12/2〜12/8のSANFRECCE Diary


<01.12.8> 明日の天皇杯3回戦の相手はベガルタ仙台。これまでの対戦は5回あり、いずれもサンフレッチェが勝っています。
96年天皇杯  広島○2-0●仙台 【広】高木、柳本
98年ナビスコ 広島○1-0●仙台 【広】川島
98年天皇杯  広島○3-0●仙台 【広】久保2、ポポヴィッチ
99年ナビスコ 広島○2-1●仙台 【広】久保、森保、【仙】中島
       広島○4-1●仙台 【広】藤本、沢田、上村、ヴィドマー、【仙】高田
この中で一番印象に残っているのは、99年のナビスコ杯のホームゲーム。序盤に仙台の選手が退場となった事もあってまるで攻撃練習のような一方的な試合でしたが、後半に前川が退場となってヴィドマーがゴールを守ると言う「珍事」があったゲームでした。このゲーム、内容的には広島がJ1の貫禄を見せつけましたが、この試合に出た選手で今でもいるのは上村、沢田、桑原、藤本、高橋、服部の6人だけ。仙台はほとんど全員が入れ替わっており、前回の対戦は全く参考にならないと言っても良いでしょう。逆に今年の春の練習試合では、ダブルヘッダーで戦って0-3、1-3と連敗を喫しています。今はカテゴリーが違うとは言え来季は同じ舞台で戦うだけに、決して油断してはいけない相手だ、と言えるでしょう。
 この仙台を迎え撃つサンフレッチェのメンバーですが、広島フットボールによると「監督がいなくなったから負けた、なんて言われたくない」(上村)と選手のモティベーションも上がっているとのこと。捻挫で別メニューの練習だった久保も復帰し、またコリカもコンディションが上がっているそうでベストメンバーが組めそうです。
        下田

     オレグ  上村
駒野              沢田
        桑原
   コリカ      森崎和
        藤本

      大木  久保

SUB:加藤、トゥーリオ、松下、梅田、高橋
 広島フットボールによると木村監督代行は「3バックか4バックかは決めていない」と言っていたそうで、まだ迷っている模様。仙台のマルコスのスピードと財前、岩本の技術は警戒すべきですが、しかし中盤を支配されて押し込まれる、と言う展開は考えにくいでしょう。ここはただ勝つだけではなく、「ヴァレリーサッカー」の集大成のつもりで攻撃サッカーを貫いてほしいと思います。
<01.12.8> 今朝の福島民報(福島県の地元紙)によると、茂木が今月12日に広島と契約を結ぶことになったそうです。この記事によると「7日までに入団の意志を固めた」と言うことで、理由は「2、3年後を考えたとき、自分の力を伸ばしてくれるチーム。雰囲気も良く、サッカーをするのにいい環境と思った」と言うことだそうです。
 この記事によると茂木がサッカーを始めたのは小学3年からで、最初のポジションはDFだったそうです。ところが松陵中時代の最後の試合にFWとして出場して大量得点を挙げてチームを勝利に導いたのが飛躍のきっかけで、その後元福島FCの鋤柄監督の誘いで聖光学院高に入学。各年代の代表に選ばれてきたほか、今年はインターハイにも出場しました。今年のU-17世界選手権など国際舞台を経験することにより精神面も成長したそうで、鋤柄監督は「本人の努力次第だが、将来的には世界のクラブチームも狙えるほどの実力がある」と称賛しているそうです。
<01.12.6> 火曜日配信の広島フットボールによると、今週の練習中に久保選手がDFと接触して右足首を捻挫したそうです。症状はそれほど重くない様子ですが、仙台戦の出場は微妙だとのこと。かなり気合いが入っていたそうなので残念ですが、あまり無理をしないで4回戦以降に備えてほしいものです。
 なお、他の選手達は木村監督代行のもとで緊張感をもって練習をしているそうです。仙台はJ2だとは言え来季はJ1で戦う相手です。木村監督代行の言葉のように「全力で倒しに」行って欲しいものです。
<01.12.5> 昨日の報道によると、W杯に出場するアイルランド代表は出雲市をキャンプ地とすることを発表しました。昨日アイルランドFAのブレンダン・メントン事務総長が西尾市長とともに会見して発表したもので、中国地方では初めて。メントン事務総長は選定の理由について、施設の充実や街が静かな事などを挙げていたそうです。出雲市は事前に市長がアイルランドを訪問していたほか市民組織も活発な誘致活動を展開していたそうで、選定理由の4番目に挙げていた「熱心な誘致」が決定的だったのかも知れません。アイルランドとサンフレッチェとの練習試合も折衝中(噂によると5/25)だとのことで、もし公開で行われるならW杯本大会よりも注目の一戦となるかも。アイルランド、といえばトムソン元監督の出身地スコットランドと同じケルト人の国ですから、オーストラリアが予選敗退してしまった(そしてブラジルの誘致も絶望的になった)今、広島のサッカーファンとしてはアイルランドを応援するのが良いかも知れません。
<01.12.4> 先週末に行われた恒例の「北九州市長杯」にサンフレッチェはサテライト中心のメンバーで参加し、準優勝に終わりました。この内容についてはトルコライス鶏さんが@niftyに詳しくレポートされていますので、ここに本人の許可を得て転載します。
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 北九州市長杯1回戦の結果です。相手はニューウェーブ北九州U−18。

  試合終了
    広島 18 10−1 2 ニューウェーブ北九州U−18
           8−1
 スタメンは以下のような感じ。
            林

        八田    河野
    西嶋     松下     李
        吉田    山形

       寺内  中山  宮崎
 相手は高校生なんで、もうちょっとメンバー落としてくるか(ユースの選手を 使うのか)と思ったんですが、普通にサンフCチームを起用した感じです。
 では試合の経過など
 7分:1−0 中山のポストから吉田のヘッド
15分:2−0 右サイドからのクロスを寺内がシュート
16分:3−0 右CKを河野が合わせてゴール
18分:4−0 右からのクロスを山形がシュート
24分:5−0 吉田がドリブル独走でそのままシュート
29分:5−1 セットプレーから失点
31分:6−1 右からのクロスが北九州の選手に当ってオウンゴール
33分:7−1 ペナルティエリアで北九州の選手がサンフの選手を倒し、一発
        レッドで退場。PKを山形が決める。
37分:8−1 山形の強引なドリブル突破から吉田がシュート
44分:9−1 PKを吉田が決める。
45分:10−1 右からのクロスを中山がシュート
 で、前半終了。後半は、
 9分:11−1 右からのクロスを吉田がヘッド
11分:12−1 右CKを松下が蹴り、吉田がヘッド
13分:選手交代
        林→松岡(ユース)
        松下→梅田
        ここから、システムは3バックに変更。西嶋がリベロ、梅田が
        右サイド、李がボランチに入りました。
18分:13−1 中山のポストから宮崎のシュート
19分:14−1 山形、ドリブル独走でそのままシュート
23分:14−2 左サイドからのクロスをヘッドで決められ2失点
25分:15−2 山形のポストから李がシュート
32分:16−2 梅田が右サイドから切れ込み、そのままシュート
40分:17−2 中央からスルーパスを中山がシュート
44分:18−2 中山ポストから宮崎シュート
 この試合、もっとも目を引いた選手は中山。以前見た時よりも数段もレベルア ップしたプレーをみせてくれました。ポストプレーに安定感がありました。あと、 後半に3バックにしていましたが、どうも西嶋をリベロで試すために変更したよ うに感じました。個人的に今年のルーキーの中では西嶋に最も注目(トゥーリオ・ 梅田を除く)しているのですが、いろんなポジションを試させられてなかなか安 定した起用をさせてもらっていません。何かポジションが定まらないような問題 でもあるんでしょうか?

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 北九州市長杯・決勝戦の結果です。相手はアビスパ福岡

  試合終了
    広島 3 2−2 4 福岡
         1−2
 サンフのスタメンは以下の感じ。CチームにBチーム色がついた感じです。
              林
           トゥーリオ  八田
        梅田   松下    李
           寺内  山形

         宮崎  中山  高橋

       SUB:松岡・河野・西嶋・吉田
 一方の福岡は、水谷・加藤・川口・小島光・三浦・久永・野田・篠田・ビスコ ンティ・中払・江口。SUBに塚本・牛鼻・米田・服部・福島・松原・宮本と、 ほぼ1.5軍。
 試合経過は、
 3分:1−0 松下の右CKからヘッドで折り返したボールを高橋がシュート
 9分:1−1 FKから、こぼれ球を久永が押し込む
24分:1−2 久永に中央をドリブルで突破されシュート
27分:2−2 中央で高橋がボールをキープしたボールを宮崎がシュート
37分:選手交代(福岡) 小島光→宮本
 後半は、
 0分:選手交代(福岡) 中払→服部
15分:2−3 カウンターを食らい、数的不利の状況で江口がシュート
15分:選手交代(広島) 宮崎→吉田
27分:3−3 梅田か中山からのクロスを高橋がヘッド
32分:3−4 またカウンターで数的不利をつかれ、宮本がシュート
41分:選手交代(福岡) 三浦→米田
 と、3−4で2位に終わりました。試合内容としては、どちらかというと広島 の方が押し込むものの、最後の詰めを欠き、福岡にカウンターをくらうという内 容。後半の2失点はいずれもカウンターからでした。前半の2失点は、集中力欠 如かな?トゥーリオ・八田のCBは、対人のマークでは完璧に抑え込んでいまし たが、2列目の飛び出しにすっぽりとエアポケットのように選手をフリーにして しまったものです。
 一方、攻撃は、ワイドな攻撃はできていたもの、ゴール前に固まる福岡DF陣 の前にスピードに乗った攻撃ができずスローダウン。DFの裏に丁寧にスルーパ スを通そうとするものの、オフサイドやインターセプトにゴールをはばまれるシ ーンの連続でした。もっとバリエーションをつけた攻撃をしてもらいたかったの ですが、最後の詰めが単調になってしまいました。
 また、目についた選手ですが、この試合もやっぱり中山。もっとシュートを意 識したプレーをして欲しいとの課題も残りましたが、ポストプレーが安定してい ました。一方で、既に戦力外通告されている宮崎と寺内は、頑張ってはいたもの の、判断が他の選手と比較して遅いという印象。
 松下は攻撃面では良いパスを供給していましたが、守備に厳しさがないとの印 象。山形は北九州戦ではドリブルに固執しているように見えましたが、この試合 ではパスに固執していたような印象。この試合ではもっと強引にドリブルで勝負 して欲しかったのですが。李は守備に意識が偏っていたのか、あまり目立たず。 梅田はまずまずの出来だったと思いました。
 例年と異なり今年のサンフCチームは間違いなくサンフ史上最強。1.5軍の 福岡を破る可能性は大だったたけに、敗戦に悔しいと思える試合でした。


<01.12.3> 来年のサンフレッチェ・カレンダーが先日の鹿島戦あたりから発売されています。今年も壁掛けタイプ(大)と卓上タイプ(小)の2種類。大はA2版で、表紙と各月1枚ずつの12枚で1,200円。卓上タイプは13cm×13cmのプラスチックケース入りで、やはり表紙+12枚で500円となっています。また両タイプが入ったカレンダーセットは1,500円とお得になっています。V-POINTでは通信販売も行っていますので、購入ご希望の方は電話(082-248-3317)でお問い合わせ下さい。
 ところで当ホームページでは、オフィシャルスポンサーの関係者の方の協力でこのカレンダーをプレゼントします。希望される方はお名前、ご住所、電話番号、希望されるカレンダーのタイプ(大、小、セット)を書いて、瀬戸までメールをお送り下さい。カレンダーはそれぞれ10部ずつほど用意していますが、希望者があまりに多い場合は「セット」を希望した方でも片方だけだったり、あるいは抽選になるかも知れません。締め切りは12/9にしますが、希望される方はお早めにお申し込み下さい。
<01.12.2> 昨日、広島県広告協会の45周年を記念するトークショー「日本代表はいかに戦うのか」を聞いてきました。私が行った福山会場は風間八宏さんの講演と広島ホームテレビの河野高峰さん、風間さん、吉田安孝さんによるパネルディスカッションが行われ、これら3人の軽妙なトークに会場は盛り上がりました。内容は来年W杯を迎えるにあたってファンは何を期待すべきか、日本代表はどう戦うか等についてがメインだったのですが、やはり3人ともサンフレッチェには強い思いを持つ人たち。「今日は日本代表の話を中心で」と言いながら話題がサンフレッチェに近づいていくと大きく盛り上がりました。その中で一番盛り上がったのは久保選手について。風間さんは久保選手について「身体能力、技術、スピード。どれをとっても柳沢よりも上」と高く評価し、「とても素直な良い子だ」と言いながらも「来年の代表としては難しいだろう」と言います。吉田さんが「久保はシャイだから」とフォローしますが「そう言う問題ではない」と否定し、「久保にどう動くべきかちゃんと教えてやらないと力を出せない」と言っていました。そして、それだけの時間と余裕が本番まであと半年となったトルシエ監督には無いだろうと指摘。久保だけでなく藤本も下田も上村も、やはりこれまでのゲームで結果を残せなかったことが響いているとの事でした。ただ、そうは言っても久保の図抜けた力はチームにとって必要であることは間違いないと力説し、「久保が点を取るかどうかがサンフレッチェにとってのカギ。久保が得点王になればサンフレッチェも優勝できる!」と断言していました。
 またW杯の組み合わせが決まる日だということで、どこが戦いやすくどこが戦いにくいか、についての分析をしていたのも興味深いものでした。風間さんによると日本代表が戦いやすいのは「日本の間合いに近いチーム」だそうで、「中南米ならメキシコ。アフリカならナイジェリア」がやりやすいだろうと言っていました。逆にやりにくいのは、ポルトガルのように間合いを自在にコントロールしてくるチームや、ロシアのようにどんな相手でも引いてカウンターを狙ってくるチーム。特にFWにスピードのある選手を持つチームは日本にとってはやりにくいと強調していました。昨日の抽選ではそのロシアやトップに強烈なスピードを持つムペンザを擁するベルギーを引き当て、更に最後にメキシコを逃したわけで、風間さんの指摘通りだとすればなかなかやりにくいグループになった、と言えそうです。
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