2戦、ビッグアーチで行われる浦和レッズとのゲームは、春休みと言うことで先々週に引き続いて小中学生の入場料金が100円になるほか、顔や体に無料でペイントする「ペインティングコーナー」、試合に出場しない選手と一緒に楽しむ「リフティングコーナー」、ピザ職人が実演する「イタリアンピザ実演販売」、「キックターゲットゲームコーナー」、「サンフレッチェグッズ販売コーナー」、「選手サイン会」など様々なイベントが行われます。ぜひ磐田戦に続いて、2万人近い観客で応援したいものです。
これまでの浦和レッズとの対戦成績は10勝8敗とやや勝ち越しています。
93年1st (H)○1-0 (A)●0-1
93年2nd (A)○4-0 (H)○2-1
94年1st (H)○1-0 (A)○1-0
94年2nd (A)○2-0 (H)○1-0
95年1st (H)△1-1 (A)■2-3
95年2nd (H)■0-1 (A)●1-2
96年     (H)●1-3  (A)●1-5
97年     (A)○1-0  (H)●1-2
98年     (H)●1-2  (A)○2-1

(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦)
ホームでは5勝4敗ながら、95年以来4連敗中。全体でも95年以降は3勝7敗で、Jリーグ開幕当初の力関係とは完全に逆転していることが分かります。とは言え零封されたゲームは2試合しか無いだけに、なかなか点を取れない今のサンフにとっては「相性が良い」と言えないこともない?(とは言え、今年のレッズは3試合で1点しか失っていませんが。)
次にサンフレッチェのメンバーの予想です。大木の怪我の具合がどうなのか分からないのですが、重傷、とは聞いていませんのでサブぐらいには入って欲しいですね。今の浦和は盛田の頭を狙った「タテポン」が多く広島同様得点力不足に悩んでおり、更に小野もユースの遠征で出場できません。そのへんを考えると、それほど守備を固める必要は無いように思います。なんせあの鹿島相手に桑原のシングルボランチでしっかり守れたのですから。
        下田

 フォックス ポポビッチ 上村

沢田      桑原      古賀

    藤本      服部

     ヴィドマー 久保

 SUB:佐藤、伊藤、森保、山口、大木
前節ミスが目立った山口は、昔から調子の波が大きい選手。体力的にも不安があるので、今後のことも考えて藤本を先発から使ってみたい。パッサーとしての役割は服部に果たしてもらい、久保のまわりをヴィドマー、藤本の2人が走り回って相手を撹乱し、いい位置でFKを取ったら藤本、服部の2人がボールに立つ。どちらが蹴ってもいいし、直接ゴールを狙っても、ポポビッチ、フォックス、上村、久保、ヴィドマーと居る目標のどの選手に合わせてもいい。なかなかゴールが決まらない閉塞状況を打ち破るのは、こう言うセットプレーのチャンスの時のような予感がします。そして早いうちに1点取れば、その後大観衆の声援の後押しを受けて得点ラッシュ!と言う事になるかも!?

<99.3.25> 昨日の中国新聞の夕刊には、新人4選手の記事(驚きももの木「J」の2ヶ月)、サテライトの結果と共に、3週連続でトップのゲームの翌日にサテライトにフル出場の森保選手の話題が載っています。調整と試合勘を失わないように、と言うことでの出場だそうですが、若手と一緒にゲームに出ることで森保選手自身にとっても刺激になっている、と言うことだそうです。トップのポジション争いの激化でサテライトは「一軍半」と言ったメンバーになっており、森保だけでなく藤本も3戦連続で出場していますし、またヴィドマーやポポビッチが出たことも。こう言うレギュラークラスと一緒にゲームに出ることは、おそらく若手にとっても良い勉強になっていることと思います。実際吉田幸も、「サッカーに集中で きる。森保さんたちとプレーできる時は特に思う。毎日、面白い 」と語っているそうです。移籍選手の加入で全体的なレベルが上がった、と言われる今年のサンフレッチェ。トップでの結果はまだ出ていませんが、しかし激しいポジション争いと若手との切磋琢磨は強いチーム作りには必要なことです。こういう中から早く若手が育って、今度はトップでレギュラー争いをするようになってほしいもの。特に層の薄いFWに食い込めるかどうか。秋元、高橋、吉田幸あたりには、今が絶好のチャンスでは?

<99.3.24> 昨日、ブラジル代表と対戦する日本代表選手21人が発表されましたが、サンフレッチェからは下田崇選手が初めて選出されました。一方、代表候補に選ばれていた久保、上村両選手は選から漏れました。プレスリリースから下田選手のコメント。「選出してもらい、本当にうれしい。試合前の合宿で調整し、アピールして完璧な状態で試合当日を迎えたい。本当は3人(上村選手、久保選手)で行きたかったのだが、二人の分まで頑張ってきたい。そして、チームに帰ってきたときに、チームの勝利に貢献できるように何かをつかんで帰ってきたいと思います。」選出されたメンバーは、GK:川口能活(横浜M)、楢崎正剛(名古屋)、下田崇(広島)、DF:井原正巳(横浜M)、秋田豊、相馬直樹(鹿島)、斉藤俊秀、森岡隆三(清水)、服部年宏(磐田)、山田暢久(浦和)、MF:田坂和昭、安藤正裕、伊東輝悦(清水)、藤田俊哉、名波浩、奥大介(磐田)、中田英寿(ペルージャ)、FW:中山雅史(磐田)、城彰二(横浜M)、柳沢敦(鹿島)、呂比須ワグナー(名古屋)。チーム別で見ると、磐田:5人、清水:5人、鹿島:3人、横浜M:3人、名古屋:2人、広島:1人、浦和:1人、ペルージャ:1人で、やはりリーグ戦で好調なチームから多く選ばれています。今回の代表はブラジル戦だけの選出ですから、現在の調子優先で選んだ、と言うことなのでしょう。そう言う意味では、3連敗中の広島から1人だけとは言え選ばれたことはすごいことのように思います。アトランタ五輪では川口の壁を突き崩せず、その後はチーム事情もあって楢崎にも先を越されていた下田ですが、その素質と成長のスピードでは決して負けることは無いと思います。いきなり先発、は難しいかも知れませんが、これをきっかけに更に成長して欲しいものです。

<99.3.23> 先日の鹿島とのゲーム、試合展開としては対等だったのになぜ勝てなかったのか、と言う点について私もいろいろと考えていたのですが、その点についての優れた分析を評論家の湯浅健二さんがご自身のホームページに書いています。(Jワンポイント 99年1st第3節)氏は「イメージシンクロ」と言うキーワードを使って語っていますが、要するにチームとしての有機的な動きの面で鹿島に一日の長があった、と言うことだと私は解釈しました。湯浅氏はサンフレッチェのサッカーの質の高さとその将来性については評価しており、最後に「サンフレッチェの今後の活躍に...期待を寄せている」と結んでいます。ここで私がこれ以上書くよりも、ご本人の原稿を読んだ方が何倍も良く分かるはずですし、ぜひご一読を。

<99.3.23> プレスリリースによると、左ひざを痛めて別メニューでの調整が続いていた宮澤選手は、3/8の練習からチーム本体に合流しているそうです。サテライトのゲームなどにはまだ出ていませんので完調、とは言えないのだろうと思いますが、これでDFの層がますます厚くなり、競争も激しくなりそうです。(個人的には、早く池端あたりに出てきて欲しいのですが。)

<99.3.23> V-POINTとホームゲーム会場でのグッズと入場券の購入に、地域振興券が使えることになりました。特にグッズの価格は10% offとなるとのこと。ただし、おつりは出ないのと広島市発行の券に限る、と言う点では他のお店と全く同じですのでご注意を。

<99.3.23> J2の大分トリニータは川崎Fにも勝って開幕2連勝となりましたが、山根、金本の2人はこの試合もドイスボランチとしてフル出場し、特に中盤の守備で活躍して勝利に貢献したとのことです。大分は、確かスタジアムの関係(W杯用のスタジアム完成を待たなければならない)でJ2で2位以内に入ってもJ1に昇格できないのですが、チーム力自体は優勝を争えるほどまで上がっている様子。山根、金本の2人がこれに貢献しているのなら、広島のファンとしても嬉しいことではないでしょうか?

<99.3.22> サテライトは昨日ガンバと田辺で対戦し、4-2で勝ちました。メンバーは、GK:佐藤、DF:山下、行友、川島、MF:宮崎、森保、宮本、藤本(→大畑67分)、吉田幸(→池田81分)、FW:秋元(→松岡87分)、高橋、SUB:植田。MFに入った宮本欣吾選手は、ユースの選手です。対するガンバは、GK:都築、DF:佐藤、朝比奈、松本、MF:林、橋本、二川、藤田、岡村、FW:山口、大黒と、(たぶん)トップ経験の無い選手ばかり。その経験の差が出たのか、試合は序盤で決まります。9分に宮崎→藤本と渡ったボールを川島が右足で決めると、その1分後には秋元が相手DFからのこぼれ玉を押し込み、更に14分には森保からのパスを吉田幸が右サイドをドリブルで持ち込んでセンタリング、これを高橋がヘディングで決め序盤で3点をリードしました。その後24分にガンバ二川にこぼれ玉を押し込まれましたが、後半3分には宮崎の左サイドからのクロスに秋元が合わせて突き放しました。後半ロスタイム、FKから1点を失いましたが、まずは安定したゲーム展開だったようです。

<99.3.21> 正面からぶつかっての力負け。昨日冷たい雨の降る国立競技場で鹿島と対戦したサンフレッチェは、0-1で敗れJリーグ開始以来初の開幕3連敗、逆に鹿島はJリーグ記録の16連勝となりました。広島のメンバーは
        下田

 フォックス ポポビッチ 上村

沢田    桑原        古賀(→伊藤71分)
      (→森保76分)
    山口      服部
    (→藤本63分)
     ヴィドマー 久保

 SUB:佐藤、吉田康
ゲーム展開は序盤から一進一退。サンフはDFラインを高く上げ、柳沢などの突破を何度もオフサイドラインに引っ掛けて守ります。それでも数回迎えたピンチは、下田の鋭い反応やポポビッチのカバーで凌ぎます。この日右寄りのストッパーに入ったフォックスは、前の2試合よりも頻繁に攻め上がり、また沢田が何度もオーバーラップしてリズムを作ります。しかしこの2人と前寄りの山口、ヴィドマーとのコンビネーションが悪く、なかなか最終的な形が作れません。唯一の失点はこの山口のパスミスから。右サイドから山口を経由して左に流したパスが服部の後ろへ。これをカットされて逆襲を喰らい、ビスマルクから右サイドの名良橋へ。名良橋の鋭いクロスに駆け込んだマジーニョは空振りしましたが、これが結果的には下田の逆を突くことになってその向こうに走り込んでいた長谷川にボールが渡ってしまいます。ダイレクトに蹴られたボールは、フォックスが懸命に長い足を伸ばして防ごうとする、そのわずか先をかすめるようにゴールに入ってしまいました。この後、ややDFラインが下がってしまう場面もあり、鹿島の攻勢を受けましたがサンフ守備陣は堅い守りで凌ぎ、後半に賭けます。
トムソン監督のハーフタイムの指示は「最初の15分に総攻撃をかけよう」「久保はシュートできなかったらキープして味方の攻めを助けろ」と言うもの。この指示通り、サンフは最初の15分だけでなく、後半の45分間一貫して攻めの姿勢を崩しません。特に後半30分ごろには波状攻撃をかけ、何度もFKやCKも取って攻め込みます。が、秋田を中心にした鹿島の堅い守りをこじ開けることができません。ミスの多かった山口を藤本に代え、伊藤をDFラインに入れ、フォックスを攻撃的MFに上げ、更にポポビッチや上村も何度もオーバーラップして攻め込みますが、どうしてもゴールを割ることができません。逆に鹿島のカウンター狙いの攻撃にピンチを招きますが、これは最終ラインをケアする桑原、上村、そして下田が身体を張って守ります。撃ったシュートは11本と鹿島を上回りましたが、しかし決定的な場面は3つぐらい。その少ない場面も実らせることができず、そのままタイムアップとなりました。
BSの解説の早野さんは、鹿島が総合的な力で上回った、と言う言い方をしましたが、それはある意味現状を的確に物語っているように思います。ゲーム全体としては一進一退で、ボール支配率や決定機の数などでもそう変わらないゲームだったと思いますが、終ってみると鹿島が勝っている。「常勝チーム」が自分たちの「方程式」通りに勝った、と言う感じで、極めて順当な結果であることは間違いないでしょう。しかしながら、これまでの両チームが描いてきた軌跡を考えると、サンフがこのように正面からぶつかり合って対等に戦った、と言うことは評価すべきことのようにも思います。今、サンフレッチェは一つの壁にぶつかっているなのでしょう。引いて守ってカウンター、ではなく、DFラインを高く敷いて中盤のプレスを強くして勝つサッカー。バクスター監督が路線を引いたものの完成できず、ヤンセン監督が導入しようとして失敗した現代的なサッカーを、生み出すための苦しみの時期なのだ、と私は考えたいと思います。そう言う意味で、磐田、鹿島という今のJリーグを代表する2大強豪に対して敗れたにしろ接戦を展開できたことに、今は自信を持つべきです。同じだけの集中力を発揮できていれば、きっとセレッソにだって勝てていたはずです。結果は出ていませんが、目指している方向は間違いないはず。1st stageの残り12試合、これ以上強い相手はいない(はず^_^;)のですから、自信を失わずに一歩一歩階段を昇って欲しいと思います。

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