4/4〜4/10のサンフレッチェ日記



<99.4.10> 今朝の中国新聞によると、高校選抜の欧州遠征に帯同していた高橋は7日に帰国していたそうで、今日のガンバ戦での先発が決定的だそうです。「FW陣に故障者が続出」とありますので、やはり松永に続いて大木もケガをしたのでしょう。怪我人といえばポポビッチも右足首痛で出場が微妙だそうですが、今累積警告2枚で出場停止にリーチなので、どうせならそれを受けてから休みたいところ?また中国新聞のスタメン予想は、名古屋戦と同じように山口と藤本を攻撃的MFに並べる布陣になる模様。名古屋戦ではこの2人が重なったり、また沢田と服部の飛びだすスペースを消してしまったりとコンビネーションがもう一つだったそうですが、この2人の能力が噛み合えば得点力が大幅にアップすることは間違いないところですし、今後のためにも合わせて欲しいところです。今日の開門は13時。前座試合として、安芸区トレセンと安佐南区トレセンのゲームが行われます。

<99.4.10> 今週の「サッカーマガジン」に載っていたのですが、3月末に京都で行われたユースサッカー大会で広島県選抜が優勝したそうです。(私は「ダイジェスト」を買ったので)手元に無いので記憶に頼って書きますが、この広島県選抜チームの主力はサンフレッチェユースのメンバー。その他トレセン育ちの選手達も多く、直接、間接にサンフレッチェのコーチの指導を受けた選手が主力を占めたことがこのたびの優勝につながった、と言う書き方がされていたように思います。この年代の選手は「勝つこと」だけが大事なわけではありませんが、しかしかつて「御三家」の一つとして隆盛を誇りながらも低迷している広島のサッカー、特に高校年代のサッカーの復活の兆しが表れているのだとすれば、いろいろと苦しい中で広島がプロサッカーチームを持つ意味がより高くなる、と言うものでは無いでしょうか。

<99.4.9> 明日のガンバ戦は、今季初めての広島スタジアムでのゲームです。これまで2試合のように「小中学生100円」や試合前のイベントなどは予定されていませんが、ピッチとスタンドが近いのでサッカーの臨場感を味わいたい、と言う人にはbetterなのではないでしょうか。これまでガンバとの対戦成績は13勝5敗と圧倒しています。しかしその「貯金」のほとんどは最初の3年間で稼いだもので、ここ3年は五分の成績。また18試合中延長入りしたゲームは実に8試合にものぼっています。
93年1st (A)△1-1 (H)□4-3
93年2nd (H)●0-2 (A)○6-3
94年1st (A)□2-1 (H)△3-3
94年2nd (A)△1-1 (H)△1-1
95年1st (A)○3-0 (H)○1-0
95年2nd (A)●2-5 (H)○5-0
96年     (A)■1-2  (H)○2-0
97年     (H)○2-0  (A)●0-3
98年     (H)■0-1  (A)○2-0

(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦)
ホームでは7勝2敗と大きく勝ち越しており、90分では94年以来負けていません。ここ数年は先制した方がそのまま勝っていますし、先に点を取れればすんなり勝てそうな気がします。
次にメンバーの予想です。前節通算3枚目のイエローをもらったヴィドマーは出場停止。その代役に指名されていた大木は、仙台戦ではなぜかサブにも入っていませんでした。何があったのか不明ですが、明日も出られないとするといよいよ高橋の先発がありそう。因みに高橋は、高校選抜の欧州遠征でもいくつかゴールを決めているそうです。
        下田

 フォックス ポポヴィッチ 上村

沢田      森保      古賀

    山口      服部

      高橋  久保

 SUB:佐藤、伊藤、桑原、吉田康、藤本
ガンバは右サイドの柳本が好調。昨年まででは見られなかったほどクロスの精度が高く、ナビスコの川崎F戦では3点の全てが柳本のクロスからでした。ここを抑えられるかどうかがゲームのポイントになりそうなので、左サイドには守備のいい古賀を入れてくるだろうと見ます。また、このメンバーだとFWのサブがいないので、例えば吉田康の代わりに秋元あたりを入れる、と言うパターンもあるかも。明日は天気予報は悪いのですが、ぜひ熱い試合を見せて欲しいものです。

<99.4.9> 大分にレンタル中の金本、山根の2人は、平塚に「完勝」したナビスコ杯の1回戦でもフル出場しています。いつものようにドイスボランチとして中盤の底に位置して守備に奮闘。特に山根は小さい身体を張っての激しいプレーで活躍したそうです。

<99.4.8> 昨日のナビスコカップ1回戦、アウェイのベガルタ仙台戦は、前半に先制されるなど苦しい展開ながらも後半に逆転し、J1チームの面目を保ちました。サンフレッチェは次のような布陣だったと思われます。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村
      (→フォックス72分)
沢田    桑原        古賀
          吉田康(→森保68分)
    藤本(→山口57分)

     ヴィドマー 久保

 SUB:佐藤、服部
トムソン監督が「出す」と言っていた大木がサブにも入っていなかった(怪我でもあったのでしょうか?)以外は、だいたい予想の範囲内のメンバー。対するベガルタも正GK石川とエースFW阿部を控えに回し、カップ戦用のメンバーだったそうです。サンフは序盤、トムソン監督の指示通り積極的に攻めに出たものの、激しい闘志を見せる仙台にすぐにペースを奪われます。先制点を奪われたのは前半23分。CKを中島にヘディングで決められるという、今年よく見るセットプレーからの失点のパターン。この後もホームの声援を受けて激しくプレーする仙台に気圧されるような展開だったらしい。何度かDFラインの裏に抜け出されてピンチを招きましたが、しかし仙台の気負いが空回りしたのかシュートが枠を外れるなどして凌ぎました。しかし前半の途中から徐々に疲れから仙台の足が止まりだすと共にペースをつかみ、同点に追いついたのは後半9分。左から上がった藤本のクロスに久保がダイビングヘッドで合わせ、これがGKの逆を突くことになってネットを揺らしました。その後仙台は高田に代えて阿部を入れ、これに対してサンフも山口、森保を投入してお互い勝ち越しを狙います。サンフレッチェの優勢が決定的になったのは、相手の中盤の要、新外国人のニクソンが下田と交錯して負傷退場してからだそうで、サンフは中盤の上がり目の位置に入った森保を起点に攻め続けます。そして後半35分。左サイドで山口が奪ったボールが森保につながると、「中に2人いたのでパスしようかと迷ったが、雨で何が起きるか分からなかったので」思い切って打ったボールは強烈な弾道で仙台のゴールへ。相手GKは頭の上を通ったにも関わらず全く反応できなかったそうです。結局このゴールが決勝ゴールとなり、サンフは苦しみながらも貴重なアウェイでの1勝を上げました。
中国新聞によると「最後は経験と自力の差による広島の逆転勝ちだった」「しかし、試合開始から同点に追いつくまでに費やした54分間の時間は、仙台に軍配が上がるだろう。その闘争心は見事の一言に尽きる。」のだったそうです。この日の他のゲームを見ても、J1チームが実力通りに勝ったのは柏、京都、V川崎、C大阪ぐらいのもの。G大阪は2点リードしながらも精神的に追いつめられるような展開でしたし、横浜M、神戸は引き分けに持ち込むのがやっと、そして福岡、平塚は敗れました。下位チームが激しい闘志で上位チームを食うのがカップ戦の面白さですし、特に昨日は全てJ2チームのホームでのゲームでしたからこう言うことになるのも当然だった、と言えるでしょう。そう言う状況で、先制され、苦しい展開となりながらも逆転で勝ったサンフは高く評価していい、と思います。これから1週間はチームのまとまりが出てきたガンバ、そして「リターンマッチ」となる仙台との対戦とホームでの2連戦となります。久保の3試合連続ゴールと3連勝の勢いを、今後につなげて行きたいものです。

<99.4.7> 先日のサテライトのセレッソ戦のメンバーは、GK:佐藤、DF:宮澤、池端、川島、MF:行友、大畑、宮崎、吉田幸、松岡(→板垣55分)、FW:秋元、池田。得点はまず開始4分に宮崎のFKからのこぼれ玉を池端が押し込み、更にその2分後、宮崎のCKから川島がヘディングで決めて早々と2点リードして有利に進めました。3点目は秋元。後半26分、右サイドの大畑からのボールを池田、行友とつないで中央やや左から蹴り込みました。その後バックラインの裏を突かれて1点を返されましたが、まずは無難な勝利だったようです。NiftyServeの書き込み、及び「広島フットボール」の号外などによると、この日特に目立った選手は新人の宮崎。全てのセットプレーは彼が蹴り、右足でも左足でも質の高い、色々な球種の球を蹴っていたそうです。またスピードに乗った突破もあり、非常に魅力的な選手だったとのこと。戦術の理解度やフィジカルの弱さなどまだまだのところはありつつも、将来が楽しみな選手のようです。高校時代は全く無名ながら、発掘された「原石」と言うのは、いかにもサンフに似付かわしい選手。本人は森保を目指しているそうですが、将来日本代表を背負うような選手にまで成長してくれたらいいですね。

<99.4.7> 今朝の中国新聞から。サンフレッチェは昨日、若手選手教育の一環として二葉寮で元主将の風間八宏さんの後援会を催したそうです。風間さんはドイツ留学時代の苦労や体験からプロとしての厳しさや心構えを説いた、とのことで、若手選手もかなり勉強になった様子。吉田幸生選手は「苦労話を聞き、自分はやるしかないと思った」と語っていたそうです。

<99.4.6> 明日はナビスコ杯の1回戦。今年はホーム&アウェイのトーナメントという、分かりやすい対戦方法となり、1回戦の初戦は全てJ2チームのホームで行われます。広島は昨年に引き続いての仙台遠征。これまで仙台(ブランメル)とは3回対戦して3勝しています。
96年天皇杯3回戦(広島スタジアム) ○2-0 【得点】高木、柳本
98年ナビスコ杯(仙台スタジアム)  ○1-0 【得点】川島
98年天皇杯4回戦(愛媛)      ○3-0 【得点】久保2、ポポビッチ

(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦)
天皇杯ではいずれもJFLの仙台に対して「格の違いを見せた」と言うべきゲーム。またナビスコ杯での対戦は若手中心で臨み、接戦となりましたが最後は振り切りました。今季の仙台は1勝1分2敗の8位(10チーム中)と調子は上がっておらず、ようやく噛み合ってきたサンフが負けてはいけない相手、と言えるでしょう。
次に、メンバー予想です。リーグ戦での警告はナビスコに持ち越しにはならないはずなので、出場停止はありません。ただ、名古屋戦でイエローをもらったヴィドマーはガンバ戦では出場停止。トムソン監督は「大木か高橋を使う」と言っているそうなので、練習を兼ねて(?)大木を先発させてくると思われます。(ところで、高橋はもう帰国したのでしょうか?)
        下田

 フォックス ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      古賀

    藤本      服部

      大木  久保

 SUB:佐藤、伊藤、吉田康、山口、高橋
大木先発以外はこれと言って根拠はないのですが、今週は試合日程が詰まっているだけにベテランの森保、山口は温存するのではないか、と思います。もしかするとずっとフル出場しているDFラインの一角も休ませるかも知れません。上にも書いたように昨年はほとんど「一軍半」で対戦したわけですが、今年はリーグ戦の最中ということもあり変なゲームをしてリズムを崩したくはありませんし、チームのレベルを落とさず控え選手を活性化させるような、そう言う采配をするのではないでしょうか?なお仙台側は高田純の先発がありそう。昨年以上に成長した姿を見せて欲しいものです。

<99.4.6> 来日中のペルージャ・ガウチ社長(息子の方らしい)は昨日東京で記者会見し、6/8にペルージャとセレッソとの親善試合を行う、と発表したそうです。(サッカー協会の承認済み。)そして更にシドニー五輪の予選が始まる6/12までにもう1試合、広島で行いたいと語ったそうです。「広島で」と言うとサンフレッチェとの対戦ということになるのでしょうが、広島側は「申し込みさえきていない段階なのでコメントのしようがない」と困惑。12日にはナビスコ杯の2回戦が予定されており、谷本広報部長も「難しい」と言っていたそうです。「ガレックス」の日本への進出を狙い、中田以外の日本人選手の獲得も考えているらしい「商売上手」なガウチ社長の事ですから、今回の件も何らかの利益を得るためのブラフなのかも知れません。しかし、いろいろと難しい条件があったとしても個人的にはサンフレッチェ×ペルージャ、と言う対戦カードを見てみたいと言う気持ちはありますね。サンフが1回戦でベガルタに敗れる、と言うことは無いとは思いますが、もしそうなったら対戦を受ける、と言うのはどうでしょう?

<99.4.6> ナビスコ杯を控えて久々に「サテライトらしい」メンバーでセレッソと対戦したサテライトは、3-1(前半2-1)で勝ちました。得点は池端、川島、秋元でした。

<99.4.5> 高校サッカーの「西日本フェスティバル」最終日が一昨日行われ、「4位グループ戦」にまわったサンフレッチェユースは準決勝で大垣工(岐阜)に1-1(PK2-4)、3位決定戦で宮崎工(宮崎)に0-1で敗れました。なお、「1位グループ」の決勝は沼田(広島)と沼津学園(静岡)との対戦となり、沼田が2-1で勝って初優勝を遂げました。

<99.4.5> J2大分にレンタル中の山根、金本の2人は昨日もフル出場。山根は前半は4バックの前に位置して右サイドをケアするポジション、後半は3バックの前のドイスボランチの一角で、中盤の守備に奮闘。数多い良いタイミングでのパスカットで山形の攻撃を潰し、また攻撃の起点となって正確なロングボールの供給などもし、この日一番の殊勲者と言って良い働きを見せたそうです。それに対して金本は今一つ。ポジショニングが悪く、またフィードも不正確だったそうです。この日の相手の山形に在籍する原田(広島ユース出身)は出番無し。一方、仙台に在籍する高田純は先発して後半15分まで出場。今季初ゴールとなる先制ゴールを決めました。明後日のナビスコ杯1回戦での対戦が楽しみです。

<99.4.4> 昨日のグランパスとの対戦は、名古屋のストイコビッチの退場もあって2-0と完勝し、順位も10位にupしました。広島の布陣は、藤本が初の先発となって次のような感じ。
        下田

 フォックス ポポヴィッチ 上村

沢田      森保      服部
           藤本(→大木89分)
    山口(→吉田康77分)
         ヴィドマー(→桑原79分)
      久保

 SUB:佐藤、伊藤
このゲームは生観戦やTV観戦どころかスポーツニュースのダイジェストすら見れなかったので、新聞報道などから断片的に分かる試合の様子を拾ってみます。まず得点シーン。1点目はまず久保の突破から。前半20分、ペナルティエリアでの競り合いから相手DFに後ろから倒されて得たPKを、ポポヴィッチが決めました。2点目は左サイドのCKから。後半22分、藤本は服部が寄って行ったのを見逃さずとっさにショートコーナーを蹴ったそうです。服部はそれをダイレクトに中央へ。裏をかかれた名古屋のDFは久保をフリーにしてしまい、これを楽々ヘッドで決めたとのことです。移籍後初の先発となった藤本は、このシーン以外にも攻守に大活躍して中盤のリズムを作ったらしい。読売新聞では大きくスペースを割いて彼の活躍を報じていました。一方中国新聞では、この藤本の服部とのコンビネーションを評価。実生活でも「仲好し」の2人は、左サイドで何度もチャンスを作ったそうです。更に中国新聞で評価が高かったのは森保。見事な連係で「オールスターチーム」の名古屋を抑えたのは、身体を張ったプレーでピンチを未然に防いだ森保の力があったからこそ、だそうです。もともとスター選手、と言うタイプではなく言わば中盤の「汚れ役」だった森保ですが、昨年1年間の京都での経験で更に磨きがかかったと言う感じでは無いでしょうか。そしてこの日も2得点に絡んだ久保。「両方とも運が良かった。嬉しい」と語っていたそうですが、シュートも5本放つなど積極性も出てきた様子。そろそろ本領発揮で左足からの豪快なゴール、と行きたいところです。
逆に、結果的にゲームを決めることになった相手方のストイコビッチの退場は、サンフ守備陣のしつこいマークに切れて上村を蹴った行為に対してだそうです。NATOの空爆のおかげで精神的に不安定になっていたらしく、「蹴るつもりじゃなかったのに」思わず足が出てしまったそうです。広島にとっては先週のペトロビッチに続くユーゴ選手の退場が吉と出た格好で、この両選手と浦和、名古屋サポーターにはお気の毒、としか言いようがありません。ただ、同じ立場のマスロバル(福岡)は2試合とも大活躍でチームの勝利に貢献しているわけで、ペトロ、ピクシーの2人やそれを取り巻くチームメイトは共にこう言う状況を乗り越えなければならない、とも言えます。開幕前に「優勝候補」と呼ばれたこの両チームがどう立て直してくるか。今後の優勝争いを占う上でも重要な意味を持ってくるかも知れません。
この勝利で、サンフは一つの「ヤマ」と見られた序盤の5試合を2勝3敗で終えました。トムソン監督は、目標としていた3勝2敗には及ばなかったものの「満足している」と語ったそうです。昨日は全勝街道を走っていた清水も敗れ、広島とトップとの勝ち点差は6。終盤で上位陣が星の潰し合いをするであろうことを考えると、「優勝争いに絡む」のもあながち無理な目標、とも言えなくなってきたように思います。今後の対戦相手は、G大阪(7位:勝点8)、市原(14位:4)、神戸(15位:1)、福岡(11位:6)、川崎(9位:7)、平塚(13位:6)、京都(16位:0)と同等か下位のチームが続きます。これらのチームに勝ち続けることができるかどうか。そのへんが、昨年に比べて本当にレベルアップしているかどうかの試金石になりそうです。

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