4/30〜5/6のサンフレッチェ日記



<00.5.6> 今朝の中国新聞によると、大久保は横浜戦の前半終了間際の怪我のため欠場し、藤本が先発となる模様です。2人のFWの下に位置する得意のポジションで、そろそろ今年初めての阿波踊りを見せてほしいものです。
テレビ中継ですが、地上波、BS共にありませんが、スカイパーフェクTV!(最近買った ^_^;)でch307のJ SKY SPORTSで15時から生で放送されます。
<00.5.5> 今朝の中国新聞によるとトムソン監督はこれまでJリーグで49勝しているそうで、あと1勝でリーグ6人目の50勝監督となります。「横浜戦のようなゲームができれば、6日に50勝を達成できる」と言う、明日の相手はセレッソ。ここまで6勝4敗の4位で、リーグ最高の23得点が光ります。これまでの対戦成績は
C大阪 ●2-3○ 清水  【C】田坂、西澤、【清】サントス、澤登2
C大阪 ○3-1● 京都  【C】西澤2、西谷、【京】カズ
C大阪 ○5-2● V川崎 【C】西澤、森島2、尹、盧、【V】金2
C大阪 ●1-3○ 磐田  【C】森島、【磐】高原2、奥
C大阪 □2-1■ 市原  【C】西澤、森島、【市】バロン
C大阪 ○2-1● 神戸  【C】斎藤、森島、【神】和多田
C大阪 ○2-1● 鹿島  【C】西谷、森島、【鹿】ビスマルク
C大阪 ●1-3○ 名古屋 【C】鈴木、【名】福田、岡山、呂比須
C大阪 ○4-1● 柏   【C】西澤、森島2、真中、【柏】北島
C大阪 ●1-2○ G大阪 【C】森島、【G】吉原、新井場
と、すべてのゲームで得点も失点もあるのが目立ちます。出典がどこだったか思い出せないのですが、セレッソは「カウンターサッカーでは客が来ない」と言う事を考えてレネ監督から副島監督に交代させ、チームのスタイルも変えたそうで、今のところはそれが大当たり。西澤、森島のコンビで得点を量産し、守備の甘さを補って余りあるものがあります。「最強の矛」セレッソと「最強の盾」広島のどちらが強いか。得点が2番目に少ない広島攻撃陣が、失点が2番目に多いセレッソ守備陣から何点奪うか。両チームのファンならずとも、興味深い対戦と言えるのではないでしょうか。
サンフレッチェのメンバーですが、前節欠場したメンバーのうち出場停止が解ける服部と、怪我のコリカも戻ります。ただ、「ウィニングチーム・ネバーチェンジ」の格言からすれば勝ったメンバーはいじりたくないところ。トムソン監督自身も「コリカと服部が戻ってくるのは難しくなったね」と語っていた(広島フットボールによる)そうですから、横浜戦と同じメンバーで臨む、と考えるのが自然でしょう。
       下田

   伊藤  桑原  上村

沢田     森保     古賀
    森崎和  大久保

     栗原
        久保

SUB:佐藤、川島、コリカ、藤本、高橋
ただし、前半の布陣でなく後半の布陣、と言うことで大久保ではなく藤本を使ってくる可能性もあります。横浜戦でつかんだ流れを本当のものにできるかどうか。今後に向けて重要なゲームになりそうです。
<00.5.4> 先日の中国新聞によるとトムソン監督は「ちょっとしたきっかけでムードは変わる」と言っていたそうですが、まさにその予言通り。前半ロスタイムの沢田の一発がムードを変えてサンフレッチェはFマリノスに快勝し、15,352人の声援に応えました。
ポポヴィッチ、服部を出場停止で欠いた上にコリカが太腿の痛みで欠場。更に藤本、川島を控えに回し、福岡戦の先発の約半数を代えてこの日に臨んだサンフは、次のような布陣を敷きました。
       下田

   伊藤  桑原  上村
   (→山口89分)
沢田     森保     古賀
    森崎和  大久保(→藤本46分)

     栗原(→川島82分)
        久保

SUB:佐藤、高橋
中盤はワンボランチというよりもトリプルボランチという感じで、森崎和がやや上がり目でプレー。久保をトップに置いてその下の位置を栗原が走り回るという感じです。この日の勝利に燃えるサンフは序盤から意欲に満ちたプレーをし、どうも身体が重そうな横浜に対してペースを握ります。しかし攻めのパターンと言えば久保目がけたロングボールの放り込みが多く、序盤はなかなかチャンスを作れません。逆に守りは桑原のミスからピンチを迎えたりと言う事はありましたが、上村、伊藤らの素早いカバーリングで相手にペナルティエリアにも侵入を許しません。まるで東京戦のような「点を取られる気もしないが取れる気もしない」と言う展開のまま、ゲームは割合静かに進みました。しかし横浜の意外な手ごたえのなさに気持ちが前向きになったのか、あるいは新しい布陣が徐々に機能してきたのか、前半の後半からパスが良く繋がるようになります。沢田が、古賀が、何度もサイドからの突破をかけ、上村が、大久保が、古賀が、そして久保が決定的なシュートを放ちます。そしてついにそれが結実したのが、前半終了直前のロスタイムでした。左サイドからのボールを右サイド深くから森崎和が折り返し、沢田が栗原に繋ぎます。そこでゴールに向けて一気のフリーランニングを開始した沢田に対して、栗原が絶妙のスルーパス。トップスピードでボールを受けた沢田は一直線に横浜ゴールに突き進むと、鋭いシュートで川口の股を抜いてネットを揺らしました。今季、流れの中からの初めての得点は、停滞していたチームのムードを一掃する貴重な一発となりました。
後半になると、同点を目指して攻めに入った横浜。しかし決定的なピンチを下田のナイスセーブで凌ぐと、後半から満を持して投入された藤本が魅せます。後半6分、左サイドタッチライン際から振り向きざまに30mの鋭いロングパスを中央へフィード。これにファーサイドでぴたりと合わせた久保は、右足のボレーでネットに叩き込みました。サンフとしてはまさに待望の藤本→久保のホットラインからの得点、そして久保の文字どおり「スーパー」なゴールにビッグアーチは大熱狂。その後も押せ押せムードで、中盤でのこぼれ球を拾ってサイドへ開いて左は藤本と古賀、右は沢田と栗原のコンビで突破したり、あるいは中央から、サイドから久保や藤本が抜け出すなど昨年を思い出すような自在な攻撃を展開します。また守備の集中力も抜群で、一人がミスをしても必ず他の選手がカバー。更に下田も何度かスーパーセーブでピンチを救います。終盤には栗原に代わってFWに入った川島が見事な突破からシュートを放ち、更に伊藤が痛んで山口に代わるとすかさずDFに下がってしっかり守るなど選手交代もぴたり、ぴたりと当たります。結局ほとんどすべてが思い通りの今季最高の展開で「首位」横浜に快勝し、5月の強豪相手シリーズ第一ラウンドを制しました。
この日のヒーローは、もちろん雰囲気を変えるゴールを決めた沢田、久保であり、アシストの栗原、藤本でありスーパーセーブ連発の下田だったかも知れません。しかし、山形戦からの3連敗で沈滞していたチームのムードを変え、噛み合わなかった歯車を上手く回してみせたのはピッチ上の指揮官・森保だったのではないでしょうか。決して派手なプレーは見せませんが、ここぞと言うところには必ず顔を出し、少ないタッチのプレーで味方の攻撃のリズムを作る。常にピッチ全体に目を配り、声とアクションでポジションを修正する。トムソン監督が東京戦の久保に下したのと同じ「アウト・オブ・スタンダード」と言う最大限の賛辞を与えるだけのものが、この日の森保にはあったと思います。更に、この日初の先発だった栗原、そして久々の先発の古賀。栗原は常に相手の裏を狙う動きで横浜の急造DFラインを混乱させ、古賀は守備でも攻撃でも元気一杯のプレー。先制点のスルーパスを栗原が出し、沢田のシュートに詰めていたのが古賀だったのは決して偶然ではないだろうと思います。一度「底」を見たサンフの選手にとっては、あとのゲームは「チャレンジャー」として戦うだけです。次のセレッソとの、更に好調ヴェルディとの戦いにこの勢いを繋げてほしいと思います。
<00.5.3> 今日のビッグアーチは、試合前に様々なイベントが行われます。お祭りの店や工作コーナー、子供PK大会などで、サイン会は出場停止のポポヴィッチ、服部両選手になるそうです。またテレビではNHK-BSが東京戦に続いて生中継。確かCSでも放送があるはずです。優勝の可能性はほとんど無くなりましたが、こう言う苦しいときこそ大きな声援で選手を後押ししたいもの。お近くの方はビッグアーチで、遠くの方はテレビの前で応援を。
<00.5.3> 昨日発表されたU-19日本代表候補に、サンフレッチェからは森崎和、駒野、八田の3人が選出されました。この代表候補は全部で28人(だったはず)。7日からJヴィレッジで行われるトレーニングキャンプに参加し、アジアユース一次予選のメンバー入りを狙うことになります。またこの中で、10日に全日本大学選抜チーム(たぶん、ツーロン国際大会に参加するU-21メンバー)と、11日には川崎フロンターレと練習試合を行う予定です。
<00.5.2> ゴールデンウィーク中の唯一のホームゲーム、明日のゲームの相手は「暫定首位」の横浜。前節は2人も退場になりながらもガンバを4-1と破っており、チームの雰囲気は最高潮なのではないでしょうか。そのゲームでレッドをもらった波戸、松田、全治8週間の重傷を負った得点王の柳が出場できないのは痛いところですが、他の選手がこれをカバーするだけの勢いがあります。混迷状態に陥っているサンフにとっては、非常に厳しい相手である、と言わざるを得ないでしょう。
ここまでの横浜の成績は、
横浜 ●0-1○ 東京 【東】ツゥット
横浜 ○2-1● 清水 【横】小村、柳、【清】ファビーニョ
横浜 ●1-3○ 磐田 【横】遠藤、【磐】福西、中山、西
横浜 ○3-2● 鹿島 【横】柳2、中村、【鹿】ベベット、ビスマルク
横浜 ○1-0● 神戸 【横】外池
横浜 ○3-1● V川崎【横】上野、柳2、【V】金
横浜 ○2-0● 名古屋【横】エジミウソン、柳
横浜 ●2-3○ 柏  【横】柳、吉田、【柏】渡辺光、北島2
横浜 ○4-1● G大阪【横】柳2、三浦、中村【G】アンドラジーニャ
と、初戦を除いてすべてのゲームで得点しているのが目立ちます。柳がいないとは言え中村、三浦、永井など攻撃を構成するタレントは豊富。しかし守備の面では、もともとDFが少ない上に二人も出場停止で欠くわけで、そのへんに付け込む隙はありそうなのですが...
一方、こちら広島は初の連敗を喫してチーム状態は最悪。「こぼれ球奪えない」「クロス上がらない」「点取れない」の「三ない現象」(中国新聞による)で、打開策が見つからない様相です。それも、一生懸命やりながら結果が出ていないわけで、さぼっていて悪い結果になっているよりもある意味やっかいです。福岡戦終了後、ピッコリ監督は「広島のやることは全て分かっていた」と豪語していたそうですが、更なるレベルアップを目指した戦術変更が全く機能していない上に、昨年までのサッカーも忘れてしまった感じです。さすがのトムソン監督も昨日の戦術練習ではコリカ、藤本をレギュラー組から外すなど荒療治に着手した模様。優勝の目もなくなったことですし、2nd stage以降、あるいは今後のJ2降格争いに向けてしばらく試行錯誤を繰り返さざるを得ないのではないでしょうか。
と言うことで、先発メンバーを予想するのは非常に難しいのですが、「広島フットボール」による昨日の練習でのレギュラー組を挙げておきます。
       下田

   川島  桑原  上村

沢田     森保     古賀

  大久保      森崎和

     久保  栗原

SUB:佐藤、伊藤、コリカ、藤本、高橋
ポポヴィッチ、服部が居なくても、それなりのメンバーが組めるのは層が厚くなった証拠ではあるでしょう。久々にチャンスをもらう(であろう)栗原、古賀、またチャンスがあるかもしれない駒野には、ここでレギュラー獲得だ、と言う意気込みを見せてほしい。またコリカ、藤本が外れるとすれば、それは外からチームを観察して良いところ、悪いところを見極めるチャンスです。いずれ「2000年型サンフ」が機能するためには、この2人がキーにならなければならないのですから、一度頭を冷やして今後の糧にしてほしいものです。
明日のゲームは小中学生100円で、ビッグアーチ周辺ではキックターゲットやおまつり屋台など様々なイベントが開催されます。沢山の子供たちの前で、少なくとも「また来よう」と思わせることのできるようなゲームを見せて欲しい。また逆にサポーターは、こう言うチームが苦しいときこそ大声援で後押ししたいものです。
<00.5.1> 昨日雁の巣で行われたサテライトの福岡とのゲームは、1-1で引き分けに終わりました。Niftyの書き込みによるとサンフの布陣はこんな感じだったそうです。
       佐藤

   八田  石川  宮澤

宮崎     松下     駒野

    山形   森崎浩

     吉田  寺内

SUB:加藤、板垣、清水、宮本
このうち、寺内、板垣、清水、宮本はいずれもユースの選手。先制点は前半8分で、石川が中盤でこぼれだまを拾って右サイドに展開し、これを宮崎(山形?)が拾って上げたクロスを吉田が決めたという美しいものだったそうです。しかし16分、今度は石川のクリアミスを奪われて同点に追いつかれると、その後27分に石川が2枚目のイエローをもらって退場してしまいます。一人少なくなったサンフは松下をリベロに、森崎浩をボランチに下げ寺内のワントップの布陣に変更。更に後半からはGKを加藤に代えて守りを固めます。攻めはDFラインの裏にロングボールを放り込むパターンに終始するようになり、そのまま守備練習のようなゲームで終わったそうです。
ところで、次のトップの横浜戦はポポヴィッチと服部が出場停止。苦しい状態がますます苦しくなるわけですが、しかしサテライトの選手にとっては大きなチャンスです。服部の代役として駒野に出場機会がありそうですし、桑原が務めると思われるリベロのサブとして石川(サテライトのレッドカードがトップに響かなければ、ですが)か松下にもチャンスがあるかも。今のサンフの閉塞状況の打開の為に、ぜひとも若手の台頭が見たいものです。
<00.4.30> 「悪い予感」はやはり当たってしまったのか。復活を賭けて必勝態勢で福岡に遠征したサンフは、ほとんど見せ場を作れないまま104分間を戦いVゴール負けを喫しました。
怪我人、出場停止などが無く「ベストメンバー」を組めるサンフは、川島を先発させて次のようなメンバーでした。
       下田

  伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田   桑原  森崎和  服部
         (→大久保67分)
   コリカ     藤本
   (→高橋73分→森保100分)
       久保

SUB:佐藤、伊藤
対する福岡は、エース山下に加えて中払も欠いて苦しい布陣。しかしフルメンバーのはずのサンフはこれを圧倒することはできず、いらいらする展開に終始します。お互いパスミスが多く、シュートにも持ち込めない低調なゲーム内容。前半のサンフの決定機は27分ごろに右サイドの久保からのスルーパスを受けた藤本が突破して放ったシュートのみで、頼りの久保にはボールが渡らずシュートも打てない状態。チャンスはむしろ福岡が多かったものの、どっちもどっち、と言う感じの眠くなるような前半でした。
後半になると両チームともやや「やる気」を出したのか、攻防が早くなりました。が、いずれも決定的な場面の手前でのミスが多く、どうにもパッとしないゲーム展開です。コリカなどが時折技術の高さを見せ、何とか攻撃のリズムを作ろうとするもののなかなかゴール前に持ち込めません。途中で大久保、高橋を投入しますがほとんど変化が無く、ただ漠然と時間だけが過ぎていきます。福岡も似たようなものだったのですが、しかしボールを奪ったときに前へ、前へという意識だけは広島を上回っていたようで、チャンスは作ります。しかしサンフの守備の集中力は高く、ゴールだけは許しません。結局両チーム無得点のまま、90分を終えてしまいました。
延長に入ると、ややゲームが動きそうな気配。サンフが何度かゴール前でのセットプレーのチャンスを作り、服部のFKからゴール前にボールを送るシーンが続きます。そんな中、延長前半10分には右CKからゴール前に飛び込んだポポヴィッチがGK小島伸ともつれるように倒れ込みます。ゴールに向かったボールは、福岡の選手がゴールライン上でクリア。しかしポポヴィッチは何を勘違いしたのか、その後足を伸ばして小島伸の顔を蹴ってしまいます。これは問答無用のレッドカード。ポパは審判に向かって「私が何をしたのか見ていたのか」と詰め寄りますが、相手を蹴る意志があったにしろなかったにしろどうしようも無い判定でした。その後桑原まで抗議?でイエローカードをもらう始末で、せっかく攻めのリズムができかけていたのをへこませる退場劇でした。
これで守りを固めたサンフでしたが、しかしそれはすぐに一発のトラップで破られてしまいました。左サイドでボールを持ったバデアがロングパスをモントージャに送ります。モントージャは前へのトラップで桑原を置き去りにするとペナルティエリアへ。追いすがる桑原を切り返して外すと、落ち着いてボールをファーサイドに突き刺しました。
このゴールは、それまで悪いなりに何とか持ちこたえていたサンフを奈落に落とし込むような、否応なしに現実に向き合わせるものだったように思えてなりません。1試合少ないとは言え、勝ち点9はG大阪、神戸、川崎Fの下位グループとほとんど同じレベル。序盤戦に負け続けていた名古屋にも抜き去られ、優勝争いは遥かかなたに去り、残留争いが焦点に入って来そうな気配です。次節はポポヴィッチに加えて服部が出場停止で、いずれにしろ態勢を立て直さなければなりません。こうなったら目先の勝ち負けではなく、2nd stage、そして将来に向けての再出発をしなければならない、と思います。
 SANFRECCE Diaryトップページに戻る