11/5〜11/11のサンフレッチェ日記



<00.11.10> 突然で申し訳ないのですが、今日からの出張にはパソコンを持って行かないことにしましたので明日は更新できません。また、明後日の更新も遅くなると思います。ご了承下さい。
<00.11.10> 再開2戦目となる、明日の対戦相手は名古屋。日本代表クラスの3選手を放出してチームにカツを入れてから調子を上げ、中断前には6勝1分3敗の4位と、優勝をも狙える位置に付けていました。が、一昨日のゲームは京都の気迫に負けて全くゲームを作れず完封負け。名古屋には昨年の2nd stage、天皇杯決勝、そして今年の1st stageと3連敗中ですが、ホームでは7勝3敗という相性の良さを生かしたいところです。
サンフレッチェのメンバーですが、森崎兄弟がアジアユースに出発するため出場できません。従って中盤に森保を起用する、と言う可能性もありますが、しかし手術をしたばかりでまだ痛みが残っていると言う情報もあるので、あまり無理をさせないのではないかと思います。と言うことで、私の予想は次の通り。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      服部

    藤本     コリカ

      栗原  久保

SUB:加藤、川島、森保、古賀、上野
要するに、攻めにリズムが出た柏戦の後半32分以降の布陣と同じです。気になったのは栗原と周りの選手とのコンビネーションの悪さで、スペースにパスが出るのを栗原が感じずにチャンスを失う、と言うことが多かったのは確か。しかしこれはゲームを重ねることで解消できる問題でしょうし、だいたい久保のワントップでは今一つ機能していなかっただけに、栗原の復調、そして柏戦の失敗を取り返したいという気持ちに賭けてみて欲しい、と思います。
柏戦で良いゲームができたとは言え、負けは負け。中断前からの4連敗で、2nd stageの順位は11位、通算順位も12位に後退してしまいました。また前節京都が勝ったために、J1残留確定もお預けとなっています。練習試合を含めても7月29日の清水戦以来勝利を味わっていないだけに、ここは意地でも勝ってほしいところです。
<00.11.9> 昨日再開したJリーグの2nd stage第11節を柏と戦ったサンフレッチェは、先制されながら一度は追いつく粘りを見せましたが、最後は延長Vゴールで敗れました。
久保、下田、森崎兄弟の代表組が戻ってきたサンフは、次のような布陣でした。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      服部

    コリカ    森崎和(→栗原77分)

      藤本(→森崎浩98分)
         久保

SUB:加藤、川島、森保
序盤は、積極的に攻めに出る柏に対し、がっちり守ってシンプルな攻撃で逆襲する広島、と言う展開。柏は両サイドの突破からチャンスを作ろうとしますが、しかしトップに入る北嶋らにボールがつながらずなかなかチャンスを作れません。逆にサンフは、上がった相手のサイドの裏を突いての攻撃からアーリークロスで相手ゴールに迫る、と言う組み立て。24分にはゴールキックを久保が頭で落とし、藤本が逆サイドに展開してコリカが右からのシュート!と言うシーンがありましたが惜しくも枠を外れます。また、39分には服部からのスルーパスを中央で受けた森崎和が強烈なミドルシュートを放ちますが、しかしこれは南に弾かれます。逆に守備は、一度は裏に抜け出されてGKと1対1というピンチを迎えましたが、しかしここは下田が冷静に対処して抑えます。前半は両チームとも「ゲーム勘」がいまいち、と言う感じで、組み立て段階でのパスミスが多くややストレスの溜まる展開でした。
しかし、後半になるとゲームに慣れたのかあるいは修正を施したのか、素晴らしい展開を見せます。サンフは広く開いた柏の守備陣の隙を何度も突いて鋭い攻撃を展開し、ゴールを脅かします。特に、前半はほとんど消えていたように見えた久保が存在感をアピール。遠目からの思い切ったシュートや変な体勢での微妙なトラップなど本来の動きの片鱗を見せ、その他にも相手を背負ってボールをキープして味方につなぐポストプレー(代表で覚えてきた?)等を披露します。後半は全体的に広島ペースで展開しましたが、しかし先制したのは柏でした。後半28分、右サイドを突破した明神から中央の大野へ。大野はワンタッチで左サイドにボールを流すと、そこに駆け込んだ砂川が角度のないところからシュート。何度か繰り返したセットプレーでDF陣が上がったその隙を突かれた失点で、ある意味仕方がない、と言う感じのものでした。
しかし、この日のサンフはこの1点で下を向くようなことはありませんでした。「必ず同点にする」と言う強烈な意思を発散させながらの逆襲。特に失点の4分後に栗原が入ってからは、前線のキープ率も上がって何度も柏ゴールを脅かします。そしてそれがついに実ったのが後半35分でした。左サイドからの上村のロングスローはいったんクリアされたかに見えましたが、しかしこれが小さく藤本が頭で繋ぎます。これを栗原が更に頭でDFラインの裏に落とすと、ここに走り込んだ久保が絶妙なトラップから右足で強烈なシュート!これぞストライカー、これぞ久保、と言う身体ごと飛び込んだゴールで、気持ちが守りに入っていた柏を追い詰めます。更にその直後、コリカからのスルーパスで完全に抜け出した栗原がGKと1対1になります。が、ここで考えすぎた栗原が放ったシュートは南の足に当たってしまいゴールネットを揺らすことはできず。更に43分には藤本のシュートが枠を外れ、44分には久保のループパスで抜け出した藤本がGKと1対1。しかしここも持ちすぎてシュートも打てずにクリアされてしまいます。いつゴールできても不思議ではない、と言う広島のペースはあっと言う間に時間が過ぎ、後半終了のホイッスルが吹かれてしまいました。
延長に入ると、ブレイクの間に気持ちを立て直した柏が積極的に攻勢に出ます。逆にサンフは前線の選手の疲れが出たのか、キープ力が落ちて波状攻撃を受けます。そしてついにDFラインを破られたのが延長前半10分。大野のパスにオフサイド気味のタイミングで抜け出した砂川がフリーでシュートを放ちます。これを下田は素晴らしい反応で弾きましたが、しかしこれが運悪く詰めていた北嶋の前にこぼれてジ・エンド。それまでほとんど仕事をしていなかった北嶋の「ごっつあんゴール」で、苦い敗戦の味を舐めることとなってしまいました。
敗戦に「良い敗戦」と「悪い敗戦」があるとすれば、私はこのゲームは前者だと思います。キープ率こそ柏の方が上でしたが、選手の気迫、戦術的な意識統一の高さ、そして決定機の数ではサンフが圧倒。いったん先制されながら追いついて攻めたてるなど、流れ的には勝って当然だったと思います。しかしそれでも敗れてしまったのは、決めるべきところで決めなければ勝てない、と言う「フットボールの法則」の通りになってしまった、と言うことのように思います。決定的なチャンスを決められず、またスルーパスに反応できないなどやや不満足な出来だった栗原、良い動きをしながらゴール前で冷静さを欠いてしまう藤本などは、この夜は悔しくて寝れなかったのではないでしょうか?また、相変わらずの技術の高さだけでなく当たりも強くなった(ような気がする)森崎和も、コンビネーションが合わないのかパスミスが多く、悔しさを抱えてイランに遠征することになります。DF陣や下田にしても、失点のシーンは仕方がないところはあったとは言え、もう少し何とかなったという思いはあったはずです。柏に敗れ、中断前からの連敗は4になってしまいましたが、しかし流れは決して悪くない、と思います。この悔しさを糧にして自分達のサッカーを高めることができれば、優勝争いをしているチームにも決して劣らないチームになれる、と思います。この日初めて「視察」したというヴァレリー次期監督も、サンフレッチェの選手達の秘めたポテンシャルは感じることができたはず。残り4試合、そして天皇杯に向けて、勝ちに拘って行って欲しい、と思います。
<00.11.9> 昨日書いた「外国人特別枠」の件ですが、日本生まれの選手に限る、と言う条件があるそうでトゥーリオは当てはまらないのだそうです。とすると、李は当面は(少なくとも同じ立場の選手が加入しない限り)外国人枠の心配をする必要は無さそうです。広島フットボールによると李は「夢は、国家代表になり、統一チームのユニフォームを着ること。そして、ワールドカップで1966年のチーム以来の活躍を見せたいですね。共和国代表がイタリアに勝ってベスト8に出た、あの大会です」と語っていたそうですので、その夢の実現のために、まずはサンフでレギュラーを獲得してほしいと思います。
<00.11.8> 今日の柏戦ですが、日刊スポーツによると西野監督が来季の指揮を執る事も決まって「自力優勝」に向けて気合いを入れているとのこと。柏、広島ともにカウンターの鋭さを武器にするチームですので、どちらが先制するかが勝敗のポイントになりそうです。今日のテレビ放送はテレビ朝日が夜中の2時59分から。CSは金曜日に録画で放送することになります。
<00.11.8> 昨日、広島朝鮮高の李漢宰(リ・ハンジェ)選手との仮契約が行われ、会場となった母校には沢山の報道陣が詰めかけたそうです。広島フットボールによると今西総監督は、「高校1年の時に初めて彼を見た時、リーダーシップ・積極性・パスセンスがまず気に入りました。そして今年、久しぶりに見た時には、大きく成長していましたね。パワーにあふれたプレイ。練習に参加させてみると、FKを直接たたき込むなど、スキルにあふれたプレイも見せてくれた。いくつものポジションもこなせるマルチな能力もいい。これはモノになる、と思い、オファーいたしました。練習を実際に見たトムソン監督も、センスが素晴らしいと絶賛していましたね」とのこと。精神面の強さも兼ね備えている選手だと言うことで、おとなしい、と評価されることが多い広島の若手選手に対する刺激にもなりそうです。なお、李選手は国籍は北朝鮮になりますが、Jリーグ規定により日本の高校を卒業した選手は一人に限り「外国人枠」以外に保有することができます。李選手は現在広島西高の通信課程受講中でこの要件に当てはまるそうですが、ただそう言う意味ではトゥーリオ選手も同じ立場。来季は2人ともC契約からのスタートとなるはずなので「外国人枠」には引っかからないと思いますが、どちらかがトップ出場を果たしてA契約の要件を満たした時点で、その選手がこの特別枠に入ることになるのではないでしょうか?
<00.11.8> シドニー在住のサッカーファンである金澤しのぶさんから、宮澤選手の近況についてメールを頂きましたのでご紹介します。(本人の許可を得まして、写真も掲載させていただきます。)

こんにちは。オーストラリア在住、「しのぶ@キャンベラ」と言います。はじめまし て。今年の1月より故郷の奈良を離れ、キャンベラの小学校で勤めるようになりまし た。家族も4月に合流して暮らしています。
先日『キャンベラ・コズモス』に移籍したDF宮澤浩選手の近況です。
10月24日オーストラリア・プロリーグNSLの『キャンベラ・コズモス』より宮 澤浩選手の獲得が発表、28日サンフレッチェ広島より『キャンベラ・コズモス』へ の移籍が発表、29日離日、30日キャンベラ着チームに合流、11月3日NSL選 手登録完了・背番号「19」に決定、4日アウェイの『ブリスベン・ストライカー ズ』戦はセルマーニ監督と相談の上、戦術確認のためにスタンドから観戦(2−2で ドロー)、11日アウェイの『パラマッタ。パワー』戦でデビューの模様。
地元にJリーガーが来てくれてドキドキ・ワクワクしています。『キャンベラ・コズ モス』は95年創立の若いチームで、成績の方は下位を低迷してきました。しかし1 999/2000シーズンには最下位を脱し、10月14日に開幕したこの2000 /2001シーズンではトップ6入り=5月のプレイオフ・リーグ進出を狙っていま す。宮澤選手はじめDF陣の補強が積極的に行われ期待できます。宮澤選手の加入で 私たち家族もいきなり『キャン・コズ』サポに大変身、ホームのブルース・スタジア ム(オリンピック会場でした)のシーズン・ファミリー・パスも買ってしまいまし た。
『キャン・コズ』にはもう一人、日本人選手がいます。今矢直城選手です。以前に練 習生でサンフレッチェにも少しお世話になったようです。彼も今シーズンからFWとし て『キャン・コズ』でプレーしています。が、4試合を消化して未だプル出場はなく 得点もありません。
練習なども好き放題に見に行って良いし、練習場の出入りも(ピッチまで!)全く自 由にできます。選手の休憩中も彼らに混じって雑談しても良いし・・・・。練習中は セルマーニ監督の横に一緒に立っていても良いし・・・。3日に宮澤選手に会いに 行ったときなど、セルマーニ監督が私たち家族を見つけてピッチ横まで連れて行って くださり、オマケに宮澤選手を呼び寄せてくださって「ご対面」させてくださいまし た。(練習中なのに監督ったら・・・・。)
ご迷惑でなければ、『キャン・コズ』で活躍するDF19ミヤザワ選手の近況をこれ からもお伝えして、DF2宮澤をサポされてきたサンフレの皆さんに伝えてあげてほ しいのですが、いかがでしょうか?
ではでは。 金澤しのぶ
ps.添付は妻と子どもたち、そして『キャン・コズ』カラーの赤のウィンドブレー カーを着るDF19ミヤザワ選手です。
練習中の宮澤選手。


<00.11.7> 明日の2nd stage再開のゲームの相手は柏レイソル。今季ここまで年間最高勝率を誇り、また2nd stageの優勝の可能性も残しています。チームの骨格を作る明神、北嶋も代表で大きく成長し、非常に手強い相手となった感があります。
これに対するサンフレッチェのメンバーですが、昨日から久保と下田が戦術練習に合流、森崎兄弟も遠征参加のためにU-19代表合宿から広島に戻り、更にポポヴィッチ、コリカの2人もチーム練習に戻ってきたとの事。中断中の3つの対外試合は2分1敗と結果が出せませんでしたが、ようやくフルメンバーが揃って「戦闘体勢」が整った、と言えそうです。「広島フットボール」の情報を総合すると、予想されるメンバーは次の通り。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田   森崎和  桑原    服部

           コリカ
    藤本
        久保

SUB:加藤、川島、森保、森崎浩、栗原
ただしポポヴィッチの状態が微妙なこと、練習ではワントップの布陣が必ずしも機能していなかった事から、多少入れ替わりがあるかも知れません。
長いブレイク、その上代表組が合流してすぐだという事でゲーム勘の面で心配が残りますが、しかしそう言う状況はどのチームもあまり変わらないはずですし、特に柏はほとんど同じはず。モティベーションをいかに高く保つか、勝ちたいと言う気持ちを出してハードワークできるかがポイントだと思います。1st stageの柏戦はその点で不満足な出来でつまらないミスをきっかけに敗れましたが、今度はそんなことが無いように願いたいものです。
<00.11.7> 昨日サンフレッチェは、渋谷幕張高のマルクス・トゥーリオ・ユウジ・ムルザニ・タナカ(登録名はトゥーリオ)選手の獲得を発表しました。トゥーリオはブラジル国籍で、185cmと長身のMF。本職はDFで、リベロもできる選手だそうです。広島フットボールによると織田強化部次長は「フォクシーほどのキープ力はないけど、展開力は間違いなくあるね。そして、フォクシーよりもクレバーだと思う」と語っていたそうで、ポポヴィッチの動向などを考えると案外早い段階でトップで起用される可能性がある、と思われます。また、李漢宰選手との契約も今日結ばれる事になるそうです。
<00.11.7> 元広島のスチュアート・バクスター監督は、スウェーデンのAIKソルナの辞任を表明したそうです。
<00.11.6> 先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.20のトップに登場しているのは藤本選手。昨年、大活躍だった彼がなぜ今年は不調をかこっているのか、から始まって、2nd stageの再開と天皇杯に向けての決意を語っています。「Match Preview」は柏戦と名古屋戦。そして、Jリーグ再開に向けての1ページの展望記事に続きます。「Topics」として取り上げるのは、来季新監督として就任するヴァレリー氏。彼がかつて率いたチームでどんな実績を上げてきたかをまとめています。今岡祐子さんの「二葉寮生応援団」は駒野選手。沢田選手のコラムは、自分の息子の運動会について。「SUPPORTER'S AREA」「Data&Data」「紫熊短信」を経て、巻末のカラーページの特集は上村選手。結局選ばれなかった代表への思い、キャプテンとして率いるサンフレッチェへの思い、そしてトムソン監督への思いをそれぞれ語っています。最終ページの「MY SUPPORTER」は、森保選手夫人の由美子さんを取り上げています。
<00.11.5> 高校選手権の広島県大会二次リーグ最終日の結果、ベスト8が決まりました。準々決勝は今日の1時から千代田運動公園と揚倉山運動公園で行われます。
【A組】
昭和 1-0 安佐北   皆実 3-0 沼田    (1)皆実 (2)沼田 (3)昭和 (4)安佐北

【B組】
広島工 2-0 高陽   松永 1-0 海田    (1)松永 (2)広島工 (3)海田 (4)高陽

【C組】
山陽 0-0 観音    三原東 2-1 賀茂   (1)山陽 (2)観音 (3)三原東 (4)賀茂

【D組】
神辺旭 2-1 葦陽   美鈴が丘 6-0 五日市 (1)神辺旭 (2)葦陽 (3)美鈴が丘 (4)五日市

【決勝トーナメント組み合わせ】
        11/5     11/11    11/12
皆実 ──────┐
    千代田13時├──────┐
広島工──────┘      │
       広島スタジアム11時├──────┐
観音 ──────┐      │      │
    揚倉山13時├──────┘      │
神辺旭──────┘             │
            広島スタジアム13時05分├
山陽 ──────┐             │
    揚倉山15時├──────┐      │
沼田 ──────┘      │      │
       広島スタジアム13時├──────┘
葦陽 ──────┐      │
    千代田15時├──────┘
松永 ──────┘


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