5/16〜5/22のサンフレッチェ日記



<99.5.22> 今朝の中国新聞によると、今日の横浜戦に上位進出を賭けるチームの思いとして勝利に対する報奨金100万円が支給されることになったそうです。これまで最後に支給されたのは1994年の優勝の時。それ以来、チームの経営悪化もあって無かったことだそうです。もし100万円が支給されれば選手会でプールしてボランティア活動などに使う予定だそうですが、それよりも3位以内に入って3000万円をゲットすることが視界に入ってきているだけに、これまでに無い程モティベーションを高揚させて臨めそうです。対する横浜はデ・ラ・クルス監督の1st stage限りでの退任もウワサされているそうで、レギュラー無し、目標無し、モティベーション無しの下位チームと、負ける要素は相性の悪さだけ、と言って良い状態。昨年の2nd stageのホームゲームでは、全体的に押し込みながらも井原を中心とした老獪なサッカーにやられましたが、今度はチームの勢いで打ち破りたい。そして、4年間の借りを返してやりたいものです。

<99.5.21> 先週、暫定4位だったのが試合の無い間に6位に後退したサンフレッチェの明日の相手は横浜。前身である横浜の2チームとのこれまでの相性は最悪でした。
【対横浜マリノス】
93年1st (H)○1-0 (A)●2-3
93年2nd (A)□2-1 (H)●1-2
94年1st (A)○2-0 (H)●1-2
94年2nd (A)●0-3 (H)○2-1
95年1st (H)●0-1 (A)●0-3
95年2nd (H)▲0-0 (A)●1-2
96年     (H)●0-3  (A)●1-3
97年     (A)●2-4  (H)●2-3
98年     (H)■0-4  (A)●1-2

【対横浜フリューゲルス】
93年1st (A)○2-1 (H)■1-2
93年2nd (H)○3-0 (A)○2-1
94年1st (H)○2-1 (A)○2-1
94年2nd (H)○4-1 (A)●1-3
95年1st (A)□2-1 (H)●1-2
95年2nd (H)●0-1 (A)■3-4
96年     (H)■0-1  (A)●0-2
97年     (H)●2-3  (A)●1-2
98年     (A)●1-5  (H)●1-2

(○●は90分の勝敗、□■はVゴール、△▲はPK戦。)
特にマリノスは4勝14敗とまさに天敵。最後に勝ってから既に4年半経っています。またこの両チームを合わせると、なんと19連敗していることになります。とは言え、これらは全て過去のこと。「マリノス」も「フリューゲルス」も無くなったことになっているので、全て忘れてしまうことにしましょう。(^^;)
明日のメンバーですが、今のところ分かっているのは森保が累積警告で出場停止になることです。
        下田

 フォックス ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      服部

     山口    吉田康

      久保  高橋

 SUB:前川、伊藤、古賀、藤本、ヴィドマー
森保の代役は桑原で決まり。開幕当初とは逆に最近は桑原がサブに甘んじていましたが、決して調子が悪かったわけではなく途中から出ていたときには全力でプレーしていました。ここはポジション奪回の大きなチャンスであるだけに、ファイト溢れるプレーが見られそう。藤本はもう足の状態も良く練習に合流しているそうですが、同じポジションの吉田康がこのところ絶好調。ポルトガル行きを控えていることでも有りモティベーションが高いのでしょう。このポジションが活性化すると攻めにも守りにもリズムが出るだけに、頑張って欲しいところ。対する横浜FMですが、川口は復帰できそうだと言うものの、城に加えて柳相鐡、松田が出れそうにないらしい。デ・ラ・クルス監督は「残り2試合は2nd stageの為の準備に使う」と公言しているそうで、チーム力とモティベーションの低下はありあり。このところ良いサッカーで勝ち続けている広島が、そんな相手におつきあいする必要はありません。新しい(?)「F・マリノス」はこっちがカモにしてやると言うつもりで、現在の上位チームの力を見せつけてやりましょう。

<99.5.20> 先週のサッカーマガジンでは5/8の第12節の広島の選手の評価が高く下田(採点6.5)、ポポヴィッチ(7)、森保(7)、山口(7)と4人も「ベストイレブン」に名を連ねていましたが、今週もなかなかのものです。久保(7.5)、吉田(7)、上村(7)の3人がベストイレブン入りし、特に久保は全体のMVPにも選出されました。柏戦のレポートでは「今節一押しのSuper Play」として久保の2点目が取り上げられるなど、その活躍にふさわしい大きな扱いをしてもらっています。その他今週のマガジンでは、カラーグラビアで下田を、またモノクログラビアで森保とフォックスを取り上げるなど珍しく(?)サンフレッチェ関係の記事が満載です。「ダイジェスト」には柏戦のマッチレポートも写真もないのに比べると大きな違い。(やっぱり、今西さんの記事に反響が少なかった悪影響かなぁ?)いつもはダイジェストを買っている人や「マガジンは立ち読みだよ」と言う人も、ぜひ今週のマガジンは購入と励ましのお便りを。そうすることによって、今後取り上げられることも増えていくはずですから。

<99.5.20> 「Jリーグたらみオールスターサッカー」のファン投票が現在行われています。サンフレッチェからは例年オールスターには監督推薦で一人出場する程度で、ファン投票で選ばれることはめったにありません。しかし今年は、代表候補に選ばれた下田、久保、上村、強さと高さではどの選手にも負けないポポヴィッチとフォックス、好調のチームを支える森保、五輪代表に向けてアピールしたい服部、藤本などオールスターに選ばれても不思議ではない(と言うか、選ばれるべき、と言った方が良いかも)選手が目白押しです。投票はたらみ(ヨーグルトやゼリーなどの業界では結構有名な会社だそうです)のホームページからできますが、「1台のPCからは1日1回しかできません」と書いてあります。と言うことは、逆に何台かネットワークに繋がっているところではその台数分だけ毎日投票できる、と言うこと。また、どうせ「1台のPC」と言うのはIP addressで判断しているはずで、プロバイダにPPPで接続している人なら接続のたびに「違うPC」と判断されるものと思われます。「最低4チームから選ぶ」と言うことで投票方法がちょっと厄介ではありますが、ハガキに一枚一枚手書きで書くよりはずっと楽です。ぜひ自分のまわりのコンピューターも使って、毎日投票を日課としましょう。〆切は6/19です。

<99.5.19> 以前スポーツ紙に取り上げられた「吉田康ポルトガル行き?」の件に関して、最近再び進展があったようです。今朝の中国新聞によると、一度テストの依頼がありながらJリーグの期間中ということで断ったポルトガルリーグ1部のブラガから、4月中旬に再度テストの打診が合ったそうです。これを受けて吉田選手は、1st stage最終戦の29日清水戦の後出発し、現地で1週間程度のテストを受けることになりました。「海外でのプレーは中学生のころからの夢であり、目標。受かればすぐにでも行きたいが、今はJリーグの残り2試合に集中している」と話していたそうです。吉田選手は今季序盤はやや出場機会に恵まれませんでしたが、ここ数試合は先発に復帰。京都戦では4点目に繋がる50mのドリブル突破を見せ、更に柏戦では中盤で奮闘、2点目のアシストも決めるなど好調を維持しています。ポルトガルリーグはこのところイタリア、スペインなど「金持ちリーグ」に押されてやや陰が薄いところがありますが、ポルト、ベンフィカなどチャンピオンズカップを制したクラブもあるレベルの高いリーグです。ここで吉田のような「いぶし銀」タイプの選手が通用するのかどうか。非常に楽しみになってきました。

<99.5.19> 一昨日サッカー協会が発表したユニバーシアードスペイン大会の代表に、阪南大のDF影山貴志選手が選ばれました。影山は96年に高校卒業後サンフレッチェ入団。その年の開幕戦からいきなり4試合連続フル出場しました。しかし翌年は1試合出場にとどまり、再出発を、と言うことで阪南大に入学していました。関西リーグでの活躍ぶりは、確か先週か先々週のサッカーダイジェストに記事があったと思いますが、今回代表に選ばれた、と言うことが彼の評価を表していると言えるでしょう。プロ入りして、せっかくの才能をサテライトで腐らせている選手も多い事と思いますが、やはり自分の意思で判断して飛び出すことも必要なのでしょう。何と言ってもサッカーは、やらされる通りにやることよりも局面局面で自分で判断することが必要なスポーツなのですから。

<99.5.18> 今日もこれと言ったネタが無いので、金本、山根と大分トリニータについて。先週の11節までずっとドイスボランチとして先発出場をしていた金本、山根の二人ですが、今週の山形戦では山根がやや上がり目のポジションに入っていた模様です。これは、指令塔の元韓国代表の崔大植が怪我(?)で出れないからだったらしい。ゲームには負けたものの、先制され1人が退場した苦しい時に同点に追いつくことになる絶妙なアシストを決めたり、またFKを蹴るなどなかなかの活躍ぶりだったとのこと。元々攻撃的ポジションの選手ですから、これまで以上に生き生きとプレーできたのかも知れませんね。5チームが勝ち点3差にひしめく混戦のJ2で、大分は現在2位。このまま行けば来季のJ1昇格も?と言うことにもなりますが、しかしそのためには順位以外の面でいろいろと難しいところがあるようです。その第一はメインスタジアム。現在使っているのは大分市営陸上競技場なのですが、ここは芝生席も含めて16,000人収容でJ1の基準(確か椅子席で15,000人収容だったはず)には合っていません。大分は2002年のW杯開催に向けてスタジアムの建設を進めており、トリニータはもともとその「器を満たす中身」としてチーム作りがなされてきました。ですから、スタジアムだけでなく運営の面などでもまだまだJ1レベルではない、と言う話も聞いています。昨年山形を率いて旋風を巻き起こした石崎氏を監督に迎え、また最近になって皇甫官(元韓国代表。最近まで韓国のユース年代の代表スタッフだったらしい)をコーチとして迎えるなど着実にチームを作っている大分ですが、しかし焦っては積み上げてきたものを台なしにしてしまうこともあります。開幕時にブームになった事で、逆に今になってその歪みに悩んでいる現在のJ1チームが踏んだ轍を踏まないように、大分には一歩一歩階段を上がって欲しいし、金本、山根の二人にはそう言う環境からプレー以外の面でもいろいろと学んで帰ってきて欲しい、と思います。

<99.5.17> 中国地域リーグに準会員として登録しているサンフレッチェユースのメンバー表を紹介します。ポジションについては不明です。(残念ながら。)
背 氏名     年 身長 重 前所属
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 1  渕上  優      16  170 61 サンフレッチェ広島ジュニアユース
 2  秦    広明    15  171 63 くにびきFC
 3  田森  大己    15  173 62 サンフレッチェ広島ジュニアユース
 4  宮本  卓也    15  163 62 サンフレッチェ広島ジュニアユース
 5  川端  佑介    15  174 67 ユニオンジュニアユース
 6  柿田  哲裕    15  174 62 浜田第一中学
 7  権田  智久    17  168 55 安芸ジュニアユース
 8  森崎  和幸    17  174 62 矢野中学
 9  対馬  浩之    15  165 56 サンフレッチェ広島ジュニアユース
10  三山  淳司    15  177 64 サンフレッチェ広島ジュニアユース
11  森崎  浩司    17  174 64 矢野中学
12  織田  嘉昭    17  183 65 大門中学
13  本田  忠士    15  170 60 周陽中学
14  古岡  弘太    16  179 66 ヴィッセル神戸ジュニアユース
15  板垣  琢也    16  162 51 サンフレッチェ広島ジュニアユース
16  古川  崇嗣    15  178 70 府中第一中学
17  足立  真一    17  170 61 志度中学
18  寺内  良太    16  161 57 押水中学
19  流田  雄一郎  16  171 58 サンフレッチェ広島ジュニアユース
20  駒野  友一    17  170 65 海南三中
21  宮本  欣吾    17  164 57 小川中学
22  稲村  大介    16  183 73 くにびきFC
23  呉島  大輔    16  176 60 平群中学
24  辻    秀憲    17  170 58 三和FC
25  守生  健司    15  177 65 平生中学
26  清水  健      16  179 64 大野城FC
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<99.5.17> 中国地域リーグ第2節の結果です。(なお、ユースもヤマコーSCとエキシビジョンマッチをしているはずですが、今のところ結果は不明です。)
マツダSC   2|0-0|0 NKK福山
(2勝  )    |2-0|  (  1敗)

三菱自動車水島 5|3-2|2 広島教員
(1勝  )    |2-0|  (1勝1敗)

日石三菱    1|1-0|0 広島フジタSC
(1勝1敗)    |0-0|  (1勝1敗)


<99.5.16> Jリーグ開幕6年目の「誕生日」となった昨日、サンフレッチェはリーグ戦通算241試合目を戦い128勝目を上げました。サンフのメンバーは、ひざの痛みが心配された久保は元気に復帰した一方で藤本はサブ、伊藤は不在で次のような感じでした。
        下田

 フォックス ポポヴィッチ 上村

沢田      森保      服部

     山口    吉田康

      久保  高橋

 SUB:前川、古賀、桑原、藤本、ヴィドマー
試合は序盤から広島がペースを握ります。森保を中心にした中盤でのハードワークでボールを奪うと速いサポートでサイドからの突破、あるいは裏への抜け出しを図って「堅守」の柏のDF陣をかき回します。特に高橋が絶好調。すばらしいキープ力と突破力で、韓国代表の主柱である洪明甫と堂々と渡り合います。また久保も素晴らしい身体のキレで、高橋とのコンビがうまく機能して前半早々から何度も見せ場を作ります。前節大活躍だった山口はこの日はツートップのサポート役に徹します。そんな中から、前半からサンフはチャンスの連続。3分に久保が右サイドを抜け出してGKとの1対1になったのを初め、久保や高橋がラインの裏に抜け出してフリーでシュート!と言うシーンが続きます。また守備も素晴らしい動き。ストイチコフを欠く柏は攻めのアイディアに乏しく、中盤で主導権が奪えず闇雲に前線に蹴り込んでヘディングでは競り負け、またラインの裏に出るボールはオフサイドと言うパターンで全く危険な香りを感じません。得点王を争うベンチーニョはフォックスの激しい守備に封じられて徐々に下がってしまい、高校選手権では高橋の先輩である北嶋は上村に抑えられて全く仕事ができません。そんな中の13分、サンフの先制点はやはり高橋、久保のコンビからでした。中盤でボールを受けた高橋がドリブルでDF二人を抜き去り、その前を「ダイアゴナル・ラン」で左から右に抜けた久保にスルーパス。久保は前に出る南を見て絶妙のループ気味のシュートをファーサイドに送り込みました。今年、得点を上げながらも得意の左足からのものが無かった久保にとっては、まさに待望の1点。DFが4人揃っていたにも関わらずFW2人だけで得点に結びつけるという、まるでイタリア代表かディナモ・キエフか?と見まがうばかりの見事な攻撃でした。この後も何となく足取りが重い柏に対して激しく攻めたてるサンフ。2点目は37分。左サイド中盤のスペースでボールを持った吉田康が、相手選手の頭をふわりと越えるパスを久保に。久保はこれを渡辺毅と競り合いながら突進してペナルティエリアに持ち込み、そのまま得意の左足を振り抜くとボールをファーのサイドネットに突き刺しました。まさにこれぞ久保!と言うべき豪快なシュート。久保はその他にも後半に「GKがぼーっとしていたから」とペナルティエリアの外から振り向きざまにシュートを放つなど7本のシュートを打ち、初のハットトリックができるのでは?と思わせるようなキレの良さでした。この後、暑さからかややペースを落として相手に攻められる場面もありましたが、全体的には攻守に柏を圧倒して前半を終了しました。
後半になると柏は完封されていたベンチーニョを下げて玉田に代え、なんとか状況を打開しようとします。加藤、酒井などが何度かチャンスを作りますが、しかしそこはポポヴィッチのカバーリングと下田のセービングで隙を与えません。後半の前半はこのまま膠着。五月晴れに恵まれたこの日は風もなく蒸し暑く、ピッチ上はかなりの高温だったのでは無いでしょうか。両チームとも動きが重くなって行ったのですが、そんな中でもサンフは集中を切らさずしっかりと守ります。72分に高橋からヴィドマー、続いて73分に山口から桑原と交代し、後は逃げ込むだけかと思わされた展開を良い意味で裏切ってくれたのはヴィドマーでした。76分、中盤でボールを奪うとDFを一人、二人とかわしてペナルティエリアに侵入し、最後はGKの動きを良く見てループ気味のシュートを決めました。交代で出た当初は「高橋に比べて動きが悪いなぁ」と思って見ていたのですが、しかしそこは豪州代表の意地。若い選手にスタメンを奪われた鬱憤を晴らすような、素晴らしいゴールでした。ヴィドマーはこの他にも洪明甫がキープするボールを後ろから猛スピードでチャージしてかっさらうなど、意欲満々のプレー。今朝の中国新聞によると試合後はゴールのシーンについて「チャンスだったので抜きに行っただけ」「チームはいいパフォーマンスだった。自分は試合に参加する機会を与えられるようにならなければ」と厳しい表情だった、とのこと。現在の6月までの契約は更新が厳しい状況、更に高校を卒業したばかりの若い選手にポジションを奪われかけた状況で、「負けられない」と言う気持ちでいっぱいなのだと思います。今西総監督は既に新しい外国人の獲得に動いているようですが、そういう選手が働くかどうかは獲ってみないと分からないわけですし、今後の動き次第では契約更新もありうるかも知れません。
その後、柏もFKからの洪明甫のヘディングで1点を返しましたが、しかしそれ以外は危なげなし。平塚、京都という下位チームだけでなく、上位チームに対しても同じように良いサッカーができるんだ!と言うことを示した素晴らしい勝利だった、と言えるでしょう。残り2試合は横浜、清水とこれまで苦手にしてきた相手が続きます。またチームを引っ張ってきた森保が次節出場停止、と言うマイナス要因もあります。が、今のサンフなら多少の逆境でも跳ね返すだけの力強さがある。逆に後2試合で中断してしまうのがもったいないような、そんな雰囲気です。昨日は磐田の勝利で優勝の可能性はほぼ無くなりましたが、賞金の出る3位に入ることは十分可能ですし、ぜひ連勝のまま1st stageを終えたいものです。

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