10/28〜11/3のSANFRECCE Diary


<01.11.3> 広島フットボールによると、昨日広域公園補助グラウンドで行われた前日練習に出ていたのは14人。何と大木、オレグの2人が不在だったそうです。大木は別メニューだったものの表情は明るかったそうですが、問題は来ていなかったオレグ。監督も「心配だ。出場できるかどうか、わからない。練習が終わった後、電話してみるが……」と語っていたそうです。その後遠征メンバーに入っていることは分かったそうですが、余り無理をさせられない状態であることは間違いない様子。今やチームの勝利のためには一番重要な選手となっているだけに、彼が出場できること、そして問題なくプレーできることを祈るしかありません。
今日のガンバ戦のキックオフは14時。テレビの中継はなく、録画放送も11/5(月)の16時(Jスカイスポーツ1)までありません。金沢に遠征できない人は、ネット上の速報か他のゲームの途中経過を見ながら勝利を願うしかなさそうです。
<01.11.2>  神戸に対する貴重な勝利で連敗を脱出したサンフレッチェの、明日の相手はガンバ。いつもの万博ではなく、金沢市の西部緑地公園陸上競技場での開催となります。ここまでのガンバの2nd stageの勝ち点は、広島より一つ少ない14。しかし年間通算勝ち点は39で、既にJ1残留は決めています。
G大阪 ●2-3○ 名古屋 【G】ニーノ・ブーレ2、【名】ウェズレイ、中村、森山
G大阪 ○1-0● 磐田  【G】ビタウ
G大阪 ●1-3○ 鹿島  【G】ニーノ・ブーレ、【鹿】中田浩2、小笠原
G大阪 ●1-2○ F東京 【G】吉原、【F】ケリー、加賀見
G大阪 ○1-0● 柏   【G】二川
G大阪 △0-0△ 札幌
G大阪 ●2-4○ 清水  【G】ニーノ・ブーレ2、【清】バロン、澤登、久保山、アレックス
G大阪 ■1-2□ C大阪 【G】吉原、【C】大柴、尹
G大阪 ○3-2● 神戸  【G】ニーノ・ブーレ、吉原、新井場、【神】ダニエル、三浦
G大阪 △1-1△ 浦和  【G】吉原、【浦】山田
G大阪 ○1-0● 市原  【G】山口智
 昨年の2nd stageで4位に入り、今季は山口智、遠藤など質の高い若手選手を補強して優勝争いに参加するのでは、と見られていたガンバでしたが、シーズンに入ってからは勝ったり負けたり。特に稲本と言うチームの中心を失って活気が無くなった感じでした。この降格は無いが優勝の可能性も無いと言う、中途半端な位置にいたガンバにとってカンフル剤となったのは、早野監督の解任でした。セレッソとの「大阪ダービー」に敗れるとついにサポーターの圧力に抗しきれずに?監督交代。代役としてヘッドコーチだった竹本氏を立てましたが、今のところこれが成功したようでその後2勝1分の結果を残しています。前節の市原戦も急きょ出場することになった第三GKの松代の奮闘で完封勝ち。明日はニーノ・ブーレが出場停止でただでさえ弱い攻撃陣(2nd stageの総得点は広島の約半分)の迫力が更に減退するのは助かりますが、宮本を中心とする粘り強い守備陣は健在。これを広島攻撃陣がどう攻略するかが、焦点となるでしょう。
 これに対するサンフレッチェですが、コリカはおそらくこのゲームが今季最後の出場。また下田の出場停止が解けて、久々にベストメンバーを組むことができそうです。
        下田

     オレグ  上村
駒野              服部
        桑原

    森崎和    コリカ

  藤本          大木
        久保

SUB:加藤、森保、沢田、高橋、スカチェンコ
ガンバは宮本、山口智、遠藤らで構成する中央の守備が強く新井場、片野坂の両サイドからの攻撃を持ち味としています。が、逆に言えば弱点はサイドの上がった後のスペース。服部、駒野がここを上手に突く事ができれば、何度もチャンスを作ることができるのではないでしょうか。選手達には是非とも神戸戦で見せたような気迫を持って、戦って欲しいと思います。
<01.11.1>  降格を逃れるためには絶対に勝たなければならなかった昨日の神戸戦。ここでサンフレッチェは選手全員が気迫のこもったプレーで勝利を引き寄せ、連敗を3でストップしました。
 下田を出場停止で欠くサンフでしたが、布陣は初心に戻って?次のような4-3-3でした。
        加藤

     オレグ  上村
駒野              服部
        桑原

    森崎和    コリカ(→スカチェンコ82分)

  藤本          大木(→高橋66分)
        久保

SUB:林、森保、沢田
 これに対して神戸は前半は3-5-2。両サイドが低めの位置取りで5バックとも言える守備重視の布陣でしたが、これを序盤から圧倒します。先制点は開始わずかに3分。中盤でボールを持った大木が藤本にボールを預けるとパス&ゴーで左サイドからペナルティエリアへ走ります。藤本は一瞬のタメを作ってDFの間にスルーパス。ワントラップした大木はDFとGKの位置を冷静に確かめると、フェイントを入れて右足でシュート!大木の技術の高さを存分に見せつけた、素晴らしいゴールでした。
 その後のサンフは素早い出足で中盤を制圧し、前線からの積極的なチェイシングで相手DFに落ち着くことを許しません。またオレグ、上村は細かいラインの上げ下げで岡野、三浦知に裏を突かせず、望月にボールを持たせることはあってもパスは出させないと言う守備を徹底します。久々に先発の加藤は10分ごろの吉村のシュートを好セーブ。神戸の前半のシュートはこの1本だけだったのに対して、広島は13本。久保が、コリカが、大木が決定的なシュートを何本も放ち、更に駒野など中盤の選手もどんどんミドルシュートを打って神戸ゴールを脅かします。そしてようやく追加点を奪ったのは前半41分。森崎和のパスで右サイドを抜け出した大木が中央のコリカへ。コリカはここで十分にタメを作って相手DFを引きつけると、右サイドでフリーになっていた大木に戻します。慌てて戻る神戸の守備陣をあざ笑うかのように、大木はファーサイドへクロス。ここに構えていた藤本が「初めて」と言うヘディングでバースデーゴールを決め、いつもの阿波踊りとともにケーキのロウソクを吹き消すパフォーマンスを見せました。
 しかし、この良い流れも前半まで。後半になると4バックに変更して中盤を厚くしてきた神戸に押し返され、危ういシーンが増えて行きます。桑原や森崎和がDFラインに吸収され、中盤にぽっかりとスペースが空いてこぼれ球を拾われ波状攻撃を受けます。これを守備陣の踏ん張りで何とか耐えますが、ボールを前線に送ってもなかなかキープできず、苦しい展開が続きます。そんな中の前半22分、神戸は右サイドからのスローインのチャンスを得ます。投げるのは途中から入った和多田。その弾丸のようなロングスローがゴール前に入ると、目測を誤った加藤が痛恨のキャッチミス。これを上がっていた鈴木に押し込まれ、ついに失点してしまいました。
 せっかくリードしながら点を取られるという、これまで見た悪夢を思い出すような展開となってしまいましたが、しかしこの日のサンフレッチェはその後が違いました。神戸の運動量も落ちて中盤にスペースが出来るようになってくると再びパスが自由に回りだし、駒野、服部のサイドを起点に何度もチャンスを作ります。しかしこのクロスが微妙に合わなかったり、あるいはシュートの力が入りすぎて枠に飛ばなかったり。なかなか点に結びつかずやや嫌な雰囲気になりかけた後半31分、今日は「ゴールが見えたらシュート」と言う感じで積極性が目立っていた久保が、チームを救う一発を決めます。高く舞い上がったゴールキックをオフサイドポジションで見送る久保と入れ替わるように飛び出した森崎和が、競り合いに勝ってボールを久保に戻します。これを受けた久保はドリブルで左サイドを突破しましたが、シュートを打たないうちに相手GK掛川に詰められます。しかしここで一番冷静だったのは久保。無理に打たずに右に切り返して掛川を外すと、DFをもかわしてゴールに流し込み、勝利を決定づける大事な3点目をゲットしました。その後終了間際にCKから2点目を失いますが、神戸の反撃もここまで。サンフレッチェは苦しい試合をものにして、ようやく勝てない重圧から解放されました。
 このゲームの勝因は何かというと、やはり選手達の「どうしても勝ちたい」と言う気持ちだったのではないでしょうか。ボールを追ったふりをするだけのような無責任プレーは全く無く、ボールの落下点近くの選手は必ず全力でボールを追っていました。また相手ボールの時には必ずチェイシングをかけ、最終ラインでは相手選手にしっかりと身体を寄せて自由にさせませんでした。森崎和は試合後に「みんなで一丸でやれれば、勝つ。それが改めてわかりました」と語ったそうですが(広島フットボールによる)、まさにその通り。気合いの入り過ぎかシュートで力んでしまった場面が多く点が3点しか取れなかった事、後半に疲れが出て相手に押し込まれたと言う不満点はあったものの、勝つという目的さえ果たせればそれも許容範囲。内容的には6-1ぐらいが妥当な良いゲームが出来ていた、と思います。何人かの選手にはミスが有り、特にそれが失点に結びついた加藤はかなり悔やんでいたそうですが、しかし大事なのは一人のミスを全員で取り返すことです。それが出来ていたことも、このゲームに勝つことが出来た一番の要因だったのではないか、と思います。
 昨日のゲームに勝ったとはいえ、その他は東京Vも浦和も勝ち、横浜は勝ち点1を積み重ねました。これでJ2降格の危機は去ったわけではなく、油断すればまた崖っぷちに下がる危険性が残っています。しかしこの日のようなサッカーができれば、もう無様な負けを見せることは無いはずです。「勝ち」という結果だけでなく、観客を感動させるような戦いができるはずです。次のゲームは明後日で、それも金沢への遠征と厳しい条件になりますが、しかしむしろこの間に市原から(大阪経由で?)金沢への移動を強いられる相手G大阪の方が苦しいはず。このゲームにも勝って、そしてコリカを笑って送り出したいものです。
<01.10.31> 広島フットボールによると、昨日の前日練習ではベンチ入りが決まった16人の選手の気迫が目立っていたそうです。特に札幌、東京遠征で落ち込んでいた藤本選手が良い動きを見せていたとのこと。「監督と話をしていて、自分が移籍してサブチームで頑張っていた頃の気持ちを忘れていたことに、気づきました」と語って、決意を新たにしていたそうです。今日は彼の24歳の誕生日。ここで生まれ変わったつもりで、チームを勝利に導いて欲しいと思います。また、森保選手が久々にベンチ入り。「監督が先週、100%出し切らない選手は使わない、と言ったじゃないですか。僕は、そこには自信がありますからね」「とにかく勝つしかない。みんな、勝つことしか考えてませんよ」と意欲を語っていたそうです。
今日は広島スタジアムで午後7時キックオフ。「広島銀行&デオデオスペシャルデー」と題してサイン入り試合球プレゼント(ただし勝ったときのみ!)やハーフタイムプレゼント、先着600名様への「明治こぱん」プレゼント等が予定されています。今日の広島地方はさわやかな秋晴れで絶好の観戦日和。是非スタジアムで、熱い感動を味わいたいものです。またテレビ中継はスカパーch121で生中継の予定です。
更に(掲示板にも書き込みがありましたが)サポーターグループがW杯プレーオフに出場予定のコリカ、ポポヴィッチ両選手に宛てた「横断幕寄せ書き」を集めます。午後5時よりゴール裏ゲート付近で募集しますので、是非とも多くのサポーターに参加していただきたいと思います。
<01.10.30> J1残留を確保するためにはどうしても負けられないゲームの一つ、ヴィッセル神戸との対戦は明日。神戸のここまでの2nd stageの勝ち点は広島より一つ少ない11ですが、年間勝ち点は30を確保して「安全圏」に入っています。
神戸 ○3-1● 浦和  【神】ダニエル2、三浦、【浦】永井
神戸 ○2-1● 名古屋 【神】ダニエル、三浦、【名】森山
神戸 ●0-2○ 磐田  【磐】服部、中山
神戸 ■2-3□ 鹿島  【神】和多田、薮田、【鹿】小笠原、鈴木、本山
神戸 △0-0△ 福岡
神戸 △1-1△ 柏   【神】岡野、【柏】町田
神戸 ●2-5○ 札幌  【神】岡野、松尾、【札】ウィル3、山瀬、播戸
神戸 ●3-6○ 清水  【神】鈴木、和多田、土屋、【清】バロン3、アレックス、OG、横山
神戸 ●2-3○ G大阪 【神】ダニエル、三浦、【G】ニーノ・ブーレ、吉原、新井場
神戸 ○3-0● 市原  【神】土屋、岡野、吉村
ステージ途中で岡野を移籍で獲得し、攻めの形ができて得点力が上がった(1st stageの1試合平均得点1.1に対して2nd stageは1.8)神戸でしたが、それ以上に守備が破綻することが多く失点が激増。1st stageの1試合平均失点が1.3だったのに対して、2nd stageは平均2.2とほぼ倍増しています。ただ、不調が続いていたのは第9節まで。前節はようやく攻守のバランスが噛み合ってきたようで、市原に完勝しています。守りの要シジクレイが出場停止なのは有り難いのですが、これまでの神戸に対する相性の悪さを考えると嫌な相手、と言って良いでしょう。
これに対するサンフレッチェ。先週はかなり気合いの入った練習をしていたそうですが、広島フットボールによると土曜日に行われた紅白戦は出来が悪く、心配が募る内容だったようです。特に久保を中心とする攻撃陣のコンディションの悪さが目立ち、ほとんど決定機も作れず両チームとも得点ゼロに終わったとのこと。あまりの内容の悪さにヴァレリー監督は記者会見を拒否するほどだったそうです。ただ、そこまでピリピリしたムードで練習していたことで精神的・肉体的に疲れが溜まっていたと言うことかも知れませんし、この週末にリフレッシュして明日のゲームまでにはコンディションを上げてきてくれる、と期待したいところです。
メンバーですが、いよいよオレグが復帰しますが、下田は出場停止でゴールは加藤が守ることになります。
        加藤

     オレグ  上村
駒野      桑原      服部

        森崎和

        コリカ
  藤本          大木
        久保

SUB:林、奥野、沢田、高橋、スカチェンコ
一応4-3-3(4-4-2)の布陣を予想しましたが、相手の岡野のスピードを警戒して3バック(3-5-2)の練習もしているそうです。しかし、どう言う布陣にしようが大切なことは一つ。守備の集中力を切らさず大事なところでミスをしないこと、そしてミスをしても全員でカバーしあうことです。こうなったら内容よりも結果です。不格好でもいいから、全力を出し切って勝利を手繰り寄せて欲しいと思います。
<01.10.29> 遅くなりましたが、現在発売中の「紫熊倶楽部」Vol.44を紹介します。この号の特集は、森崎浩司。ユースの時代から期待され、練習で、あるいはU-20代表で鮮烈なプレーを見せながらJリーグではなかなかチャンスを生かせなかった、そして福岡戦でブレイクしながら怪我に泣いた彼のこれまでの戦いを8ページにわたって特集しています。福岡戦のレポートを挟んで、今や広島の勝利のためのキーマンとなっているオレグのインタビュー。「哲学者的DF、そのプロフィール」と題して、12歳で始めたサッカーのこれまでを振り返っています。2つの連載記事「若者達の表情」は山形、「ヴェテランの肖像」は沢田選手。久しぶりの河野高峰さんのコラム「サッカーで幸せに。」は芝生について論じています。更に佐々木温さんのコラムは「ローマは一日にして成らず」とのタイトルで、見開き2ページに拡大して掲載されています。最終ページの編集長のコラムは、森崎和幸選手の大きな顔写真とともに「リーダー・森崎和幸待望論」。21歳で代表キャプテンを務めたベッケンバウアー、18歳でチームの中心だったバレージと比較して、「サンフレッチェのリーダーとして最もふさわしい人物は」「森崎和幸しか、いないのだ」と結論付けています。
<01.10.28> 日本代表ニュースによると、サンフレッチェはU-18日本代表候補でG大阪ユースのMF西村英樹選手の獲得に動いているそうです。西村がどんな選手なのか知らないのですが、チームではDF登録(だった?)ので守備的な位置の選手なのかも知れません。西村の獲得には、C大阪も動いているとのこと。こちらも茂木と同様、獲得競争に勝つためにはJ1に残留できるかどうかが重要だと思われます。
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