11/4〜11/10のSANFRECCE Diary


<01.11.10> 広島フットボールと中国新聞によると、今日の清水戦は奥野が先発に復帰して3バックを採用するのは間違いないようです。また高橋に代えてトゥーリオをベンチ入りさせ、森保と合わせてかなり守備を意識したメンバーとなりそうです。これは1st stageに1-5で完敗したことを考えてのことだと思われますが、決して受け身になることなく積極的にボールを奪いに行って欲しい、と思います。
今日のゲームは広島スタジアムで、キックオフは午後2時。今日の広島地方の天気予報は晴れで、移動性高気圧に覆われて良い天気になりそうですが、冷たい北風が吹いて寒くなる可能性もあるようです。日陰側のメインスタンドに座る人は、防寒対策を考えて行ったほうが良いかも知れません。また今日のテレビ中継は生放送はなく、スカパーが10時からch121で同日録画放送の予定です。スタジアムに行けない人は、NHK総合の磐田×横浜を見ながら気をもむしかなさそうです。
<01.11.9>  神戸、G大阪に連勝して年間勝ち点を31としたサンフレッチェ。この数字は東京Vが3連勝、横浜と福岡が2勝1敗以上でないと越えられない数字ですから一応「安全圏」と言っても良いところまで来ました。が、それはあくまで可能性だけのこと。逆に言えばまだJ2落ちの可能性は残っているわけですから、ここで気を緩めてはならないと思います。特に今シーズンここまでのサンフレッチェは、連勝していい気になってそれ以上に連敗する、と言う事の繰り返し。ここで勝つか負けるかは、このチームが成長しているかどうかの指標になる、と言っても良いのでは無いでしょうか。
 明日の対戦相手の清水は、第10節まで優勝争いに絡んでいましたがその後の2連敗で脱落。現在ステージ5位ですが、勝ち点18は広島と同じです。
清水 ●1-2○ 鹿島  【清】市川、【鹿】長谷川、アウグスト
清水 □2-1■ FC東京 【清】横山、市川、【東】ケリー
清水 ●1-3○ 磐田  【清】バロン、【清】福西2、前田
清水 ○3-0● 横浜FM 【清】澤登2、久保山
清水 ■2-3□ 札幌  【清】澤登、吉田、【札】アダウト、ウィル、堀井
清水 ○4-1● C大阪 【清】久保山、バロン2、アレックス
清水 ○4-2● G大阪 【清】バロン、澤登、久保山、アレックス
清水 ○6-3● 神戸  【清】バロン3、アレックス、横山、OG
清水 □3-2■ 東京V 【清】澤登、横山2、【V】マルキーニョス2
清水 □2-1■ 名古屋 【清】バロン、アレックス、【名】ウェズレイ
清水 ●1-2○ 浦和  【清】平松、【浦】エメルソン、山田
清水 ●1-2○ 市原  【清】久保山、【市】崔、ミリノビッチ
 清水、と言えば攻撃力。2nd stageの12試合は全てのゲームで得点しており、総得点30はリーグトップを誇っています。ただ、失点も多く完封したのは1試合だけ。サンフレッチェは1st stageで完敗を喫したので清水には何となく苦手意識がありますが、2nd stageに限れば勝ち点は同じで得点、失点もほぼ一緒です。ここで勝てば3位浮上の可能性が有るわけですから、自信を持って戦って欲しい、と思います。
 これに対するサンフレッチェですが、コリカは豪州に戻っていて不在。しかし怪我が心配されたオレグは大丈夫なのか、練習には参加している様子です。広島フットボールによると今週は清水のサイド攻撃をケアするために3-5-2で練習しているとのこと。とすると、明日は次のような布陣になりそうです。
        下田

    オレグ 奥野  上村

駒野              服部
        桑原

   藤本        森崎和

      大木  久保

SUB:加藤、トゥーリオ、沢田、高橋、スカチェンコ
 中盤に桑原を予想しましたが、ここに沢田か森保が入る可能性もあるでしょう。目標の無くなった清水は代表のゲームでフル出場した森岡、戸田を休ませると言う噂で、またアレックスもオーバートレーニング症候群で余りプレーできない状態だとか。普段出場機会の少ない選手が先発する可能性が高いのですが、しかしだからと言って甘く見たら絶対にやられます。サンフレッチェの選手達には、気を引き締めて、神戸戦やG大阪戦のような気迫を見せて戦って欲しい、と思います。
<01.11.8> 「2001年の総決算」としてイタリア代表との対戦に臨んだ日本代表は、前半10分に稲本のクロスに柳沢が合わせて先制。後半6分にセットプレーから追いつかれたもののその後もほぼ対等な戦いを展開して1-1で引き分けました。日本代表のメンバーは、GK:曽ケ端、DF:森岡、波戸(→明神74分)、宮本、中田浩、MF:森島(→中田英46分)、戸田、稲本(→伊東75分)、小野(→服部70分)、柳沢(→西澤66分)、高原(→鈴木46分→中山87分)。日本は全体的に良く動いてプレスをかけ積極的。これに対してイタリア代表は、長旅の疲れからかやはり身体が重そうでした。従って日本も勝つチャンスは十分に有ったとは思いますが、そこはさすがに世界的な強豪のイタリア。最低でも引き分け、と言う戦いだったのではないでしょうか。この結果は両チームの実力、コンディション等々を考えると妥当だった、と言って良いと思います。
ところで今朝の色々な報道を見ると、「稲本、小野など欧州に移籍した選手の活躍が光った」と言う論調が多いようですが、私はそうは思いませんでした。今回招集された「海外組」は6人で、稲本、小野、高原が先発し、中田英、西澤は途中出場。また川口は怪我のため出番が有りませんでした。この中で十分に持ち味を発揮したのは稲本と小野ぐらいで、他の3人は周囲とのコンビネーションが合わないシーンが多かったように思います。途中出場だった中田英は、怪我の噂がありましたがプレーの様子には伺えず、むしろ強いフィジカルと技術の高さは相変わらずでした。しかし、決定的なシーンでパスが流れる事が多く、これまでの「チームの王様」と言う程の本来の出来では無かったように思います。トルシエ監督は試合前に「中田英はコンフェデレーションズ杯の準決勝以降の6試合に出ていない」事を理由にチームと合わないであろう事を予言していましたが、1試合で、しかも45分だけの出場で完全にコンビを合わせるのは彼ほどの選手でも難しいのかな、と感じました。高原、西澤についてはまた別の理由が有るのかも知れませんが、それにしても海外のクラブに所属する選手を入れた場合のチーム作りの難しさを垣間見せる結果だったように思います。今回良い働きをした稲本、小野に関してもキリン杯と欧州遠征でチームに参加していたからこそ良いコンビネーションを保てた、と言う側面はあるわけで、今後もうまく行くという保証は無いでしょう。日本代表の来年の強化日程はまだ明らかになっていませんが、これら欧州組を主力としたチーム作りをするのであれば、対外試合は全て欧州で組む、ぐらいの思い切った決断が必要かも知れません。
<01.11.7> 先週発売の紫熊倶楽部Vol.45は、久保選手の鋭い眼差しが目印。「勝つために!」と題して、まずは東京V戦後のヴァレリー監督の苦悩の1週間を追っています。続いてはガンバ戦とエスパルス戦の展望。ガンバ戦のキープレーヤーとなるであろう久保とコリカ、エスパルス戦のキープレーヤーオレグと駒野を取り上げて、勝利のためのポイントをガンバ戦は「ピッチを広く使うこと」、エスパルス戦は「失点を恐れず攻めること」としています。
連載記事の「若者達の表情」は林選手、「ベテランの肖像」は加藤選手。下田の退場により先発とベンチ入りのチャンスが巡ってきた両選手を取り上げています。「スタジアム向上委員会」は、ゴール裏で観戦する魅力について。ゴール裏を「サッカーを観る」と言う感覚ではなく「ともに戦う」と言う感覚になれる場所として捉えています。そしてその上でピッチから遠く見にくい広島スタジアムの弱点を指摘。「チームとともに戦うサポーター」を育てるサッカー専用競技場の必要性を主張しています。
早川文司さんのコラム「サンフレッチェ名選手物語」はノ・ジュンユン選手。佐々木温さんのコラム「バックルームから愛を込めて」は、札幌から東京への大移動の旅の苦労をルポしています。最終ページの編集長コラムは「代表病について」。代表に選ばれた多くの選手が陥りがちな「代表病」について論じ、しかし久保選手が「自分を強く持っている」からこそこの厄介な病にかかっていないことを書いています。
紫熊倶楽部は1冊350円。Vポイント、ホームゲーム会場の他、広島県内大手書店や新宿の広島県のアンテナショップ「ゆめてらす」でも購入できます。またファンクラブ会員の方はVポイントとホームゲーム会場では割引価格で購入できます。
<01.11.6> 「日本代表ニュース」によると、豪州代表のフランス戦に招集されているコリカはやはり清水戦には出場せずに帰国するようです。チームの大事な2試合を勝利に導いた勢いで、今度は母国のW杯出場を勝ち取って欲しいと思います。またオレグですが、膝の状態が良くないらしく次節の出場は微妙だとのことです。G大阪戦は大事なゲームだということで相当無理をして出たらしく、プレーも精彩を欠いていたとのこと。チームのJ1残留がまだ決定したわけではないことを考えると清水戦以降に出られないのは残念ですが、天皇杯、あるいは来年以降のためには無理をして欲しくはないのも確か。ここはゆっくり休めて、きっちりと直したほうが良いかも知れません。大事な主力外国人選手が欠場、と言う事になると、頑張って欲しいのはスカチェンコとトゥーリオ。特にここまで単発的な活躍しか見せていないスカチェンコには、何としてでも「真の実力」を見せて欲しいものです。
<01.11.5> 昨日吉田サッカー公園で行われたJユース杯の第7節ヴィッセル神戸戦は、サンフレッチェユースが10-1で大勝し、首位を守りました。広島のメンバーは、GK:古川(→松岡53分)、DF:宮本、寄井、川端、三浦(→守生45分)、MF:田森、沖本、対馬(→田坂54分)、FW:木村(→吉村52分)、馬屋原(→田村57分)、大野。得点は川端2、木村3、馬屋原、守生、吉村、大野、沖本でした。
サンフレッチェユースはここまで7試合を消化して4勝2分1敗の勝ち点14。2位の京都が6試合で勝ち点13なので1位確保はやや難しい状況となっています。しかし3、4位の名古屋と神戸がともに7試合で勝ち点6にとどまっていて、今後2連勝しても最大勝ち点は12です。従ってこの日の勝利で予選リーグの2位以上と決勝トーナメント進出が決まりました。最終戦は11/18にトヨタで名古屋との対戦です。ここをすっきりと勝って、次のゲームに向けて弾みを付けて欲しいものです。
<01.11.4> 昨日行われたG大阪とのゲームは、冷たい雨、芝のはげたピッチなど悪コンディションに苦しみながらもG大阪の猛攻に耐え、今季初の逆転勝利でJ1残留に大きく前進する1勝を挙げました。
サンフレッチェのメンバーは下田が入った以外は前節と同じで、次のような布陣だったものと思われます。
        下田

     オレグ  上村
駒野              服部
        桑原

    森崎和    コリカ(→森保68分)

  藤本(→沢田68分)   大木(→高橋85分)
        久保

SUB:加藤、スカチェンコ
 開始早々に久保が決定的なシュートをバーに当てたそうですが、これが入らなかったのがケチの付き始め。前半15分に桑原のトラップミスからG大阪のカウンターを浴び、いったんオレグがクリアしかけたものの相手に渡ったところで倒してしまいPKを与えます。遠藤が蹴ったボールに下田が反応したものの及ばず、1点を先制されてしまいました。しかし広島フットボールによるとその後の下田は立て続けに決定的ピンチを凌ぎ、選手達の心に火をつけたそうです。35分に久保が左サイドを強引に突破するとシュート性の強烈なクロスをゴール前に入れます。これ片野坂が見事に?自ゴールに蹴り込んでしまい同点。更にその5分後には右からの服部のCKに上村がニアで合わせて逆転。悪いコンディションで身体も重い中でも全員が集中してボールを奪い、サポートし続けた事がこの逆転劇に結びついたと言う事です。
 後半の立ち上がりは広島がボールを支配しますが徐々に疲れからか身体のキレが無くなると、その後完全に押し込まれます。吉原や松波の決定的なシュートが次々と広島ゴールを襲いますが、ここに立ちはだかったのが守護神・下田。後半23分からは沢田、森保を投入して守りを固め、集中力を極限まで高めて守りに守ります。ロスタイムには久保が相手のミスから抜け出してGKと1対1になりましたがシュートミス。ここからカウンターを受けて攻められますが、これもまた下田がスーパーセーブで凌ぎます。その後のCKもクリアすると、ようやく試合終了のホイッスル。これまで何度も何度ももう一歩のところで勝利を逃し続けたサンフレッチェの選手達が、ようやく見せてくれた「守り勝ち」は感動的なものだった、とのことです。
 これで通算の勝ち点は31。東京Vが引き分けたため、3試合を残して勝ち点差は7となりました。この数字は広島が3連敗、東京Vが3連勝で初めて逆転できる数字なので、ほぼ安全圏に入れたと言って良いと思います。しかし、だからと言って安心して欲しくはない。これまでのように連勝したら3連敗、と言う事だけは止めて欲しいものです。下田は試合終了後に「今、ウチのチームは強くなっているな、と思います。粘りが出てきたし、逆境に強くなった」と語っていたそうですが、それが本当かどうかはこれからの「トップ3」相手の3連戦で試されます。次からはおそらくコリカが不在となりますしオレグの膝の状態も不安ですが、その分は若手が補って、そして来シーズンに繋がるサッカーを見せて欲しいものです。
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