2/25〜3/3のサンフレッチェ日記



<01.3.3> 明日午後1時から、広島市内で開幕キャンペーンを行います。参加するのは久保社長、今西総監督、ヴァレリー監督以下選手・コーチで、平和記念公園内の原爆慰霊碑に参拝した後アリスガーデンから本通りを通ってデオデオCOMCITYまでパレードを行います。さらに2時半よりデオデオ本店1Fにてサイン会と街頭キャンペーン。サイン会は上村、久保、下田、藤本、森崎和の5選手が予定されています。
<01.3.2> オーストラリア代表は昨日ボゴタでコロンビア代表との親善試合を行い、2-3で敗れました。コリカはこのゲームにフル出場。3点リードを許した後の76分に得たPKを蹴って1ゴールを決めました。なお、この日のオーストラリア代表は欧州在籍の主力選手をほとんど含まないメンバーだったようで、元広島のオーレリオ・ヴィドマーも先発フル出場していた模様です。
<01.3.1> 昨日行われた福岡との練習試合は、特に若手の活躍が目立って3-1での快勝でした。前半はリザーブ組が出場して次のような布陣。
       加藤

    八田    奥野
川島             駒野(→李27分)
     松下  宮崎

       森崎浩

  山形   梅田   大木
対する福岡はGK:小島伸、DF:三浦、小島光、前田、平島、MF:バデア、野田、中払、久永、FW:ヴィラジョンガ、江口。レギュラーで不在だったのはビスコンティぐらいで、ほぼベストメンバーだったと言えるでしょう。従って分が悪いだろうと思えばさにあらずで、その予想を覆すような素晴らしいサッカーを見せてくれたそうです。特に光っていたのは「試合前までFWをやるはずだった」と言う宮崎。ボランチの位置から何度も攻撃参加を見せ、得意のドリブルで相手陣を切り裂きます。それがまず結実したのは前半10分。松下のサイドチェンジのボールを駒野が山形へ。山形はこれを浮き球でDFラインの裏へ出しましたが、そこに飛び込んだのは宮崎でした。宮崎は右アウトサイドで絶妙なトラップをすると右足でシュート。これはいったんは弾かれますが、しかし戻ってきたボールを今度は左足でゴールネットに叩き込み、先制点を奪いました。更に宮崎はこの後も大活躍。22分に同点に追いつかれた直後には、2点目の起点になります。中盤から大木にボールを入れると梅田からのリターンをダイレクトでファーサイドへ。抜け出した森崎浩が右足のボレーでゴールに突き刺しました。この、2点目を決めた森崎浩も素晴らしいプレーを連発。更に松下や山形、大木、川島、そして奥野。前半は、とても仙台のBチームに完敗したチームとは思えない出来だったとのことです。
後半に入ると、ヴァレリー監督はチームをそっくり主力組に入れ替えます。
       下田

    上村  トゥーリオ
沢田            服部
     森保  桑原

       森崎和

  藤本   久保   高橋

こちらは、前半とはうって変わって安定感のあるプレーを披露。前半、左サイドを何度も崩されて決定機を許していたのに比べ、ほとんどピンチらしいピンチは無かったそうです。しかし逆に攻撃の面では今一つだったそうで、広島フットボールによると「主力組のサッカーは、魅力に欠けた」のだそうです。3トップのコンビネーションや中盤の飛び出しなどが無く、単調な攻撃に終始。後半36分には藤本が得意のドリブル突破からミドルシュートを決めましたが、藤本自身とても満足はしていなかったようで、前半出場のリザーブ組の方が魅力的なヴァレリーサッカーを実現していたそうです。このゲームの後ヴァレリー監督は「若手選手の中から、トップチームに抜擢することになるだろう」と明言。今後もどんどんメンバーが入れ替わって、理想の形を模索することになりそうです。
<01.2.28> 昨日のキャンプ10日目は、予定を変更して軽いランニングだけで終了。前日の仙台戦が疲れで全く動けなかった様子を見て、ほとんど「練習休み」と言う感じの一日だったとのことです。今日はヴァレリー監督が重要だと語る福岡との練習試合があります。昨日の休みで鋭気を養って、今日のゲームに全力を出してほしいと思います。
また、U-20代表として香港に遠征した森崎和、駒野の2人が昨日からチームに再合流。広島フットボールによるとブラジル、アルゼンチンと対等に戦えたことでかなり自信を付けて帰って来た様子だったそうです。とは言え、気になるのはチーム内でのポジションの事。怪我をしていた沢田、久保、森崎浩が次々と復帰して、レギュラークラスで不在なのはコリカ(豪州代表に参加中)とポポヴィッチだけとなり、ポジション争いも激しいものとなっています。これらの選手達をどのように組み合わせて3/11の鹿島戦のチームを作ってくるのか。ヴァレリー監督の「答え」に注目です。
<01.2.27> ここまで練習試合を負け無しで来たサンフレッチェでしたが、昨日行われた仙台とのダブルヘッダーでは0-3、1-3と連敗しました。しかしヴァレリー監督は「決して悪くなかった」と収穫を口にし、「負けは悔しいが、負けた時の方がミーティングはしやすいもの」と語っていたそうです。
リザーブ組が出場した第1試合は、広島フットボールとオフィシャルホームページによると次のようなメンバーでした。
       加藤

    八田    奥野
川島             宮崎
     河野  西嶋
     (→森崎浩46分)
       山形(→寺内46分)

  李    大木   寺内(→山形46分)
2日連続のゲームとあって選手達は全く動けず、見るべきところの無いゲームだったそうです。また中山が右足付け根を痛めて欠場しています。失点は41分(瀬川)、44分(管間)、56分(瀬川)でした。
続いてレギュラー組が出場した第2試合のメンバーは、
       下田

    上村  トゥーリオ
沢田  (→森崎浩33分)   服部
     森保  桑原

       松下(→八田45分)

  藤本   梅田   高橋
       (→久保46分)
前半のサンフレッチェは、疲れから全く動けない状態。ミスから14分(リカルド)、16分(マルコス)と続けざまに失点しただけでなく、32分には上村が負傷退場して救急車で病院に運ばれる(まぶたの上を3針縫ったらしい)と言うアクシデント。急遽森崎浩が入り桑原が最終ラインに入ったそうです。しかしこのゲームが見るべきものとなったのは、この久々登場の森崎浩とキャンプ初実戦となった久保のプレー。森崎浩は中盤のコンダクターとして高いキープ力とスルーパスを見せ、何度も決定機を作ったそうです。それが結実したのが後半25分。森崎浩がDFの裏に出したループパスを藤本がボレーで叩き込み、やられっぱなしだった広島の意地を見せました。そしてそれに加えてものの違いを見せつけたのが久保。動き出しの速さ、トラップ、キープ力など全てにわたって次元の違いを見せつけたそうです。ヴァレリー監督によると、数多く組まれた実戦のうち神戸戦、現代戦、福岡戦をポイントとなるものと考えているのだそうで、この日の仙台戦は言わば練習の一環。敗戦したと言う結果よりも、そこで得た久保と森崎浩の復活という事実と、課題を再認識したことが収穫である、と言えそうです。
<01.2.26> 宮崎キャンプ8日目の昨日は鵬翔高との練習試合を若手中心のメンバーで行い、12-0で勝ちました。布陣はたぶんこんな感じ。
      【前半】                  【後半】

       加藤                     林

    八田    奥野              八田    川島
川島             宮崎     李              河野
     河野  松下                西嶋  松下

       山形                    寺内

  中山   梅田   大木          山形   中山   宮崎
            (→寺内)

得点ですが、前半は山形、松下、大木、梅田、川島、中山、梅田、梅田。後半は松下、李、寺内、寺内。相手の鵬翔高は天皇杯本戦に進んだこともある宮崎県の強豪高校ですが、メンバーはおそらく1、2年生ばかり。従ってレベル差が大きくこの点差は当然とも言えるものかも知れません。しかし、プロや大学生相手に本来のサッカーができていなかった?若手選手にとっては、こう言う相手に自由にサッカーができたことは「戦術の復習」としては良かったのではないか、と思います。今日は仙台とのダブルヘッダーが予定されており、全選手にチャンスが与えられるはず。ここでつかんだ良いイメージを、今度は高いレベルで発揮してほしいと思います。
<01.2.26> 香港のユーストーナメントの3位決定戦にまわったU-20日本代表はアルゼンチンと対戦し、0-1で敗れました。このゲームも、私は出張のせいで映像は見れていないのですが、メンバーやisizeの記事を見る限りではかなりテスト的な色彩の戦いだった模様。中国に敗れてプライドが傷つけられたアルゼンチンを相手にするには、ちょっと荷が重かったのではないでしょうか?サンフレッチェの2人は、駒野は2試合連続のフル出場でしたが森崎和は後半途中からの出場。森崎和は惜しいシュートを放ちましたが枠を大きく外してしまったそうです。この大会は結局最下位の4位に終わりましたが、しかしもともと「国際経験が少ない」と言われ続けた今のユース代表が貴重な経験を積んだのは大きい、と思います。今度はチームに戻って、Jリーグのレギュラー争いでレベルアップしてほしいものです。
<01.2.25> 昨日のKリーグ現代との練習試合は、前半に1点のリードを許しましたが後半に3点を奪い、逆転で勝ちました。メンバーは、日本代表候補合宿に参加の下田が復帰して次のような布陣だったそうです。
       下田

     上村 トゥーリオ(→奥野61分)
沢田(→川島64分)     服部(→宮崎61分)
    森保    桑原

       コリカ
       (→松下74分)
  藤本   梅田   高橋(→中山80分)
(→山形61分)(→大木30分)
現代の1点目は前半25分。カウンターからパウロがトゥーリオを振り切ってクロスを上げ、これを黄勝周が決めたそうです。広島フットボールによると前半は最悪の出来。「これほど酷いサンフレッチェを見るのは、今季初めて」と言うほどで、選手に全く動きがなく、安易なパスミスを奪われて逆襲を食らう事が多かったようです。これまで評価の高かったトゥーリオと梅田もこの日は駄目。特に梅田は全くボールに絡めないままに早くも前半30分に大木に代えられ、悔しさを噛みしめていたそうです。
これに怒り心頭だったのがヴァレリー監督。ハーフタイムに「何もかも遅い。とにかく遅い」と叱りとばしたそうです。これで目を覚ました選手達は、後半になってこの檄に応えます。早速後半1分、コリカが左サイドから裏のスペースに流したパスに服部が反応し、絶妙のクロス。これに完ぺきなタイミングで合わせたはずの藤本はミスしましたが、しかしここに詰めていた高橋にとっては絶好のボール。冷静にGKの股を狙ってゲットして、同点に追いつきました。更にその6分後。今度は沢田の縦パスで飛び出した藤本がドリブルで持ち込んでクロス。これを大木がつないで最後はコリカが押し込み、あっと言う間の逆転劇でした。後半13分にFKからのボールのこぼれをダ・ジルバがヘッドで押し込んで同点に追いつかれ、その後次々と選手交代をした隙を突かれてペースを握られましたが、終了間際の後半42分、大木が結果を出します。奥野のスローインを受けた上村が素早いクロス。これに合わせた大木がヘッドで押し込みました。
これでサンフレッチェは、今年に入ってからの練習試合に6連勝。また逆転勝ちも3試合連続となっています。広島フットボールによると、この日は課題のサイドチェンジはほとんど不発でミスも多く、とても褒められない内容だったそうです。おそらく、プロの寄せの速さや厳しい当たりに精神的な余裕を無くして、判断のブレが生じてミスをしたり、あるいはチャレンジできなかったりしているのだろう、と思います。今は「ヴァレリー教室」の基本段階を終えて、応用に入って来たところ。そこで練習通りの事がなかなかできていない、と言うことなのでしょう。しかし、新しいことを学ぶときにはかならずそう言う段階があるもの。むしろここで怖いのは、上手く行かないことで監督の言うことに確信が持てず、チームがバラバラになってしまうことではないかと思います。そう言う意味では、曲がりなりにも?「勝利」と言う結果を出していることは非常に重要である、と思います。とりわけ昨年までのような「守り一辺倒」に陥ることなく、リードされてもはね返す反発力を見せていることは、ヴァレリー流の意識改革が成功しつつある事の証明ではないでしょうか。上手く行かないことは、課題として認識すればよい。そして次の練習で、解決のために努力すればよい。選手には監督と自分達を信じて、頑張ってほしいと思います。
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