12/16〜12/22のSANFRECCE Diary


<01.12.22> 昨日日本サッカー協会は1/21から行われる合宿に向けての日本代表候補を発表し、サンフレッチェからは久保、上村、下田の3人が選ばれました。今回選ばれたのは次の40人。
【GK】下田(広島)、楢崎(名古屋)、都築(G大阪)、曽ケ端(鹿島)、南(柏)
【DF】秋田、中田浩(鹿島)、大岩、服部、田中(磐田)、上村(広島)、森岡(清水)
    波戸、松田(横浜FM)、宮本(G大阪)、中澤(東京V)
【MF】藤田、名波、奥、福西(磐田)、森島(C大阪)、三浦淳(東京V)、明神(柏)
    伊東、三都主、戸田、市川(清水)、中村(横浜FM)、小笠原、本山(鹿島)
    酒井(名古屋)、阿部(市原)
【FW】中山、前田(磐田)、鈴木、柳沢(鹿島)、久保(広島)、山下(福岡)、
    吉原(G大阪)、北嶋(柏)
この合宿はW杯に向けての来年の出発点となるもので、噂によるとこの40人を20人ずつの2チームに分けて紅白戦を行うそうです。W杯の登録メンバーは23人で、その中には川口、稲本、中田英、高原らの海外組も入ってくる事は確実ですから、この40人の中から18人程度が生き残る、と考えて良いでしょう。広島からの3人は1/21に向けてしっかりとコンディションを整えて、この最後のチャンスに賭けて欲しいと思います。
<01.12.21> 先週発売された「紫熊倶楽部」2002年1月号(Vol. 47)を紹介します。「ヴァレリー・ニポムニシの意志を継げ!」と題して、まずは森崎和幸選手のインタビュー記事が掲載されています。続いて中野編集長による「ヴァレリー監督がもたらしたもの」と言う記事。その中でヴァレリーの1年を理解するキーワードとして「パーソナリティー」を設定し、昨年に比較して警告が大幅に減ったこと、若手にチャンスを与えた事を取り上げて、ヴァレリー氏の功績について分析しています。また担当記者の想いとして日刊スポーツの中上記者が、更にサポーターからとして岡山のkasaさんと私が寄稿しています。
 この特集の前のカラーページで取り上げられているのは、チームを退団することになった森保選手と奥野選手について。後ろのカラーページでは「2001年度全選手の通信簿」として、在籍した全ての選手の記録と短評が掲載されています。マッチレポートは磐田戦と鹿島戦。早川文司さんの「サンフレッチェ名選手物語」で今回取り上げられているのは松田浩選手。いつものように佐々木温さんのコラム「バックルームから愛を込めて。」も掲載されています。
 この号から紫熊倶楽部は月刊誌としてリニューアルされ、カラーページが大幅に増えました。以前に比べて約5倍の増となっています。定価はもちろん350円に据置で、ファンクラブ会員は280円の割引価格で購入できます。(ただしホームゲーム会場とV-POINTのみ。)購読のお問い合わせは、紫熊倶楽部/広島フットボールホームページからどうぞ。
<01.12.20> 昨日の広島フットボールによると、広島の慰留を振り切って退団したヴァレリー前監督が来季の中国足球甲級A組(中国プロリーグ1部)魯能泰山の監督に就任することが決まったそうです。辞任後のオファーだったのか、あるいはその前から接触があったのかは分かりませんが、報酬として1億円を越える額が用意されたとのこと。先日の名古屋のベルデニック監督引き抜きに見られるように、サッカー界ではこう言う事は良くあることで、サンフレッチェには1億ものお金は払えない(たぶん ^_^;)以上、仕方のないことかも知れません。しかし、夫人が病気の治療のためにロシアに帰る必要があったということ、単身赴任は出来ないこと、と言う退任の理由とどう整合するのか、さっぱり理解できないと言うのが正直なところです。いずれにしろヴァレリー氏は広島とは関係のない人物になってしまったのでもうどうでも良いことではありますが、騙されたようで気持ちの良いものではありません。広島フットボールでも書いていましたが、サポーターにとっては前監督の「幻影」を振り切り、新監督の元での新しいサンフレッチェに気持ちを切り替えるためには良いことだった、と言えるかも。
<01.12.19> 人事関係の話題をまとめて。まずサンフレッチェは一昨日、ガンバ大阪ユース所属のMF西村英樹選手の獲得が内定した、と発表しました。西村はU-18代表候補で、ドリブルの得意な「藤本タイプ」のトップ下の選手だとのこと。広島のほかセレッソも獲得に動いていました。(でも、どうしてガンバに昇格しなかったのでしょう?誰か事情をご存知の方がおられたら、教えて下さい。)これで今季の新人選手の補強は終了し、残るのは外国人選手との契約と移籍による獲得だけとなりました。
 続いて昨日、宮崎光平選手の福岡入りが明らかになりました。今季リーグ戦3試合、カップ戦2試合に出場して一瞬の輝きを見せた宮崎でしたが、2nd stageは出場機会に恵まれず来季の戦力構想外となりました。その後いくつかのクラブのセレクションを受けていたそうですが、その中で九州出身と言う事もあって福岡の目に留まったものと思われます。昨日の広島フットボールによると「彼は、技術的な部分で何かが足りないというわけではない」そうで、精神面と戦術理解の面で力を付ければ「福岡で十分に活躍できる力を、彼は持っている」とのこと。来季はJ2からの再出発となる福岡には、きっと多くのチャンスが待っているはず。是非とも来季はそれをつかんで、成長してJ1の舞台に再び戻ってきて欲しいと思います。
 ところで昨日、加藤竜二選手がJリーグから発表された移籍リストに掲載されました。広島フットボールによるとこれは「プロとして、今よりも出場機会の多いチームがあれば移籍したい」と言う本人の意志を受けてのこと。おそらく尾崎の獲得が濃厚になったとの話を受けての事だと思われますが、加藤本人にとってメリットのあるオファーが無ければ残留することになるようです。
 更に今朝の中国新聞によると、森保一選手が現役続行を目指して仙台と交渉していることが明らかになったそうです。先日の天皇杯の際に清水監督から獲得の意志を伝えられたそうで、条件提示はまだなものの前向きに考えているとのこと。森保選手は「清水監督は理論がしっかりした人。自分を戦力の構想に入れてくれているのを感じる。契約については何とも言えないが、障害は多くないと思う」と語っています。森保選手はベテランとは言えまだ33歳。神戸のサントスが41歳にしてプレーの場を探していることを考えれば、まだまだこれからの選手です。仙台はJ1を経験している選手も少ないチームですから彼の経験はきっと役に立つはず。ぜひ話がうまくいって、そして来年もJ1でプレーする姿を見たいものです。
<01.12.18> 清水戦の感想ですが、どちらかと言えば「良いゲームだった」と言って良いと思います。両チームともラインを高く保って中盤をコンパクトにし、ワンタッチ、ツータッチを基本に攻撃を構築。時には中央から、時にはワイドに攻めて相手ゴール前に迫るシーンが多く、シュート数11対11と言う数字以上にスリリングなゲームでした。今年の清水戦は1st stageはメンバーが不足していた上に守り重視のサッカーで惨敗を喫し、2nd stageは清水にモティベーションが無く一方的なゲームになってしまいましたが、この天皇杯は「強いチーム・清水」と「成長しつつあるチーム・広島」が、お互いの特徴を出し切って戦ったゲームだった、と言えます。
 この日のサンフレッチェの布陣は、4-3-2-1とも言うべきもの。4人のDFラインの前に桑原、松下、森崎和がトリプルボランチ気味に網を張り、コリカ、藤本がトップ下で攻撃を構築して久保に繋ごうと言うものでした。これは選手の並び方としてはヴァレリー監督の頃とは若干違うように見えますが、しかしやろうとしていたのはヴァレリーサッカーそのものだったのではないか、と思います。守備面ではDFは高いラインを保ってオレグ、上村がどんどん前に出てボールをカットし、その空いたスペースを桑原、松下がすかさずカバー。ボールが高い位置にある場合はFWやMFの選手がどんどんプレッシャーをかけるという「全員守備」のサッカーで、技術の高い選手が揃う清水とほぼ対等に戦えていました。また攻撃面では沢田、駒野の両サイドが高い位置をキープして起点となり、少ないタッチのパス回して相手ゴールに迫るという形もそれなりに出来ていたと思います。点が取れずに負けたのですから褒めるわけには行かないのは確かですが、しかしシーズンの初めの頃(あるいは調子の悪かった時期)に比べれば長足の進歩を見せていたのは事実。今後更にプレーの精度とスピードを高めて、この日のようなゲームに勝ちという結果を残せるようになったときに、初めて「優勝」が口に出来るのではないかと思います。
 では何故、結果が0-4と大差の敗戦になってしまったのか。私が思うに、それは清水に少々のラッキーがあったことと澤登の存在だった、と思います。清水の得点のうち3点はセットプレーからで、1点はロングシュートから。1点目は澤登の鋭く曲がり落ちるFKに下田が対応しきれなかったもので、下田のミス、と言うよりもやはり蹴った澤登を褒めるべきだと思います。また2点目も澤登のCKから。これも鋭いボールをクリアしきれずに、こぼれたところを森岡に押し込まれています。更に3点目は澤登のドリブル突破から作ったチャンスから横山のロングシュートが決まったもので、いずれも守備が崩されたと言うものではなく、澤登のピンポイントでボールを通す技術が勝ったものと言えるでしょう。彼の働きはまさにチームの司令塔。拮抗したゲームで流れを作るために何をすべきか、何が大事なのかを熟知していたからこそ出来た働きだったと言えるのではないでしょうか。
 これに対してサンフレッチェは、何度もあったセットプレーからほとんどチャンスを作れなかったのが響きました。この日、FKやCKでボールを蹴ったのは松下と駒野。いずれも将来性豊かな選手であることは間違いないのですが、しかしこの日に限っては澤登とは役者が違いました。松下のボールはほとんどがニアサイドで相手選手に引っ掛かり、駒野のボールはゴールの枠や味方選手を大きく越えて行くことが多かったように思います。また森崎和も頑張ってはいましたが、澤登の働きと比べればまだまだ。彼らにはもっともっと練習を積んでもらって「澤登」を目指して欲しいと思います。
 この清水戦は、森保と奥野にとっては最後のサンフレッチェのユニフォームでピッチに立つ機会でしたが、残念ながらプレーのチャンスはありませんでした。これはファンとしては残念なことだったのですが、しかし代わりに松下が67分間出場し、沢田に代わって入ったのが梅田だったと言うのは、木村コーチの選手とサポーターに対するメッセージだったのではないか、と思います。森保や奥野に頼る時代は終わり、上村や下田や久保、藤本等の選手がチームを率いて行かなければならない。そして森崎和や駒野、松下、梅田らの世代がそれに続いて行かなければならないと言う事を示したかったのではないでしょうか。この日の見るべき所のあったゲーム内容と、見るべきところの無かった結果はいずれもが今の「サンフレッチェ」のそのままの姿です。これをどのように真の「強豪チーム」に作り上げていくか。それが、選手達とガジエフ新監督に課せられた課題だ、と言えるでしょう。
<01.12.17> 昨日の天皇杯は清水相手に良く戦ったものの、ミスが響いて4失点。残念ながら2年連続の4回戦での敗退となりました。広島フットボールによるとサンフレッチェのメンバーは、
      下田

駒野  オレグ 上村  沢田(→梅田82分)

   桑原    松下(→高橋67分)

 コリカ      森崎和
      藤本

      久保

SUB:加藤、奥野、森保
とワントップとも言える布陣だった模様です。序盤の清水の猛攻を凌ぐとその後は互角に戦いましたが、33分に澤登のFKを下田が止めきれずに失点。その後は攻めながらも得点できず、逆に後半24分にはCKのこぼれを森岡に押し込まれ、更に後半28分、35分に続けざまに失点して大量リードを許しました。選手達はこれを森保、奥野の最後のゲームにはしたくない、と言う思いでその後も戦い抜きましたが、しかし残念ながらそのままタイムアップ。「元日を国立で」の思いを果たすことは出来ませんでした。なお、私はこのゲームのビデオを撮ったのですがまだ見ていないので、感想は明日アップするつもりです。
<01.12.17> 昨日吉田サッカー公園で行われたJユース杯決勝トーナメント1回戦で、サンフレッチェ広島ユースは大分トリニータをPK戦の末破ってベスト8に進出しました。中国新聞によるとサンフレッチェユースはボールを圧倒的に支配しながらなかなかゴールを割れず、先制点を許してしまったそうです。しかし後半にCKから馬屋原のゴールで同点に追いつくと、GK古川の活躍でPK戦を制して苦しみながらの勝利だった、とのことです。準々決勝の相手は今年2度も敗れているFC東京。またもや「アウェイ」の夢の島での対戦となりますが、なんとかリベンジを果たして欲しいものです。
<01.12.16> 昨日の広島フットボールによると、練習に復帰していた大木が再びかかとを痛めたそうで今日の出場は無理になった、とのことです。またスカチェンコも不調からメンバー落ち。その代わり高橋と松下が遠征メンバーに入っている模様です。対する清水も市川、斎藤、伊東が欠場の予定だとのこと。両チームの層の厚さが問われることになりそうです。
 今日のゲームは広島のホームゲーム扱いですが、場所は日本平スタジアム。キックオフは1時です。テレビ放送はNHK-BS1で深夜0時からです。
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