5/21〜5/27のサンフレッチェ日記



<00.5.27> 昨日サッカー協会から6/12〜13にトレーニングキャンプを行うU-23代表候補が発表されました。メンバーは、GK:都築(G大阪)、南(柏)、DF:宮本(G大阪)、山口(市原)、古賀(名古屋)、手島(京都)、金古(鹿島)、MF:藤本(広島)、平山、明神、大野(柏)、小笠原、本山(鹿島)、酒井(市原)、遠藤(京都)、西(磐田)、FW:平瀬(鹿島)、福田(名古屋)、小島(G大阪)、北嶋(柏)、西谷(C大阪)、高原(磐田)で、サンフレッチェからは藤本選手のみが選出されています。今朝の中国新聞によると藤本は「今回はパフォーマンス不足だったし、入ると思っていなかったからびっくりした。名古屋戦でしっかりプレーし、リフレッシュして臨みたい」と語っていたそうですが、しかし「パフォーマンス不足」と言ってもゴールを奪っていないだけ。どの試合でも全力でプレーする姿は胸を打つものがありますし、「毎日の練習をあれほど気持ちを込めて入れ込んでいるサッカー少年」(紫熊倶楽部による)を、見ている人はちゃんと見ているという事なのでしょう。今季、チームではFWをやったり2列目をやったりでやや混乱しているのかも知れませんし、逆に代表合宿の方でリフレッシュして、そして2nd stageに向けて弾みを付けてほしいものです。
<00.5.26> 短期決戦と言われながら、結構「山あり谷あり」だった1st stageも明日が最終節。サンフの相手は優勝候補だった名古屋です。ここまでの名古屋の戦績は、
名古屋 ●0-1○ 鹿島  【鹿】中田
名古屋 ●0-1○ 磐田  【磐】福西
名古屋 ■1-2□ 東京  【名】古賀、【東】佐藤、アマラオ
名古屋 ■1-2□ 福岡  【名】呂比須、【福】山下2
名古屋 ○1-0● 京都  【名】福田
名古屋 ○1-0● 清水  【名】古賀
名古屋 ●0-2○ 横浜  【横】エジミウソン、柳
名古屋 ○3-1● C大阪 【名】福田、岡山、呂比須、【C】鈴木
名古屋 □1-0■ 市原  【名】呂比須
名古屋 ●1-2○ 神戸  【名】石川、【神】土屋、布部
名古屋 □3-2■ V川崎 【名】呂比須、藤田、ストイコビッチ、【V】林2
名古屋 △1-1△ 川崎F 【名】呂比須、【F】我那覇
名古屋 ●0-2○ 柏   【柏】平山、大野
名古屋 □2-1■ G大阪 【名】呂比須2、【G】新井場
と、序盤のつまずきはあったものの第5節以降は6勝1分3敗とまずまずの成績で、本来このへんの順位(13位)に低迷するチームではありません。前節の名古屋は、ストイコビッチが出場停止、山口が腰痛ということもあって、藤田の他にも新人原竜太を起用するなどテスト的な布陣。スーパーカップで負傷したウリダも起用するなど着々と2nd stageに向けての準備を進めています。ストイコビッチは既に代表に合流のため帰国しており、明日もテストを兼ねたメンバーになるものと思われます。
一方の広島は、清水戦の敗戦でこのゲームに勝っても最高で7位。逆に敗れると13位まで落ちる可能性があります。従ってなんとか勝っておきたいゲームではありますが、しかし7位であろうが13位であろうが同じと言えば同じ。選手達にとっては疲れも溜まっている事でもあり、どこまでモティベーションを高めて戦えるか、がポイントとなりそうです。
メンバーですが、出場停止の選手はなし。しかし、コリカが清水戦で肉離れを起こしたそうで出場は不可能だろうと思います。更に森崎和はU-19代表の遠征に参加しているはずだ、と思ったら、オフィシャルホームページによると「名古屋戦終了後にオランダ遠征」だとのこと。U-19代表は森崎和以外にも名古屋の藤田、市原の阿部などJリーグのレギュラークラスの選手が複数いるので、その選手は特別扱い、なのでしょうか?
        下田

   川島 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      服部

     藤本    森崎和

      栗原
          久保

SUB:佐藤、伊藤、古賀、森保、高橋
ここ数試合、左サイドはずっと古賀の起用を予想してきましたし、また期待もしてきたのですがトムソン監督はどうしても服部を起用したいようです。清水戦で市川に抜かれまくったのは彼にとっては屈辱的だったはずですし、ここでなんとか発奮して期待に応えて欲しいものですが... 他の選手については、まず清水戦で足を攣って交代した伊藤は外しました。週2回のペースで試合をこなしている選手達、特にベテラン選手にとってはかなり体力的にきついはず。できれば伊藤だけでなく沢田も外したいところですが、しかし代役となるべき駒野もいないのは痛いところ。ここで勝負に拘るのであれば、沢田に頑張ってもらうしかないでしょう。因みに私自身の希望としては、ここまでフルに出ている桑原も「温存」して森崎浩を使ってほしいところ。カズだけでなくコージも、あるいは松下や山形などの若手が育たなければ本当に強いチームにはならないように思いますし、そろそろ抜擢しても良いのではないでしょうか?
<00.5.25> 昨日行われた第7節の残りゲーム、清水エスパルスとの試合は後半終了直前にゴールを許し0-1で敗れました。
サンフレッチェのメンバーは
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村
   (→川島73分)
沢田      桑原      服部
    森崎和    コリカ
    (→森保77分)
      藤本(→栗原74分)
          久保

SUB:佐藤、古賀
開始早々から清水は中盤でのテンポの速いパス回しでゲームを支配にかかりますが、サンフは鋭い出足で対抗。こぼれ球への反応はこちらが速く、前へ、前への気持ちを徹底して攻めのリズムを作ります。前半6分にはコリカのスルーパスを受けた久保がダイレクトでシュートしたのを手始めに、何度か久保をターゲットにボールを入れて得点を狙います。28分ごろにはCKから上村が惜しいシュートを放つなど得点の気配も漂いますが、しかしそこからは清水のペース。広島の左サイドを市川が何度も突破してシュート、そしてクロスからアレックスのシュート等ピンチの連続。37分、40分には立て続けに下田がスーパーセーブを見せてなんとか得点を許さず、清水ペースのまま前半を終了しました。
後半は両チームとも立ち上がりから激しい攻め合い。中盤でのボールの奪い合いからゴール前に迫りますが、しかしさすがに守備の堅さを誇る両チームだけあってなかなかシュートにまで行きません。しかし14分すぎから足が止まって来ると、清水が圧倒的に攻めます。14分に久保山のヘディングシュートがポストを叩いたのを手始めに、21分、24分、27分と立て続けに決定的なピンチを迎えますが、しかし下田がスーパーセーブ連発で何とか凌ぎます。サンフは17分に左サイドの突破からコリカがシュートを打った(これはミスキック)のと23分に森崎和がロングシュートを見せたのを最後に攻めが構築できません。全体に引きすぎているのかボールを完全に支配され、前を向いてボールをキープすることすらままならない状態は改善されず、なんとか我慢の時間帯をすごします。27分ごろから選手を入れ換えなんとか踏ん張るサンフレッチェ。そしてここで頑張ったおかげか、ようやく清水ゴールに迫ることができたのは40分ごろ。右サイドからの沢田の突破、FK、CKのチャンス、あるいは左サイドでのショートパスの交換から攻撃の形を作ります。そしてこの日最大のチャンスは、後半ロスタイムに訪れました。右サイドからのCKがいったんはDFにクリアされますが、そこに詰めていたのが上村。すかさず送ったロビングボールを川島が落とし、それを久保が受けて左足で渾身のシュートを放ちます。これを必死で弾くGK真田。そのボールを久保は更に頭に当てますが、しかしボールは無情にもバーの上を越えていきました。「ピンチの後にチャンスあり」は野球の格言ですが、この言葉が当てはまったのがこの日の清水でした。残り少ないロスタイムに、広島ゴール前に攻め込みます。一度は下田の好セーブで凌ぎ、更にアレックスのクロスも上村がクリアしますが、しかしこれが運悪く澤登の前へ。頭で落としたところにいたサントスが左足でジャンピングボレーを放つと、ついにこのボールはサンフレッチェのゴールネットを揺らしました。まさに終了直前、残り10秒もないところでの痛恨の失点でした。
これでサンフは今季5度目の0-1での敗戦。守備が頑張ってもなかなか得点できず敗れるというパターン通りと言えないこともありませんが、しかし攻めも守りも全く見るところのなかった福岡戦やC大阪戦に比べれば、遥かに内容のある敗戦だったと思います。清水のパス回しに振り回されながらも集中を切らさずに良く身体を寄せて守っていましたし、また攻めの場面でもむやみにロングボールを放り込んだりせず、パスを繋いでしっかりビルドアップしようとしていました。清水のペリマン監督は広島を評して「以前に比べて、サッカーをするようになっている」と言っていたそうですが、苦しいゲーム展開ながらやろうとしていたことは見えていたし、つまらないミスも無く良いサッカーをしていたと思います。更に特筆すべきだったのは、両チームともにカードが出るシーンが全く無かったこと。これは多分に、ここまでリーグ最小警告数を誇る清水に引っ張られてのことだったろうと思いますが、両チーム共に激しいゲーム展開の中でクリーンなプレーに終始したことは、リズムを作るという意味で非常に良かったのではないでしょうか。全体的にボールを支配されたこと、そして競ったゲームをぎりぎりのところで失ったことは残念でしたが、しかしその中で高い集中力を維持し、質の高いゲームができたことは評価すべきことだと思います。
トムソン監督の4年間、一度どん底に落ちてからようやく形ができてきたのが昨年までのサンフでした。今年は昨年以上の内容と成績を求められながら、結果も中身も無いゲームに終始した1st stage前半でしたが、しかしここに来てようやくスタートラインについた、と言えるような気がします。この日のゲームで清水より劣っていたのは何だったのか、それをどのように克服すればよいのかを課題として今後の試合と練習に取り組めば、その時こそ目標とする「トップ4」、そして優勝争いが見えてくるはずです。
<00.5.24> 昨日の広島フットボール、及び今朝の中国新聞によると、森崎和は今日のゲームに出場の模様です。U-19代表候補は今日集合して明日オランダに向けて出発する、との事ですが、清水から東京へは1時間ぐらいですから試合終了後に合流する、と言うことなのでしょう。また、遠征メンバーには駒野も入っているとのこと。沢田は疲れが出てくる頃でもありますし、ひょっとすると途中からの投入、と言うこともあるかも知れません。今日のテレビは、BSは夜の1時25分からの録画中継、また「スカパー」はch121(パーフェクトチョイス)で22時から録画中継となっています。
<00.5.23> 明日は第7節の分の清水戦が行われます。清水はここに来て溜まった疲れが出てきたのか、このところ失速気味で神戸、V川崎に連敗しています。
清水 ○3-2● C大阪 【清】サントス、澤登2、【C】田坂、西澤
清水 ●1-2○ 横浜  【清】ファビーニョ、【横】小村、柳
清水 □2-1■ 柏   【清】久保山、谷川、【柏】北島
清水 ○1-0● G大阪 【清】アレックス
清水 ○2-1● 鹿島  【清】OG、戸田、【鹿】OG
清水 ●0-1○ 名古屋 【名】古賀
清水 □2-1■ 京都  【清】斎藤2、【京】三浦
清水 ○2-0● 川崎F 【清】斎藤、サントス
清水 ○2-1● 東京  【清】平松2、【東】神野
清水 ●0-3○ 福岡  【福】久永、江口、中払
清水 ○1-0● 市原  【清】澤登
清水 ●0-2○ 神戸  【神】和多田、布部
清水 ■2-3□ V川崎 【清】大榎、市川、【V】金2、石塚
澤登、サントス、伊東の華麗な中盤、市川、アレックスの強烈なサイド攻撃、そして久保山、安永のいやらしいFWと、強力な攻撃力を誇っていた昨年の清水でしたが、今年は全体的に低調。このツートップにはまだ1点しか得点がなくチーム最多得点は澤登とDFの斎藤。1試合平均得点1.38は、広島の1.23とほとんど変わりません。それでも東京戦までは守備の堅さでなんとか勝ってきましたが、福岡戦以降守備の集中力にも陰りが出てきた感じです。特に前節V川崎戦は、GKの信じられないミスでVゴール負けするなど散々な出来。優勝の可能性もなくなり、すっかり普通のチームになってしまった、と言う印象です。簡単に勝てる相手でないことは確かですが、こちらとの勢いの差から言えば十分以上に勝機がある、と思います。
サンフレッチェのメンバーですが、前節出場停止だったポポヴィッチが戻ってきます。また、鹿島戦でワンボランチとして活躍した森崎和は、U-19代表の集合が明日なので出場は難しそうです。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原      古賀

   コリカ      藤本
      栗原
          久保

SUB:佐藤、川島、森崎浩、服部、高橋
今季あまり機能していないとは言え、清水にとって両サイドは生命線。これを抑えるためには、左サイドはさすがに古賀を使うのではないかと思いますし、また使ってほしい。また栗原ですが、鹿島戦でそんなに悪く無さそうだったのに途中交代したのは疲れが溜まっていたから、と言う事だったそうですので、明日先発の確率は高いと思います。ただ、なぜか服部を重用するトムソン監督のことですから、トップ下に服部を入れて藤本をFWに上げる、と言う可能性も否定できないのですが...
このゲーム、90分で勝てば勝ち点で清水に並び、並行して行われる磐田×神戸の結果次第では5位まで上昇する可能性があります。目標だった「4位以内」の可能性を最終節に残すためにも、ぜひここで勝ち星を上げたいところです。
<00.5.23> 昨日発表されたモロッコのハッサン2世国王杯とキリンカップに向けての日本代表に、久保竜彦選手が選ばれました。久保は一昨年のエジプト戦、昨年のイラン戦に続く3度目の選出。怪我で出遅れた今季でしたがこれまでの7試合で4得点ときっちり結果を残しており、点が取れない代表にとっては久保の巨大な才能は貴重なものである事は間違いないと思います。今回は短期の合宿ではなくアフリカへの遠征も含む長期にわたるものでもありますし、その間にチームに馴染み、今度こそ先発して、そして代表初ゴールのシーンを期待したい。海外と言えばオーストラリアしか行ったことのない(はず^_^;)の久保にとって、次の渡航地がアフリカのモロッコというのはなかなか厳しいところではありますが、しかしどんな事でも吸収して育って行く「自然児」久保のことですから、きっと一段と成長して帰ってくるのではないでしょうか。
ところで最近の「サッカーマガジン」は、「ストライカー特集」で取り上げたり折り込みポスターに掲載したりと久保をプッシュしている様子が目立つのですが、明日発売(広島では金曜発売)の今週号ではついにトップ記事として登場させています。タイトルは「COVER SPECIAL 日韓ワールドカップが待ちきれない! Come on 2002!」。既に2002年W杯への出場権を持つ日本、韓国、フランス各代表のエース候補を取り上げるという企画で、韓国代表の安貞桓、フランス代表のティエリ・アンリと並んで久保が最初に出ています。内容についてはそれぞれ見ていただいた方が早い、と思いますが、とにかく久保に対する並々ならぬ期待が見て取れます。「広島の久保」から「日本の久保」へ、そして更には「世界の久保」へ。トルシエ監督にも目をかけられている「大器」が花を咲かせる時が来るか。代表の6月シリーズが、非常に楽しみになってきました。
<00.5.23> 先週、ヨーロッパ遠征を行いアヤックスA1やドイツユース代表と対戦する予定のU-19代表候補も発表され、広島からは森崎和、駒野、八田の3人が選出されています。U-19の西村監督は、このチームの中心は森崎和と羽田(鹿島)であると明言しているらしく、左サイドのポジションを完全にものにしている駒野とともにチームを引っ張る役目が期待されています。ヨーロッパ遠征に続くユースのアジア一次予選を経てチームを完成させ、アジア最終予選を突破して再び世界に日本のユース年代の能力の高さを見せつけてほしい、と思います。
<00.5.22> 今日、明日と瀬戸は出張中なのですが、パソコンは持ってきたもののうっかりACアダプタを忘れてきたので明日の夕方まで更新できないと思います。悪しからずご了承下さい。
<00.5.21> 心配された天気も上々。ようやくエンジンがかかりはじめたサンフレッチェは点差以上の差で鹿島を粉砕し、今季初の3連勝で8位に上昇しました。
ポポヴィッチが累積警告で出場停止の一方で、上村、藤本が戻ってきたサンフは次のような布陣。
        下田

    伊藤  桑原  上村

沢田     森崎和      服部(→高橋76分)

   コリカ      藤本
      栗原(→古賀46分)
          久保

SUB:佐藤、川島、森崎浩
森保不在、桑原はリベロでの出場ということで初めてワンボランチとして先発した森崎和でしたが、読みの良い動きと安全優先のシンプルなプレー、そして上村などDF陣の的確なカバーリングで技術の高い鹿島の中盤を封じます。特にビスマルクはボールを持つたびに沸き起こるブーイングの声にびびったのか(^_^;)本来のポジションのトップ下に上がることもできずゲームから消えます。全体的にボールの支配率は鹿島の方が高く、また前半はシュート数も鹿島が4と、久保の1本だけだったサンフを上回ったのですが、しかし組み立て部分でのパスミスが多く危険な香りを感じるのは唯一相馬がクロスを入れた時だけ。お互いに創造性をあまり感じられない退屈な展開で、前半を終了しました。
そんな流れも、後半立ち上がりに一変します。古賀を左サイドに入れて服部を攻撃的MFに、藤本をFWに上げるというポジションチェンジをしたこともあるのですが、それよりも大きかったのが柳沢の一発退場でした。前半から上村のハードマークにいらついていた柳沢は、後半1分、マークする上村を振り払おうとして左手を大きく振りますが、これが顔に当たって上村はもんどりうって倒れます。これが運悪く(?)審判の目の前とあっては、レッドカードも当然だったと言えるでしょう。審判がこれで落ち着かせることができれば良かったのですが、かえって興奮した鹿島はその後もラフプレーを連発。中田、高桑(これはFKのボールを蹴って非紳士的行為?)、本田、ビスマルクと次々とイエローカードをもらいます。そして主審の石山さんは鹿島ばかりにカードを出すのは不公平だと思ったのか、後から突き飛ばされた久保にもダイビングでイエローを出します。決勝点もファール絡みで、DFの裏に抜け出してシュート体勢に入ろうとした久保の足を、高桑が払ってPK。これをコリカが冷静に決めて、このゲームに決着を付けました。後半は攻撃に入ったときの速さ、パスの正確さで勝ったサンフが完全にゲームを支配しており、1点しか取れなかったとは言え内容的には完勝。一昨年までの鹿島とのゲーム内容は全く逆になることが多かっただけに、ようやくサンフが今年の本当の力を発揮してきたゲーム、と言えるように思います。
そしてこのファール連発の落ち着かないゲームをものにできたのは、どんな局面でも冷静さを失わなかった上村、桑原、伊藤のDF陣の精神的な強さだったと思います。先日の「広島フットボール」にもあったように、「守備が強い」と言う定評のあるサンフレッチェでしたが今季1-0で逃げ切ったゲームはわずかに川崎F戦のみ。この試合は終了間際のPKで得たゴールで勝ったので、「逃げ切った」と言う感じでもありませんでした。逆に記憶に新しいのは、先週のV川崎戦や市原戦のように終了間際に追いつかれたゲームばかり。昨年のように2点リードでバタついて追いつかれる、と言う事こそ無くなったものの、ここぞと言うところで精神力の弱さを露呈していました。しかし先日の磐田戦、そしてこの鹿島戦。サンフの選手達は、ここに成長しつつある姿を見せてくれたと思います。残り2試合、相手はいずれも調子の上がらない清水と名古屋です。今の勝ち点に6を加えて25まで上げれば、3位の東京(勝ち点23)までが射程距離内に入って来ます。1週間に2試合の体力的には厳しい戦いが続きますが、勢いのあるときには疲れを感じないものです。このまま最後まで全力で走って、良いフィニッシュを決めてほしい、と思います。
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