8/20〜8/26のサンフレッチェ日記



<00.8.26> 明日は広大全域が停電のため、このホームページの「広大サイト」と「Message Board」及び過去のDiaryにはアクセスできません。また更新もできないと思います。ご了承下さい。
<00.8.26> 先週のNHK-BSの「速報サッカー21」の番組内のコーナー「松木安太郎のあいつにマンマーク」は森保選手でした。ここでどういう会話がなされたのか、見れなかった方のために紹介したいと思います。
まず松木さんが「広島に来ました。その広島の名物選手と言えば...」と言ってカメラが動くと「シャモジです」と大きなシャモジを手にした森保選手が登場して笑いを取ります。最初の話題は名前の事で、87年にマツダに入団してまだ無名だった頃、電光掲示板に「森」としか書いていなかったことがしばしば。ゴールを挙げたときも「ただいまのゴールは森」と言われるなどで、「もういいや」と言う気持ちだったそうです。
続いて聞かれたのはオフトの印象。元日本代表監督のオフト氏はマツダの監督として数年を過ごしていますが、この時に育てたのが森保。この時森保は「漠然とサッカーしてはいけない。次のプレーにどう繋げるかを考えろ」「チームのバランスを考えろ」と言われたそうで、今でも振り返ることが多いそうです。「オフトに出会わなかったら」と言う問いには「もうここにはいなかった」と答えています。
続いてドーハの話。画面ではあのロスタイムのゴールにつながる最後のクロスに、背番号17の森保がジャンプしているシーンが映されていましたが、森保自身は「良く聞かれるんだけど全然覚えていない」のだそうです。残っているのは精神的な成長があったこと。「あれだけの経験をしたからどんなことでも耐えられる。チームが悪い状況になったときにどう乗りきるか、を伝えることができる」と言うのが収穫だったそうです。
次の松木さんの質問はチーム内で果たす役割について。森保はチームが若返って選手達がやるべきことが分かっていない、と指摘。自分が指示する役目になる、と語っています。94年のステージ優勝についての質問に対しては、「代表では何度か優勝していたが、それとはまた違って嬉しかった。」そしてその年のチャンピオンシップについては「ヴェルディに研究されていた。試合巧者だ、と肌で感じた。監督の策略にはまりました」と、当時のヴェルディの監督だった松木さんと笑い合っていました。
98年の京都への期限付き移籍の件に関して、「7番を永久欠番に、と言うサポーターの要望があったそうだが、知っているか」と言う質問に対しては「知っている。嬉しかった。自分が認められた、と言う気持ちでした。自分が一生懸命やってきたことが分かってもらえた」と思いを語っていました。そして森保選手にとってのサンフレッチェとは「自分自身が白紙のときから絵を描いてくれた。自分自身をゼロから作り上げてくれたということで、広島の土地にもチームにも感謝している」のだそうです。そして最後の「今後の夢とか目標は」と言う問いに「優勝しかないと思いますんで。みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」と力強く宣言しました。
ところでこの森保選手は、22日に府中町の病院で右足首軟骨の除去手術を行ったそうです。今季途中から痛めていたもので、シーズン中断を待って手術に踏み切ったもの。今後抜糸後にリハビリを進め、11月の再開からの復帰を目指す、とのことです。
<00.8.25> 遅くなりましたが、先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.15を紹介します。巻頭の特集は、トムソン監督の退団決定に因んだ記事。最初に「トムソン監督が育てた、トムソン監督が再生した男たち。」として久保、山口、下田、伊藤を紹介。続いてこの4年間の足跡を綴っています。編集長のコラム「THIS IS FOOTBALL」もトムソン監督です。今岡さんの「二葉寮生応援団」は、植田選手。沢田選手のコラムは「『俺キン』は立腹か、抱腹か」と題して先日のファン感謝デーで行われた「俺キン」でせっかく蹴って10バナナを出したのに放送ではカットされてしまった件について、思いを語っています。
「MATCH REPORT」は京都戦。何故かゴールに喜ぶ京都ベンチの写真が大きく掲載されていますが、これは京都の「勝利を求める思いの強さ」の象徴として敢えて掲載したとのことです。「Match Preview」はG大阪戦。そして最終ページのコラムは今号から「MY SUPPORTER」が始まっています。その第1回は久保選手の「広島のオヤジ」として、久保選手の行きつけの店を取り上げ、久保選手の人柄とそれを支える人達について紹介しています。
「紫熊倶楽部」は、リーグ戦の中断中も発行されます。次号は9/8(金)の発売。定期購読でない方は、V-POINT等で御購入下さい。
<00.8.24> 昨日発売のサッカーマガジンに、久しぶりにサンフレッチェの記事が載っています。題して「『安くて強い』チームを作るには? 賢いお金の使い方、教えます! 限られた資金でより強いチームに サンフレッチェ広島の移籍活用法」。先週から始まったJリーグの移籍を考えるシリーズの2回目で、移籍を上手に活用しているチームの代表例として取り上げられています。
チームから戦力外通告を受けたため移籍金無しで獲得した沢田、古賀はレギュラーとして欠かせない選手。更に今はゲームに出ていないものの宮澤、山口も同様に移籍金無しで獲得し、チームの苦しい時期を支えてきました。その他にも、伊藤、藤本、栗原など他チームでは力を発揮しきれていない選手を獲得し、能力を引き出している例が多いのは、サンフレッチェのファンなら「先刻ご承知」の事だと思います。
では、このようなチーム作りを進める秘訣は何なのか。最も大事なのは、チーム作りの方向性について現場とフロントが一致した方向性を持つこと。その上で常日頃から細かいリサーチ活動を行い、ゲームを見て評価するときには自チームだけでなく相手の選手も細かくチェックし、更には他チームの戦力の動向についても見逃さない事、だそうです。伊藤を獲得するきっかけになったのはハウストラを完璧に抑えたからだ、と言うのは有名な話ですが、宮澤も高木との競り合いに負けなかったことが評価のポイントになったとのこと。その他、悪いイメージが先行していた山口は徹底したリサーチから問題ないと判断して獲得し、それが大正解だったのは良く知られているとおりです。また、外国人についてもセミプロ契約だったポポヴィッチを安く獲得したのを手始めに、(マガジンには書いてませんが)フォックスは移籍金無しで、また所属チームで戦力外だったヴィドマーやミゲルは安く買い叩いて獲得しています。新人選手についても同様で、久保など無名の選手の才能を見極め、育てることで戦力を維持して来ています。そして写真のキャプションには「トムソン監督の年俸も、Jリーグの監督のなかでは安い方」との文章が。今西総監督や織田次長、そしてトムソン監督がいかに苦労して今の戦力、今のチームを作り上げてきたかが見て取れる記事となっています。
今年のサンフレッチェは優勝を期待されながらなかなか上位に進出できず、2nd stageも中断前に3連敗。サポーターからはチームと監督に向けての批判が高まっているように思いますが、しかし広島の場合は代表クラスを補強しながら低迷している名古屋や京都とは違う、と言うことにもう一度思いを至らす必要があると思います。トムソン監督の1年目は代表選手と質の高い外国人を揃えながら怪我人続出。2年目は主力の大量放出でチーム力が低下し、一時はJ2落ちも覚悟しなければなりませんでした。しかしその2nd stageからは守備的な戦術の徹底で「上位キラー」となって残留を確定。99年の1st stageは堅守速攻とセットプレーに更に磨きをかけ、6位に浮上して上位に手が届くところまで来ました。更に昨年の天皇杯、久保不在という危機を逆手に取るように粘り強く戦い、準優勝を遂げるまでになったのです。そして今年。昨年露呈した「上位には強いが引かれると弱い」と言う弱点を克服するため中盤を支配するサッカーを指向して、チーム改造に取り組んできました。その成果が出た、とはまだ言えませんが、しかし5バックとも6バックとも言えるほど深く引いて守ってボールを取ったら前方に蹴り出すだけ、と言う安全第一の胃が痛むような地味系サッカーから、中盤を厚くしてボールの支配率を高める、そして点を取られたら取り返す、と言う派手なサッカーに変わってきているのは事実。実際、GKやDFが持ったボールを前の方を目がけてぽか〜んと蹴り込むシーンはかつてに比べると極端に減って、ショートパスを繋いで相手の出方を見る余裕ができていますし、また守りに入った相手の人数をかけたディフェンスをこじ開けて決定的な局面を作る、と言う事も増えています。
まだまだ90分を通して集中し続けることができずにミスから点を失ったり、また、自分達で試合の流れを変えることができずに単調になってしまいがちであると言う弱点はあります。また、組み立てやフィニッシュの場面でのミスも目立ちます。更に、動き出しが遅かったりフリーランニングが少なかったりでダイナミックな流れが作れないことも多いように思います。しかしそれでも、これまでの数年の流れを見れば着実に力を付け、一つ一つ壁を破って良いチームを作って来ている、と言う事は事実ではないでしょうか。2nd stageはもう優勝の可能性は無さそうですし、一発勝負のカップ戦である天皇杯で多くを期待することはできません。今年は残念ながら、優勝の美酒に酔うことのできる可能性は非常に低くなってしまいました。しかし、高く飛ぶためには深く沈み込まなければならないのです。今年苦しんだ経験は、きっと来年以降生きるときが来るだろうと思います。お金をかけずに優勝できるチームが作れることを、近い将来にぜひ証明して欲しいと思います。
<00.8.24> 日本サッカー協会は昨日、中国、韓国へ遠征するU-19日本代表のメンバーを発表し、サンフレッチェからは森崎兄弟と駒野、松下の4人が選出されました。選出されたメンバーは次の通り。
【GK】藤ヶ谷(札幌)、黒河(清水)
【DF】池田(清水)、根本、羽田(鹿島)、茂庭(湘南)、平島(福岡)、中澤(市船橋)
【MF】森崎和、森崎浩、駒野、松下(広島)、石川(横浜)、阿部(市原)、
    野沢(鹿島)、永井(市船橋)、青木(前橋育英)
【FW】清野、前田(磐田)、佐藤寿(市原)、田原(鹿児島実)、西野(富山一)
チームから4人選出されたのは広島だけで、1つのチームからこれだけ大量に選ばれたのはここ数年では鹿島から一つ前のユース代表に選出されて以来かも。駒野、森崎和はチーム立ち上げの頃から中心でしたが、それに加えて森崎浩や松下が選ばれるようになってきた、と言うのはサンフレッチェのチーム内の育成が上手くいっている証拠であると言えるでしょう。鹿島の本山、小笠原、中田浩らがユース代表で成長し、その後の苦しい期間を経て今年になってようやくチームの中心になってきたことを考えると、サンフレッチェもこのU-19代表選手達が本当にチームの中心になるにはもう少し時間がかかるかも知れません。ここであまり急激に世代交代を進めると、市原のように不安定な戦いを繰り返してチームも選手も消耗する、と言うことにもなりかねません。この4人だけでなく他の若手選手も含めて焦らず、無理をさせず、着実に成長させること。それによって、数年後にサンフレッチェの「黄金時代」が到来しそうな気がします。
ところでこのU-19代表は、9/1にU-19中国代表と、9/4にU-19韓国代表とトレーニングマッチを行います。欧州遠征でチームの骨格を作り、一次予選を余裕で突破し、SBSカップで底上げを図り、そして主力はJリーグで力を蓄えたこのU-19代表がアジア最終予選に向けてどこまで完成度を高めているか、見ものだと言えるでしょう。
<00.8.23> 「広島フットボール」によると、これから3ヶ月近くの中断期間中はまず最初の3週間にフィジカル中心のトレーニングを行い、続く五輪期間中の3週間の休みを挟んで5週間の実戦的な練習で仕上げていくとのこと。そしてこの5週間に、京都とのトレーニングマッチや上海遠征を行う予定だそうです。
この上海遠征ですが、10月下旬に出発し、上海申花などと2試合をこなしてくるそうで、18人程度が遠征メンバーとなる予定。この18人についてトムソン監督は「メンバーはG大阪戦でのベンチ入り選手が中心」だと言いながら、「負傷している森保が...メンバーに入るかもしれないし、松下が入ってくるかもしれない」と語っていたそうです。松下はこのところ首脳陣の中での評価が高まっていて、先週の練習ではサテライトからトップへの昇格を果たしたとのこと。ガンバ戦ではハーフタイムのピッチ上での練習に加わっていましたが、これはまさにトップデビュー近し、と言う事だったわけです。11月にはU-19代表がアジア予選を戦いますので、森崎兄弟や駒野はチームを離れる公算が高く、また森保も手術をする、と言う噂がありボランチの数が不足します。先日SBSカップで久々にU-19に召集された松下でしたが、慣れない右サイドをやらされてパッとしない出来だったそうですから、ここはU-19の事は忘れてチームでののチャンスを生かすように頑張って欲しいものです。
その他にもトムソン監督は、最後の5試合に若手選手を起用する考えを持っているようで、松下の他に山形の名前を挙げていました。山形はプロ入り当初は色々な意味でフィットせず、怪我の中山を除いた6人の中では一番出遅れていた感がありましたが、このところ彼の評価も急上昇中で練習でも素晴らしいプレーを連発していたそうです。サンフレッチェで4年間指揮を執ったトムソン監督は、リーグ戦5試合と天皇杯で敗れるまでが残りのすべてのゲームとなりますが、ここでこれまで見せてくれたような育成の腕をもう一度発揮して、そして来年以降いつかは花開くはずの「黄金時代」の基礎を作って行って欲しい、と思います。
<00.8.22> 鳥取で行われていた国体秋季大会の中国ブロック予選(ミニ国体)で、広島は女子が4戦全勝の首位、少年男子が3勝1敗の2位で国体出場権を獲得しましたが、成年男子は1分3敗で最下位に終わりました。結果は次の通り。
【成年男子】
   島 岡 鳥 山 広 勝 分 負
島根 × ● ○ ○ ○ 3 0 1
          0-2 2-0 2-0 1-0
岡山 ○ × △ ○ △ 2 2 0
              0-0 2-1 1-1
鳥取 ● △ × ○ ○ 2 1 1
                  5-0 3-1
山口 ● ● ● × ○ 1 0 3
                      2-1
広島 ● △ ● ● × 0 1 3

【少年男子】
   山 広 岡 鳥 島 勝 分 負
山口 × ○ ○ △ ○ 3 1 0
          2-0 1-0 1-1 3-0
広島 ● × ○ ○ ○ 3 0 1
              2-0 2-0 3-1
岡山 ● ● × ○ ○ 2 0 2
                  4-1 4-1
鳥取 △ ● ● × △ 0 2 2
                      0-0
島根 ● ● ● △ × 0 1 3

【成年女子】
   広 岡 山 島 鳥 勝 分 負
広島 × ○ ○ ○ ○ 4 0 0
          2-1 9-1 10-011-0
岡山 ● × ○ ○ ○ 3 0 1
              8-0 8-0 10-0
山口 ● ● × ○ ○ 2 0 2
                  4-3 6-1
島根 ● ● ● × ○ 1 0 3
                      6-2
鳥取 ● ● ● ● × 0 0 4

<00.8.21> クラブユース選手権U-15で準決勝に進出したサンフレッチェ広島でしたが、残念ながら京都サンガに0-5(前半0-2)で敗れました。なお、優勝はこの京都を2-0で破った横浜Fマリノスでした。
<00.8.20> 全体的に攻めるシーンが多かったにも関わらず、パスミス、シュートミスなどでチャンスを潰し、逆に守りのミスを突かれてカウンターからの失点での敗北。昨日のサンフレッチェはまさに今季を象徴するような、進歩のない戦いぶりで3連敗を喫して、3ヶ月のブレイクに突入することになってしまいました。
昨日は高橋が久々に先発し、トップ下を2枚にした攻撃的な布陣でガンバに相対します。
        下田

   伊藤 ポポヴィッチ 上村

沢田      桑原       服部
        (→森崎和71分)
    コリカ     藤本(→川島71分)

      久保  高橋(→森崎浩54分)

SUB:佐藤、上野
それに対してガンバは4バックに中盤の3人がゴール前に網を張り、攻撃は前線の3人にお任せ、の守備重視の布陣。サンフレッチェは、パスはつながるものの中央突破はできず、またサイド攻撃も機能せずなかなか崩すことができません。やっとゴール前で決定的なチャンスを作った、としても今度はシュートミスで得点には至らず。逆にガンバは前半9分、中盤で沢田が何でもない場面で足を滑らせて?転倒した隙を突き、吉原がDFラインを突破。これを中央に走り込んだブーレが蹴り込んで、少ないチャンスを確実に決めるという効率的な攻めで先制しました。全体としてガンバは中盤で稲本やビタウがボールを持つと、ブーレ、吉原らが一斉にスピードアップしてDFラインの裏を狙うと言う意思が徹底していたのに対し、サンフの攻撃陣はいつも同じリズム。DFラインからくさびのパスが入っても崩しの動きがなく、サイドに振ってもダンブリーらの厳しいプレスを突破できずクロスも上げられない、と言う感じ。頼みの久保も、藤本もコリカもどうもキレがなく、突っかけて行ってはボールを奪われるという繰り返しで、とても点を取れる雰囲気がありませんでした。
しかし、そこでカツを入れたのがポポヴィッチでした。後半10分すぎから何度も上がり、また下がってディフェンスをする、と言う感じで全体を鼓舞していたのですが、それがやっと実ったのが後半17分でした。中央のコリカからのボールを沢田がダイレクトでクロス。このボールは中央に詰めていた久保を越えていったのですが、ここでファーサイドに飛び込んでいたのがポポヴィッチ。思い切ったダイビングヘッドでネットに突き刺し、逆襲開始を告げる同点ゴールを決めました。ポポヴィッチはこの直前、一度攻め上がってシュートまで(シュートの直前まで、だったかも)行き、その後ピンチになってゴール前まで戻っていたのですが、いったいいつのまにまた上がっていたのだろう、と言う感じでそのファイトする姿勢は感動ものでした。
しかし、この同点ゴールで慌てないのが今のガンバの強いところ。むやみに攻めに出ずにDFの組織を再構成し、焦らず守りを固めてチャンスを狙います。その効果は、その7分後に出ました。セットプレーでDFが全員上がっていた隙を突いてのカウンターから、サンフの右サイドを突破されます。藤本が必死で追いかけますが、折り返されたボールは中央にフリーになっていたビタウに蹴り込まれてしまい、再びリードを許します。更にその5分後には、サンフの左サイド、ペナルティエリアよりやや外側からのFKが、グラウンダーで稲本へ。これを簡単にシュートを許して、決定的とも言える3点目を失ってしまいました。
その後、消極的な姿勢が目立った桑原、シュートミス連発の藤本に代えて、川島と森崎和を投入してパワープレーに出ます。後半39分にはその川島がそらしたボールを久保が決めて1点差に迫りますが、結局はそこまで。ロスタイムには、まるで1st stageの川崎F戦でこちらがやったような時間稼ぎをされ、怒ったポポヴィッチがイエローカードを受けるおまけまで付いての敗戦となりました。
最初にも書きましたが、この日のサンフで目立ったのは、トラップミス、パスミスそしてシュートミス。相手のガンバに首位にふさわしい力強さがあった、と言う訳でもない出来だったのですが、どちらかと言うと「普通に」プレーしたガンバに対して、サンフは独り相撲をして勝手にこけた、と言う感じだったように思いました。サンフレッチェのシュート14本に対してガンバはほぼ半分の8本。決定機もこちらの方が多かったように思いますが、しかし点を取ったのはガンバの方が多かったわけで、そのへん、1st stageの開幕戦の神戸戦から何も変わっていない、と言ったら言いすぎでしょうか。夏休み最後のチャンスということで久々に1万人を越える10,092人の観客が訪れましたが、そのなかの一体どれくらいの割合の人が満足して帰ることができたのか、はなはだ心許無い結果だったように思います。
これで2nd stageの順位はまた1つ下がって9位。年間総合順位も福岡に抜かれて11位。今年の飛躍を信じていたサポーターにとっては何ともやるせない順位である、と言えるかも。昨日は京都も敗れたためよほどのことが無い限りJ2落ちも無くなった(広島が5戦全敗、京都が4勝1分で同勝ち点)とは思いますが、しかし優勝はおろか目標とする4位以上も絶望的となった今、一体何を目標にしてこれからの3ヶ月のブレイクを過ごし、その後の5試合に臨むのでしょうか。昨日のゲーム、途中から投入されたのは森崎兄弟と川島という若手3人で、またハーフタイムには松下がピッチに入って練習していましたが、彼らを初めとする若手選手がこの3ヶ月の間に大きく力を伸ばして中堅、ベテランと激しいポジション争いを繰り広げるようにならなければ、チーム力の底上げは難しいかも知れません。今季で監督が交代するということは、これまで使われていた選手も来季は契約もポジションも無くなるかもしれない、と言うこと。そこらへんをもう一度肝に銘じて、選手自身が成長し、立ち直って行かなければならないのではないか、と言う気がします。
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