7/25〜7/31のサンフレッチェ日記



<99.7.31> 今日はネタがないので「SANFRECCE Diary」管理人からのお知らせです。実は瀬戸は8/2〜8/25の日程でヨーロッパに出張します。スコットランド、イングランド、フランスにそれぞれ1週間ずつ滞在の予定です。これら各国のリーグも今週か来週ぐらいから開幕しますので、できればその観戦記など報告したいとも思うのですが、しかし今回は前回のドイツ出張と違って常にネットワークに接続できる環境にはならない予定です。従って、一応パソコンは持参するつもりですがホームページの更新をしたくてもできない状況になりそうですので、このホームページの更新はできなくなると思います。いよいよ2nd stageが開幕し、サンフレッチェは負けられないゲームが続きます。開幕から連勝して目標としていた「優勝争いに絡む」こと、そして「夏休み効果」で観客がたくさん集まることを、遠くから願いたいと思います。

<99.7.30> 今日の「日刊スポーツ」に、招待を受けていたCONCACAFゴールドカップにU-22代表で参加することを考えている、と言う記事が載っていました。アジアカップの予選と日程が重なっているため招待を一度は断ったものの、シドニー五輪予選を突破したらその強化のためにゴールドカップを使う、と言う事のようです。以前も書きましたが、弱小国相手のアジアカップ予選と、メキシコ、アメリカなどW杯クラスの国が出るゴールドカップとではレベルの差は明らかですので、前者にB代表を、後者にA代表を送る、と言うのなら分かります。でもその逆というのは、CONCACAFの国に対してはいささか礼を欠いたやり方ではないか、と思います。もちろん、アジアの一員としての日本の立場があるのでしょうし、おそらく「アジアカップ予選には必ずフル代表を派遣するように」と言う決まりがあるのでしょう。しかし、アウェイでの経験不足を良く言われる日本の代表チームにとってどちらが強化のために役に立つか、と言ったらどう考えてもゴールドカップです。「五輪予選が終わったら真の代表をお見せする」と言ったトルシエ監督にとっても、今度はコパ・アメリカとは違う、「本当の代表」を率いてその手腕を発揮してもらう良い機会です。それを初めからU-22を派遣する、と決めてしまって、果たして意味があるのかどうか。北中米の国々からは「本気じゃない」とバカにされるのがオチですし、選手達にとっても初めから言い訳が用意されているようで、結局アジア大会と同じ事になるような気がするのですが。
「Number」に掲載されているトルシエ監督のインタビューによると、今A代表とU-22代表に選ばれている総勢50人ぐらいの選手から、五輪予選後に30人前後をピックアップしてその中からA代表、五輪代表の両チームを編成するつもりだそうです。どちらのチームも同じ戦術でやっているわけですから、実際にこの30人はどのような組み合わせでもできるようにして行くつもりなのでしょう。だとしたら来年の初めの時期は、特に年齢で区切らずに2つのチームを編成してそれぞれを便宜上「オモテA代表」「ウラA代表」として扱うことが可能なのではないでしょうか?そして例えば、アジアカップには年齢が上の選手中心の「オモテA代表」を山本コーチが率いて参加する。ゴールドカップには五輪組に経験豊富な選手を組み合わせて将来を見越した「ウラA代表」を編成し、トルシエ監督が率いて参加する。そうすれば、対外的にも格好が付くし、また強化の面でも意味があるのではないか、と思います。そしてぜひ、ゴールドカップに参加する「ウラA代表」には今度こそ久保選手に入ってもらい、真の国際経験を積んできてほしいと思います。

<99.7.29> 昨日の「広島フットボール」によると、一昨日豪雨の中で行われた紅白戦で、「新外国人候補」徐東源選手がようやくその力の片鱗を見せた、とのことです。「ラストチャンス」であることを意識してか、大きな声でボールを呼び、またオフ・ザ・ボールのプレーを繰り返すことで徐々にボールが回ってくるようになり、チャンスに絡むようになったそうです。これを見たトムソン監督は後半半ばに高橋と交代でレギュラー組に入れたそうですが、これが功を奏したのがレギュラー組の2点目。森保から徐の前のスペースに出されたボールをすばらしいキープ力を見せながらペナルティエリアに侵入し、ファーサイドにクロス。これは一端クリアされたものの久保が繋いで山口が決めました。ここで森保が「いいぞ、ドン!」と声をかけると、徐は恥ずかしそうに親指を立てたそうです。徐はこのシーン以外にも、フィジカルの強さから来るキープ力ややや下がり目の位置からのパスなど、その能力の一端を示したとのこと。とは言えそれが、例えば高橋と比較して突出しているかというと難しいところで、トムソン監督も徐の評価に関しては"very difficult"と語っていたそうです。これをどう考えるか。私は徐に関してはかなり懐疑的だったのですが、しかし「ラストチャンス」にきっちりとアピールしたと言う勝負強さと、1週間のうちに自分のやるべき事を理解して修正できた、と言う点を評価して良いのではないか、と言う気がします。いずれにしろ2nd stage開幕まで残り1週間ちょっと。もし徐がだめだとすると、今度はカメルーン人のFWをテストして、これがダメならアルゼンチンのベテラン選手にする、と言うことになるようですが、これら二人が徐以上に機能するかどうかは全くの未知数。広島としても、ここで新外国人の活躍で優勝しようと考えているのではなく、将来の事を考えるとむしろ高橋や大木、松永らが成長してくれる方が大事なわけです。フォックスがそうだったように、徐選手も「トムソン教室」で鍛えられることで秘めていた能力を発揮する可能性もありますし、とりあえず半年ぐらいの短期で契約、と言う事で良さそうに思います。

<99.7.29> 昨日の中国新聞夕刊の記事から。1st stageで三度の「阿波踊り」を披露した藤本選手は「9月から、広島らしい何かを入れますよ」とパフォーマンスの練習にひそかに(?)取り組んでいる、とのこと。このところの紅白戦や練習試合ではずっと好調を維持しているらしく、得意のドリブルだけでなく短いキラーパス等にも成長の跡を見せ攻撃のリズム作りに貢献しているとのこと。彼の新しいパフォーマンスは、案外早い時期に見れるかも知れません。それから「得点したらユニフォームを観客席に」と約束していた沢田選手は、1st stageの得点シーンではチームから「ストップがかかった」と言うことでその公約を実行できませんでした。沢田本人はそれを「僕はえらい気にしてました」とのことで、「2nd stageでは自分が取った点数と同じ枚数のユニフォームを、ホーム最終戦で投げる」と自腹を切ってでも公約を果たす決意を固めているそうです。

<99.7.28> Jリーグのオフィシャルスポンサーである武富士よりペア3組6名様に、8/7のジェフ市原との2nd stage開幕ゲームのチケットがプレゼントされます。ご希望の方は住所、氏名、年齢を明記して、〒550-0004 大阪市西区うつぼ本町1-5-14 中国新聞大阪支社「サンフレッチェチケットプレゼント」係までご応募下さい。〆切は7/30です。

<99.7.27> 今朝の中国新聞によると、8/7の2nd stage開幕戦での「カブト虫プレゼント」に向けての捕獲作戦に成虫の寄贈や生息地情報が相次ぎ、昨日の段階でなんと500匹と当初目標を10倍も上回る数が集まったそうです。これは中国新聞が20日にこの「捕獲作戦」を紹介した直後からで、一度に100匹を持ち込んだり、あるいは趣味で飼っていた成虫のおすそ分けなど50件近くの「アシスト」があったそうです。このためサンフレッチェの会議室には木箱がずらりと並び、霧吹きや掃除、えさの補充などでてんてこまいの様子。「協力していただいた方々のためにも、一人でも多くの子供たちに贈りたい」と懸命に飼育しているとのことです。
今回のこの企画は、昨年以来久保社長のもとで進めている「手作り企画」の一環で、カブト虫を業者から買ったりするのではなく自分達で捕獲してプレゼントすることを、一番大事なこととして取り組んだそうです。それが一般の人達の寄贈で目標を大きく超える数が集まってしまった、と言うのはいささか(嬉しい?)誤算だったかも知れません。しかし、逆にこれは今後のサンフレッチェの行き方を考える上で重要なヒントになるのでは無いでしょうか?サッカーのファンを「サポーター」と呼ぶのは、単に野球など他の競技の「ファン」と区別をするためというわけではなく、クラブやチームを支える手の一つと考える、と言うことです。単なる「お客さん」ではなく、「Jリーグ」と言う大きな社会的存在を構成する不可欠のピースの一つ、と考える。しかしこれまでサンフレッチェは、ボランティアによる試合の運営などでサポーターの主体性を発揮させるような(清水や鹿島が取り組んでいるような)ことはしてきませんでした。ボランティアの起用にはいろいろとノウハウが必要ですから、今のサンフレッチェにはそこまでの余裕は無いかも知れません。しかし、今回の「カブト虫」のように「こういう企画をするからこういう協力をよろしく」と投げかければ、必ずそれに対する反応が帰ってくることでしょう。それによって、サンフレッチェのスタッフの労力の軽減にもなるし、また広島市民・県民(今回は島根県からの協力もあったそうです)にも、自分達がサンフレッチェを支えているんだ、と言う気持ちを持つ人が増えるでしょう。そしてそれによって、「じゃあ、今度はサッカーを見に行こう」と言う人も増えるのでは無いでしょうか。

<99.7.26> プレスリリースによると、一昨日の京都とのトレーニングマッチのメンバーは次のようだったと思われます。
         下田

  フォックス ポポヴィッチ 上村

沢田       森保        服部

    山口        藤本

      久保    高橋
これが後半のメンバー交代により
         前川

    伊藤 ポポヴィッチ 上村

菊地    森保    桑原     古賀

         服部

      久保    徐
のような感じでしょうか?交代後のメンバーですが、中盤がどのような構成になったのか良く分かりません。吉田康がいない分は桑原、服部らでカバーすると言う事だったのでしょうが、うまく行ったのかどうか。大久保の復帰か吉田幸らの成長を待たなければならないところかも知れません。なお、今週末の福岡とのトレーニングマッチは、16時から博多の森球技場で行われる予定です。

<99.7.26> 昨日行われた中国地域リーグ第10節の結果です。
三菱自動車水島 2|1-0|0 NKK福山
(7勝1敗)    |1-0|  (2勝6敗)

マツダSC   11|5-0|0 SC鳥取
(7勝1敗)    |6-1|  (3勝5敗)

広島教員    2|0-0|1 日石三菱  
(4勝4敗)    |2-1|  (4勝4敗)

広島フジタSC 2|1-1|1 ヤマコーFC
(5勝3敗)    |1-0|  (1勝7敗)

【順位表】
順位 チーム      勝点 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 得失点差
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------
1→ 三菱自動車水島   22   7  0    1   0   20    5     +15
2→ マツダSC     20   5   1    0   1  29    9     +20
3→ 広島フジタSC   16   5  0    1   2  20    6   +14
4→ 広島教員      13   4   0    1   3   17   18      -1
5→ 日石三菱       9   3  0    0   5   13   15      -2
6→ SC鳥取       8   2   1    0   5   10   27     -17
7→ NKK福山      5   1  1    0   6    7   18     -11
8→ ヤマコーFC     3   1   0    0   7    8   22     -14
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<99.7.25> 今朝の中国新聞によると、昨日京都府の東城陽グラウンドで行われた京都とのトレーニングマッチは、広島が久保と山口のゴールで2-1で勝ちました。午後4時の試合開始時点でも30度以上あった猛暑の中、レギュラー組で臨んだ前半は攻守に京都を圧倒し、また故障明けの伊藤、菊地やテスト中の徐東源を次々と投入した後半も各選手の気迫あふれるプレーが見られたようです。なお、徐東源の動きですがコンビネーションが合わず選手間でのとまどいもあったとのこと。トムソン監督は「いいプレーもあったが、実力が出るには時間がかかるよ」と語ったそうです。サンフレッチェはJリーグの他チームに比べるとコンビネーションの質の高さで優位に立つチームなだけに、新しく入った選手がすぐに馴染むのは難しいのかも知れません。しかし、逆にそう言う戦術的な動きをすぐに理解して応用できるような、「頭のいい」選手でないとチームとしてのプラスアルファにはなり得ないでしょう。以前今西総監督がどこかのインタビューで、「アジアの選手(韓国の選手、だったかも)は戦術理解の点で劣るので戦力になりにくい」と言う言い方をしていましたが、徐が採用されるかどうかはまさにこの1点にかかっているような気がします。長い時間をかけてようやくテストにまで至った選手なだけに、なんとかものになって欲しいものですが。

<99.7.25> 7/22に日本サッカー協会は、天皇杯決勝大会の組み合わせを発表しました。これによると1st stageが6位だったサンフレッチェは「第6シード」扱いで、JFLの1位の本田技研(実際には横浜FCが1位でしたが、横浜FCはJFLの準会員扱いなので県予選に勝たないと本戦には進めないことになっています)と高知県代表、香川県代表と長野県代表の中から勝ち上がってきたチームが初戦(12/12、広島スタジアム)の相手となります。これに勝つと、次の相手はおそらく福岡と札幌の勝者。更にここに勝つと、清水、京都、大分等が入るブロックの勝者との対戦となります。因みにこの大分トリニータの初戦は、福山で広島県代表が相手です。山根、金本にとっては「地元凱旋」になるわけですし、広島のサッカーファンにとってはこちらも注目の一戦、と言えそうです。

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