10/7〜10/13のSANFRECCE Diary


<01.10.13> 昨日の広島フットボールによると、ヴァレリー監督は「福岡戦と同じメンバーで行く」と宣言。3バックで相手の強力な攻撃陣に対することになりそうです。今日の会場は広島スタジアムで、キックオフは午後7時。今朝の中国新聞によると自由席の切符は残り僅かで、指定席が500枚、ゴール裏自由席が1500枚残っているだけだそうです。当日券は午後4時からの発売となっていますので、これをあてにしている人は早めに行った方が良いかも知れません。また天気予報は晴れとなっていますので、雨具の用意は必要なさそうです。
テレビ中継ですが、今日はBSで生放送の予定です。スタジアムに行けない方は、テレビの前で応援を!
<01.10.12> 明日は久々のホームゲームを柏と戦います。昨年、年間で最多の勝ち点を取った柏は今年こそを優勝を、と言うことで柳想鉄を獲得。シーズン前には優勝候補にも挙げられていました。しかし怪我人の続出などもあって1st stageは中位に沈み、西野監督を解任。ペリマン監督のもとで再スタートしましたが、2nd stageはこれまで勝ち点9とまだ調子が上がって来ていません。
柏 △2-2△F東京 【柏】大野、柳、【F】佐藤、ケリー
柏 ●0-1○横浜FM 【横】坂田
柏 ○5-2●福岡  【柏】黄2、柳、平山、大野、【福】中払、呂比須
柏 ○5-1●C大阪 【柏】渡辺毅、柳、黄、加藤、長谷川、【C】ワシントン
柏 ●0-1○G大阪 【G】二川
柏 △1-1△神戸  【柏】町田、【神】岡野
柏 △1-1△東京V 【柏】北嶋、【V】マルキーニョス
第3節、第4節には連続5得点と大爆発したのですが、その後は尻すぼみ。チャンスは作るもののここぞと言うところで決められず、3試合連続で勝ち星に見放されています。が、それはひとえにエース黄善洪が怪我で離脱していたから。この怪我がようやく癒えて明日は出場するだろうと言うことですので、「強い柏」が戻ってきていると考えて間違いないでしょう。
対する広島ですが、この2週間は黄の復帰を想定してみっちりと練習を積んできているそうです。福岡戦では攻撃陣の爆発で勝ちましたが、それも守備が安定していたからこそ。柏の両サイドの突破を許さないこと、質の高い大野、明神、柳の中盤とのボールの奪い合いに負けないこと。それによって黄、北嶋にいい形でボールを受けさせないことが肝要だと言えるでしょう。
メンバーですが、このツートップ対策として奥野をセンターに入れた3バックとする可能性が高そうです。
       下田

   オレグ 奥野 上村
沢田            服部
       森崎和
   
       コリカ
 藤本
            大木
      久保

SUB:加藤、駒野、桑原、高橋、スカチェンコ
広島フットボールによると、右サイドは出場停止が解ける駒野ではなく沢田が入りそう。その能力だけでなく、チームリーダーとしての力に期待してのものだと思われます。このメンバーは、あの素晴らしかった福岡戦と同じです。森崎浩がいないのは残念ですが、ぜひまた見ごたえのあるサッカーを、今度はホームで披露してもらいたいものです。
<01.10.12> 昨日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。前日の練習中に接触で足を痛めた森崎浩が、昨日になっても痛みが引かないため診察を受けたところ骨折していたことが判明。全治3ヶ月で今季中の復帰は絶望となったとのことです。昨年の天皇杯ではアップ中に疲労骨折。ここからリハビリして復帰した今春のキャンプでも、今度は足の筋肉を痛めてリタイア。その後はU-20代表に選ばれるなど順調に力を伸ばしてきましたが、なかなかチャンスを与えられず苦しい日々を過ごしてきました。そしてようやくブレイクした福岡戦の、その直後にまたもや大怪我をしてしまうとは。とにかく残念、としか言い様がありません。本人もかなりのショックを受けていたそうですが、しかし既に来季に向けて気持ちを切り替えたとのことです。広島フットボールでは、この森崎浩司選手への励ましのメッセージを募集しています。中野編集長宛にメールするか、あるいは広島フットボールForumに書き込んで下さい。
<01.10.11> 10/13から6日間、宮城県で行われる秋季国体に参加する広島県選手団が、少し前に発表されています。サッカーの少年男子はいつも通りサンフレッチェユース(登録上は吉田高)の選手が主体。今年は15人中8人を占めています。
【GK】
1古川崇嗣(広島ユース)
12中田和秀(沼田高)
【DF】
2沢本惣平(皆実高)
3川端佑介(広島ユース)
4西河翔吾(沼田高)
5守生健司(広島ユース)
【MF】
6小松創太(皆実高)
7宮本卓也(広島ユース)
8田森大己(広島ユース)
9小林優希(皆実高)
10対馬浩之(広島ユース)
14沖本尚之(広島ユース)
15木村達朗(広島ユース)
【FW】
11手柳真吾(皆実高)
13内田康隆(葦陽高)
広島県の初戦の相手は福岡県で、2回戦は群馬県と岩手県の勝者が相手。そして3回戦は千葉県が予想されます。なかなか厳しい戦いとなると思いますが、頑張ってきて欲しいものです。
<01.10.11> イングランド1部のクリスタルパレス入りしたポポヴィッチですが、順調に試合に出場している模様です。「西澤がゴールを決めた」と話題になったリーグ・カップ戦では2回戦のエバートン戦にフル出場。PK戦での勝利に貢献しています。またリーグ戦でもレギュラーとして出場しており、チームは現在5位に付けています。イングランド1部は川口の移籍で今後注目を集めそうですし、またリーグ・カップもJ SKYSPORTS-1で放送されていますので、そのうちその姿をテレビで見ることが出来るかも?
<01.10.10> 先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.43の表紙は、ビッグアーチでフラッグを振るサポーター。何でも「毒毒連合」のメンバーも2人ほど写っているそうです。特集は「明日はどっちだ!サンフレッチェ」と題して、苦しみながらも光が射してきたサンフレッチェを早川文司氏、小西晶氏、中上博氏、横山裕一氏の4人のジャーナリストがそれぞれの視点から語っています。これに続くのが紫熊倶楽部編集長からのメッセージ。「ヴァレリーサッカーを支持する理由。」として、改めて監督を支持することを宣言しています。
マッチレポートは巻頭に横浜戦、巻末に福岡戦。連載記事の「若者達の表情」は梅田選手を、「ヴェテランの肖像」は桑原選手を取り上げています。「スタジアム向上委員会」は、遠征したサポーターからも好評だった福岡・博多の森球技場を取り上げて屋根付きサッカースタジアムが「面白いサッカー」と「観客増」の好循環を作った、と主張しています。早川文司氏の「サンフレッチェ名選手物語」は「『伝説のゴール』を持つ男。森山佳郎」。佐々木温氏のコラム「バックルームから愛を込めて」は切磋琢磨がテーマです。
「紫熊倶楽部」は定価350円。V-POINT、ホームゲーム会場、広島県内有名書店や新宿の「ゆめてらす」で販売しています。遠隔地の方は紫熊倶楽部・広島フットボールホームページよりお申し込み下さい。
<01.10.9> イングランドのサウザンプトンで行われた日本代表とナイジェリアとの親善試合は、2-2の引き分けに終わりました。日本のメンバーは、GK:川口、DF:松田、宮本、中田浩、MF:波戸(→廣山46分)、稲本(→奥69分)、戸田、小野(→服部46分)、伊東(→福西79分)、FW:西澤(→鈴木46分)、柳沢。完敗を喫したセネガル戦とは違って全体的に落ち着いた試合運びで、勝てなかったとはいえ常に先手を取って戦えたことで、良い経験とそれなりの自信をつかむことが出来たのではないでしょうか。これは、ナイジェリアはセネガルに比べて組織力がそれほどでもない、と言うことも合ったかも知れません。しかしそれよりも、移動してすぐの時差ボケも取れていない状況だったセネガル戦よりも、ナイジェリア戦の方がコンディションが上がっていたと言う事の方が大きいように思います。今回の欧州遠征は、W杯出場国に対して準備とコンディションが十分でなければやられること、逆にそれさえしっかりとやれば対等に戦えることが分かった事が収穫だったと思います。
ところでサンフレッチェから代表入りしていた藤本、上村はナイジェリア戦は出場機会がありませんでした。特に上村は2試合とも出番なし。監督は「全員を起用するつもり」と言っていたにも関わらず、吉原、曽ケ端とともにチャンスを与えられませんでした。DFは松田と中田浩が2試合とも先発に使われた訳ですが、この2人ともが大事なところでのミスがあっただけに、なぜ上村を使おうとしないのだろう、と采配にやや疑問が残りました。ひょっとすると上村は何か体調を崩していたか、あるいは足の状態がまだ完全では無かったのか。少なくともトルシエ監督にとっては、敢えて松田らに代えて使うほどの状態には見えなかったのだろうと思います。この遠征を受けてW杯に向けてのメンバーのうち14人程度を確定する、とトルシエ監督は語っていたそうですが、そこにサンフレッチェからメンバー入りする可能性はまず無いでしょう。しかし、かつて上村はアトランタ五輪のメンバーから漏れたにも関わらず松田の怪我で直前に復帰した経験を持っています。それと同じことが、上村や藤本、久保や下田に起こらないとも限らないわけです。従ってそのチャンスを逃さないためには、今後Jリーグで更にレベルアップを果たし、結果を残していくしか無いのではないでしょうか。
<01.10.8> 昨日の広島フットボールによると、今年はついにユースからのトップ昇格が無いことになったそうです。今季クラブユース選手権や高円宮杯でベスト4に進出するなど新しい歴史を作ってきたユースでしたが、最大の目標であるプロ選手の輩出が出来なかったのは非常に残念なこと。聞くところによるとトップのトレーニングにも参加していた田森を上げると言う可能性はあったようですが、トレーニングマッチで良いパフォーマンスを見せる事が出来なかったそうです。今年、昨年と大量に新人を補強してきたサンフレッチェでしたが、これらの選手が戦力になってきたこともあって来年は3、4人程度の「少数精鋭」になるらしい。U-17代表のエースストライカー茂木(聖光学院)等数人をリストアップして、現在交渉中とのことです。
<01.10.8> 昨日吉田サッカー公園で行われたJユースカップ、サンフレッチェ広島ユースとセレッソ大阪との対戦は、1-1の引き分けに終わりました。広島のメンバーは、GK:古川、DF:宮本、川端、寄井、MF:田森(→守生45分)、沖本、田坂、対馬(→吉村68分)、FW:木村、馬屋原(→秦79分)、大野、SUB:松岡、柿田、三浦、前田。後半2分に木村が決めて先制したものの、突き放せず終了間際に追いつかれました。広島フットボールによると試合内容は低調で、前半はボールが繋がらず蹴りあいに終始。特に中盤の要、田森と対馬のコンディションが悪く質の低いサッカーしか出来なかったとのことです。後半に4-3-3にシステム変更してややペースをつかんだものの、その後はセレッソの激しいサッカーに押されてリズムを崩し、その後焦りからなかなか点を奪えない展開。逆に後半40分にカウンターから同点に追いつかれ、最後は精神的に立て直すことが出来ずそのまま引き分けました。これで4試合を終えて勝ち点8。首位に立っていた京都が昨日名古屋に負けたためリーグの首位に立ちましたが、これはいわば棚ボタ。勝つべき相手に勝ちきれなかったことで、後の展開が苦しくなってしまったように思います。今年、これまで快進撃を続けてきたユースですが、3年生から一人もトップ昇格が無かったことでやや精神的に落ち込んでしまったのかも。なんとかチーム一丸となって立て直して欲しいものです。
<01.10.7> 昨日はヨーロッパ各地でW杯予選の最終日が行われました。それぞれのゲームでそれぞれのドラマがあったのだと思いますが、私はイングランド×ギリシアを見ていました。イングランドは2位以上は確定していて、このゲームは1位抜けを決めるゲーム。マンチェスターのオールド・トラッフォードに不調のギリシアを迎えるということで、多くの人がイングランドの勝利を予想していたはずです。ところが、イングランドは立ち上がりからガチガチ。「ドイツのために勝ち点を取る」と公言するオットー・レーハーゲルに率いられたギリシアの伸び伸びしたサッカーにたじたじでした。ギリシアは今大会はこれまでわずか2勝しか挙げておらず、出場権争いからも早々に脱落していました。しかし、この国は元々はしっかりした土壌を持っています。代表はアメリカW杯に出場していますし、クラブレベルでは毎年のようにヨーロッパのカップ戦で活躍。今年もパナシナイコスはチャンピオンズリーグのC組首位を独走し、オリンピアコスもG組で頑張っています。そう言う国が、しっかりとチームを作り高いモティベーションで戦えば手強いのは当然で、ボールに対する出足でイングランドを上回り特に前半は圧倒。イングランドとしては0-1で終わってラッキーだった、とも言える前半でした。
 そして後半。ハーフタイムに監督にカツを入れられたのか、ようやく足が動くようになったイングランドが攻め込みます。しかし、そこはこの日大当たりだったGKニコポリディスに阻まれなかなか点を奪えません。68分にはベッカムのFKに交代で入ったばかりのシェリンガムが頭で合わせてようやく同点に追いつくも、すぐ後にまた突き放されるという(イングランドにとっては)悪夢のような展開。イングランドのサポーターはピッチを暗い目で見つめ、心の中で神に祈っていたのではないでしょうか。W杯の出場権を取ることがいかに難しいかを痛感するゲーム展開でした。
 しかし、それはライバル・ドイツも同じだったようです。フィンランドに対してなかなか効果的な攻撃を組み立てることが出来ず、結局はスコアレスドロー。数分早くゲームが終わったのですが、しかしイングランドが負けているという事は聞いていたのでしょう。ああ、負けなくて良かった。なんとか勝ち抜きできたかも、と思っていたかも知れません。
 そしてイングランドはついに後半もロスタイム。スタジアムにはドイツが引き分けの報が流れ、引き分けでも良いことが分かります。しかし次々と前線の選手を投入した甲斐もなく、焦って放り込んでは跳ね返されることの繰り返し。もうダメかも知れない。そんな空気が、スタンドに流れます。しかしそこで35歳のベテラン、シェリンガムがいい位置でFKをもらいます。蹴るのは当然ベッカム。緊張で足が動かない味方選手の何倍もの運動量で、左から右へ、中盤の底からゴール前へと動き回って一人でチームを支えていたこのスーパースターが、最後のチャンスに賭けます。慎重にボールをセットして、右足を強くボールに叩きつけます。このボールは壁の上を鋭く曲がり落ちるようにゴールの枠の中に飛びます。このベッカムの思いを乗せたボールを、この日GKニコポリディスもぼう然と見送りしかありませんでした。このゴールは、労を惜しまずに走り回ったベッカムに、最後に神が微笑んだとも言うべきもの。苦しんで苦しんで予選を戦ってきたイングランドは、最後の試練を乗り越えてようやく10回目のW杯出場権を得ることが出来たのです。
さて、これでプレーオフに回ることになったのはドイツ。5組の最終節でポーランドと引き分けたものの、ライバルのベラルーシが敗れたため2位を確保したウクライナとの対戦となりました。ウクライナ、と言えばもちろんスカチェンコの母国です。スカチェンコ自身のコンディションが上がってきていること、ウクライナが得点力に不安があることを考えると、プレーオフに招集ということもありうるかも知れません。日程は11/10か11にウクライナのホーム、11/13か14にドイツのホームゲームとなっています。
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