9/19〜9/25のサンフレッチェ日記



<99.9.25> プレスリリースによりますと、アビスパ戦の翌日の10/3(日)の13時〜14時半、上村選手がV-POINTの一日店長を勤め、お客様への挨拶、商品手渡し、サインなどを行います。また、上村選手のサイン入りA4サイズ写真を30枚限定で販売するほか、ユニフォームのレプリカを予約された方には上村選手の直筆サイン色紙が贈呈されるそうです。

<99.9.24> 広島フットボールによれば、「ファーストステージの神戸戦...より悪かった」「今季最低の試合」。サンフはこれまでの上位相手の3試合とはうってかわって緊張感の低い戦いぶりを展開し、一昨日他界した久高コーチに勝利を捧げようと喪章を付けて燃えるセレッソに完敗しました。
サンフのメンバーは、GK:下田、DF:伊藤、ポポヴィッチ、上村、MF:沢田、森保、山口(→桑原46分)、藤本(→フォックス79分)、服部、FW:久保、森山(→高橋66分)。序盤はサンフレッチェのペースで、何度もセレッソゴール前に迫りチャンスを作りますが、運にも見放されてなかなかゴールを割ることができません。37分にようやく久保の左サイドからの鋭いクロスに森山が飛び込んで先制しましたが、そのわずか2分後に西谷にゴールを割られて同点に。その後は覇気のないプレーが続き、交代選手の投入も裏目、裏目。77分にはカウンターから黄に左サイドを破られて中央への折り返しを西沢にフリーでヘディングシュートを許してされて勝ち越しを許し、86分には盧に中央をドリブルで攻め上がられてスルーパスが黄に通ってシュートされる、と言う最も気をつけていたはずのパターンで失点。最後は終了間際に、入ったばかりの真中にGKの頭越えのループシュートを決められて屈辱的な4失点を喫して敗戦しました。
これでサンフは1試合を残しての暫定順位とは言え7位に転落。首位清水との勝ち点差は9に広がって優勝の可能性は遥かに遠ざかってしまいました。しかしそんなことよりも、せっかく上位相手に素晴らしいゲームを展開して来ながら下位相手にモティベーションの低いプレーをしてしまうという、昨年から続いている精神的な未熟さに成長の跡が見られないのが悔しい。次の福岡戦は、敗れれば順位が一つ下がるだけでなく優勝の可能性も、また賞金の出る3位以内の可能性も限りなく小さくなってしまう大事なゲームとなります。これで勝つか負けるかで、1ヶ月近いオフとその後のゲームに対するモティベーションも全く違って来るでしょう。奇しくも1st stageも、神戸戦で信じられないような惨敗を喫し、その直後に行われたのが福岡戦。2点リードしながら追いつかれるという苦しい戦いでしたが集中力を切らさずに守り切り、終了間際に藤本、久保のコンビで勝ち越したゲームでした。10月2日がこのゲームの再現となるかどうかは、ひとえに選手全員がどれだけ心を合わせて戦うことができるかにかかっているように思います。トップチームは今日から日曜まで短いオフを取り、その後5日間のトレーニングを経て福岡を迎えます。この間にどれだけリフレッシュし、そして緊張感を高めていけるか。トムソン監督の修正の手腕に期待したいと思います。

<99.9.24> 昨日行われたJユースカップの初戦でサンフレッチェユースは鳥栖と対戦し、3-2(前半2-0)で辛勝しました。

<99.9.23> 今朝の中国新聞、及び広島フットボールによると、沢田は火曜日の練習では別メニューだったものの水曜日は通常の練習に復帰したそうで、本人の志願もあって出場することになりそう。逆に吉田康は右足に違和感を訴えていて、欠場することになりそうです。トムソン監督は「前からプレッシャーをかけてゲームを支配したい」と言うことで山口、藤本をトップ下に並べ攻撃的な布陣で行くと語っているようです。また右手の打撲もあって2試合ベンチ入りもできなかった高橋が復帰の予定。先発が森山になるか高橋になるかは分かりませんが、高橋は森山のプレーぶりを見て相当刺激を受けているらしく、「これまでは気持ちが空回りしていた。いいところを見せたい」と意欲満々だそうです。昨日も書いたようにセレッソは強敵ですが、自分達のサッカーを貫けばきっとゲームを支配して勝てるはず。自信を持って、戦ってほしいと思います。今日のゲームはビッグアーチでキックオフは15時。台風の接近で天気が心配ですが、やや雲は多いものの晴れ間がのぞくと言う予報です。また、広島ではホームテレビが生放送します。どうしてもスタジアムに行けない人は、テレビの前で応援を。

<99.9.22> 1週間に2ゲームの強行日程の「上位挑戦シリーズ」の最後の相手はセレッソ大阪。ここまでの4試合のように上位ではありませんが、しかし広島との勝ち点差はわずかに2で順位は8位と侮れる相手ではありません。とりわけ前節は神戸に対して、黄のハットトリックなどで5-0で圧勝していますし、これまでの相手以上に警戒する必要があるかも知れません。サンフの先発メンバーですが、前節捻挫で途中退場した沢田が出れるかどうか、が一番のポイントでしょう。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

吉田康     森保      服部

    山口      藤本
        
      久保  森山

 SUB:前川、フォックス、吉田幸、桑原、高橋
一応沢田が出れないことを考え、またホームなので攻撃的に行く、としてメンバーを組みました。問題は、セレッソの左WBの西谷をどう抑えるか。吉田康では彼のスピードに対処しきれない可能性があるので、むしろ伊藤を右WBに入れてフォックスをストッパーにする、と言う布陣を引くかも知れません。伊藤は攻撃のセンスも高い選手なので、個人的にはむしろそちらの方が好ましいのですが。また右サイドの控えとして若手選手を入れる、と言うのも有りかも。吉田幸はずっと右WBの練習をしているそうですし、その他サテライトからの宮崎の起用や、ユースの駒野を抜擢する、などいろいろと可能性があると思います。いずれにしろ、沢田を欠く布陣は今季初めて(のはず)。トムソン監督の手腕と選手達の戦術理解力がどうか、が問われるところでしょう。
明日は「レディースデー」としていろいろと女性向けのプレゼントが用意されるようです。台風の接近で天気予報は余り良くありませんが、また横浜戦のような沢山の観客で、選手達の後押しをしたいものです。

<99.9.21> いつ発表されたのか定かでないのですが、10月11日に行われるJOMO CUP99のワールドドリームスのメンバーに、ポポヴィッチ選手が選ばれています。このメンバーは、サッカーに携わるマスコミ関係者の投票により選出されたもので、ポポヴィッチはDFでアジウソン(磐田、72票)、トーレス(名古屋、70票)に次ぐ57票を集めました。最多得票のストイコビッチがEURO2000の予選のため出場できないため、例年に比べますます小粒になってしまったワールドドリームスですが、それでも各外国人選手はそれぞれのチームの核となって戦っています。広島の質の高い守備とカウンター攻撃に無くてはならないポポヴィッチの存在を、ここでアピールしてきてほしいものです。

<99.9.21> 先日「有料化」の話題で紹介した「2002CLUB」の9月24日号に、サンフレッチェ関係の記事が2つ出ています。一つは吉田康弘選手のポルトガル挑戦の記事(この記事の日付は9/10になっています)。プロになって以降海外への挑戦を夢見ていた吉田選手が移籍先に広島を選んだ理由は「ヨーロッパとのコネクションがあるから」だったそうですが、「クラブが契約書を3年も作ってくれなかった」(?ここの部分はいまいち意味不明です)ためようやく今年になって可能になったそうです。その後の経緯はサンフのファンなら御存知のとおり。一度目のオファーは見送らざるを得なかったものの二度目のオファーでポルトガルに行き、テストに合格しながら正式契約に至らず帰国することになりました。しかし、吉田選手の得たものは大きかった、とのこと。次のオファーを待ちながら、この経験を日本の若い選手に伝えるつもりだそうです。もう一つの記事は、柏×広島のレポート。ゲームについて「守備に重心を置きながら、それでいて広島のサッカーは怖く、そして面白かった。下位チームが上位相手に粘り抜くための守備とは、違う。機械的に守って後はカウンターで運任せ、ではないのだ」と書かれているように、サンフのサッカーを高く評価しています。

<99.9.20> 昨日、神戸いぶきの森球技場で行われたサテライトリーグ最終節の神戸との対戦は、広島が5-0(前半2-0)で勝ちました。(得点は、大久保2、高橋2、古賀。)これで広島は8勝2敗の勝ち点24で京都と並びましたが、得失点差で1点(2点かも?)上回って優勝しました。ところで、優勝したことよりも嬉しいのはこのゲームで大久保が2得点を上げたことかも。まだメンバーが入って来ていないのでフル出場かどうかは分からないのですが、ようやくゲームに出れるようになったこと、そして得点という結果を残したことが、リハビリが順調であることの証明でしょう。トップでは藤本、山口が好調で、また攻撃的MFに新外国人獲得の噂もありますが、大久保のようにリーダーとなり得るタイプの選手が伸びてくることはチーム全体にとっても重要です。無理せず、焦らず、で頑張ってほしいと思います。

<99.9.19> これが、優勝を当初の目標としてきたチームとの差か。昨日エスパルスと「首位決戦」を行ったサンフレッチェは、初優勝を目指して燃える清水ゴールをどうしてもこじ開けることができず0-2で敗れました。サンフのメンバーは、先発は横浜戦と同じでサブのみ入れ替えた次のような布陣。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田    森保        服部
           吉田康
    藤本
        
      久保  森山

 SUB:前川、フォックス、古賀、桑原、山口
ゲームは前半から「我慢比べ」の様相。清水の速いパス回しは広島の中盤が厳しいマークで封じ、ドリブルで突っかけてきても素早い集散で自由にさせずチャンスを作らせません。逆に清水は、久保、森山、藤本への徹底したマークで、なかなか広島に攻撃の形を作らせません。しかし、こういう展開はむしろサンフレッチェが得意とするところで、これで1点でも先制できれば「カタにはめる」ことができるのではないか、と思われました。実際チャンスの数はこちらの方が多く、沢田のシュートや久保のシュートで相手ゴールを脅かします。しかし、落とし穴は意外なところにありました。前半31分、沢田が自ら×印を出して交代します。序盤のアレックスとのマッチアップで右足首を捻挫しており、これ以上プレー続行不可能になってしまったのです。これでやむなく吉田康が右サイドに入り、桑原が守備的MFに。しかしこの交代が結果的にはゲームを大きく左右することになります。沢田が下がって4分後、清水の深い位置からのサントスのロングボールが左サイドのアレックスに届きます。マーカーの吉田康が付きますが、しかしスピードで圧倒され成す術もなく振り切られます。ポポヴィッチはオーバーラップしていてまだ下がりきれておらず、残るは最後の砦、下田だけ。アレックスはその下田が前に出ようとしたのを嘲笑うようにフェイント一発でかわし、丁寧にボールをゴールに流し込みました。その後も清水はしばしばアレックスを起点に攻撃の形を作ります。逆に広島は右サイドが全く攻撃の起点にならなくなり、左偏重の攻撃となります。後半になるとリードする清水はパスのリズムまでが良くなり、何度か広島ゴールに迫ります。右サイドからの攻撃を封じられ、また中盤の繋ぎ役も失ったサンフはなかなか形を作ることができません。ようやく後半30分、森山に代えて山口を、また33分には森保に代えてフォックスを投入して修正し、山口が抜け出してGKと1対1になるなど何度か相手ゴールを脅かしますが、しかし清水のGK真田の好セーブなど運にも見放されどうしても得点することができません。逆に後半36分、カウンターからまたもやアレックスの個人技に翻弄されてゴール前での決定的なシュートを許し、これを下田が素晴らしい反応で弾いたものの詰めていた久保山に押し込まれ、痛恨の追加点を許してしまいました。
結局サンフは相手の倍の12本のシュートを放ちながら無得点。清水の厳しく、効果的な守備を最後まで破ることができませんでした。首位を争うゲームらしく広島は正面から立ち向かいましたが、わずかながら力の差を見せられて結果的には完敗と言える結果となってしまいました。中国新聞ではサブタイトルで「右の翼失い力尽く」と書かれていましたが、まさに沢田のアクシデントによって右サイドだけでなく中盤のバランスも崩れ、その隙を突かれて敗戦に至ってしまった格好でした。ちょっとの不運がゲームを左右した、とも言うことになるのですが、しかし相手も攻めの柱である澤登を欠いていたわけで、そう言う意味では条件は同じ。結局両チームの戦術の「懐の深さ」のちょっとした差が、この大事なゲームに出てしまった、と言えるように思えてなりません。右サイドには伊藤を回してフォックスをDFに入れるべきだったのではないか、あるいは山口をもっと早い段階で投入すべきだったのではないか、等と言えますが、しかしそれらは全て結果論。久保、森山、藤本への厳しいマークで得意の形を作らせなかった、そして数少ないチャンスを確実にものにした清水の力が一枚上手だった、としか言い様がないように思います。最初に書いたように、昨年磐田と優勝争いを演じ今年こそ、の気持ちを最初から持っていた清水と、「Jリーグ中位〜下位」のチームから優勝争いをできるチームにステップアップしようとしている広島とは、そもそもの出発点が違うと言うことなのでしょう。これが、ここぞと言う厳しい勝負の局面で両チームのパフォーマンスの差として現れた、と私は見ます。これまで京都、柏、横浜と上位チームを連破してきて、ここで息切れしたとしても何も恥じることは無い。むしろここで一つ壁に跳ね返されてこそ、明日成長するための新たな一歩を踏み出すことができるのです。大事なのはここで諦めないこと、腐らないこと、そしてモティベーションを失わないこと。混戦の2nd stage、これからまだまだ一波乱、二波乱あるでしょう。そこでサンフの存在をアピールできるかどうか。それが今後の広島にとって最も重要なことだと思います。

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