6/13〜6/19のサンフレッチェ日記



<99.6.19> 今朝の中国新聞によると、左手小指を負傷していた下田選手が復帰することになったとのことです。トムソン監督はポポヴィッチとフォックスが欠場することで守りの安定を計るため、「彼はナンバーワンのGKであり、南米選手権もある。ゲームに慣らさないといけない」と出場にゴーサインを出したそうです。先週のゲームを見た限りでは前川選手の試合勘、身体のキレなども全盛期からはほど遠い状態だった事を考えると、この復帰は2回戦勝ち抜きに向けて心強いものとなりそう。今日の香川県方面は雨のち時々曇りの予報で、ゲーム中に雨が降るかどうかはともかく濡れたピッチ状態ですることになるのは間違い無さそう。GKの集中力とDFとのコンビネーションが、ゲームの流れを決めそうな気がします。

<99.6.18> 明日は横浜Fマリノスとの第2戦。横浜のホームゲームですが、香川県立丸亀競技場で開催されます。先週は2-3で敗れましたが、ヨーロッパのカップ戦とは違い「アウェイゴール2倍ルール」はありませんので、2点差で勝てば3回戦進出、1点差でも延長→PK戦で決着を付けることになります。
次にメンバーです。先週、「怪我人と豪州組が帰ってくればもっと楽になるはず」と書きましたが、怪我人は更に増えてもっと苦しくなりそうな様子です。
        前川

    川島  桑原  上村

沢田      森保      古賀

    吉田康    藤本

      大木  高橋

 SUB:佐藤、池端、伊藤、吉田幸、久保
怪我、と伝えられる前川ですが、先週も相手選手と交錯して古傷の右肩を痛めた様子で回復の具合が心配されます。本人も「GOA〜L!」では大丈夫、と語っていましたが、佐藤も昨年はナビスコ杯に4試合出場するなど経験もあり、また古巣相手でもあるので先発があるかも。DFはポポヴィッチと伊藤の回復次第。伊藤もまた、古巣相手ということで出場に意欲を見せていましたが... 中盤は、沢田が出れればこの布陣で間違いないでしょう。藤本にとっては出身地四国での数少ないゲームですし、かなり気合いを入れているのでは無いでしょうか。FWは久保次第。「久保・高橋」と「大木・高橋」では相手に与えるプレッシャーが全然違うので、勝利のためには無理をしてでも出て欲しいところですが、しかしこれでせっかくのコパ・アメリカ行きのチャンスをふいにしたくないところ。敢えて休ませる、と言う判断も必要かも。となると代役は大木ですが、大木にとっても四国は出身地ですし、ここは最後のチャンス、と思って頑張って欲しい。「期待の若手」と言われながらももう5年目。新しい外国人が来て、松永が復帰してくればいよいよ出番が無くなることは必定です。明日は横浜の攻撃を1点に抑えて、藤本、大木、そして「横浜キラー」高橋のゴールで3-1で勝利!と行きたいところです。

「広島フットボール」によると、怪我人続出でメンバー構成に苦しんだ先週土曜日に続いて、今週も苦しいことになりそう。一昨日の練習では下田、前川、宮澤、大久保、石川、服部が別メニュー。フォックス、ポポヴィッチはいずれも豪州代表戦で怪我をしたそうで、左足首捻挫の久保とともに練習を休んでいる状況だそうです。久保は下田、前川同様今日以降の練習の様子次第で土曜日出れるかどうか、と言う所らしい。負傷していた伊藤、菊地、松永が復帰してきていると言う明るい材料はあるものの、彼らが先発できるかどうかは未知数。更に退場処分を受けた山口は出場できません。先週のゲームで課題を残しながらもそれなりに機能した川島や池端、初めてサブに入った吉田幸などに期待するしかない状況です。とは言え、個人個人の力が勝っていれば勝てるか、と言えばそうでもないのがサッカーの面白いところ。1st stageの名古屋や当の横浜が自ら示したように、チーム戦術がしっかりしていて選手の相互理解が無ければ代表クラスが何人いても機能しません。逆に強いチームとは、戦術的な骨格がしっかりしていて多少選手が代わっても同じサッカーを展開できるチームです。昨年の1st stageまでは怪我などでレギュラーが欠けるととたんにレベルが下がったサンフでしたが、今年は違うはず。実際先週のゲームでも、少なくとも前半は今季最高とも言える出来でした。今週末は横浜のホーム、とは言え丸亀が会場です。広島からも沢山のサポーターが訪れるはず。その前で、これぞ広島のサッカーだ、と言うものを見せてほしいものです。

<99.6.16> 広島県高校総体は月曜日に決勝戦が行われ、ノーシードから勝ち上がった皆実高が終了間際の5分間で3点を取って逆転し、優勝しました。皆実高はインターハイに出場します。また準優勝の山陽高、3位の観音高を含む3校が全広島サッカー選手権(天皇杯広島県予選を兼ねる)に出場します。
大門  1-4 皆実  ━┓1
            ┗━┓4
三原東 0-1 沼田  ─┘0 ┃
              ┗━┓5
呉宮原 0-6 安芸南 ━┓2 │  ┃
            ┗━┘1 ┃
広   0-2 祇園北 ─┘1   ┃
                ┗━┓4
如水館 0-1 観音  ━┓5   │ ┃
            ┗━┓2 │ ┃
日彰館 0-0 高陽東 ─┘0 ┃ │ ┃
      PK1-4        ┗━┘0 ┃
広大附 0-3 世羅  ━┓2 │   ┃
            ┗━┘1   ┃
府中  1-2 安芸府中─┘1     ┃
                  ┗皆実
呉昭和 0-5 山陽  ━┓4     │
            ┗━┓1   │
瀬戸内 0-0 因島  ─┘1 ┃   │
      PK4-5        ┗━┓2 │
三次  1-2 国泰寺 ━┓5 │  ┃ │
            ┗━┘0 ┃ │
井口  1-2 神辺旭 ─┘0   ┃ │
                ┗━┘3
向原  0-4 賀茂  ━┓0   │
         PK4-3┗━┓1 │
海田  2-2 福山葦陽─┘0 ┃ │
      PK2-3        ┗━┘0
広陵  1-2 松永  ━┓4 │
            ┗━┘0
市福山 1-1 高陽  ─┘1
      PK7-8

【3位決定戦】
観音 1-1(PK3-2) 賀茂


<99.6.15> 先週末に行われたシドニーオリンピックスタジアムのこけら落としゲーム、豪州代表対世界選抜は、3-2で豪州代表が勝ちました。豪州代表はポポヴィッチが先発し、72分にフォックスと交代しています。またA・ヴィドマーも後半から出場し、彼が上げたクロスが相手のオウンゴールによる3点目につながったそうです。全体として豪州代表は良い出来で、ヴィドゥカは「このゲームは2002年に向けてのスタートとなる重要なゲームだった」と語っていたそうです。対する世界選抜は、レオナルドやクリンスマン、ヴィエリ等を揃えたメンバーだったものの、期待のヴィエリの出来が良くなかったようです。新聞広告によると、このゲームはディレクTVで放送される模様です。なお、「広島フットボール」によるとこのゲームで途中で下がったポポヴィッチではなくフォックスが足を負傷し、来日できないのでは?と言う情報もあるそうです。

<99.6.15> 全日本大学トーナメントの中国地域予選は先週末、準決勝、決勝を行い、吉備国際大が連覇中の徳山大と強豪広島大を破り、初優勝しました。
【準決勝】
吉備国際大 0|0-0|0 徳山大
       |0-0|
      PK|3-1|

広島大   5|1-0|0 修道大
       |4-0|

【決勝】
吉備国際大 2|1-0|1 広島大
       |1-1|


<99.6.15> 日曜日に行われた、中国リーグの結果です。マツダSCが快調に6連勝。これを消化ゲーム数が2試合少ない三菱自動車が、勝ち点5差で追っています。
マツダSC   4|1-1|2 ヤマコーFC
(6勝  )    |3-1|  (  4敗)

広島フジタSC 5|2-0|0 NKK福山
(3勝3敗)    |3-0|  (1勝3敗)

三菱自動車水島 1|1-0|0 日石三菱
(4勝  )    |0-0|  (2勝3敗)

【順位表】
順位 チーム      勝点 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 得失点差
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------
1→ マツダSC     17   5   1    0   0  18    6     +12
2→ 三菱自動車水島   12   4  0    0   0   12    4      +8
3→ 広島フジタSC   10   3  0    1   2  14    4   +9
4→ 広島教員       7   2   0    1   2   12   12       0
5→ 日石三菱       6   2  0    0   3    8    7      +1
6→ SC鳥取       3   1   0    0   3    3   11      -8
7→ NKK福山      2   0  1    0   3    2   11      -9
8→ ヤマコーFC     0   0   0    0   4    3   13     -12
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------


<99.6.14> ユースの試合結果をお伝えします。まず6月12日に米子東山球技場で行われた中国リーグのSC鳥取とのトレーニングマッチは、2-2(前半1-0)からのPK戦で3-4で敗れました。サンフの得点は森崎浩と権田。次いで6月13日、広島広域公園第一球技場で全広島サッカー選手権大会クラブ・専門学校予選が行われ、廿日市FCに8-0(前半4-0)で勝ちました。得点は森崎和2、板垣、川端、足立2、古岡2。この結果、サンフレッチェユースは全広島サッカー選手権大会決勝大会(これは例年だと天皇杯の広島県予選を兼ねています)への出場権を獲得しました。

<99.6.13> 昨日のナビスコ杯2回戦、横浜Fマリノスとのゲームは、若手中心のサンフは2度リードされながら追いつく粘りを見せましたが、最後に力尽きました。しかしスコアこそ2-3で横浜国際と同じだったのですが、内容的にも数段上の結果、と言っていいのではないかと思います。
まずは先発メンバーですが、次のような感じでした。
        前川

    川島  桑原  上村

沢田      森保      古賀

     山口    藤本

      久保  高橋

 SUB:佐藤、池端、吉田康、吉田幸、大木
試合は序盤から広島が攻勢に出て、ほぼ横浜陣内でゲームを進めました。5分過ぎには藤本から中央に入ったクサビのパスから高橋がフリーで抜け出してゴール!と言うシーンもあったのですが、残念ながら前に久保が残っていてオフサイド。スタジアムは一瞬沸いたのですが、しかしその直後の8分に逆襲を受けます。桑原がヘディングでクリアしたボールを上野が中央へ。これをバウベルが反転してシュートし、先制を許しました。その後サンフは更に攻勢を強めるのですが、これがなかなか美しい攻撃でした。ワンタッチでぽんぽんとボールをつないで相手を翻弄したり、あるいは左サイドのライン際で古賀、藤本、高橋のコンビネーションで突破したりと、色々なパターンで攻めに攻めます。特に山口、藤本が良かったように思います。山口はなぜかいつもピッチ中央でフリーになっていて、ここに預けられたボールが右に、左に捌かれてチャンスを演出します。藤本はドリブルと速いパスとのリズムが良く、横浜の右サイドを混乱させます。横浜はたまにボールを奪ってもパスが繋がらず、守り重視で早くも1点で逃げ切りに入ったの?と言う感じでした。これを打ち破ったのが藤本。前半35分、FKからの混戦からやや左寄りにこぼれたボールに右足を一閃!ボールは川口の指先をかすめるように、ファーサイドに飛び込みました。
しかし、やはりこのペースはややオーバーペースだったのか。後半になると運動量が落ちて横浜に流れをつかまれます。後半9分、サンフの右サイドを吉田孝行に個人技で突破されて勝ち越しを許してしまいました。しかし気力では負けない今日のサンフは、カウンターからの久保のドリブル突破等で対抗します。トムソン監督は更に前線の運動量を上げようとしてか、高橋に代えて大木の投入を準備します。予備審に告げられ、次にプレーが切れたときに大木がピッチに入る、と言うちょうどその時。右からのCKを川島が折り返したところに飛び込んだのは当の高橋!右足をいっぱいに伸ばして蹴り上げるようにネット上部に突き刺しました。しかしその高橋は、「ゴ〜〜〜〜ル!ただいまの得点は背番号26番、高橋泰選手!!」と言うアナウンスが終わるか終わらないうちに、大木との交代となりました。交代は先に告げられていたとは言えなんだか釈然としない選手交代に、追撃ムードに水を差されたか。その後はすっかり横浜ペース。サンフの選手は疲れからか出足が鈍くなり、両サイド、特に左の三浦淳に再三突破を許します。トムソン監督は何度も削られた沢田に代えて後半20分、吉田康を投入しますが効果は今一つ。そうこうするうちに再び後半23分、吉田孝行に勝ち越し点を奪われ、更にその1分後、多分報復行為で山口が退場処分を受けると後は点差を付けられないように必死で守るのみ。最後の交代枠も川島→池端に使い、守備の安定に専念します。それでも後半ロスタイム、藤本のロングパスを久保が上手に身体を入れて突破するとGKと1対1、と言うチャンスもありましたが、シュートは川口の正面を突いてしまいました。
と言うことで、前半の押していた時間帯に勝ち越せなかった事が敗因と言えば敗因。でもレギュラーの半分がいない状態にしては良くやったと思います。横浜の得点も守備が崩された、と言うのではなく個人技にやられた、と言う感じ。DFラインの一角が今季初出場の川島だったこと、前川も本調子にはほど遠い出来だった事を考えると、仕方がないようにも思います。むしろ、精神的に後ろ向きになって大量失点、と言う事が無かっただけでも良かったと言えるかも。来週、山口が出れないのは痛いところですが、伊藤と下田が帰ってくれば十分逆転の可能性は残している、と思います。
ただ、いささか心配なのが久保。試合終了後、右足を引きずるような感じで終了後の挨拶もせず、トレーナーと一緒にピッチから姿を消しました。1st stage終了後代表合宿で休みもほとんど無かった事ですし、膝の痛みが悪化しているのかも知れません。せっかく南米選手権を控えているわけですし、あまり無理をしない方が良いかも。

 SANFRECCE Diaryトップページに戻る