5/7〜5/13のサンフレッチェ日記



<00.5.13> 「広島フットボール」によると、高橋は右膝の怪我があり大事を取ってベンチ入りもせず、左足首を痛めている大久保とともにサイン会に出席するそうです。逆に内転筋を痛めていたという古賀は元気に練習に参加していたとのこと。横浜戦、C大阪戦に続いて元気なプレーを見せてくれるでしょう。今日のキックオフは15時。地上波では中国放送で生中継があり、またCS(&ケーブルテレビ)ではJSkySportsのCh.1でも生中継があります。都合でスタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を。
<00.5.12> 明日の対戦相手のヴェルディは現在5勝6敗で勝ち点14の10位。ここまでの対戦成績は次のようになっています。
V川崎 ○2-1● G大阪 【V】金、山田、【G】大黒
V川崎 ●0-1○ 柏   【柏】渡辺毅
V川崎 ●2-5○ C大阪 【V】金、【C】西澤、森島2、尹、盧
V川崎 ●0-1○ 市原  【市】ベンソン
V川崎 ○2-0● 福岡  【V】飯尾、中沢
V川崎 ●1-3○ 横浜  【V】金、【横】上野、柳2
V川崎 □2-1■ 神戸  【V】中沢、金、【神】瀬沼
V川崎 ○2-0● 川崎F 【V】林、金
V川崎 ■2-3□ 磐田  【V】石塚、広長、【磐】奥、藤田、清水
V川崎 ○3-0● 鹿島  【V】金2、飯尾
V川崎 ■2-3□ 名古屋 【V】林2、【名】呂比須、藤田、ストイコビッチ
スカパーでも言っていましたが、今季のサンフは韓国人選手のいるチームに弱い、と言うジンクスがあります。神戸、柏、C大阪と韓国人がいる相手にはことごとく敗れ、横浜戦は柳想鉄が欠場したおかげで(?)勝っています。ヴェルディのエースストライカーが金鉉錫であることを考えると嫌なジンクスだったのですが、しかし金は前節名古屋戦でイエローカードを受けていて多分これが通算3枚目。ついでに中盤の要の林も退場処分を受けており、あちらは苦しい布陣を強いられそうです。ただ、これまでのサンフは東京戦(アマラオ)、福岡戦(山下、中払)と相手のエースが欠場(アマラオは途中交代)したゲームでも結果を出していないので、結局は自分達次第、と言えるかも。
こちらのメンバーですが、福岡戦のレッドカードで出場停止だったポポヴィッチが戻ってきますが、U-19の合宿に出ていた森崎和は、疲れも溜まっているでしょうからちょっと起用はためらわれるところ。「広島フットボール」のトムソン監督インタビューによると藤本、コリカが復調しているそうですので、メンバーとしては次のようになるだろうと予想します。
       下田

  伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田   森保       古賀
         コリカ
       藤本

     久保  栗原

SUB:佐藤、川島、桑原、森崎和、上野
昨日も書いたように、残り5試合は2nd stageに向けての良い準備をしてほしいもの。そう言う意味では、技術的なものよりも「やる気」のある選手を優先して使ってほしいし、また同じぐらいの力なら若手を使って経験を積ませて欲しいと思います。
<00.5.11> サンフが不調なのは相手が研究してきているから、ボールを持たされているから、と言う説がありますが、私はちょっと違うのではないか、と見ています。もちろん、相手が昨年に比べるとむやみにボールを取りに来ない、と言うのはあるでしょう。でも、相手が研究してくるのは別に今年から始まったことじゃないし、サンフのカウンター攻撃が最近対策され出したわけでもないはずです。カウンター攻撃をすればゴールが奪えるか、と言うと話はそう簡単ではなくて、むしろカウンターの時こそ何人かが同時に動いてスペースを作り、良いタイミングでパスを出す、いわゆる「イメージシンクロ」((C)評論家の湯浅健二さん)ができないといけないわけです。今年だってカウンターのチャンスが無かったわけではなくて、むしろ何回かあったチャンスで点が取れているか、と言うと全く取れていない。つまり、相手が引いているから点が取れないのではなく、その以前の段階、「イメージシンクロができていない」でも「攻撃の形がない」でもいいのですが、要は自分達の中に不調の原因があると考えるべきなのではないか、と思います。
また、チーム全体の形が作れていないと言うことですが、しかし個人を見るとそうとも言えない面があります。開幕時に評価の低かった古賀選手は、ここ2試合一人でサイドを突破してクロスを上げて、攻撃の形を作っています。逆に初めは元気一杯だった藤本選手は、U-23代表戦以降不調にあえいでいます。ですからチームが悪いというよりも、調子の悪い選手が相対的に多くて、そして選手一人一人の不調が複合して悪い結果を生み、それで自信を失ってまた悪くなると言う悪循環に陥っているのではないか、と思うのです。私はいわゆる「精神論」は嫌いなのですが、しかしメンタル面のコンディションが結果に大きく影響するのは紛れもない事実です。本当にそう言う理由だとしたら、そこらへんを何とかしない限り「立て直し」は難しいだろうと思います。特に今の状況は「優勝は無理だがJ2落ちもまだ大丈夫だろう」と言うところですから、ここでモティベーションを掻き立てるには何か強烈な手段が必要なのではないか、と言う気がします。
それともう一つ気になるのは、上手く行かないのを何とかしようとして、いろいろとシステムやメンバーを変えていることです。DFラインこそ変わっていませんが、中盤より前はツートップだったりワントップだったり、あるいはシングルボランチだったりドイスボランチだったり。トップに限っても藤本・高橋(ミゲル)の「ちびっこコンビ」から久保・川島(上野)の「ツインタワー」までいろいろなパターンを試しています。「ボランチ」と言ったって森保と桑原とでは全くタイプが違うように、FWが7人居たら7人とも違うプレースタイルです。その上、川島をFWに使ったように選手起用が場当たり的。特にサテライトなんて、選手の特性や将来のことなんて考えてないような起用が目立ちます。湯浅さんによれば、「イメージシンクロ」のためには試合中に現れるであろう場面を想定して何度も繰り返し練習して身体に染み込ませないといけない、とのこと。にも関わらずこれだけ変えていたら、コンビネーションを熟成しろ、と言ってもなかなか難しいのではないでしょうか。
ではどうすればよいか。選手が少ないならともかく溢れるほどいる訳(確か保有選手数はJ1でもトップクラス)ですから、選手に合わせてシステムを工夫する必要はあまり無いはずです。となると、まずはシステムを固定する事でしょう。そしてそこに選手を当てはめる。とりあえず選手のポジションは固定しておいて、その中での動き、相互の関係を詰めるべきではないでしょうか。そして各ポジションには複数の選手を配しておいて、調子の良い方をゲームに使います。精神的に落ち目のとき、混乱して何をして良いか分からないときには、課題を単純化して頭を整理してやることが必要です。選手のモティベーションを高めるためにも、まずは目の前にライバルを作ってやることが有効なのではないかと思います。システム的にはいろいろと議論はあるでしょうが、今のところツートップ+ドイスボランチが機能しているような感じなのでそれをベースにして、次のように選手を固定してしまいましょう。
        下田(佐藤、加藤、植田)
   
   伊藤 ポポヴィッチ 上村(宮澤、八田)
  (川島)(桑原、石川)

 沢田   森保(松下)   古賀(服部、森崎浩)
(駒野、宮崎)   森崎和(コリカ、大久保)

        藤本(山口、山形)
    
    久保      栗原
   (上野、吉田) (高橋、ミゲル)
これらのポジションは、少なくとも先発では動かさない。例えばポポヴィッチを使ったときは、桑原は必ず控えにする。そこはサテライトでも徹底して、例えばDFがいないからと言って吉田を使ったりするのはやめましょう。そう言うことは、吉田にとってもチームにとっても、百害あって一利無しです。(人がいない時はユースの選手を使う。)明後日から27日までは週2ゲームの連戦が続きますから、「ローテーションシステム」を採用して(?)ほとんどのメンバーを取り替えてゲームに臨むのもありだと思います。そう言う事で何試合か戦えば、自ずとコンビネーションがアップし、またベストメンバーが決まるのではないでしょうか。因みに、こう言う「まずシステムありき」のやりかたは、アヤックスなどオランダのクラブが採用しているはず。彼らはまず形を作ってそれぞれの動き方をマスターして、その上で自由にポジションチェンジをして攻撃を組み立てています。何事も大事なのは「基本」です。残り少ない1st stageですが、昨日触れたように名古屋などは既に将来のために準備しています。そしてむしろ今どれだけの準備をしておけるかが、今後のナビスコ杯と2nd stageのためには非常に重要なのではないでしょうか。
<00.5.10> セレッソ戦の敗戦で13位に後退してしまったサンフレッチェ。8連敗と出口の見えない京都、ゼッカ監督が解任された川崎F、なかなかペースに乗れないG大阪が下にいるため、まだ「2部降格の危機が迫っている」とは言えませんが、しかし開幕前に期待された「優勝」の望みはは遥かかなたに消え去ってしまいました。短期決戦のJリーグではこうなってしまうと残りゲームのモティベーションを維持するのが難しくなるもの。トムソン監督には一般的な「チームの立て直し」と言うだけでなく、2nd stageに向けて、あるいはナビスコ杯に向けてこれから1st stageの残り試合をどのように戦うか、ビジョンを示して全選手に課題を提示することが必要なのではないか、と思います。我々応援する側も、1試合1試合の結果に一喜一憂するよりも、いかに後に繋がるゲームをしているか、に着目して見る必要があるように思います。
そう言う意味で参考になるのではないか、と思われるのは名古屋の選手起用です。今季の開幕戦の名古屋のメンバーは、GK:楢崎、DF:石川、ホミルド、小川、大岩、MF:山口、岡山、平野、望月、FW:ストイコビッチ、呂比須。負傷したウリダ、退団したトーレスの代役として岡山とホミルドが入っただけで、ほぼ昨年通りの布陣でした。ところが開幕から4連敗。早々に優勝戦線から脱落すると、徐々に選手の入れ替えをしています。楢崎、大岩、山口、岡山、古賀、ストイコビッチの「背骨」の部分は不変ながら、平野が早々に見限られた(怪我という情報もあります)のを初めとして呂比須、望月はスーパーサブ扱いになり、大森、福田がレギュラーを獲得。更に多々良高出身の新人・藤田を抜擢するなど着々と若手を育成しています。その甲斐あってか4連敗の後の戦績は5勝2敗。まだ不安定さは残るものの、2nd stage以降に向けて準備が進んでいる、と言えそうな気がします。
それに対してサンフの方ですが、開幕戦のメンバーはGK:下田、DF:ポポヴィッチ、上村、伊藤、MF:桑原、沢田、古賀、服部、大久保、FW:藤本、高橋。これと前節を比較すると、ポポヴィッチ、大久保、藤本、高橋が抜けて森保、森崎和、久保、栗原が入っています。しかしポポヴィッチと大久保は出場停止と怪我。実質的にはツートップが変わっただけ、と言ってもいいでしょう。サンフの場合、久保と栗原が怪我で出遅れたり、またコリカが途中から入ったりしたため単純には考えられないのですが、しかし昨年終盤から変わったか、と言えばほとんど変わっていないと言わざるを得ないように思います。シーズン当初は「久保が戻って来さえすれば」ベストメンバーが組める、と言われていましたが、だからと言って必ずしも良いサッカーができるとは限らないことが分かった以上、名古屋のように今後に向けて何らかのアクションを起こす必要があるのではないでしょうか?
今週は森崎和、駒野、八田がU-19合宿に参加のためここから起用するわけには行きませんが、その他にもサテライトで腐っている選手は沢山います。これらの選手にモティベーションを与えると言う意味でも、ある程度目をつぶってでも抜擢してみる必要があるのではないか、そして今がまさにその時期なのではないでしょうか。若手に限らずベテランでも久々の起用で素晴らしい輝きを見せた古賀選手のような例もありますので、山口や上野、宮澤などサテライトで頑張っている選手を先発で使ってみる、と言うのも一つの方法かも知れません。福岡がナビスコ杯での「ベストチーム問題」でJリーグから叱られていますが、しかしサブの選手達のやる気を出させる、と言う意味では最高の方法だったようにも思いますし、トムソン監督にもここで一つ思い切った事をやってもらいたい、と思います。それならもし失敗してズタズタのゲームになったとしても、「ベストメンバー」で締まらないゲームをされるよりは納得できるように思います。
<00.5.9> 先日の朝日新聞のすっぱ抜き以来、トルシエ監督の解任報道がマスコミを賑わしています。ユースや五輪代表を育て、ワールドユース準優勝や五輪予選の無敗での突破を果たすなどここまで抜群の実績を残したトルシエ監督。フル代表でこそこれと言った結果は出ていませんが、しかしチーム内に厳しい競争を持ち込んで「代表候補」の層を厚くし、非常に難しいと言われる「フラットスリー」の戦術を叩き込み、永遠のライバル韓国を内容的に圧倒できるほどのチームを作った実績は高く評価されるべきです。課題とされる「得点力不足」も言わば世界共通の悩み。それは監督の責任ではない、と言う意見は選手の中からも出ています。にも関わらずここで「解任」の報道が相次ぎ、後任人事まで取りざたされるのは一体どうしたことか。それもまずはトルシエ解任ありきで、「後任はベンゲル」「ベンゲルは来年就任で、繋ぎに日本人監督」「ベンゲルはアーセナルとの契約優先で無理」「西野監督就任か」など二転三転し、後のことなど全く考えずに走っている様子がありあり。こんな事で代表の強化ができるのか、2002年は本当に勝てるのか、絶望的な気分にならざるを得ません。
これまでの報道を見ると、やはりトルシエ監督と協会との摩擦が解任を決める要因になっている、と読めます。特にニュージーランドU-23代表戦の前に、監督がマスコミに向かって「協会批判」を行ったのがお気に召さなかったらしい。でも、彼の言うことは言わば正論。協会がそれを容れることができないのは、単にスポンサーの都合やJリーグ各クラブの都合があって、そこと調整しないといけないからでしょう。でも、それらはそれぞれ代表監督の仕事であり、協会の仕事であるはず。それぞれがそれぞれの仕事に責任を持つプロフェショナルである限り、意見のぶつかり合いがあるのは当然のことです。協会が本当にW杯で勝つつもりなら、どんなに耳に痛くてもトルシエの意見を聞くべきだし、なんとかして両者が納得するように調整すべきなのです。トルシエ就任から1年半、いろいろありながらも曲がりなりにもうまく進みつつあるように見えたのに、なんでここでやめないといけないんでしょうね?こんな事をしている限り、ベンゲルが監督になろうと西野がなろうと、誰がやったって同じ事です。そのへんの総括無しにトルシエの解任を決めるようだとすると、この1年半は全くの無駄だった、と言わざるを得ません。
そして一番の問題点は、ちゃんと議論する前に情報が漏洩してしまっていることだと思います。代表監督の問題は、(幸か不幸か)今や日本のスポーツマスコミの中でもプライオリティが非常に高い問題です。単なる立ち話程度でも、針小棒大に拡大されて広まってしまうことは、話をする前に意識されてしかるべき。こう言う事が表沙汰になってしまっては、上手く行っている関係だって壊れてしまうでしょう。さすがにトルシエ監督本人はこれまでの軋轢の経験が豊富なだけあって(^_^;)「良くあること」と冷静なようですが、私だったら「そうまで言われるなら、自分から辞めてやる」と言いたくなりそうです。そう言う、プロフェショナルらしい対応のできないアマチュア的な幹部こそが、協会のガンであると言ってもいい。トルシエをクビにする前に、まずそう言う連中をクビにしろ、と私は言いたい。今朝の中国新聞の囲み記事によると、「『どっちにしても、よほどしっかりした説明をしないと世論が納得しない』と、協会のある幹部は危惧している」のだそうです。一体どういうしっかりした「解任の理由」を語ってくれるのか、楽しみな事です。
更に代表絡みで心配なのは、開催まで後1ヶ月ちょっとしか無いのに相手が決まらないキリンカップの事です。これまでキリンカップは欧州から1国、中南米から1国を招待するのが通例で、今年は南米からはボリビアを招くことが決まっています。しかし今年はEURO2000があるため欧州の強豪は軒並みペケ。仕方なく(?)ウェールズやスコットランドなど「予選敗退組」に声をかけたもののシーズンオフに当たるため断られたらしい。更に次のターゲットだったナイジェリアにも、キリンカップの直後にW杯予選が組まれたため断られ、現在どこを招くか完全に宙に浮いた状態だそうです。(詳しくは、サポティスタのホームページを参照してください。)日本代表の強化のためにも、スポンサーのためにも非常に重要なはずのこの大会にしても、この体たらく。代表の力が「世界標準」に達するためには、まずは協会を何とかしなければならないのではないか、と思います。
<00.5.8> 昨日いぶきの森で行われたサテライトの神戸との対戦は、1-3(前半1-2)で敗れました。駒野、八田がU-19合宿で、また石川が前節の警告で欠場だった関係で、メンバーはGK:佐藤、DF:川島、松下、宮澤、MF:吉田(→流田55分)、森崎浩、山口、宮崎、山形、FW:上野、ミゲル。中盤は右WBに吉田、左WBに宮崎だったそうで、おそらく森崎浩がボランチで山口、山形がゲームメーカーだったものと思われます。ゲームは序盤は神戸のペースで、CKのチャンスから宮澤が得点して先制したもののすぐに追いつかれて前半終了間際に逆転されました。後半になって流田が左サイドに入り、宮崎が右に入ってから攻撃のリズムができたものの、後半40分ぐらいに突き放されてそのまま敗れました。主力が欠けていたとは言え、このへんのメンバーがトップの選手を突き上げてくれるようでないと困ります。今週はU-19組がいない分、松下や森崎浩、山形、宮崎らにはアピールのチャンスです。トムソン監督に「ヴェルディ戦で試してみよう」と思わせるような元気の良さを、見せてほしいと思います。
<00.5.7> 横浜戦の勝利は復活の狼煙では無かったのか。3日前の快勝を受けて勢いに乗って長居に向かったはずのサンフでしたが、案に相違してカウンター狙いに来たセレッソの術中にはまり、またもや無得点のまま敗れました。
大久保が足首を負傷したため欠場し、サンフは次のような布陣で臨みました。
       下田

   伊藤  桑原  上村

沢田     森保     古賀
    森崎和   服部(→藤本56分)
    (→コリカ56分)
     栗原(→上野68分)
        久保

SUB:佐藤、川島
ロングボールを正確に蹴れる、と言う事から服部を中盤に入れたそうですが、これが不発。セレッソが引いて守ってきたためかロングボールを入れても全くチャンスにならず、中盤でボールを持たされたサンフは不正確なパスを繋ぐだけ。逆に森島、西谷などを中心にボールを奪っての一気の攻撃をかけるセレッソの方がチャンスが多い前半となりました。サンフはボールを持ってからの動き出しが遅く、なかなかシュートも打てない時間帯が続きます。唯一のゴールのシーンは前半15分のセレッソでした。ルーズボールがゴールラインを割って得たCKのチャンスに、ボールを蹴るのは尹。中央で斎藤がフリーで頭に触ると、ちょうど良い具合にボールは森島の前へ。古賀より一瞬早くボールに触った森島が押し込み、セレッソが先制しました。このシーン、森島の前にボールがこぼれたのは不運でしたが、しかしむしろその前に斎藤にフリーでボールを当てられたのがそもそもの敗因でしょう。前に入っていた桑原がかぶってしまったのが残念でした。
「スカパー」のレポートによると、前半ロングボールを蹴ってセレッソを疲れさせて、後半コリカ、藤本を動かして点を奪う作戦だったそうですが、確かにコリカ、藤本、そして上野の投入後、流れが変わります。サイド攻撃、特に左サイドが活性化し、チャンスを作ります。またセレッソの鋭いカウンター攻撃も、DFの高い集中力で跳ね返します。しかしやはり引いた相手を崩して得点する、と言う課題は解消できず、そのまま0-1で敗れました。
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