8/13〜8/19のサンフレッチェ日記



<00.8.19> 今朝の中国新聞と広島フットボールによると、今日はいよいよ高橋が先発に復帰し、コリカと藤本をトップ下に並べる攻撃的な布陣で行く模様。ブーレ、吉原をポイントにした速攻が持ち味のガンバですが、サンフの守備陣なら止めることができる、と言う自信の表れということでしょうか。リードを許すと相手のペースになることは間違いないだけに、早い時間帯で先制点を奪いたいところです。
今日のイベントは、屋台などのおまつり広場とキックスピード、キックターゲット、ロングスロー、リフティング等の夏休み特別企画。またNICOSスペシャルデーということで、ニコス特設ブースで大声コンテストやシートベルト衝撃体験があります。更にハーフタイムプレゼントはもみじ饅頭やニコスギフト券など。先着2,000名にはうちわのプレゼントもあります。夏休み終盤の土曜日、ぜひご家族揃って行ってみましょう。
なお、テレビ中継は地上波、NHKBSともにありませんが、スカパーがch121で23時から録画で放送します。
<00.8.18> 下位チームへの思わぬ2連敗で迎える相手は好調G大阪。「J2落ちもあるのでは」と言う声もあった1st stageでしたが、2nd stageに入ってがらりと変貌。守備の集中力が格段に上がって安定した戦いを展開しています。
G大阪 ○2-1●V川崎 【G】山口、松波、【V】山田
G大阪 ○3-1●神戸  【G】ビタウ、松波、新井場、【神】土屋
G大阪 ○1-0●市原  【G】ビタウ
G大阪 ○1-0●C大阪 【G】ビタウ
G大阪 ○2-1●横浜  【G】小島、ブーレ、【横】柳
G大阪 ●1-2○福岡  【G】ブーレ、【福】ビスコンティ、モントージャ
G大阪 □2-1■東京  【G】吉原、ビタウ、【東】OG
G大阪 ■1-2□清水  【G】小島、【清】久保山、市川
G大阪 ○3-0●京都  【G】ブーレ2、稲本
1st stageでは頻繁に攻撃参加してかえってバランスを崩していた稲本が、守備重視に変更したのが功を奏した様子で、ダンブリーと宮本というもともと能力の高いセンターバックと合わせて中央の守りはかなり堅い、と言って良いでしょう。この安定した守備に支えられて、鋭いカウンター攻撃が機能。柳本、新井場の両サイドが好調な上に、中盤では山口貴之やビタウ、稲本が組み立て、トップのニーノ・ブーレが高い決定力でゴールを量産しています。「引いて守られると弱いが攻め込んでくるチームに強い」のがサンフのチームカラーですが、今のガンバのような堅守速攻の意思統一がしっかりしているチームは、一番相性が悪いと言えるかも知れません。ここで負ければ3連敗の暗い雰囲気で3ヶ月のブレイクを過ごさなければなりませんし、ここはぜひとも勝ちが欲しいところですが、苦しい戦いになることは間違いない、と思われます。
サンフレッチェのメンバーですが、森保が累積警告で出場停止。また、前節怪我で途中退場した沢田がどうなるかが心配です。これが終わればお休みに入るということで、多少無理をしてでも出場するだろうと思いますが、駄目だった場合どうするか。駒野の起用の可能性も有り得ますが、対面が新井場と言うことを考えると、スピードのある伊藤を入れる可能性の方が高そうです。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田    桑原         服部
          森崎和
    コリカ

      久保  藤本

SUB:佐藤、川島、古賀、森崎浩、高橋
難しいのがトップと中盤の構成で、高橋を先発で使うか、あるいはまたもや藤本をFWで使うか可能性は五分五分、と言うところ。ガンバに対して前線を厚くして戦うのが得策かどうか、と言うとそうでもないと思いますので、ドイスボランチ気味にして相手のカウンター攻撃を警戒する布陣にしそうな気がします。
難敵ガンバ相手に攻めに行くのか、あるいは引いて守るのか。トムソン監督の手綱さばきに注目です。
<00.8.18> クラブユース選手権U-15でサンフレッチェ広島は、準々決勝で東北代表のFCみやぎに3-1(前半2-0)で勝ち、ベスト4に進出しました。明日の準決勝の相手は、京都サンガ。因みにもう一つの準決勝は柏レイソルと横浜F・マリノス。優勝まであと2つです。
<00.8.17> 昨日のビッグアーチの入場者数は32,402人。公称収容人数の5万人、リーグ戦での最多入場記録42,505人(1994年9月3日のヴェルディ戦)にこそ遠く及びませんでしたが、見た目には空席もなくほぼ満員と言っていい観客で、本当に久々にビッグアーチに大歓声が響いた日でした。全体的な雰囲気としては、広島のファンが来たというよりも九州から関西までの西日本のサッカーファンが集まった、と言う感じ。五日市IC出口は試合開始2時間以上前から本線にまで至る渋滞。駐車場は5時半には一杯になり、アストラムラインは当然全車満員で、行き帰りで疲れ果てた人も多かったのではないでしょうか。普段のサンフレッチェのゲームの1万人程度の入場者ではあまり目立たないビッグアーチのアクセスの悪さが、またもやクローズアップされた、と言えるかも知れません。
さて、ゲーム内容についてはともかく、注目は何と言っても久保。試合前の練習ではビブス組とトレーニングウエア組に分かれていて久保はビブスだったのですが、面子を見ると明らかにビブスの方が先発組だったのでその時点から「え?先発?」とスタンドが盛り上がります。そして更に驚かされたのが先発発表で、なんと背番号は10で、完全にエース扱い。聞くところによるとトルシエ監督はこの度の広島滞在ではずいぶん機嫌が良かったそうですが、その様子が見て取れるような地元サービスの粋な計らい、と言うところだったのではないでしょうか?
代表初先発の久保は、ゲーム序盤はやや緊張気味。西澤とのツートップでやや右側のポジションながら、久保は主に中央に構えてあまり動かず西澤と森島が周りを走り回り、最初のうちはボールタッチも少なく前線に一人佇むことが多かったように思います。先制点の場面ではヘッドで逸らした西澤とシュートした森島との中間あたりに位置していて、マークを引きつけてスペースを作ったとも、西澤に合っていなかった、ともどちらとも取れる動き。森岡のラインを割りそうなロングクロスに飛び込むなど久保らしいところは見せたものの、役に立っているのか立っていないのか良く分からない立ち上がりだったと思います。しかし、その後何度かボールタッチするうちにリズムが出てきたのか、徐々に攻撃の場面に顔を出すようになります。19分の左足で思い切って打ったシュート、小野のロングボールを頭に当てて中村の決定的場面を演出したプレー、森島、西澤との速いパス交換でゴールに迫ったプレー、更には西澤へのスルーパスなど、何度かゴールへの予感を漂わせます。結局は前半で交代してしまい、シュート1本、アシスト0で目に見える結果を残すことはできませんでしたが、これまで代表では存在感の薄いプレーに終始していたことを考えると、まずまずの内容だった、と言えるのではないでしょうか。少なくともヒイキ目には、森島以外とは今一つ合っていなかった西澤や、決定機を外しまくった高原、綺麗なプレーだけで強引にゴールに向かうプレーがなかった柳沢と比べて、決して遜色のない出来だったと言えるように思います。久保自身の自己採点(70〜80点、と中国新聞に書いてあった)はちょっと甘すぎるかな、と言う気はしますが、徐々に馴染むことによって力を発揮する久保の性格は「全開までもう少し」と語っているのかも知れません。今後フル代表としての活動はお休みでシドニー五輪モードになっていきますが、トルシエ監督には是非ともこの日の久保を「広島スペシャル」に終わらせないで、このまま真のエースに育つまで使ってほしい、と思います。
<00.8.17> 昨日のクラブユース選手権(U-15)の決勝トーナメント1回戦で、サンフレッチェ広島はジュビロ掛川に1-0(前半1-0)で勝ちましたが、サンフレッチェみろくの里はマリノス追浜に2-4(前半1-1)で敗れました。
<00.8.16> 今日の広島での代表のゲームですが、昨日書いたようにS席(6,000円)とSA席(4,500円)の2種類が当日券として5,000枚、発売されるとのことです。(前売券と同じ値段のはず。)また、入場に際してはビン、カン、ペットボトルなどの持込みが禁止されていますので、荷物検査が行われます。(サンフレッチェはしていませんが、他のJクラブではやっているところもありますね。)お弁当、飲み物などを持ち込もうとされる方はご注意下さい。
なお、ただ一人サンフレッチェから選出されている久保ですが、報道によると相変わらずのマイペースと言うか控え目と言うか、練習でも強くアピールはしていない様子。また選手の談笑の輪にもあまり加わらない状態だそうです。このゲームは「アジアカップ壮行試合」と銘打っているものの実質的にはシドニー五輪への準備試合。従って久保が先発で起用される可能性は少ないかも知れません。しかし、インタビューによると久保は「ゴールを決めたい。試合にも出たい」と意欲を見せているそうですから、途中からでもチャンスを与えられれば、ぜひ久保らしい豪快なプレーを見せてほしいものです。
<00.8.16> 先週末から行われている中学生年代のクラブの大会「日本クラブユースサッカー選手権大会(U-15)」で、中国地域代表として参加しているサンフレッチェ広島(ジュニアユース)とサンフレッチェみろくの里は、いずれもグループリーグを全勝で突破して決勝トーナメントへ進出しました。それぞれのこれまでの対戦成績は次の通り。
【Group G】
サンフレッチェみろくの里 2-0 宇治FC   得点者:東慧悟、馬屋原佳明
サンフレッチェみろくの里 1-0 ジュビロ掛川 得点者:東慧悟
サンフレッチェみろくの里 2-1 白橿FC   得点者:桑田慎一朗2

【Group H】
サンフレッチェ広島 2-0 FC GEMINIS KANAZAWA 得点者:長谷川博一、山口幸宏
サンフレッチェ広島 1-0 清水エスパルス   得点者:山口幸宏
サンフレッチェ広島 3-2 FC前橋      得点者:田坂祐介、中野桂介2
決勝トーナメント1回戦は今日行われ、サンフレッチェみろくの里はD組2位のマリノス追浜と、サンフレッチェ広島はG組2位のジュビロ掛川と対戦するはずです。
<00.8.15> 明日の日本代表のUAE戦に向けての公開練習が、昨日広島スタジアムで行われました。中国新聞によるとトルシエ監督就任以来初の公開練習ということで、約3,200人のサポーターが詰めかけたそうで、約1時間半の間パス回しやサイド攻撃からシュートへのメニューなどをこなし、実戦的な内容だったとのことです。
なお、明日のビッグアーチへのアクセスですが、アストラムライン(広島市内中心部から終点の広域公園前駅へ。16時半からは広域公園前駅からビッグアーチへまでの臨時バスを運行)の他、新井口駅近くの商工センター第5公園から臨時バスが運行されます。16時から随時運行で、片道380円です。また駐車場は3,000台分ほど用意しているそうですが、混雑が予想されるのでなるべく公共の交通機関を利用してほしい、とのことです。
入場券ですが、「日本代表ニュース」によると前売りは15,000枚ほど売れ残ったそうです。(前売り販売は昨日でおしまい。)当日券はS席(座席指定)とSA席(ブロック指定)のみ約5,000枚発売されるとのこと。せっかくの久々(5年ぶり)の広島での日本代表のゲームですから、沢山の観客でビッグアーチを埋めたいところですが...
<00.8.14> オフィシャルホームページによると、昨日行われた吉備国際大との練習試合は8-1(前半4-1)で勝ちました。ゴールは高橋3、上野、石川、山形、八田、ミゲル。メンバーは、GK:佐藤(→植田)、DF:宮澤、吉田(→守生)、八田、MF:山形、宮崎、石川、山口(→古岡)、森崎浩、FW:上野、高橋(→ミゲル)。ここで守生と古岡はユースの選手です。サテライトリーグは全日程を終了してしまったため、サテはこのところ社会人や大学生との練習試合を繰り返していますが、いずれも大差で勝っているのは多分実力差が大きいからで、これで調子が上がっている、とは一概には言えないのだろうと思います。良い練習相手を求めて遠征するとか、若手をどこか外国のクラブに留学させる、とかできないのでしょうか?やはり経費の問題なのかなぁ。
<00.8.14> ユース年代の招待試合であるSBSカップが金曜日から行われ、U-19日本代表が1回戦でユトレヒトユースを7-1で、また決勝で0-0からPK戦の末パルメイラスユースを破り、優勝しました。メンバーに選ばれていた松下、駒野が出場したかどうかは、今のところ不明です。(因みに森崎浩は辞退しています。)
<00.8.13> 実力的に上のチームが、主導権を取っているチームが勝つとは限らないのがサッカー、というのはみんな知っていることだろうとは思います。しかし、だから納得しろと言われてもできないような結果だったのが、昨日の川崎F戦だったのではないでしょうか?(って、私自身は帰省ラッシュにあって広島に帰ってくるのが間に合わず見れなかったのですが。^_^;)
サンフレッチェのメンバーは、今回も高橋の先発は無く次のような感じだったものと思われます。
        下田

   川島 ポポヴィッチ 伊藤

沢田      桑原       服部
(→古賀83分)
    コリカ    森崎和(→森保56分)
    (→高橋90分)
      久保  藤本

SUB:佐藤、森崎浩
昨日のダイジェスト番組の映像は、軒並み「広島が決定的場面を何度も迎えたがどうしてもゴールを割れない」と言うもの。開始早々に久保が抜け出してGKと1対1になりながら大きく外したのを手始めに、前半から久保、あるいは服部が次々と決定的なシュートを放ち、更に何度もセットプレーのチャンスを迎えながらも点を奪うことができません。「バックパスが目立った」とか「気の抜けたパスを奪われてピンチになった」と言う感想もあるようですが、しかし引いた相手に常に攻め続けることはできない以上、ある程度様子を見ながら攻めるのは仕方がないところでしょう。テレビで見ると、決定的場面はいずれも相手DFの人数が揃っている中から作っており、守りを固められる中で何とか崩してゴール一歩手前まで行っていた、と言うのは、これまでの「引かれたら形を作れない」サンフからすれば上出来の部類だった、と言えるかも。また上村を欠いて心配された守備陣も、後半はほとんど決定機を作らせないなどきっちりと仕事をしていたそうです。しかし、そう言う流れをつかんだときに点を取れないと後で響くのは世の習い。延長前半4分、リカルジーニョからDFラインの裏に出たボールに中谷が突っ込み、これに伊藤と古賀が絡みます。中谷の右足からのボールはとてもシュートと言えるような鋭いものではなく、混戦からどこかに当たったボールがたまたまゴールに転がっていった、と言う感じでしたが、これが下田の読みとは完全に逆。そのまま無人のゴールに転がり込んで、広島のネットを揺らしました。
これで順位こそ前節と同じ8位ですが、残り6試合で首位鹿島、2位G大阪との勝ち点差7は、広島が全勝してなおかつこの両チームが3勝1分2敗以下でないとひっくり返せない数字。J2降格が迫る川崎Fにとっては首の皮一枚つなぐこの勝利は、サンフにとっては優勝争いからの脱落を意味する重いものだった、と言えるのではないでしょうか。次の中断前の最後のゲームの相手は好調のG大阪。こうなったらここからは、とにかく上位戦線をかき回す、と言うつもりでやって欲しいものです。 なお逆にJ2降格ですが、このままもし全敗すると、京都が4勝1分1敗以上&市原が3勝3敗以上で上に行かれてしまうので、まだ可能性が残っています。このチームのこの状態をどう立て直すのか。トムソン監督にとってはこれが最後の試練、と言えるかも知れません。
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