11/18〜11/24のSANFRECCE Diary


<01.11.24> 色々な情報を総合すると、来週にチャンピオンシップを控えた鹿島は主力のうち曽ケ端、ファビアーノ、熊谷、中田、ビスマルク、鈴木を温存する予定だそうです。しかし代役として考えられるのは高桑、金古、本田、相馬、野沢、平瀬。全員が元日本代表や元U-20代表で、他チームならレギュラーでもおかしくない選手ばかりです。こちらもコリカ、服部、森崎和を欠くだけに、厳しい戦いになるのは間違いないと思われます。
 今日のゲームは広島ビッグアーチで、久しぶりに小中学生は自由席に100円で入場できます。またお楽しみイベントもいろいろと用意されています。サポーターグッズが20%〜70%の大幅割引で販売され、お祭り広場では各地の名産品販売が行われます。1時からの選手サイン会は森崎兄弟。先着100名限りとなっていますので、ご希望の方は12時半から配付される整理券を受け取って下さい。入場時にはJリーグチップスを先着3000名、サロンシップを先着1000名にプレゼント。ハーフタイムには広島ガス提供のオリジナルCDがプレゼントされます。更に2nd stageの全ホームゲームで配付された抽選券を持参されると、「お楽しみ抽選会Wチャンス」があるとのことです。試合後にはヴァレリー監督の挨拶やコーチ、選手など一同が場内を一周し、サインボールを投げ入れます。今日の広島地方の天気は晴れ。会場周辺は混雑が予想されますので、お早めにご来場下さい。
 今日のキックオフは午後2時。テレビ中継は鹿島の優勝が決まったこともあって地上波、BSともにありませんが、スカパーではch121で生中継が予定されています。(今年のサンフはBSでの中継の時に弱くスカパーの中継の時には結構勝っているので、良い予兆かも?)
<01.11.23> 明日は広島ビッグアーチに、2nd stageチャンピオンの鹿島アントラーズを迎えます。1st stageは低迷して一時は降格の心配もされた鹿島ですが、的確な補強と主力選手の成長で2nd stageは安定した戦いを展開。ライバル・磐田に敗れたもののそれ以外に全勝し、1試合を残して優勝を決めています。
鹿島 ○2-1● 札幌  【鹿】アウグスト、羽田、【札】和波
鹿島 ○2-1● 清水  【鹿】長谷川、アウグスト、【清】市川
鹿島 ○3-1● G大阪 【鹿】中田2、小笠原、【G】ニーノ・ブーレ
鹿島 □3-2■ 神戸  【鹿】小笠原、鈴木、本山、【神】和多田、薮田
鹿島 ○3-1● 市原  【鹿】秋田、アウグスト、名良橋、【市】大柴
鹿島 □2-1■ 浦和  【鹿】鈴木、本山、【浦】永井
鹿島 ○4-2● 名古屋 【鹿】ビスマルク2、中田、小笠原、【名】OG、森山
鹿島 ●0-2○ 磐田  【磐】中山、藤田
鹿島 ○2-1● C大阪 【鹿】OG、小笠原、【C】大柴
鹿島 ○1-0● 柏   【鹿】名良橋
鹿島 ○4-1● 福岡  【鹿】鈴木2、アウグスト、小笠原、【福】呂比須
鹿島 □2-1■ 横浜FM 【鹿】アウグスト、中田、【横】坂田
鹿島 ○3-1● FC東京 【鹿】柳沢2、本山、【F】小林成
鹿島 ○4-0● 東京V 【鹿】中田、柳沢2、ビスマルク
 ヴァレリー監督は「鹿島は、強いチームだよ。ジュビロよりも守備は強いと思うね」と警戒心をあらわにしていますが、しかしこれまで完封試合はわずか2試合。これは広島(3試合)よりも少なく、コンスタントに点を取られているのは確かです。また得点もそう多いわけではなく、総得点35は広島より3点多いだけです。しかしそれでも優勝できたのはひとえに勝負強さの故。13勝中8勝が1点差勝ちしているだけでなく、10試合で後半の後半(24分以降)に決勝点を奪っています。更にそのほとんどの試合で、その後得点を許さず逃げ切っています。広島は逆に2nd stageの7敗のうち5試合で後半24分以降に点を取られて敗れていますから、そのへんの終盤の勝負強さの差がこの両チームの差である、と言っても過言ではないでしょう。
 これに対して、サンフレッチェは森崎和が出場停止。その代役として起用されそうなのが2年目の松下で、今週はずっとAチームで練習しているそうで、本人も久々のチャンスにかなり気合いが入っている模様です。松下の持ち味は、精度の高いロングパス。対面は本田か小笠原か、あるいは野沢になると思われますが、いずれにしろ厳しいプレッシャーの中でのプレーを強いられると思います。が、一番まずいのはそこでミスを恐れて慎重になりすぎる事。これまで自分がしてきた練習と、周囲のチームメイトを信じて思い切ってプレーして欲しいところです。
 予想メンバーですが、布陣は磐田戦と同様の次のような感じになると思われます。
        下田

    オレグ 奥野  上村

駒野              沢田
      松下  桑原

        藤本

      大木  久保

SUB:加藤、トゥーリオ、森保、梅田、スカチェンコ
 一応「常識」に従ってサブに加藤を入れましたが、広島フットボールによるとヴァレリー監督は「それにしても、ベンチ入りを18人にしてほしいね(笑)。そうすれば、いろいろなオプションも増やせる」と語っていたそうですから、またGKを入れないと言う可能性もあるでしょう。明日は両チームにとってあまりプレッシャーのかからない試合で、特に鹿島は普段出場機会の少ない選手が出るようです。しかし少なくとも広島にとってはステージ3位の可能性が有り、また来季に向けても大事なゲームです。今週はこれまでかなり高いモティベーションを持って練習しているそうですから、ぜひそれを試合で見せて欲しい、と思います。
<01.11.23> 今朝の中国新聞によると、サンフレッチェの株主の一つでユニフォームスポンサーの住建産業が来年一杯での契約打ち切りの方針を明らかにした、とのことです。サンフレッチェ側は「創設以来の大切なスポンサーであり、真意を含め再度話し合いたい」と語って態度を保留し、当面次のスポンサー探しはせず契約続行の方策を探るとのことです。
 住建産業は昨日の中間決算報告によると、売り上げの伸びはあったものの販売単価の下落の進行で2年ぶりの減益となっています。また通期でも売上高647億円、経常利益33億円の減収減益を予想しているとのことで、かなり経営が難しくなっているのは事実だと思われます。約1億円と言われるスポンサー料がどれだけ経営を圧迫しているのかは分かりませんが、いろいろな企業がスポーツ支援から撤退している状況を考えると、無条件で契約続行するのは難しくなっているのかも知れません。ただ、望みがあるとすれば住建の中本社長がその理由として「10年の節目もあるが、スポンサー軽視の日本サッカー協会の在り方に一石を投じたかった」と語っていたこと。これは経営状況やサンフレッチェに問題があるのではない、とも読み取れるわけで、今後何らかの変化があれば契約続行の可能性もある、と解釈できます。この件でサンフレッチェの事務所には重苦しい雰囲気が広がっていたそうですが、ここで力を落とさず何とか頑張って欲しいものです。
<01.11.22> 広島フットボールによると、足の痛みに苦しんでいた服部が一昨日、広島市内の病院で手術したそうです。怪我の箇所はこれまで両足甲の亀裂骨折だけだと思われていましたが、膝も痛めていたそうで左外側半月板の部分切除も行ったそうです。復帰には3ヶ月を要するとのことで、来季のJリーグ開幕(W杯があるため2月末開幕の予定)に間に合うかどうか、微妙な事になりそうです。
また、サンフが獲得に乗り出しているU-17代表FWの茂木弘人が一昨日から練習に参加しているとのことです。これは所属する聖光学院が高校選手権の予選で敗退したため。茂木には広島の他名古屋、仙台もオファーを出しているとの事ですが、特に仙台は茂木にとっては地元で強化指定選手にもなっています。おそらく、念願のJ1昇格を決めた事もあってかなり強力なスカウト活動を行っているものと思われますが、若手を育てる環境の面では広島の方が経験もノウハウも上のはず。この練習参加で広島の良さを確認して、ぜひ入団を決断して欲しいものです。
<01.11.21> 昨日行われたワールドカップの最後の1つの出場枠を争うオセアニア×南米のプレーオフは、オーストラリアが84,000人以上集まったホームゲームで1-0で先勝しました。このウルグアイ戦に臨んだオーストラリア代表のメンバーは、GK:シュワルツァー、DF:マスカット、ムーア、T・ヴィドマー、マーフィー、MF:オコン、エマートン、スココ、ラザリディス(→アゴスティーノ46分)、FW:ヴィドゥカ、キーウェルで、残念ながらコリカ、ポポヴィッチの出場機会はありませんでした。私は今出張中なのでまだ見ていないのですが、ニュースその他によると何としても勝ちたいオーストラリアが序盤から積極的に攻めながらもなかなか得点ができなかったそうです。しかし後半34分、左サイドからのキーウェルのクロスにアゴスティーノが倒されPKを得ます。これを決めたのはマスカット。のどから手が出るほど欲しかった1点をゲットして、オーストラリアは悲願のW杯出場権獲得に一歩前進しました。オーストラリア代表にとって最後の戦いとなるプレーオフ第2戦は26日日曜日、ウルグアイの首都モンテビデオで行われます。
<01.11.20> 先週発売の「紫熊倶楽部」は「明日に向かって。」と言うテーマ。「サンフレッチェ史上、最も過酷な1週間。」と題して東京V戦の敗戦からG大阪に対する勝利までの張りつめた1週間をレポートし、紫熊倶楽部はヴァレリー監督を支持する、と高らかに宣言しています。またこの週の舞台裏を佐々木温さんの「バックルームから愛を込めて。」で読むことができます。マッチレポートはその神戸戦とG大阪戦。カラーページにはコリカに託された寄せ書きの旗の写真も大きく載っています。(因みに、私が書いたのも写っています ^_^;)更に最終ページのコラム「コリカが愛される理由」の写真も、神戸戦でサポーターに挨拶をするコリカとなっています。
連載記事の「若者達の表情」と「ヴェテランの肖像」はトゥーリオと森保。「スタジアム向上委員会」は、陸上競技場と専用競技場との距離感の違いについて。紫熊短信、toto大予想、SUPPORTER'S AREAもいつも通り掲載されています。
ところでこれまで隔週で発行されてきた紫熊倶楽部は、今後月1回の発行となるそうです。主な理由は財政的なもの。これまで2年間発行してきてサポーターの間にかなり定着してきたのは確かですが、この1誌と「広島フットボール」のみで成り立っている(有)オフィス・ウェンブリーにとっては発行すること自体がかなりの負担となっているものと思われます。ファンにとって貴重な情報源が少なくなってしまうのは非常に残念なことですが、それ以前に存続することが大切です。この決断は中野編集長にとっても苦渋の判断だったと思いますが、何とか頑張って続けて欲しい。また、これまでは「月700円では小遣いで買うのは難しい」と思っていた方も是非定期購読を。年間12冊+送料で5,160円(後援会・ファンクラブ会員は4,400円)となっています。お申し込み、お問い合わせは紫熊倶楽部・広島フットボールホームページからどうぞ。
<01.11.19> 昨日Jユース選手権で名古屋と戦ったサンフレッチェユースは3-4で敗れ、最終戦を飾ることはできませんでした。メンバーは、GK:松岡、DF:金澤、寄井、川本、三浦(→西山45分)、MF:沖本、前田、田坂(→児玉76分)、大野、FW:馬屋原、田村(→李原76分)、SUB:古川、西山。既にグループリーグ突破を決めているためかほとんどがレギュラー以外の選手。記録を見ると立ち上がりにいきなり2点を取られたもののその後はほぼ対等だったのではないかと思われます。前半はそのまま0-2でリードを許して終わりましたが、その後追いつ追われつ。後半41分には一度同点に追いつきながら、その直後にまた突き放されて敗れています。いろいろと経験を積むことのできたゲームだった、と言えるかも知れません。
<01.11.19> 全国高校選手権の広島県予選は昨日決勝戦を行い、皆実高が逆転で沼田高を下し2年連続3度目の優勝を決めました。皆実は前半30分に先制を許しましたが「以前は焦ったらロングパス頼みだった。今はリードされていてもしっかり攻められる」(小松選手)と言う言葉通り落ち着いて攻め、後半2分に田村のゴールで同点に追いつくと後半26分に小松がクロスに頭で合わせて勝ち越しました。夏の県総体決勝では優勢に試合を進めながら広島朝鮮高に延長で敗れていますが、その接戦での脆さを克服するため加藤監督は「うちは弱いんだ」と言い続けていたそうです。「もっといいチームになりたい。今日の勝利も通過点」と加藤監督も語っている通り、更にレベルアップして全国大会でも上位進出を勝ち取って欲しいものです。
【準決勝】
沼田 3|0-0|1 山陽
    |3-1|

皆実 3|0-1|2 広島朝鮮
    |2-1|
  延長|1-0|
    |0-0|

【決勝】
皆実 2|0-1|1 沼田
    |2-0|

<01.11.18> 昨日の磐田戦は0-1と惜敗し、神戸戦からの連勝は3でストップしました。
 サンフレッチェのメンバーは、中山をオレグが、上村が奥を見るのを基本としながらマークの受け渡しをして守る次のような形だったようです。
        下田

    オレグ 奥野  上村
        (→森保68分)
駒野              沢田
        桑原

   藤本        森崎和

      大木  久保(→スカチェンコ83分)
      (→高橋83分)

SUB:トゥーリオ、梅田
 何と控えGKを入れないでサブはフィールドプレーヤーばかり。これは、Jリーグ始まって以来初めてのことだったそうです。ヴァレリー監督は「服部・コリカがいない現状では、オプションをできるだけ増やしたかった。昔は、よくやったことだよ」と涼しい顔で語っていたそうですが、もし下田に何かあった場合スカチェンコが守る準備をしていたらしい。前節J1残留を決めたため、こういう思い切ったことができたという事かもしれませんが、「頑固者」と見られていたヴァレリー監督の別の一面を見たような起用だった、と言えるのではないでしょうか。
 ゲーム内容については(まだビデオを撮っただけで見ていないので)広島フットボールや中国新聞によると、磐田相手に対等に戦ってなかなか素晴らしいものだったそうです。両チームとも厳しい守りと速い攻めを見せ、緊迫感のある展開。広島は立ち上がりの久保の強烈なシュートに始まって何度もカウンターから磐田ゴールを脅かします。36分には駒野のFKを大木が落とし、オレグが左足で強烈に蹴り込みますが惜しくもオフサイドの判定で先制点を逃します。逆に磐田の両サイドの攻撃は沢田、駒野がしっかりと抑え、中盤のパス回しは桑原と藤本が走り回ってカット。後半になって徐々に中盤を支配されるようになると今度はロングパスで局面を打開しようとしていたそうです。後半66分、奥が蹴ったFKを福西に頭で決められついに先制を許します。その後森保の投入により4バックに変更して最後まで攻め続ける姿勢を見せましたが、結局ヴァンズワムが守るゴールをこじ開けることはできず、そのまま0-1で敗れました。
 試合後ヴァレリー監督は「質の高いサッカーができた」と満足した表情を浮かべていたとのこと。逆に鈴木監督は「あれだけミスをすると苦しい」とまるで敗者のような弁だったそうです。これはもちろん、両チームの目指すところの違いによるもので、同じ内容でもチャンピオンを目指すチームとJ1残留を決めたばかりのチームとでは判定基準が違うと言う事でしょう。しかしサンフレッチェは「これから」のチームです。今はまだ差があっても、来季以降に花開けばいいのです。そう言う意味でこの日の敗戦は、手ごたえと課題を得ることができた非常に意義深いものだったと言えるのではないでしょうか。来週の相手は、昨日優勝を決めた鹿島。こちらは森崎和が出場停止となりますます苦しくなりますが、今年の集大成のつもりで思い切って戦って欲しい、と思います。
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