11/12〜11/18のサンフレッチェ日記



<00.11.18> 今朝の中国新聞などの情報によると、森保の久々の先発は確実の模様。しかし90分保つかどうか分からないことを考えて、少なくとも松下が遠征に帯同することは間違いないようです。また、今日のゲームのチケットはほぼ売り切れ状態とのことです。まだチケットを買っていない人は、フジテレビ系(広島はテレビ新広島)で生中継がありますのでそちらで応援を!
<00.11.17> 明日は鹿島とのアウェイゲームではありますが、開催はサンフレッチェの活動範囲とも言える鳥取・バードスタジアム。自由席のチケットは早々に売り切れたと言うことで、専用競技場での熱いゲームを見れそうです。
サンフレッチェのメンバーですが、前節不可解なイエローカードをもらったポポヴィッチが出場停止と言うことで、桑原がリベロ、森保がボランチに入って次のような布陣が予想されます。
        下田

    伊藤  桑原  上村

沢田      森保      服部

    コリカ     藤本

      久保  栗原

SUB:加藤、川島、松下、古賀、上野
森保は怪我から復帰して久々の先発出場。広島フットボールによると90分保つかどうかは微妙だそうですので、ボランチの控えが居ないと困ると思います。と言うことで、私は松下がサブに入ると予想します。ガンバ戦に続いてグランパス戦でも試合前にはピッチで練習していたという事ですので、ここでチャンスをもらえる可能性は十分にありそうです。対する鹿島ですが、ビスマルクが出場停止?で小笠原が司令塔の役割を果たす模様です。平瀬、鈴木など若手選手が好調で柳沢、本山が控えに回る攻撃陣だけでなく、機を見て攻め上がる名良橋、中田浩、相馬等の守備陣も技術、運動量共に驚異的。従ってまずは走り負けない事が大事なのではないか、と思います。
トムソン体制の前半は、いつも苦しいゲームを強いられていた鹿島との対戦ですが、ここ3年に限れば3勝1敗と相性の良い相手となっています。優勝争いのトップに立った事で、鹿島は初めからガンガン来る事が予想されますが、こちらにしてみればむしろその方が戦いやすいかも。久々の民放での全国中継もあることですし、とにかく良いゲームを見せてほしい、と思います。
<00.11.17> アジアユースのU-19日本代表の第2戦は、オマーンに一度は逆転を許したものの終了間際に追いつき引き分けました。
日本のメンバーは、GK:藤ヶ谷、DF:池田(→田原78分)、中澤、羽田、駒野、MF:山瀬、森崎和、佐藤寿(→石川62分)、永井(→飯尾38分)、青木、FW:前田、SUB:黒河、那須、大久保、根本、田中、森崎浩。つまり先発はタイ戦と全く同じで、西村監督は別に「中1日という日程を考えて、ターンオーバー制を取っている」と言うわけではない事が判明してしまいました。おそらくシステムはスリーバックの前に右から永井、青木、森崎和、駒野を並べ、その前にシャドウストライカーとして山瀬と佐藤寿、そしてトップに前田を置く3-4-2-1だったと思われますが、広島フットボールでも指摘されていたようにほとんど練習もしていなかった布陣だったはず。特に右WBに入っていたと思われる永井は慣れないポジションだったと思います。前半途中で飯尾に代わってるということは、ここが機能していなくて試合中にシステムを変えた、と言う可能性が高そうな気がします。このオマーン戦が敗戦ではなくぎりぎりで引き分けに持ち込んだことは、リーグ戦全体を考えれば非常に大きな意味のあることではあります。しかし1日置いて最も重要なクウェート戦となること、これまでの戦いでレギュラー選手が相当疲弊しているであろう事を考えると、とても楽観視できるものでは無い状況です。前回のアジアユースも、主力の負傷や不可解な采配があって苦しみましたが、選手の力で予選突破を果たしました。今回のU-19代表は「谷間の世代」と言われることが多いのですが、しかしそれは小野・稲本クラスのスーパープレーヤーが居ないだけの話。後藤健生さんによれば基本的な技術はむしろ今回の方が上、と言う話ですし、ここは一つ選手の力を合わせて、苦しい状況を乗り切ってほしい、と思います。
<00.11.16> 前々から懸案となっていた「コンフェデレーションカップ」の日韓共催が決まったことが、昨日FIFAのブラッター会長の記者会見で明らかになりました。しかし、スポーツ紙などを見ると今回もやはり日本サッカー協会の意思を無視してFIFAが勝手に発表した様子。大会を開くこと自体の是非はともかく、入場料収入だけではJFAは赤字となってしまう事はほぼ明らかなだけに、正式決定されるFIFAの総会までにはなんとか岡野会長以下JFAの首脳陣には主張を認めさせるよう頑張ってほしいものです。
ところでこの大会は各大陸のチャンピオンが集まって行う大会で、そもそもはサウジアラビアが何かの記念に「インターコンチネンタルカップ」として1995年に開催したのが最初でした。そしてこの時、日本はアジアチャンピオンとして加茂監督が率いて出場し、ナイジェリアに0-3、アルゼンチンに1-5で敗れた、と言う戦績が残っています。その後この大会はFIFAの公式大会に格上げされ、前回は確かメキシコで開催されていたはずです。このようにもともと歴史が浅い上に意義も不明確なため、前回は特に欧州の国が参加に後ろ向き。世界覇者のフランスは出場を辞退し、欧州覇者のドイツも出場したくなかったもののW杯招致絡みで仕方なく「最強」とは言えないチームを送り、あっさり敗退してしまいました。(もしかして私の記憶が間違っているかも知れません。前回の正しい経緯を覚えている方、是非教えて下さい。)しかし今回は、初の共催となる日韓W杯のプレ大会、と言う位置づけが明確なこともあってか、FIFAがかなり積極的。参加国としてフランス、カメルーン、カナダ、ブラジル、オーストラリア、メキシコが早々に確定しているようですので、少なくとも参加国に関するトラブルは無さそうです。従ってW杯の開催地にとって、あるいはその運営に関しての良いリハーサルになるだけでなく、日韓両国の強化の機会としても期待できそうな感じではあります。
ただ、日程も問題です。報道によると5/30(水)から6/10(日)の開催になるとのことですが、この日程はほとんどの欧州リーグが閉幕した直後。開幕が遅れたセリエA(6/17まで開催)などは、まだ終わってもいません。一応、W杯予選のために6月の第1週は空けている(例えばセリエAは5/27の次は6/10まで試合が無い)とは言え、フランス、ブラジル、カメルーンなどはチーム作りもほとんどできないままに参加することになるでしょう。決勝まで残ると6/10まで拘束されることを考えると、勝ち抜くモティベーションもあまり上がらない、と言うことになる可能性もありそうです。その他の国では、メキシコ、オーストラリアはそれなりに「本気」で来るかも知れませんが、既に2002年W杯予選で敗退してしまったカナダがどれだけのチームを作ってくるかも疑問です。そう考えると、日本代表にとっての位置づけは「キリンカップ」等の国内大会とほぼ同じ。2002年の本番に向けての過程の一つということで、勝つことよりも内容を問われるものとなりそうです。噂によると、韓国はフランスと、日本はブラジルと同じ組になるとのこと。他に同組になるのは、地域性と実力を考えるとメキシコ+オーストラリアか、あるいはカメルーン+カナダになるのではないかと思われますが、できれば日本はメキシコ、オーストラリアと同じ組になってほしいものです。

<00.11.16> U-19代表のタイ戦の映像が昨日のニュースステーションに出たので見たのですが、「駒野のゴール」と言うのは無くてやはり田原が2ゴールだった模様。駒野は3アシスト、と言うのが正しいようです。なお、このアジアユースの映像はNHKが現地からビデオテープを運んできて数日遅れでBSで放送する、と言う噂もありますが、今のところ11/23にグループリーグのダイジェスト放送、準決勝は録画で、決勝は生で放送するという予定とか。しかし、実際にゲームとして重要なのはワールドユースへの出場権のかかるグループリーグ突破ができるかどうかの方なので、NHKにはぜひその前に、放送してほしいと思います。
<00.11.15> 昨日行われたアジアユースのU-19日本代表の初戦、タイとの対戦は、6-1で快勝しました。日本のメンバーは、GK:藤ヶ谷、DF:中澤、羽田、池田、駒野、MF:山瀬、森崎和、青木、佐藤寿、永井、FW:前田。ゴールを上げたのは佐藤寿2、前田、山瀬、駒野、田原で、駒野がユース代表でゴールしたのはとても久しぶりなのではないでしょうか?(もっとも、日刊スポーツによると「駒野のスルーパスを田原が押し込む」になってますが。)日本が属するA組は、今のところイランが2勝で勝ち点6、クウェートが1勝1敗の勝ち点3、そしてオマーンとタイが勝ち点0となっています。従って日本が2位以内を確保するためには、次のオマーンに取りこぼさないことはもちろんですが、18日のクウェート戦が一番のポイントとなりそうです。
<00.11.15> 林選手の入団内定で、来季加入が予定される選手が5人となりましたが、昨日配信の広島フットボールによると後2人の獲得が予定されているそうです。以前の中国新聞の記事によるともう一人の候補者は奈良育英高の西島選手でしたが、彼以外にも交渉している選手がいる、と言うことなのでしょう。また同じ広島フットボールによると来季は選手を30人程度に絞り込む予定だとのこと。現在サンフレッチェは32人(宮澤を除く)を抱えていて、選手数では確かJリーグで最も多いはずですので当然のこと、と言う気はしますが、そうなると多くの選手がチームを離れることになる事を意味します。新人を7人獲得して30人に減らされるとすると、単純に考えてもはみ出すのは9人。またレンタル移籍中の選手が戻ってくる可能性や、新たに移籍で獲得する可能性も考えるともっと沢山の選手がチームを去ることになりそう。出場機会の無かったベテラン選手や若手選手だけでなく、ある程度実績のある中堅どころも何人かは新天地を求める事になりそうな気がします。
<00.11.14> キャンベラ・コスモスに移籍した宮澤選手ですが、現地からの情報によると11日に行われたパラマッタ・パワー戦に先発フル出場し、3-2での勝利に貢献したそうです。ポジションはサンフ時代と同様に右のストッパー。(セルマーニ監督もスリーバックを採用しているらしい。)守備だけでなく右サイドからの攻撃参加も目立っていたそうです。昨年は怪我に泣き、今年は出場機会が与えられませんでしたが、移籍先で活躍できたというのはサテライトでも腐らずにトレーニングをこなしていたからではないでしょうか?今後も頑張ってほしい、と思います。
<00.11.14> 一昨日サンフレッチェは、金光大阪高のGK、林卓人選手の入団内定を発表しました。林は186cm、80kgの長身選手で、10/27-29にJヴィレッジで行われたU-18GKトレーニングキャンプに選抜されている選手。キック力に定評があり、名古屋と争奪戦の末の獲得となりました。織田強化部次長は「即戦力というより、次世代を狙う素材重視で」獲得した、と語ったそうです。
<00.11.14> 日曜日に行われた高校選手権の広島県大会決勝は追いつ追われつの好ゲームとなり、延長でも決着がつかずPK戦の結果、皆実高校が2年ぶり2度目の全国大会出場を決めました。
【決勝】
皆実 2|1-1|2 山陽
    |1-1|
    |0-0|
    |0-0|
   PK|4-3|
なお、千葉県大会は渋谷幕張がトゥーリオのゴールで習志野を下し、全国大会に進出しています。この試合の観戦記が2002 CLUBに出ていてトゥーリオについても書いていますので、是非ご覧のほどを。
<00.11.13> 敗れたとは言え内容的には良いゲームだった柏戦の流れをそのままに、前半から終了間際までまんべんなく得点を重ねたサンフレッチェは名古屋に4-0と完勝、連敗を4でストップさせるとともに、J1残留を確定させました。
ツートップ・ワンボランチで行くか、あるいはワントップ・ドイスボランチで行くか。トムソン監督は随分悩んだそうですが、結局選んだ布陣は柏戦の後半途中からと同じ次のようなものでした。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      服部

    コリカ     藤本(→上野79分)
    (→古賀70分)
      久保  栗原(→森保74分)

SUB:加藤、川島
これに対して名古屋は、これまでの4バックを止めて3バックとした布陣で、中盤を厚くしてきます。しかし、これが機能したのは初めのうちだけ。サンフは相手の動きをじっくりと見てこれに対処し、しつこいマークでストイコビッチ、ウェズレイ、呂比須を自由にさせません。最初のチャンスこそ名古屋に与えましたが(9分のピクシーの右サイド突破からの山口のシュート)、その直後に必殺のカウンターを放ちます。下田のキックが高くラインを上げた名古屋守備陣の裏を突き、これで栗原が抜け出します。DFを引きつけて藤本に出そうとしたパスは相手の足に引っかかってしまいましたが、栗原はこれを必死でキープしようとします。ここに、慌てて戻ってきたウリダが後からチャージ。栗原はペナルティエリア内でばったりと倒れ、布瀬主審は躊躇無く笛を吹いてペナルティスポットを指しました。PKは、当然ポポヴィッチ。楢崎は蹴る方向を読み切って飛びましたが、左足からしっかりと重心を乗せたボールはその指先をかすめるようにゴール。待望の先制点をゲットすることができました。
これですっかり気持ちが楽になったサンフはその3分後、追加点を入れます。栗原を起点にして右サイドに展開すると、コリカがフリーでドリブル突破。名古屋の守備陣は混乱してコリカに詰めることができないだけでなく、ペナルティエリアに侵入した栗原、久保、藤本のどの選手も捕まえることができません。これを見たコリカは冷静なパスを久保へ。そして久保は頭でファーサイドのポストを狙ってその通りに流し込みました。「いい感じでボールを回していたし、フリーで抜け出せたから、あとはチップキックであげればよかった。タツもしっかりと見えていたしね」とコリカ。「パスが良かったから、簡単に決められた」と言う久保。決して簡単なプレーだと言うことは無かったと思いますが、この2人の調子の良さを反映するプレー、そしてコメントだったと思います。
これで完全に余裕を持ってゲームを支配するサンフ。逆に思うようなプレーができず、ハードマークにいらつく名古屋。これがついに爆発してしまったのが24分の呂比須でした。ゴールライン際で上村に身体を寄せられた際に、振りほどこうとして上村の顔を平手打ちしてしまいます。主審は見ていませんでしたが、しかし副審にしっかりと確認して当然のレッドカード。普段温厚な「大人のプレーヤー」である呂比須のこの行為は、名古屋が広島の戦略にすっぽりとはまってしまっていた事の証明であったように思います。そしてこの後の名古屋はラフプレーの連続。ウェズレイの肘打ちを受けた伊藤は額をざっくりと割るなど、次々と悪質なファールを受けます。しかし、サンフの選手はこれらの挑発には乗らずゲームを良くコントロール。落ち着いて中盤でぽんぽんとショートパスをつなぐなど、普段の名古屋と立場が逆転したようなシーン(テレビの解説の今西さんは「攻めが遅い」と不満のそうでしたが)も見せ、最後は久保が強烈なシュートを放つ(これは楢崎がスーパーセーブ)などして前半を終了しました。
後半になってネジを巻き直した名古屋に対し、サンフはなんとなくパスがつながらなくなり受け身の展開。後半9分にはまずピクシーが抜け出してゴール前に決定的なパスが送られ、更に11分には左サイドをルーキー藤田に破られ正確なクロスがウェズレイに。落としたボールを打った飯島のシュートをなんと下田がトンネルするという決定的なピンチを連続して迎えます。しかし、ピクシーのパスにはウェズレイがわずかに届かず、また下田のトンネルは危うくゴールラインを割る寸前に抑えてピンチを防ぎます。そしてこれで目覚めた広島は、その後攻撃を畳みかけます。11分には藤本がパスカットからドリブルで突進し、丁寧なパスを久保へ。久保は一人を抜いて左足で強烈なシュートを放ちますが、しかし残念ながらこれはコリカの背中に当たって枠の外へ。その1分後にも栗原のキープ、コリカのパスから沢田が切れ込んで鋭いクロスを入れましたが、惜しくも藤本に届きません。しかしそのわずか30秒後、今度はコリカの中盤からのループパスで抜け出した藤本が左足で強烈なシュートをようやく決め、今季ホーム初の阿波踊りの披露となりました。
その後は完全にサンフのペース。パスが面白いようにつながって名古屋を翻弄します。決定的なピンチはと言えば、21分のピクシーのCK(これはゴールライン上で服部がクリア)のみ。逆にサンフは31分の服部の決定的なシュート、39分のCKからのポポヴィッチのヘディング、そして44分の服部のクロスの沢田の折り返しと、名古屋ゴールを脅かします。そしてついにだめ押しの4点目を入れたのが後半ロスタイム。下田からのフィードを上野が頭で逸らせるように落としたボールに突っ込んだのが沢田。DFと競り合ってペナルティエリアでシュート体勢に持ち込むと、最後は豪快に右足で蹴り込みました。このまま余裕を持ってタイムアップ。終盤、戦意喪失気味の名古屋を寄り切り、2nd stageの戦績を5勝1分6敗として8位に浮上しました。
中国新聞には「攻守の青写真 やっと実現」と言うタイトルが掲げてありましたが、名古屋の優勝を争っているとは思えない不出来を差し引いても十分に評価に値する勝利だった、と思います。選手個々の力が名古屋に勝っているわけではなくても、トムソンの描いた攻撃と守備のコンビネーションがきっちりと機能して名古屋を翻弄していました。優勝の可能性は無くなりましたが、順位を3位まで上げる可能性はまだわずかに残っています。また次の相手の鹿島、その次の磐田と優勝争いするチームを食って混乱させる楽しみもあります。リーグ戦の残り3試合、そして天皇杯でこの日のようなサッカーを続けて、4年間指揮を執ったトムソン監督を送り出したいところです。
<00.11.12> 高校選手権の広島県大会が昨日までに準決勝を戦い、決勝は3年連続で皆実と山陽の対戦となりました。結果は次の通り。
【準々決勝】
皆実 7|4-0|0 広島工
    |3-0|

観音 1|0-0|0 神辺旭
    |0-0|
    |1-0|
        |0-0|

山陽 4|1-0|3 沼田
    |2-3|
    |0-0|
        |1-0|

葦陽 2|0-1|1 松永
    |1-0|
    |0-0|
        |1-0|

【準決勝】
皆実 3|1-0|0 観音
    |2-0|

山陽 4|1-0|2 葦陽
    |3-2|

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