12/17〜12/23のサンフレッチェ日記



<00.12.23> 今朝の中国新聞によると、サンフレッチェは来春のキャンプ地を宮崎市のシーガイアに決めました。今年まで3年連続でオーストラリアキャンプを行ってきましたので、4年ぶりの国内キャンプとなります。しばらく前の中国新聞にキャンプ地の決定が遅れ困っていると言う話が載っていましたので、まずはほっとしたと言うところではないでしょうか。このキャンプ地選定が遅れた直接の原因はヴァレリー監督の決定が遅れのため、とのこと。しかし新監督の決定が他チームに比べ遅かったわけでもないのに何故かと考えると、もともとチームとしては豪州キャンプを計画していたのだ、と考えれば辻褄が合います。経費的な問題や練習相手の問題などを考えると豪州は良いキャンプ地だったわけですが、やはり人数が限られてしまうのが難点。ヴァレリー氏が「それでは全選手を見ることができない」と国内キャンプを主張し、慌てて豪州をキャンセルしてキャンプ地の探し直しをしたのだろう、と思います。日程も「新監督の強い意向」で6年ぶりに2週間の長期にわたるとのこと。施設も良くJリーグの他クラブやKリーグのクラブとの練習試合も3試合ほど組めるとのことで、ヴァレリー新体制の良いスタートが切れそうです。
<00.12.23> 昨日サンフレッチェは、上野選手の京都への移籍が決まったと発表しました。また昨日の中国新聞によると古賀選手はやはり現役を引退し、「プロのチーム職員」を目指すことになるそうです。
<00.12.22> 昨日の中国新聞に河野選手の事が詳しく載っていたので紹介します。河野は身長183cm、73kgのセンターバック。空中戦とフィジカルコンタクトが強く、清水商の高円宮杯優勝に貢献しました。また富山国体では準優勝した静岡県選抜の主将を務めるなどリーダーシップも取れる選手です。河野は会見で「今は全国高校選手権に集中しているので、(プロ入りの)実感はない。将来はリベロとして、攻撃参加も得意な選手になりたい」と語っていたそうです。来季の契約が済んでいる日本人選手のうち、DF登録は上村、川島、八田の3人しかいないのですが、この3人ともリベロというよりはストッパータイプです。従って将来を考えれば河野のようなタイプはぜひとも欲しい選手だった、と思います。来季4バックになるとすればDFには対人守備の能力だけでなく、ラインコントロールなどリベロ的な資質も今年以上に必要となるでしょう。従って今後の伸び次第では、案外早い段階でのデビューも有り得るかも知れません。
<00.12.21> 昨日の「20世紀最後」と銘打たれた日韓戦は、立ち上がりはなかなかスリリング。日本代表は速いリズムのパス回しで韓国のDFを翻弄し、積極性に開眼した?柳沢が激しくゴールを狙う一方で韓国は鋭いカウンターに賭ける、と言う展開。お互いに良さが出て面白いゲームになりそうな予感がありました。そして一瞬の隙を突いての安貞桓のゴールで、その傾向はますます強くなり、1点を争う面白い展開になるか、に見えました。しかしそれは前半26分まで。金相植が2枚目のイエローで退場すると、引いてペナルティエリアに壁を作る韓国を攻めあぐむ日本、と言う図式になり、その後の選手交代もあまり効果を及ぼさずどんどん低調になって行ってしまいました。結局のところ服部のゴールを奪っただけの1-1の引き分け。アジアチャンピオンである日本代表の凱旋試合、そして伝統の韓国戦ということで期待していたファンには、不完全燃焼のゲームだったのではないでしょうか。
ただ、今回のゲームは特に大きな目標の無いところでの親善試合で、かなりテスト的な色彩が強かったのは事実でしょう。また、主力にリーグ戦やチャンピオンシップ、天皇杯などの連戦の疲れも溜まっていたでしょうから、こう言うゲームになってしまったのも仕方がないようにも思います。来年はコンフェデレーション杯やキリン杯の拡大版が予定されており、またフランス、スペイン、ドイツなど欧州の強豪との対戦も控えています。その中でどれだけ戦術的に高め、チームとしての奥行きを増やして行けるか。それが、どんな場面になっても勝ちきる強さを身につける事になると思います。アジア杯の優勝は既に過去のことと考えて、このゲームを2002年に向けて世界と対等以上に戦うチームを作るためのスタート点、と考えれば、そう悪くない結果だったと言えるかも知れません。
また、サンフレッチェファンにとっては久保の出場機会が無かったのが一番残念でした。後半、何度かあったCKのチャンスに高さのある久保がいれば、とも思ったのですが、その時には交代枠は既に無し。それまでに出してもらえなかったところに、残念ながらまだそこまでの信頼は得られていなかった事が示されているように思います。しかし、久保の潜在能力が高いのは事実ですし、そう言う選手をしんぼう強く選び続ける事でものにするのもトルシエ流。松田、あるいは柳沢のように、いずれはブレイクするときが来るのではないかと思います。
<00.12.21> 昨日サンフレッチェは、清水商のDF河野淳吾選手の獲得を発表しました。これで新規獲得が決まったのは、寺内(広島ユース)、梅田(明大)、トゥーリオ(渋谷幕張)、李(広島朝鮮)、林(金光大阪)、西島(奈良育英)に続いて7人目。10/7付けの中国新聞に出ていた候補者全員の獲得を決め、更にやや手薄なDFにも期待の若手を加えたことになります。今年の「目玉」だったU-19代表組は一人も入っておらず昨年に比べてやや地味な印象がありますが、ほとんどの選手が他のクラブと競合の末の獲得で潜在能力は折り紙つき。これをもれなく獲得できたと言うことは、スカウトの力であるとともに設備が揃っていて若手育成に長けた広島、と言うイメージが確立しつつある証明ではないか、と思います。今年入団した7人に続いて来季のこの7人が順調に育つ事が、将来のサンフレッチェだけでなく来年の戦いのためにも必要だ、と思います。
<00.12.21> 大分は昨日、広島からレンタル中の前川和也選手の完全移籍を発表しました。これで大分にレンタル中の4選手のうち、完全移籍となったのは山根、金本に続いて3人目。来季の動向が明かでないのは大木だけとなりました。サンフレッチェができたときからチームを支えてきた彼が正式に広島のメンバーで無くなるというのは非常に寂しいことですが、逆に言えば大分からは大きく期待されているということです。来季こそ、J1昇格を勝ち取ってほしいと思います。
<00.12.20> 先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.23を紹介します。表紙とトップ記事は新人王を獲得した森崎和幸選手。続いて「2000年サンフレッチェ回顧 屈辱の理由。」として、今季思ったような成績を上げれなかったサンフレッチェのリーグ戦を総括しています。カラーページからモノクロページまで至る8ページの大特集で、今季の低迷の原因に迫っています。今岡祐子さんのコラム「二葉寮生応援団」も森崎和幸選手。早川文司さんの「歴代監督物語」はヤンセン編の最終回です。退団の決まった選手の紹介と紫熊短信があって、後のカラーページは駒野選手の「アジアユース選手権準優勝記念スペシャルインタビュー」が掲載されています。最終ページの「MY SUPPORTER」では、藤本選手のホームページ作りを手伝った「パソコンの師匠」が紹介されています。
ところで、創刊号から定期購読している方には今号に「継続のお知らせ」が入っていたはずです。今の契約は1月19日発売のVol.26までとなっているので、継続の方は手続きをしてほしい、とのこと。振り込みの方は希望コースの金額を確認の上、広島銀行曙支店(普通1697264)か広島総合銀行安芸府中支店(普通1464375)、あるいは郵便局の払込口座(01300-9-3406)までどうぞ。また口座振替も可能だそうで、ご希望の方はその旨メールでお知らせ下さい、とのことです。
<00.12.19> Message Boardへの書き込みにもありましたが、昨日の報知新聞によるとサンフレッチェは三浦知良選手の獲得を断念した、と今西総監督が語ったそうです。理由は「ヴァレリー新監督が三浦カズを知らないから」で、ビデオを送ってもあちらにはビデオデッキが無いから無理だと言う事らしい。これがもし本当なら随分馬鹿な話だと思いますが、しかしもし本気で取りたいと思っているならビデオデッキごと送れば良いわけですし、だいたいチーム作りの責任者は今西さんなのですからどうしても欲しければ監督に相談しなくたっていいはずです。ですから今回の「今西発言」は、何か他に獲得に乗り出せない事情(例えば有力な外国人FWの獲得に動いているとか)があるが故の煙幕なのか、あるいは全くの冗談である(今西さんがそう言う冗談?を言う人なのかは知りませんけど ^_^;)と考えるのが妥当ではないかと言う気がします。
更に言えば、やはり今西さんが言ったと言われる「獲得資金が用意できない」と言うのも本当かも知れません。これまで宮澤、山口、古賀、伊藤、栗原とベテラン、中堅選手の放出が決まり、選手の年俸面ではかなり余裕ができたように見えますが、これが選手獲得に使えるかどうかはまた別問題。今年成績面で振るわず、観客動員も減少して新たなスポンサー獲得も難しい状況を考えると、予算を大幅に減らされていると考えても不思議ではありません。特に昨年度は単年度黒字も可能だったのに、最後になって赤字覚悟でコリカの獲得という博打を打ったわけです。しかしこれは、成績にも動員にもほとんど関係ありませんでした。従ってこれ以上選手獲得の冒険はできない、と言う経営判断があっても責められないようにも思います。とりわけサンフレッチェは、京都や川崎Fなどの少数の大オーナーに支えられたクラブとは違います。単年度黒字と言う目標が達成できなかった場合、経営陣はその理由を株主総会で申し開きをしなければなりません。従って三浦知良選手の価値を、いろいろな波及効果も含めて6千万円(一説には8千万円)以上ある、と冷徹な経営の目で判断した上でないと獲得に乗り出せないのかも知れません。いずれにしろ彼に関しては、神戸が正式オファーを出して先行しているのは間違いない模様。我々としては、まずはその交渉の行方を見守るしか無いように思います。
<00.12.18> 冷たい小雨の降る神戸ユニバ、と言うと今年の1st stage開幕戦を思い出してしまうのですが、昨日の天皇杯4回戦はまるでその再現のような戦いで0-1で敗れ、3年連続ベスト8入りはなりませんでした。
この日のサンフレッチェは、水戸戦のメンバーから川島と伊藤を入れ替えて次のような感じだったようです。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      森崎和      服部
        (→桑原24分→川島79分)
    コリカ     藤本

      栗原  久保
      (→高橋76分)

SUB:加藤、駒野
立ち上がりは神戸のペース。中盤で激しくプレスをかけてきます。逆にサンフはのんびりした立ち上がりで、特に期待の中盤の2人、コリカと森崎和の動きが悪くなかなか形が作れません。そうこうするうちに前半17分、神戸の選手と交錯した森崎和が左ひざを痛めて交代。これは特に致命的なものでは無かったらしく、後にトムソン監督は「カズには、もっと戦うことを覚えてほしい。特に、怪我に強くなってほしい。私は、あそこではピッチにいてほしかった」と語っていたそうです。そして、間の悪いことにその交代の5分後に先制を許します。前半29分、広島の右サイドでボールを持った河錫舟から出たスルーパスで抜け出した長田が、ペナルティエリアに侵入します。十分深く入ったところで入れたクロスは、中央に詰めていた茂原がフリーでヘディング。これはバーと下田の反応でセーブしますが、しかしこぼれたボールをクリアできないうちに不規則なバウンドが再び長田の前にこぼれます。躊躇無く振られた右足からのボールは、クリアに入ったポポヴィッチの足を弾くようにして広島のネットを揺らしました。
この失点でサンフの選手はようやく目を覚ましたのか、その後攻勢に出ます。久々に登場の桑原が中盤でのボール奪取を中心に活躍し、32分にはCKから上村のシュート、38分のポポヴィッチの突進、そして44分のコリカのシュートと相手ゴールに攻め込みますが、しかしボールは枠を捉えなかったり相手GKがセーブしたり。ボールを支配しながらもネットを揺らすことができないという神戸戦にありがちなパターンで、前半を終了しました。
後半に入ると、更に一方的な広島ペースとなります。立ち上がりの服部の決定的なクロスから始まり、9分にはFKに合わせて栗原が決定的なシュートを放ちますが、しかしボールは枠を捉えなかったり、あるいは相手GK掛川のスーパーセーブにあったり。11分と15分にも服部のクロスから立て続けにゴールを狙いますが枠に飛びません。更にその直後には掛川が6秒以上ボールを保持してペナルティエリア内での間接FKを得ますが、しかしコリカの放った強烈なシュートは掛川が間一髪で弾きます。その後も攻める広島、守る神戸と言うパターンが延々と続きますが、しかし神戸は集中力を切らさずに守ります。トムソン監督は高橋と川島を立て続けに前線に入れてスリートップ気味とし、81分には右サイドから久保が、ロスタイムには川島が決定的なシュートを放ちます。が、いずれも掛川のスーパーセーブに阻まれついに終了の笛。結局、走っても走っても前に進めない悪夢を見るような、そんな感じのゴールの遠いゲームだったと言えるのではないでしょうか?
天皇杯に強いサンフレッチェ、と色々な人に言われながら臨んだこの大会でしたが、しかし最終的には今季のリーグ戦を象徴するようなパターンでの敗戦は、選手の限界だったのか監督の限界だったのか。少なくともこの日がサンフレッチェとしての最後のゲームとなったトムソン監督や栗原、伊藤にとっては、特に寂しい結果となったのではないでしょうか。代表に選出されている久保以外は一足も二足も早いオフとなってしまいましたが、選手達にはこの結果、この現実を真摯に受け止め、来年に向けて今何を為すべきかを良く考えてほしいと思います。
<00.12.17> 日本代表ニュースなどによると、代表のGKコーチを務めていた望月一頼コーチは、韓国戦終了後サンフレッチェに復帰することが明らかになったそうです。
<00.12.17> これも日本代表ニュースからですが、サンフレッチェも三浦知良選手に興味を示している、と言う噂が出ているそうです。ニュースソースは不明。
<00.12.17> 昨日の広島フットボールによると、森崎和、コリカ、藤本の中盤は今週の練習でも好調を持続していて、今西総監督も「よほどのことが無い限り、ある程度まで行けるでしょう」と手応えを感じている様子だったそうです。遠征メンバーがどうなるか、については情報が無く、また中国新聞にも書いていなかったのですがだいたいは昨日の私の予想通りとなりそうです。なお、テレビ放送はBSもCSも残念ながら無し。映像は「速報サッカー21」に期待するしか無さそうです。
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