1/9〜1/15のサンフレッチェ日記



<00.1.15> 他クラブは続々と移籍選手の獲得を発表していますが、昨日元広島の2選手の行き先が明らかになりました。横浜から浦和にレンタル中の路木龍次選手は浦和への正式移籍が決定。また福岡のDF森秀昭選手は札幌への移籍が決まりました。二人ともJ2でのプレーは初めてとなりますが、大分にレンタル中の前川らとともに来季のJ1昇格を争うことになります。なお、サンフレッチェは上野、加藤の獲得発表以降音沙汰無し。どうなっているのか、ちょっと気になるところです。

<00.1.14> 今朝の中国新聞によると昨日サンフレッチェは、トムソン監督と正式に再契約を結んだことが明らかになりました。年俸は推定で6000万円。その上、リーグ戦で優勝すれば800万円、2位で500万円のオプションも付く契約となるそうです。今季4年目となるトムソン監督ですが、これだけの「長期政権」はJリーグでは初めてのこと。他クラブがすぐに結果を出すことを求めて監督を頻繁に入れ替えているのに対し、苦しい時期にも我慢をし、若手が育って戦力になるまで待った今西総監督をはじめとする強化部の姿勢が良い結果を生んでいる、と言えるのではないでしょうか。私の個人的な希望としてはこのままずっとトムソン監督に続けて欲しい、と思っていますが、しかし問題は「Jリーグトップクラス」と言われる年俸とトムソン監督自身がどう考えるか。まだ52歳のトムソンがこのまま極東の片隅(^_^;)のクラブでキャリアを終えると思っているとはとても思えませんし、もしどこかの国の代表監督や、あるいは欧州のクラブの監督のオファーがあれば心が動くのは間違いないでしょう。そう考えると、トムソンがサンフの監督を務めるのも今年一杯か、あるいは来年ぐらいまで、と思っておいた方が良いかも。今年は何としても一つはタイトルを取って、トムソン監督と共に歓びを分かち合う、と言うシーンを見たいものです。

<00.1.14> 日本協会は昨日、下田選手が22日からJヴィレッジで始まる日本代表候補のトレーニングキャンプから外れる事を発表しました。下田は天皇杯決勝で左手小指を骨折していたそうで、安静加療に4週間かかるとのこと。12月の合宿も怪我で別メニューだっただけに、代表レギュラーへの食い込みを図る下田としては痛い怪我、と言えるかも。しかし逆に言えば、元日まで酷使してきた身体を休めて今シーズンへの力を蓄える、と言う意味では良い休養になるかも知れません。

<00.1.14> 昨日お伝えしたU-19代表候補ですが、全体ではどのような選手が選ばれているのかを、現在の登録に沿ってまとめると次のようになります。
前橋育英  GK岩丸、DF青木、MF茂原、MF松下
市立船橋  GK黒河、MF永井、FW原
広島Y   DF駒野、MF森崎浩、MF森崎和
市原Y   DF阿部、FW佐藤
横浜Y   DF田中、DF小原
平塚Y   DF茂庭
浦和Y   MF千島
鹿島Y   MF野沢
V川崎Y  MF平本
清水Y   DF池田
C大阪Y  DF籾谷
札幌    GK藤ヶ谷
室蘭大谷  GK上野
秋田商   MF熊林
暁星    MF前田
習志野   FW町田
東海大翔洋 MF鈴木
奈良育英  MF北本
東福岡   MF山形
鵬翔    FW中山
鹿児島実  FW田原
つまりサンフユースからの3人選出は全体的に見ても2番目に多く、Jユースでは最多だと言うことになります。今年有望な7人の高校生=「スーパーセブン」を獲得したことから「スカウティングが上手くいった」と言うことが強調されていますけど、それ以前にユースでの育成が非常に上手く行っている、と言う点にもっと注目する必要があるようにも思います。このU-19代表候補、松下、山形にももちろん注目ですが、今のところまだ「よその選手」でもありますし、とりあえずはユースの3人組が18人に残ること、そしてゲームに出て活躍してくれることに期待したい、と思います。

<00.1.13> 今朝の中国新聞によると、恒例の豪州キャンプは2/21よりアデレードで行われることが決まりました。これまで豪州でキャンプを張るクラブは広島だけでしたが、その良さが他のクラブにも伝わったのか今年はヴェルディ、コンサドーレも行うそうで、豪州のチームの他ヴェルディなどともトレーニングマッチを行うそうです。また、このキャンプとトレーニングマッチの観戦ツアーも企画されています。2/23〜28の5泊6日で、選手と同じ宿舎に宿泊し選手との食事会や現地の観光ツアーなども組まれます。一人172,000円で、お申し込みはマツダトラベル(082-286-2015)まで。


<00.1.13> 日本サッカー協会は昨日、22、23の両日行われる「ジャパン・ユースカップ2000」に向けてのトレーニングキャンプに参加するU-19日本代表候補30人を発表しましたが、ここにサンフレッチェ入団予定の選手から5人が選ばれました。選ばれたのは松下(前橋育英)、山形(東福岡)、森崎和、森崎浩、駒野(いずれも広島ユース)で、1クラブから5人選出は最多。キャンプを通して18人に絞り込まれて、イタリア代表などとの対戦に臨みます。12月のキャンプでは松下が主将を務め、また駒野もレギュラー扱いだったことを考えると怪我さえ無ければこの2人は18人に入るだろう、と予想できます。また森崎和は天皇杯出場のためキャンプは不参加で、森崎浩は怪我をしていました。ですから、もしかするとU-19代表の中盤をサンフレッチェ入団予定選手が独占、なんてところも見れるかも。大会は駒場スタジアムでの開催ですし、お近くの方は見に行かれてはいかがでしょう?

<00.1.12> サンフレッチェを退団してテストのためメキシコに渡った松岡祐弥選手ですが、昨日の広島フットボールによるとメキシコリーグ一部のTECOSの下部チームTECOMANとの契約が内定した、とのことです。普段の練習はTECOSで行いながらTECOMANでプレーし、もしそこで認められればトップでのプレーも可能だということ。夢を実現するために何の伝手も無いところでメキシコに渡った松岡選手には、ぜひ頑張ってほしいものです。またその他の退団した選手の行き先ですが、大畑は日体大、池田は吉備国際大への進学が決まった模様で、福岡入りする松永、大塚入りする行友を加えると7人中5人がサッカーを続けられる事が決まりました。その他では秋元選手が横浜FCのテストを受験した、と言う情報もありますが、パスしたかどうかは不明。各チームともそろそろ来季の陣容が固まる頃なので、なんとかどこかプレーできるところが決まると良いのですが。

<00.1.12> これまで市役所や広銀など株主企業の社員からなる「企業ボランティア」が活躍していたサンフレッチェの運営に、今年から一般のボランティアも募集することになるそうです。ボランティアとして参加するとゲームは見れなくなりますが、お客さんではなく「チームの一員」として参加することになるため、チームのサポーターを育てるという意味で他クラブでは大きな成果を上げているシステムです。募集するのは「広島市スポーツ事業団」で、サンフレッチェだけでなくビッグアーチで行われるスポーツイベント全体の運営の手伝い、と言う形。入場口での改札やチラシ配布、座席案内、ゴミ回収などの業務を行います。募集は200人で、4/1現在18歳以上(除高校生)でビッグアーチまで1時間以内で通える人。2/16,20に開かれる説明会のどちらかに参加すること、イベント3回に参加することが条件です。拘束時間は1日6時間以内で、弁当が支給されることもあります。また交通費として1,100円分のバスカードとスポーツイベントの入場券1枚がプレゼントされます。応募は往復はがきに住所、氏名、年齢、簡単な応募動機を記入して「〒730-0042 広島市中区国泰寺町1-4-15 広島市スポーツ事業団・ボランティア係」(tel.082-504-6621)までお送りください。〆切は1/31です。

<00.1.11> 昨日の「ニュースステーション」で川淵チェアマンは、「個人的な見解」と断った上ながらアーセナルのアーセン・ベンゲル氏の代表監督への招請とトルシエ監督のコーチ就任の可能性を示唆しました。これまでの代表監督を新監督のコーチにする、と言うのは一見「降格人事」になりますが、しかしもともとベンゲルと懇意だったトルシエは「ベンゲルが監督になるならその下でコーチをしても良い」と言っていたとの事。彼は若手育成の手腕に素晴らしいものを示している一方でA代表では結果を残していないだけに、A代表を担当する優れた戦術家の元でその下のカテゴリーを見るコーチを引き受けてもらえるのならまさにうってつけの人材、と言えそうです。一方ベンゲル監督は低迷していたかつての名古屋を「一流クラブ」に引き上げた手腕でサッカー関係者やサポーターからも「代表監督待望論」が出るほど(これは、川淵さん自身がそう言っていたはず)の人物。フランスW杯終了後の代表監督選びの頃は、ちょうどアーセナルを優勝させチャンピオンズリーグに臨もう、と言う時期でちょっとタイミングが悪かったのですが、最近はチャンピオンズリーグの1次リーグ敗退からいろいろと不協和音も出ているようです。従って状況次第では代表監督を引き受けてくれる可能性も高くなってきたようですし、川淵さんの発言はそのへんをふまえて、のものなのかも知れません。前回アメリカW杯敗退の直後に「2人の監督を試してオフトと比較して決定する」と言うおかしな方針を立て、その後ごたごたを経て加茂更迭、岡田就任という「失態」を演じた協会が、世界的な監督2人を天秤に架けて2人ともゲットする、等という芸当が果たしてできるのかどうかいささか、どころか非常に心配ではあります。しかし逆に言えばこれまでのやり方ではだめだ、と言う事は十分に学んだのでしょうし、ちょうど五輪に向けて若手を育成する時期にトルシエを呼んだ、と言うところにはこれまでとは違う「センス」を感じます。トルシエとはシドニーまで契約があるとは言え、ベンゲルのことも考えると2002年に向けての代表監督問題はあと半年が勝負。果たしてどのような決着がつくのか、今後に注目したいと思います。

<00.1.10> 今朝の報道によりますと、小野伸二選手は昨日浦和との契約を更改し、残留で合意したとのことです。残留の理由は怪我をした足の状態を「レッズのトレーナーが一番詳しく知っている」からだそうで、移籍を考えつつも今は足の状態が不安だ、と言う心情をうかがわせます。天皇杯終了後のペリマン監督のコメントによると、移籍の場合は専属トレーナーを連れて行くことを条件として上げていたそうで、「ポルトガル語の通訳もいないのに専属トレーナーなんてもってのほか」と切り捨てたペリマン監督の言葉が小野の残留の気持ちを決定づけたのかも知れません。これで、獲得に名乗りを上げていたサンフレッチェとしても今季最大の目玉となる補強はならなかったことになります。中国新聞によると久保社長は「今のチームに不足しているFWにボールを供給する選手の獲得が急務だったため是非小野選手を獲得したいと思っていたが、このような結果になり非常に残念」とコメントしていたそうです。小野を獲得できれば観客動員に貢献するであろう事は確実なだけに、この「非常に残念」と言う気持ちは経営者としては心からのものだと思います。ただ小野並のパッサーはいない、とは言えサンフの中盤には藤本、大久保や石川、森崎兄弟、山形など攻撃的なセンスにあふれた若手選手がたくさんいるだけに、この獲得失敗でチーム作りに影響が出るという事は無い、と言えるのでは無いでしょうか。(そもそも監督など現場はそれほど小野獲得に積極的ではなかった、と言う噂も聞きますし。)中国新聞の記事によると、「今後は選手枠との兼ね合いからシーズン中での獲得も断念し、外国人選手の補強を最重点にする」とのこと。ここまで契約が完了or有力視される選手のうち、25人に制限されるA契約が見込まれる選手はポジション別に次のようになっています。
GK:下田、佐藤、加藤
DF:宮澤、沢田、伊藤、フォックス、ポポヴィッチ、上村、川島
MF:古賀、桑原、森保、山口、藤本、服部、大久保、石川
FW:久保、高橋、上野
一方C契約になると思われるのは次の9人。
GK:植田
DF:八田
MF:宮崎、駒野、森崎和、森崎浩、山形、松下
FW:吉田幸
このうち森崎和もそろそろ条件をクリアするはずですので、A契約の残りの枠は3となります。そこに外国人が一人加わり、また昨年の高橋のようにC契約の選手が途中でA契約になる可能性も考えると、今後他チームから獲得する事があるとしても一人程度になりそうです。
それにしてもこうしてメンバーを並べてみると、今の広島の選手層の厚さが見て取れるというもの。この他にも他クラブに貸出中の選手が前川、大木、山根、金本、池端と5人もいるわけで、このへんは一昨年あたりの鹿島と良く似た状況になってきたように思います。94年のステージ優勝から6年。その後の地道なチーム作りがいよいよ今年か来年あたり、結実するところが見れそうです。

<00.1.9> 「広島フットボール」の中野和也さんが編集長を務める新雑誌「サンフレッチェサポートマガジン 紫熊倶楽部-SIGMA CLUB」の創刊が1月28日に決まりました。創刊号では久保竜彦選手、久保允誉社長の広島が誇る「ダブル久保」のインタビューが掲載される、とのこと。また創刊号の選手への「質問コーナー」「友達募集コーナー」「読者観戦記コーナー」への投書を募集しているそうです。詳しくは広島フットボールホームページをご覧下さい。

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