3/12〜3/18のサンフレッチェ日記



<00.3.18> 今日の対戦相手、市原との過去の成績は次のようになっています。
1993年05月16日 SAN. ○ 2 ( 1 - 0 ) 1 ● jef.
1993年06月19日 san. ● 0 ( 0 - 1 ) 1 ○ JEF. 
1993年08月28日 san. ○ 3 ( 1 - 1 ) 1 ● JEF. 
1993年12月01日 SAN. ○ 2 ( 0 - 0 ) 0 ● jef.
1994年04月16日 san. ○ 3 ( 0 - 0 ) 1 ● JEF. 
1994年06月08日 SAN. ○ 4 ( 0 - 0 ) 2 ● jef.
1994年09月14日 san. ○ 1 ( 0 - 0 ) 0 ● JEF. V-Goal
1994年11月12日 SAN. ○ 1 ( 0 - 0 ) 0 ● jef. V-Goal
1995年04月08日 SAN. ● 1 ( 0 - 2 ) 2 ○ jef.
1995年06月24日 san. ● 0 ( 0 - 1 ) 3 ○ JEF. 
1995年09月09日 SAN. ● 0 ( 0 - 0 ) 2 ○ jef.
1995年11月04日 san. ● 2 ( 0 - 3 ) 4 ○ JEF. 
1996年03月16日 san. ○ 1 ( 0 - 0 ) 0 ● JEF. 
1996年09月21日 SAN. ● 3 ( 2 - 2 ) 4 ○ jef.
1997年05月07日 san. ● 2 ( 0 - 1 ) 3 ○ JEF. V-Goal
1997年08月30日 SAN. ○ 3 ( 2 - 0 ) 0 ● jef.
1998年05月02日 SAN. ○ 3 ( 2 - 0 ) 1 ● jef.
1998年10月31日 san. ● 0 ( 0 - 0 ) 0 ○ JEF. PK戦
1999年04月17日 san. ○ 2 ( 1 - 0 ) 0 ● JEF. 
1999年08月06日 SAN. ○ 2 ( 1 - 0 ) 1 ● jef.
通算12勝8敗。ここ3年間で敗れたのは2試合だけで、それも90分では負けていません。前節の相手神戸が「新・天敵」ならば、市原はむしろ相性の良い相手です。すっきり勝って、今年の広島はグレードアップしている、と言うところを見せてほしいものです。
今日のゲームは開幕戦と言うことで小中学生の入場料は100円。2時からピザ、焼きそばなどの屋台やキックターゲット、サンフレッチェグッズなどのお店が並ぶ「おまつり広場」が開かれます。また、来場者プレゼントとして全員にJリーグノート、先着1万名様にジェット風船が配られるほか、前座試合としてシティカップ優勝チームとサンフレッチェジュニアの試合や選手とのハイタッチ(先着100名の小学生)が行われます。更にファンクラブ会員には嬉しいお知らせが。ゲーム前にくつろぐための「ファンクラブ会員専用サロン」が、ビッグアーチ1階レストラン「フラール」横に開設されます。コーヒー、お菓子などを用意するほか、サンフレッチェ関係の雑誌を読んだり試合のビデオを見たりができるとのこと。会場入り口でファンクラブ会員証の提示を求められるとのことですので、年間パスを持っていたとしても会員証の持参はお忘れなく。
<00.3.17> 今朝の中国新聞によると、サンフレッチェは怪我で1st stage絶望となったフォックスに代わる外国人としてスティーブン・コリカ選手の獲得を決めたそうです。コリカはイングランド1部リーグのウルバーハンプトンのMFで、先日の豪州代表のチリ、ハンガリー遠征にも帯同して全試合に先発出場、チリ戦ではゴールも決めています。身長173cmと小柄でドリブル、スルーパスが持ち味の選手、とのこと。ヒックマンコーチがウルバーハンプトンに在籍していたこと、またトムソン監督も豪州代表監督時代に召集したことがあるということで、彼らの強い推薦により獲得となりました。タイプ的にはミゲル、あるいは藤本、栗原らと同じような選手のような気がしますが、これらの選手をどう組み合わせて使うつもりなのか見もの、と言う気がします。コリカは今日来日してメディカルチェックを受けた後、正式契約とビザの取得をし、早ければ4/1の京都戦からの出場となるそうです。
<00.3.17> 1st stage第2節の相手は市原。バロンのハットトリックなどで京都を6-1と粉砕し、更に小倉の加入で今もっとも「旬」のチームです。しかし、開幕前のトムソン監督の皮算用では勝利を期待する相手。特に第1節では敗れているだけに、連敗はチームにとってもサポーターにとっても許されない、と言うところではないでしょうか。
メンバーですが「広島フットボール」によるとポポヴィッチ、森保がそれぞれ股関節の違和感と風邪で昨日の練習では別メニューだったものの試合の出場には問題ないとのことです。一方怪我からの回復が待たれる久保ですが、11対11の戦術練習にも復帰して強烈なシュートを放っていたそうです。ただゲームに出られるか、と言うとまだ微妙で、骨折した右足に不安を抱えているとのこと。まだサテライトのゲームにも出ていないことでもありますし、先発はもちろんサブの登録もどうか、と言うところのようです。
と言う事で明日のメンバーを予想しますと、
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      森保      古賀

    大久保     服部

      藤本
          高橋

SUB:加藤、川島、桑原、山口、ミゲル
と、基本的には神戸戦と同じ。昨日の練習では主力組のリベロに桑原、ボランチに森崎和、FWにミゲルが入っていたそうで、ここにポポヴィッチ、森保、藤本を当てはめた布陣としました。ただトムソン監督は「ミゲル、栗原が良くなってきたので入れ換えもありうる」と語っていたらしく、場合によっては服部をWBに入れて栗原先発、等のパターンが見れるかも知れません。(私としてはそちらの方が好み ^_^;)ホーム開幕戦ということで攻撃的に行くものと思われますが、しかし神戸のように早い段階で先制されてしまってはやりにくくなってしまいます。まずは守備をしっかりと固め、速い攻撃で得点を奪いに行きたいところです。
<00.3.16> 昨日横浜で行われた「日本代表候補×横浜Fマリノス」の練習試合(30分×3)は、日本代表候補が途中までに0-3とリードを奪われながら藤本の大活躍で逆転勝ちしました。「広島フットボール」によると、日本代表候補の1本目のメンバーはGK:南、DF:古賀、宮本、戸田、MF:市川、明神、遠藤、藤本、小笠原、FW:平瀬、福田、と言うもので、藤本は左サイドのMFとしての先発。レギュラークラスが出場した横浜に対して1本目は不安定な戦いで、再三フラットスリーの裏を取られるなどピンチを招き、吉田、三浦のゴールでリードを許します。2本目も同様で原田のゴールで完敗ペースだったそうですが、しかし小笠原に代わって藤本がトップ下に入るとリズムが変わり、逆に代表候補のペース。この中で藤本はドリブルで切れ込んでのループシュート、サイドからのクロスを受けての右足のシュート、そして自ら奪ったPKでのゴールと2本目だけでハットトリックを達成。3本目にも西のシュートのこぼれをボレーで叩き込み、4点をゲットする大爆発だったそうです。日刊スポーツの記事によると「試合前から『やってやろう』と思っていました。僕自身には数少ない代表のチャンスなんで、4ゴールを素直に喜びたい」と語っていたそうで、今後のシドニーに向けてのアピールとなったのではないでしょうか。これでおそらくは3/29のニュージーランド五輪代表戦への出場は確定的でしょうが、中盤にパッサーばかりで「働きバチ」のいないA代表入りに向けてのアピールにもなったのでは?
<00.3.16> 昨日行われた日本代表と中国代表の親善試合は、日本がチャンスを作りながらもおなじみの「決定力不足」で0-0の引き分けに終わりました。「2002クラブ」で後藤健生さんが指摘するように、ここまで守備練習に時間を割いて攻撃は選手任せ、だったフル代表の課題は、まずは0点に抑えること。終盤、疲れから足が止まった時間帯に攻められながらもきっちりと跳ね返すことができたことは、高く評価していいと思います。また攻撃面に関しても中田英が入った中盤はやはりレベルが一味違う。後半半ばまではボールを完全に支配して中国を翻弄しました。これまで消化不良でシュートすらなかなか打てないフル代表を見てきた目には昨日の代表の姿は「久々に見た本来の姿」という感じで、このまま選手が成長しコンビネーションを熟成させれば、そこそこ良いチームができるだろうと思わせる出来だったと思います。
ただ、だからと言ってトルシエ監督の采配に問題がなかったか、と言うとちょっと疑問があります。一つは中盤に中田英、名波、小野を並べた点。言うまでもなくこの3人は3人ともパスが持ち味。正確なロングフィードができる稲本と合わせると4人もパスの出所があるわけで、それはそれで凄い布陣ではあります。しかし、名波が「課題は、中田がボールを持ったときにまわりがどのくらいサポートできるかだと思う。今日もヒデが1人で持ち込んでドリブルして取られる場面があったが、あれはサポート不足からの問題だ」と語っているとおり、パッサーの周囲を走り回る選手が不足していたことが一番の問題だったように思います。実際そう言う人材としては唯一の存在だった望月が何度もチャンスに絡んでいましたが、しかし1人でできる事には限界があって終盤には息も絶え絶え。逆に小野は消えている時間帯が長く、機能していたとは言い難い出来でした。ここに北澤、あるいは藤本のような(もちろん、ダービッツならなお良い ^_^;)「労働者」を入れることで格段にバランスが良くなるのではないか、と思うのですが。また、中田英を最後まで引っ張った采配も疑問。中田英は名波、小野(中村)とのバランスを取るために下がり目の位置でのプレーが多かったように見えました(中田英がクレバーな選手であることの証明?)が、その分運動量が多く終盤は疲れが目立ちました。どうしても点が欲しかったから交代させられなかった、と言う気持ちは分かるのですが、しかしそれならボランチに元気な選手を1枚入れて中田英をトップに出す、という布陣もありえたと思うのですが。ここまで言われているように、「チーム作り」と言う点での能力の高さは再び見せたものの試合中の「戦術家」と言う点での手腕に疑問点を残したトルシエ監督。今後の2002年に向けての契約をどうするのか、この中国戦で明確な答えが出たとは言いにくいのではないでしょうか。
<00.3.15> いつも最新のサンフレッチェ情報を伝えてくれるメールマガジン「広島フットボール」ですが、そのホームページの「HF-FLUSH-NEWS」に沢田選手が登場することになりました。ライターになることが夢だった、と言う沢田選手は「紫熊倶楽部」にも記事を書いているそうですが(残念ながら私はまだ見ていない)、この「HF-FLUSH-NEWS」には沢田選手の日々の思いなどが掲載される模様。これまで選手の「生の声」が定期的に見れるのは藤本選手のホームページだけでしたが、こうしていろいろな選手の声が読めるというのはファンにとっては嬉しいことですね。メールマガジンは有料ですが、ホームページは誰でもアクセスできます。まだ購読していない、と言う方もぜひブックマークを。
なお、その「広島フットボール」によるとこれまで怪我による痛みで強く蹴ることができなかった久保選手が、昨日の練習では強烈なシュートを4本放っていたそうです。まだ対人プレーの面で不安があるものの、試合出場に向けて一歩前進、と言うところです。次の市原は前節で6点を奪って好調な上に、レンタル移籍が決まった小倉が出場する模様で、昨年下位に沈んだからと言って侮れない相手になった、と言えそう。ホーム開幕戦と言うことで「小中学生100円」やその他イベント満載で沢山のファンが訪れるゲームになりそうですし、久保選手にはぜひとも出場して、そして神戸戦の鬱憤を晴らしてほしいものです。
<00.3.14> 一昨日行われたサテライトのセレッソ大阪戦は、ミゲル、八田のゴールで2-0で勝ちました。メンバー表から布陣を想像すると次のような感じだったのではないでしょうか。
       【先発】                   【81分以降】

        加藤                      佐藤

    川島  宮澤  八田              川島  宮澤  八田

駒野      森崎和     森崎浩     宮崎   森崎和  石川    駒野

    山口      栗原                  吉田

      ミゲル 上野                 ミゲル   中山
こうして並べてみると、フォックスの怪我もあって手薄な守備陣に対して中盤から前は人材が豊富ですね。松下、山形が戻ってくればこのポジション争いに参入してくるわけで、レギュラークラス以下の選手はうかうかしているとサテライトにも出れない、と言う感じになりそう。またこの中では神戸戦で出番がなかった山口がキレのある動きをしていたとのこと。先日の中国新聞の記事によると、開幕を前にしての出来の自己評価では山口1人が「10点」を付けていましたが、きっと体調万全で今季に賭ける気持ちが満ち満ちているのでしょう。藤本、大久保の台頭や栗原の加入で攻撃的MFのポジションはかつてないほどの激戦ですが、一昨年途中加入して「降格の危機」から救ってくれた山口選手には、ぜひもう一花咲かせて欲しい、と思います。
なお、このゲームに出場するという噂だった久保は不出場。神戸戦での「決定力不足」で彼への期待はますます高まるばかりですが、もう少し時間がかかりそうです。
<00.3.13> 神戸戦の敗戦を観戦したファンの感想をネット上などで見ると、かなり悲観的なものが多いようです。特にシュートを16本も放ちながらほとんど枠を捉えていなかった点と、失点につながった下田選手の「ミス」についての批判が多いように感じますが、ここで私は「ちょっと待って」と言いたいと思います。
まずシュートを放っても入らなかったと言うことですが、私自身昨日はその点を問題視したものの、本当はそこを責めるつもりはないのです。そもそも選手は別に外そうと思ってシュートしてるわけでは全然無いわけですし、正確にコースを狙え、と言われたって相手のプレッシャーがきつい中ではできないことの方が多い。チームの目的は当然ゴールを奪うことですが、そのためにはまず相手ゴール前にボールを運ぶこと。そして何とかDFの壁を崩してシュートにまで持ち込むこと。そこまでが「チーム戦術」の枠内で、そのシュートが入るかどうか、はもう「神の領域」です。完ぺきなシュートがたまたまGKの身体の一部に当たってしまう、と言う事もあれば、ターゲットを外したシュートがDFの身体に当たって入ってしまうこともある。神戸戦のサンフは「ゴール前にボールを運ぶこと」と「シュートまで持ち込むこと」まではできていたわけで、それが入らなかった、そして神戸のたった一本が入ってしまったと言うのは神に愛されなかったか、あるいは悪魔の仕業だったとしか言いようがないように思います。トムソン監督は「どうして負けたのか分からない」と言っていたそうですが、スタッフも選手もほとんどが同じ思いだったんじゃないでしょうか。
2つめの「下田選手のミス」ですが、確かに出て行くタイミングが悪かったと思います。薮田が抜け出した位置がかなりセンターライン寄りかつタッチライン沿いで、かつ下田は一瞬躊躇してから出て行ったように見えました。ですからあそこは無理せず自重して、ゴール前を固めることを優先すべきだったというのが正解かもしれません。しかし、それはあくまで結果論。ゴールに近いところでフリーで持たれた方がより危険度は増すわけで、出なかったら守れたか、と言ったらそうとは限らないでしょう。下田はむしろ後半に何度かあった鋭いカウンターのピンチをことごとく守っているわけですし、昨年のホームの神戸戦のようにガタガタと崩れなかった事をむしろ評価すべきなのではないか。と思います。
ともあれ、昨日の元気丸の画面を見る限りでは選手達も全く落ち込んでおらず、むしろ手ごたえを感じていた様子。サンフのやろうとしていることはできているのですから、むしろここで自信を失わない、と言う事の方が大切なような気がします。
<00.3.13> 昨日行われたJ2の第1節で、大分の「レンタル4人組」のうち前川、山根はフル出場、また金本も20分間の出場で開幕戦勝利に貢献しました。また、元広島の片野坂もフル出場しています。(大木は現在怪我でリタイア中らしい。)次節は今年J2に昇格した水戸が相手。私はたまたま(^_^;)見に行けますので、試合内容と選手達の出来についてレポートする予定です。
<00.3.12> 冷たい雨の降る神戸ユニバで行われた今季のJリーグ開幕戦、ヴィッセル神戸との対戦は、終始攻め続けながら最後までゴールを割ることができず、逆にカウンター一発に沈んでの苦い敗戦となりました。広島のメンバーは、藤本がFWに入って次のような感じでした。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      古賀(→森保67分)

    大久保     服部
    (→川島64分)
      藤本
          高橋(→ミゲル79分)

SUB:加藤、山口
立ち上がりこそボールが足に付かない感じで神戸に攻められますが、その後は広島ペース。右サイドから左サイドまで幅広く動いてチャンスメークする藤本を起点に、先制点を取りに行きます。今季からプレスのスタート地点を上げた、という情報通り中盤もDFラインも高い位置を保ち、狭いスペースでのボール交換から相手守備を破ろうと試みます。しかし、崩しきれないまま前懸かりになったところを逆に突いてきたのが神戸。前半16分、広島守備陣の一瞬のマークのずれから薮田に右サイドを破られてしまいます。一瞬躊躇した後ペナルティエリアの外に飛び出す下田。しかしこれを良く見た薮田は遠目からロングシュート。ボールはツーバウンド、スリーバウンドしながらゴールに転がり込み、痛恨の先制点を許してしまいました。
その後、同点を目指して更に攻め込むサンフ。一度は左CKからのクリアボールを伊藤がダイビングヘッドでネットを揺らしましたが、ポポヴィッチがGKを押した、と言う事で残念ながらノーゴール。その後も攻めながらも神戸の堅い守備をなかなか崩すことができず、時間が刻々と経過します。後半もそのままの展開で、攻めに攻め続けるサンフ。後半26分には藤本の右サイドの突破から高橋がダイビングヘッド。また43分には後からのボールにタイミング良く抜け出したポポヴィッチが1対1からシュート、更にそこに詰める伊藤、と言う決定的な場面を迎えましたが、しかし無情にもボールは枠の外だったり、あるいはポストに嫌われたり。川島を前線に張りつかせたり、ミゲルを投入したりとベンチもあの手この手を繰り出し、結局奪ったCK13本、打ったシュート16本と攻め続けましたがついに神戸のゴールを割ることはできませんでした。逆に神戸としては相手の攻撃をがっちりと受け止めてカウンターで点を奪う、と言う昨年までの広島が得意としていた「強豪倒し」の戦術をやり切って勝ったわけで、そう言う意味では相手にしてやられた、と言う敗戦でした。
これで神戸相手の戦いは4連敗。開幕ダッシュを目論んでいた広島としては痛恨の敗戦でしたが、しかしこれでがっかりするべきか、と言うと私はそうではないと思います。上にも書いたように、立ち上がりの数分を除いてほとんどの時間帯を主導権をとって攻め続けました。結果的に点は取れませんでしたけど、こんなサンフの姿を見るのは初めて、のような気がします。これまでの練習試合を見ていないので想像ですが、先週の福岡戦まではイメージだけでなかなか形にならなかった、ラインを高く敷いて戦う「新戦術」がここでかなり形になってきたと言う事ではないか。これから熟成が進めば、もっと勝てるサッカーができるようになるのではないだろうか、と思います。
ただ、そうは言っても気になる点があるのは事実。一つは攻めが単調に見えること。相手がゴール前に固まっていてスペースが無かったので仕方がなかったのかも知れませんが、なかなか点が取れないとどうしても放り込みが多くなる。そう言う状況でも前線に久保がいればまた違ったのかも知れませんが、FWが高橋、藤本、ミゲルと上背のない選手ばかりで、また相手の人数が揃っていて混雑した状況ではなかなかシュートまでも行けません。こう言うとき、例えばもっと遠目から強めのシュートを打ってみるとか、あるいはドリブルでゴールライン際を切れ込んでみるとか言う攻撃はできなかったのか。セットプレーのバリエーションの無さも相変わらずで、たまにはショートコーナーを使うとか、あるいはニアで合わせたりペナルティエリアの外で待つ選手に合わせてボレーシュートを狙ったり、と言うパターンもあって良かったのではないか。(まあ、めったに入るもんではないでしょうけど。^_^;)神戸の選手の壁が近すぎる!審判はちゃんと下げろ!と監督や桑原が怒ってましたけど、どうせならその逆を突いて素早く横に流してみる、とか、相手の裏をかくようなプレーをしてみたらどうだったんだろう、等と思わずにはいられませんでした。
それからもう一つの気になったのは期待のミゲル。終了間際の10分ほどの出場でしたが、ほとんど役に立ってませんでした。川島がトップに入っていたにも関わらず同じように前線に張っていたのがそもそも分からなかったのですが、ハイボールには勝てず、くさびのボールもキープできず。シュートを打つどころかほとんどボールに触れませんでした。これで久保の代役になれるかどうかは非常に疑問。トムソン監督は「フィットするまで数週間かかる」と言っていたそうですが、もう少しスペースのあるところで使う、とか考えることが必要なのかも知れません。
そして後はいわゆる「決定力」。ゲーム前のシュート練習からあまり入らなくて心配して見ていたんですけど、本番でも同様。高橋のダイビングヘッドやポポヴィッチのシュートの他にもシュートはたくさん打ってますけどそれらのほとんどが枠の外。この「決定力」と言う言い方はあまり好きではないのですが、それにしてももう少し正確なシュートを打たなければゴールにも嫌われるというものでしょう。今後の選手達の奮起に期待したいと思います。
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