7/9〜7/15のサンフレッチェ日記



<00.7.15> このところ話題の「望月問題」ですが、日本代表ニュースによると織田強化部次長は「(望月を獲れば)若手の出場チャンスを潰すことになる」と語り、獲得を断念することを表明した模様です。
<00.7.15> 今朝の中国新聞によると、ポポヴィッチは復帰するものの藤本は欠場の模様です。ただ、相手の横浜も中盤の要の上野が右足首の捻挫だそうで、軽い肉離れで戦列を離れている松田とともに欠場の見込み。レギュラーの質で言うと横浜の方が上かも知れませんが、控えの層の厚さでは負けていないだけに、ここはきっちりとナビスコのお返しをしたいところです。テレビ中継は、生はスカパーのみ。ch121の「パーフェクトチョイス」で19時からです。
<00.7.15> 以前から噂になっていた久々の日本代表の広島でのゲームが、昨日正式に発表されました。日時は8/16(水)の19時キックオフ。アジアカップの壮行試合ということで対戦相手はUAEで、「仮想サウジアラビア」として戦うことになります。入場券はSS席7,000円、S席6,000円、SA席4,500円、自由席一般3,000円、高校生2,000円、小中学生1,000円。発売は明日からですが16日は電話予約のみで、17日よりデオデオ本店やチケットぴあ等で店頭販売されるとのことです。お問い合わせは、広島県サッカー協会(082-212-3851)までどうぞ。
<00.7.14> 2nd stage第4節は、この1ヶ月で3試合目となる横浜との対戦。ナビスコ杯では「若手モード」で戦ったサンフは、今度はフルメンバーをお見せする、と行きたいところでしたが、残念ながら森保が怪我でリタイア中。藤本もリハビリの進み具合によっては出れるかどうか分かりません。と言うことで、藤本抜きの場合は次のようなメンバーになると思われます。
         下田

    伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田       桑原       古賀

     コリカ     服部

       栗原  久保


SUB:佐藤、川島、森崎和、森崎浩、上野
前節お休みだったポポヴィッチは、風邪だったとのこと。涼しいオーストラリアから蒸し暑い日本に戻ってきて、体調を崩したのでしょう。あれから1週間経ちましたので、明日の出場は大丈夫だろうと思われます。それに伴って桑原がボランチに入る以外は、良いゲームをしたC大阪戦と同じメンバーとなる、と予想します。横浜は前節、ようやく2nd stage初勝利をあげましたが、通算成績15位の京都に対して後半は攻められっぱなしで決して良い出来ではなかったそうです。水曜日にゲームが無かったとは言え、ほぼ同じメンバーで2週間に4試合を戦った疲れはじわり、と出てくるはず。逆にナビスコを捨てて体調万全のサンフですから、ここで「1st stage王者」を倒して勢いに乗りたいところです。
<00.7.13> ファンクラブ会員には先週届いた、紫熊倶楽部増刊「assist」をご紹介します。
巻頭記事は1stステージ全試合を振り返る「THE DAYS OF DISAPPOINTMENT AND HOPE」(失望と希望の日々)。中野編集長と日刊スポーツの大塚美紀記者が共同で各試合のコラムを書いています。続いて藤本選手のスペシャルインタビュー「二人のチカラ。」久保不在の前半に広島の攻撃を支えることを期待されながら責任を全うすることができなかった藤本選手の心の中に、中野編集長が踏み込んでいます。「PHOTO STORY 久保竜彦 苦闘の今期。」を挟んで、大塚記者の記事「こうすれば、点が取れるようになる!?」。服部をアレックスに、藤本を森島に、久保をバティステュータにする(^_^;)ことによって得点力をアップさせよう、と言う大胆な提案です。
後半のメイン記事は、「愛あるが故の辛口対談」が2本。part 1は「元気丸」でおなじみの吉田安孝氏と中野編集長の対談。part 2は広島担当記者の座談会となっています。そして最後の記事は、「広島ユース探訪記」。今年、初めてトップのレギュラー選手を出したユースで、森崎兄弟や駒野に続く選手を探っています。
この「assist」は、昨年までは後援会員やファンクラブ会員向けのパンフレットでしたが、今年から「紫熊倶楽部増刊」となって大きくパワーアップ。一部480円で一般の書店でも販売しているほか、通信販売もしています。お申し込みは広島フットボールホームページからどうぞ。
<00.7.12> 日本代表ニュースによると、「広島が名古屋MF望月重良にオファーを出したことが明らかになった。」とのことです。また、「ウェスト・ハムが元広島DFハイデン・フォックスを獲得する模様。」と言う記事もありました。いずれも詳細は不明です。
<00.7.12> 一昨日の広島フットボール、及び昨日の広島FM「ゴ〜ル!」によると、森保選手が練習中に古傷の右足首をねんざし、治療に向かったそうです。ペドロさんによると復帰まで1週間から10日かかるとのこと。横浜戦は絶望で、次の福岡戦も微妙な状況です。セレッソ戦では良い働きをした森保ですが、しかしボランチのポジションには桑原も森崎和もいます。また、もし長引くようなら松下の起用、と言う可能性もあるかも知れません。森保選手には無理をせず、じっくりと直して戻ってきてほしい、と思います。
なお、やはり捻挫で欠場中の藤本選手は月曜日からジョギングを開始したとのこと。横浜戦に出れるかどうかは、リハビリの進み具合次第と言えそうです。
<00.7.12> 広島フットボールによると、月曜日の練習に来季の新入団候補となる高校生二人が参加したそうです。一人は奈良育英高のMF、西嶋弘之選手。もう一人は金光大阪高のGK、林卓人選手。西嶋は京都の強化指定選手ですが、しかしいずれもどちらかと言うと「全国区」のタイプではありません。(だと思います。私が知らなかっただけ?)昨年は有名どころをごそっと獲得して話題になりましたが、今年はどう言う路線で行くのでしょう?
<00.7.11> 先週末に出た「紫熊倶楽部」のVol.12を紹介します。トップには「J最強の守備陣、君臨。」と言うことで、1試合平均1失点と優勝した時以上の堅さを誇った守備陣を特集。特に伊藤、桑原、上村について取り上げています。早川文司さんのコラムはバクスター監督がいかに日本人の気持ちを理解するために心を砕いたか。中野編集長のコラムは、「新しいJリーグのシステムを提案する。」として、2002年から予定されるJリーグの試合増後のシステムについて新しいアイディアを提案しています。(因みにこの記事は、私の6/11付けの「Diary」への反論になっているようです。^_^;)後のカラーページの最初は「MATCH REPORT」で2nd stage第1、2節の神戸戦、市原戦、そしてナビスコ杯アウェイの横浜戦。「Match Preview」は第3、4節のC大阪戦と横浜戦です。そして最終ページの「2000年の挑戦者」は山口敏弘選手。1st stageにほとんど出場機会を与えられなかった彼が、2nd stageに「再出発」を賭ける気持ちが分かる記事だと言えるでしょう。「紫熊倶楽部」はホームゲーム会場の他、V-POINTや広島県内有名書店、そして東京新宿の「ひろしまゆめてらす」で買うことができます。定期購読のお申し込みは、広島フットボールホームページからどうぞ。
<00.7.11> 9日に中国地域リーグの第9節が行われ、SC鳥取が逆転で6連勝、首位を守りました。逆に2位だった広島フジタSCは3連敗で、4位に転落しました。
SC鳥取    2|0-1|1 広島教員
(7勝1敗)    |2-0|  (2勝6敗)

山口教員    3|3-2|2 広島フジタSC
(5勝3敗)    |0-0|  (5勝3敗)

三菱自動車水島 3|0-1|2 日新製鋼呉
(6勝2敗)    |3-1|  (2勝6敗)

マツダSC   1|0-0|0 日石三菱
(4勝4敗)    |1-0|  (1勝7敗)


【順位表】
順位 チーム      勝点 勝 PK勝 PK負 負 得点 失点 得失点差
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------
1→ SC鳥取      21   7   0    0   1   17    6     +11
2↑ 三菱自動車水島   16   4  2    0   2   31   15     +16
3↑ 山口教員      15   5   0    0   2   12   11      +1
4↓ 広島フジタSC   14   4  1    0   3  19   19    0
5↑ マツダSC     11   3   1    0   4  14   22      -8
6↓ 広島教員       8   2   0    2   3   16   15      +1
7→ 日新製鋼呉      7   2  0    1   5   18   24      -6
8→ 日石三菱       4   1  0    1   6   10   22     -12
-----+-----------------+----+--+----+----+--+----+----+--------

<00.7.10> 昨日の日刊スポーツに、広島の強化関係者が8日、名古屋の望月の退団が決定した場合獲得に乗り出す可能性をほのめかした、と言う記事が載っていました。望月は筑波大卒業時にも広島からオファーを出していたそうで、関係者を通じて「性格面に問題は無い」と調査済みだとのこと。更に広島フットボールにも、名古屋を戦力外となった3選手のうち「獲得するなら望月」と書かれるなど、強化部の側は欲しい選手だと思っていることは間違いないものと思われます。
高い技術を持つ守備的MF/右サイドMFでFWもこなすことができて、ゲームメイクもできるという資質はどちらかと言うと汗かき役、潰し役が多い広島の中盤の弱点を補うもの。また27歳という年齢も、桑原、山口らの世代と上村、下田らの世代をつなぐ「エアポケット」となっている年齢層(今は上野、栗原しかいない)で、ここにリーダーとなり得る選手を加えることは選手層のバランスを考えても意味のあることだと思います。従って先日私が書いたような、獲得によって「チームのバランスが崩れる」と言う心配はあまり無いのかも知れません。
しかし、やはり問題は金銭的な面でしょう。先日のテレビによると、望月の年俸は推定で6,000万円。おそらく、今のサンフのどの選手よりも高いのではないでしょうか?そして移籍金は、満額を払うならば3億円近い金を用意しなければならないそうです。以前、呂比須や小野を獲得する意思を示したときに久保社長は「お客を呼べる選手なら赤字になっても獲得する」と表明していましたが、望月が果たして「客を呼べる選手」かどうか。中盤を引き締めることによりサッカーの質が上がり、観客の満足度が上がるという効果はあるかも知れませんが、しかし「望月を見に来る」と言うお客はほとんど期待できないのではないか、と思うのですが。単独での獲得交渉なら移籍金を値切ることもできるでしょうが、「競合」と言うことになればそれも難しいところでしょう。サンフの中盤には、森崎兄弟や松下など将来は望月以上の選手になるであろう素材がゴロゴロしていることでもありますし、私は再びここで、望月を取る必要はない、と言いたいと思います。
<00.7.9> わずか72時間前、広島スタジアムを包んだのは拍手や歓声よりもブーイングでした。しかし昨日の試合終了後、同じ場所で7,781人の観衆はスタンディングオベーションで選手達を迎えることができました。好調セレッソを迎えた第3節、サンフレッチェは11分、59分、84分と良い時間帯に点を奪い、逆に反撃を1点に抑えるという理想的な展開という以上に、気持ちが伝わる素晴らしいゲームで勝ちをおさめることが出来ました。
藤本が足の捻挫のため欠場し、またポポヴィッチは風邪のためサブにも入っていなかったサンフレッチェの布陣は次のような感じでした。
         下田

     伊藤  桑原  上村

沢田       森保       古賀

     コリカ     服部
     (→森崎和79分)
       栗原  久保
       (→川島78分)

SUB:佐藤、森崎浩、上野
ゲームは序盤から激しい攻め合いの様相。攻撃は栗原が絶好調で、確実なポストプレーとキープ力で前線でのタメを作り、コリカと久保とのコンビでリズムを作ります。10分前後はサンフが波状攻撃を見せ、何度もゴール前で決定的な場面を迎えますが相手に当たったり、またGKの好セーブなどで得点できず。このままだと流れが変わってしまうかも、と思っていた11分、しかし待望の先制点を得ます。右サイドからボールを蹴るのは服部。ファーサイドに飛んだボールをGK下川がファンブルすると、これをすかさず久保がさらい、栗原が押し込みました。
その後、水曜日にゲームをした疲れをものともせずに反撃を仕掛けてくるセレッソ。これを、5バック・トリプルボランチ気味の布陣でサンフは粘り強く凌ぎます。どちらかと言えばセレッソが押し気味ながらサンフも何度かゴール前に迫るなど、切り替えの速いゲームにスタジアムは興奮の波に包まれました。
後半になると、セレッソは更にスピードアップして攻め込みます。サンフは速いボール回しに翻弄される場面も増えてきますが、しかし最終ラインが踏ん張り、下田が好セーブで得点を許しません。ジリジリした展開で推移した後半14分、ゲームが動きます。沢田が右サイドでのボールの奪い合いで西谷に勝利すると、そのままトップスピードでセレッソ陣内に侵入します。誰もが中央に折り返す、と思った瞬間、沢田はゴールに向かって右足を振り抜きます。するとこのボールは下川の脇とゴールポストの間のわずかな隙間を抜け、ゴールネットへ。沢田の確かな技術と判断力が生んだ、素晴らしいゴールでした。
2点差がついて余裕を持って守るサンフ。必死で得点を狙うセレッソ。サンフは徐々にラインが下がり、一方的に攻められて我慢の時間帯が続きます。乗りに乗る下田がスーパーセーブを連発しますが、しかしついに得点を許したのは後半29分でした。サンフの右サイドからの尹のFKは、鋭く曲がり落ちてDFラインとGKとの間でバウンドし、そのままゴールネットを揺らします。確か間接FKだったので他の選手に触ったのかどうか非常に微妙なプレーでしたが、斎藤の頭に触れたということでゴールの判定。痛い時間帯に痛い失点となってしまいました。
リードしているとは言え点差はわずかに1点。このまま逃げきれるのか、それとも得点を狙いに行くのか、と言う場面で、トムソン監督の判断は「守りを固める」だったのだろうと思います。疲れが出てきた栗原、コリカに代えて川島、森崎和の投入でしたが、川島はDFラインへ。既に5バック状態となっていたにも関わらず更に1枚枚数が増えて、端から見ているとどうやって守るのか混乱するのではないかと言う感じ。中国新聞によると川島はマンマークの指示(西澤の?)を受けていたらしいのですが、上村が余って前に出るなどどうもしっくりしない雰囲気がぬぐえません。これは同点にされるのも時間の問題ではないか、と思っていた後半39分、左サイドで久保が倒されFKのチャンスを得ます。ここでポイントに立ったのは森崎和。しかし初めは前線に上がっていたのは久保のみで、DFの選手は上がるべきか、自重すべきか迷います。そこでベンチから指示が出たのか、あるいは自らの判断だったのか。一拍おいて上村と川島が上がります。森崎和の蹴ったボールは鋭い軌跡を描いてゴール前へ。ここでクリアに入った白いユニフォームの選手の頭に当たったボールは、なんとそのままゴールネットを揺らします。セレッソにとっては痛恨の、そしてサンフにとっては待望の3点目は、もちろん蹴った森崎和の殊勲なのですが、しかしあそこで攻める気持ちを失わなかったサンフの選手達へのご褒美だった、と言えるのではないでしょうか。これで完全に余裕を取り戻したサンフは、その後大きなピンチを招くことも無くそのままタイムアップ。1st stage2位の強豪相手にゲームプラン通りの戦いで勝利することができました。これで第3節終了時点で勝ち点7の4位は、トムソン監督になってから最高の滑り出し。ナビスコ杯で主力を温存した効果が出た、と言えるのではないか、と思います。
ところで3点目を演出した森崎和ですが、プレーのキレはもしかするとデビュー以来最高だったのではないでしょうか?右サイドを「一人ワンツー」で突破してライン際から鋭いクロスを入れたプレーがハイライトでしたが、それ以外にもタイミングの良いタックル、中盤でのボールキープなど随所に素晴らしいプレーを連発。フィジカルも強くなってきているところを見せて、終盤守りに専念するサンフの中で一人強い光を放っていました。若い選手は突然大きく成長することがありますが、もしかすると今がちょうどその時期なのかも。次のゲームには、是非先発で使ってほしい、と思います。
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