3/7〜3/13のサンフレッチェ日記
<99.3.13>
ブラジルとの親善試合に向けての日本代表候補に、上村選手がヴェルディの林健太郎選手とともに選ばれました。エスパルスの斉藤選手が左膝の負傷で辞退したのでその代役として選出されたもの。上村は「今の段階ではまだ『日本代表候補』なので、まずは代表に残れるようにしなければならない。本当に大きなチャンスなので、4日間という短い時間しかないけれども、しっかりアピールしてきたいと思います。」とコメントしています。昨年の今ごろはリハビリに精を出していたことを考えると、感慨が深いものがあります。昨年、復帰するとすぐにチームのDFの柱として活躍したことは、彼のリハビリ期間中の鍛え方と潜在能力の高さを示しているわけで、そう言う意味では当然の選出、と言えるかも。以前は「対人守備とヘディングに強いだけ」の選手でしたが、最近は機を見てのオーバーラップや決定的なところへパスを送り込むなど、戦術面でも良いところを見せるようになってきており、キャンプではきっとアピールできると思います。代表に残る、と言うだけでなく、レギュラーを獲る!というつもりで頑張って欲しいものです。
<99.3.12>
明日は、ホーム開幕戦となるジュビロ磐田とのゲーム。セレッソにふがいない敗北を喫したサンフにとっては、いきなり正念場とも言うべきゲームとなります。これまでの磐田とのリーグでの対戦は14回。
94年1st (H)○3-0 (A)○2-1
94年2nd (A)▲0-0 (H)△0-0
95年1st (A)●0-1 (H)○3-1
95年2nd (A)○2-1 (H)○2-0
96年 (A)●0-1 (H)●0-3
97年 (A)●1-2 (H)●1-3
98年 (A)●0-5 (H)○2-1
(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦)
通算では7勝7敗の五分で、ホームでは5勝2敗と相性は悪くないのですが、しかし勝ちのほとんどはジュビロが強くなる前の95年以前のもので、昨年1st stageに中山に4ゴールを奪われた惨敗のゲームまでは5連敗していました。更にここ3年は完封ゲームがありません。ドゥンガを欠いて「純日本人チーム」になったジュビロに昨年のような爆発力は無いかも知れませんが、しかしチームの熟成度と言う点では残念ながら遥かに上。サンフの選手達には、もう一度挑戦者の気持ちに戻って戦う必要があるように思います。
先発メンバーについて、私の予想は次の通り。
下田
伊藤 フォックス 上村
沢田 桑原 服部
吉田康
山口
久保 大木
SUB:佐藤、ポポビッチ、菊池、森保、藤本
基本はセレッソ戦と同じですが、不調のヴィドマーは練習で身体を追い込んでキレを取り戻してもらうことにして、大木を初めから使って欲しい。また「守りの切り札」ポポビッチは、先発は無理でもサブで入っていざというときに備えてもらいます。万一先制されてしまったら、ワンボランチの前に藤本と山口、あるいは菊池か服部を並べる布陣でジュビロの「黄金の中盤」に対抗する他無いのでは?今年の広島は、先発メンバーに変化は無いとは言え手駒の量と質では確実に昨年よりアップしています。これをどのように使うのか。トムソン監督の采配が問われそうです。
<99.3.11>
小学生以下の学童を対象にしたサッカースクールの会員を募集しています。場所は府中と沼田で、府中スクール(会場は文化センターと体育場)は水・金の両日で幼児から小学校6年生までが対象。府中IIスクール(会場は文化センター)は木曜日の開講、沼田スクール(会場は広域公園第二球技場)は月・水・金で小学生が対象となっています。入会金は5,000円、年会費(保険料)450円、月会費は週1コースが4,000円、週2コースが5,500円です。プロのコーチが指導するとのことですが、文面を見る限り特にプロを目指した選手養成、と言うわけでもなさそう。特に低学年の時は「楽しい遊び」としてサッカーに触れることが大切なので、そう言うスタンスでの指導をしているのかも知れません。
<99.3.11>
3/13から高速バスの切符とJリーグ観戦入場券を組み合わせた「Jリーグ観戦セット乗車券」が発売されることになりました。発売路線は、一日36往復のローズライナー(広島〜福山:\5,100)、16往復のリードライナー(広島〜神辺:\5,100)とフラワーライナー(広島〜因島・瀬戸田:\5,400)、そして4往復のピースライナー(広島〜甲奴:\5,100)、チボリライナー(広島〜倉敷:\5,700)の5路線。(料金はいずれも最長区間の大人料金で、チケット代と合わせて25%程度の割引になるようです。また中学生、小学生は別料金です。)ビッグアーチでのゲームの日はアストラムラインの中筋駅で下車、スタジアムの時には広島バスセンターで下りてそれぞれアストラムラインか路線バスに乗り継ぐことになります。これでどれだけ観客増につながるかは分かりませんが、少なくともこれらのバス路線の出発地に住んでいる人で「サッカーを見たいとは思うけど、どうやって行ったら良いか分からないし...」と思っている潜在的なファンの発掘につながるかも。ユベントスなどイタリアのビッグクラブには地元以外にも沢山のファンクラブがあって、遠隔地からの年に一度の「ホームスタジアム詣で」が一番の楽しみなのだそうです。サンフレッチェも中四国地方唯一のJリーグチームなのですから、常にスタジアムに来てくれる地元客だけでなく、遠くからたまに来るお客さんも地道に開拓することが大事なことなのだ、と思います。
<99.3.10>
日曜日に福岡の雁の巣レクリエーションセンター球技場で行われたアビスパとのサテライトリーグ第1節の記録から。雨と強風の悪コンディションの中で行われたゲームは、開始5分に古賀が直接FKを決めて(なんでも、風に乗ってGKの頭を越えてしまった、と言う感じだったらしい)先制し、そのまま逃げ切りました。広島のメンバーはたぶんこんな感じ。
佐藤
川島 行友 池端
菊池 森保 古賀
藤本 吉田幸(→大畑70分)
大木 秋元
SUB:植田、池田、山下
対する福岡は、GK:櫛引、DF:三好、藤崎、森、MF:栄井、新田、三浦、久永、生津(→堀内83分)、FW:深川、山下(→落合68分)。内容については記録から想像するしかないのですが、シュート数は福岡と同じ7ですが、福岡は前半3、後半4だったのに比べ広島は前半5、後半2。逆にゴールキックは福岡は前半3、後半2に対して広島は前半2の後半9となっていますので、前半は押し気味の展開だったのに対し後半は攻め込まれた、と言う感じだったようです。広島のメンバーは中盤から前に準レギュラークラスを多く並べていたのにちょっと寂しい結果だったように思います。特に、久々に雁の巣に戻った形の藤本選手はシュートが前半の1本に終り、ちょっと不完全燃焼だったかも?
<99.3.9>
昨日、ブラジルとの親善試合(3/31 国立霞ケ丘競技場)に向けての日本代表候補28人が発表されましたが、サンフレッチェからは昨秋に引き続いて下田、久保両選手が選出されました。昨年は「候補」止まりで試合には連れていってもらえなかった下田選手は「選ばれて光栄です。前回はあまりアピールすることができなかったですが、今はコンディションも良くなってきているので、今度こそいいアピールをしてきたいと思います」と語っています。また久保選手は「もう選んでもらえるとは思っていなかったので、とてもうれしいです。日本で一番上のレベルで練習ができるので、サンフレッチェに帰ったときにもっと良いプレーができるよう、いろんなことを吸収してきたいと思います」とのコメントを発表しています。久保は交通事故で世間を騒がせ(?)、謹慎でまだ100%の状態に行っていなかっただけに、「選んでもらえるとは思っていなかった」と言うのは本音でしょう。逆にトルシエ監督にしてみれば、久保の才能をそれだけ買っている、と言うことなのだろうと思います。昨年のエジプト戦では過緊張で力が発揮できませんでしたが、彼本来の力を代表の華麗な中盤の力とミックスすればきっと魅力的な日本代表になるだろう、と思います。下田も久保も伸び盛りの選手です。14日からJヴィレッジで行われる合宿でいろいろと学んできて、自分の成長の糧にして欲しいと思います。
<99.3.9>
合同練習開始初日(2/1)に左足アキレス腱を痛めて別メニューで調整してきたポポビッチが、昨日の練習からチームに合流したそうです。「足に違和感はない」と言うことで体調面では問題無さそうですが、問題は実戦の勘。天皇杯の準々決勝から3カ月ゲームをしていないだけに、ジュビロ戦からいきなりの出場は難しそう。ただセレッソ戦で守備が破綻してポポビッチの不在の影響を強く感じたこと、ジュビロ戦は耐える展開が予想されることなどを考えると、早く使いたい、と一番思っているのはたぶんトムソン監督ではないでしょうか?
<99.3.8>
サテライトリーグの日程は、既に各専門誌などにも掲載されていますが、サンフレッチェの分をまとめていませんでしたので掲載します。
日付
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時間
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相手
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場所
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3/7
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15:00
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アビスパ福岡
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雁ノ巣
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3/14
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14:00
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セレッソ大阪
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瀬田
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3/21
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14:00
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ガンバ大阪
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田辺
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3/28
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14:00
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京都パープルサンガ
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吉田サッカー公園
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4/4
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14:00
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セレッソ大阪
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広島広域公園第一球技場
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4/11
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14:00
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京都パープルサンガ
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東城陽
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4/18
|
14:00
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ヴィッセル神戸
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広島広域公園第一球技場
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4/25
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15:00
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アビスパ福岡
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広島広域公園第一球技場
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6/20
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14:00
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ガンバ大阪
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吉田サッカー公園
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9/19
|
14:00
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ヴィッセル神戸
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いぶきの森
|
昨年もそうだったのですが、今年も広島は2ヶ月以内に8試合を行って、2ヶ月置いて第9節、更に3ヶ月置いて最終戦という変則日程になっています。セレッソも似たようなものですが、逆に神戸などは3月は1試合もなく7〜9月に6試合もある、と言う具合にチームごとにてんでばらばら。グラウンドの空き具合などでこういう組み方をしているのかも知れませんが、それにしても一応グループで順位をつけて決勝進出をかける、と言うカップ戦の形式をとるからには、それにふさわしい日程にして欲しいもの。逆に「サテライトは調整の場」と割り切るのであれば、ホーム&アウェイ2回戦の形式にこだわらずにコンスタントにゲームを行う、と言うようにした方が良いように思います。もともとサテライトはプロ野球の二軍にならって作られたものだそうですが、野球のように「普段試合が無い地方の人にプロの技を見せる」と言うような意義は全く無くなってしまい、単に「やることが決まっているからやる」と言うものに陥っているように思います。ドイツなどヨーロッパのプロリーグでも下部のチームを持っているところがありますが、そう言うところは「アマチーム」として登録も別にして地域リーグに参加し、天皇杯のようなカップ戦にも参加してプロチームと対戦するところまで上がってくることもあります。野球のようにプロ・アマが厳然と分かれているのと違って、J1を頂点としたピラミッド構造を持つサッカーにとって「サテライト」と言うのはどこにも属さないユーレイみたいなもの。ドイツのように「アマチーム」として地域リーグに参加させるとか、何ら方法を考えるべきのように思います。
なおこの日程によると、サンフは昨日福岡と開幕戦を戦っているはずですが今のところ結果などについては情報が入ってきていません。また入り次第、お伝えする予定です。
<99.3.7>
今年のJリーグ開幕となるセレッソとのアウェイゲームは、全体的に押しながらも1-2で敗れました。私はたまたま(^^;)大阪に用があったので見てきたのですが、「勝つべきだった」とも言える一方で「負けるのは当然」と言うべきゲームだったと思います。今年のサンフに対しての期待が大きかっただけに落胆した面が大きかったのですが、考えてみたらスタメンは昨年からほとんど変わっていないわけですし、所詮「こんなもん」なんかなぁ。ゴール裏の応援に加わっていた久保社長は、どう思って見ていたのでしょう?
メンバーは、予想通りこんな感じ。
下田
伊藤 フォックス 上村
沢田 桑原 服部
吉田康
山口
久保 ヴィドマー
SUB:佐藤、古賀、森保、藤本、大木
序盤は、どちらも緊張からか動きが硬く、蹴ってもパスがつながりません。ただ、サンフはラインを高く保とうという意識づけははっきりしていたようで、蹴り合いになっても引かずに押し上げ、徐々にペースをつかみます。前半の中頃からは完全にサンフのペースとなり、沢田の「一人ワンツー」(^_^;)や、久保の強引なドリブルによる中央への切れ込みなどでチャンスを得ます。またCKや敵陣深くでの上村のロングスローなどで何度もゴール前に迫りますが、しかし肝心なところでのシュートミス(上村?がどフリーでのヘディングを外したのは痛かった)ペリクレス、堀池の身体を張ったディフェンスなどでなかなか決めることができません。一方セレッソは、ボランチに入った盧の正確なロングパスなどで攻めようとしますがサンフのDFラインは落ち着いて処理。2度ほどピンチになりかけ、がありましたがシュート自体もなかったのでは?前半を見る限りサンフが先制するのは時間の問題、まず負けることは無いだろう、と思ってました。
後半になると、更にサンフの攻撃が続きます。短いパスやサイドチェンジのパスなどもつながるようになり、ファーサイドに抜け出したヴィドマーがフリーでシュート!とか、左サイド深くに切れ込んだ服部のクロスがGK下川の前を横切ってゴールがら空き!とか決定的なチャンスが続きます。ああ、こうやってチャンスに外していると後に響くんだよなぁ、なんて思い始めた後半14分、この日最大のピンチが訪れます。ゴール前に流れたボールを、なんとフォックス、下田(とDFの誰か)がお見合い?そこに走り込んだセレッソの選手がフリーでペナルティエリアに侵入しようとしました。そこをフォックス(?逆サイドだったので良く見えなかったんです)が堪らずファール。運良くPKにはなりませんでしたが、とても危ない位置でのFKとなりました。サンフのフィールドプレーヤーはほとんどが壁に入っている状態でFKを放ったのは盧。強烈なボールはサンフの選手が身を挺してはじきましたが、しかしそのボールは詰めていたセレッソ橋口の前へこぼれ、そしてフリーで放たれたセレッソのファーストシュート(たぶん^^;)があっさりゴールネットを揺らしたのでした。
押していたのに先制されたサンフの選手は、まだ残り時間がたっぷり残っていたにも関わらず目に見えて動揺します。それまで押しまくっていたのが嘘のように、セレッソにボールを回され攻めの糸口が見えません。精彩を欠くヴィドマーに代って大木、山口に代えて藤本、そして吉田康の代りに森保を入れ、次のような布陣で攻撃の再構築を試みました。
下田
伊藤 桑原 上村
沢田 森保 服部
フォックス
藤本
久保 大木
キープ力のあるフォックスに中盤を任せよう、と言う戦術だったのでしょうがこれがどうも裏目。DFラインがバタバタしてしまった上に、フォックスも得意の「十六文ドリブル」(^_^;)が不発。それどころかフォックスは、後ろから入ったロングボールに対してポストプレーをするどころか大きくクリアしてしまう(^_^;)始末で、かえってバランスを崩してしまった感じ。2失点目もセットプレーで、相手左サイドからの盧のFKのこぼれに対し、DFが行くのか下田が行くのか迷っているうちに森島に押し込まれた、と言う感じでした。
サンフの1点は、まあおまけみたいなものでした。2点をリードして守りに入ることもなく、カサにかかって攻め上がるセレッソの裏を取った終了間際の得点。左サイドでボールキープした久保(?)が大木にパス、これをDFラインの裏に抜け出して相手選手を引きつけながら中央に上がっていたフリーの沢田にパス、GKと1対1になった沢田が冷静に決めたものでした。せめて1点差だったら、あるいはせめて残り5分のところでの得点だったら、と思っても仕方がありません。その後間もなく、終了のホイッスルを聞くことになりました。
全体を通しての感想ですが、まずは若いフォックスにDFラインを統率させることの弱点が出たように思います。前半はほとんどミス無しだったのですが、後半の大事なところでのミスが試合を決めてしまいました。それに、最終ラインからの攻撃のビルドアップと言う面でも今一つ。もっとサイドに散らすとかあっても良かったし、あるいは昨年の切り札の一つだったDFのオーバーラップも無かったし。ポポビッチの不在が非常に大きく響いている感じがしました。それからヴィドマー。決定的チャンスに決められなかったのはともかく、全体的にキレがありませんねぇ。交代で入った大木が良く動いてチャンスメークしていただけに、いい加減ヴィドマーに拘るのは止めたほうがいいかも。久保は、完調とは言えないまでも80%ぐらいまでは来ている感じがしましたが、しかしもう1人のFWが機能しないとマークが集中するだけに苦しいところです。沢田はまずまず。前半は抑え気味でしたが、途中から徐々にエンジンがかかって来て攻めにアクセントを付けていましたし、守備も落ち着いていました。
と言うことで、結局「攻めている時間帯に決められない」「大事なところでミスをする」と二つ揃えば勝てるゲームも勝てませんね。監督の替わった他チームと比較して、昨年の路線を熟成させればいいだけサンフは有利だと思ってましたが、こちらはこちらで昨年からあまり変わっていない印象。このままずるずると行ってしまうと、もしかして監督の進退問題にまでつながるかも、と悪い予感がしてしまいました。
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