4/22〜4/28のSANFRECCE Diary



<01.4.28> 明日の相手は、最下位横浜。これまでの戦績は、
横浜FM ■0-1□ 神戸  【神】布部
横浜FM ●2-3○ G大阪 【横】石川、OG、【G】遠藤、ニーノ・ブーレ2
横浜FM △1-1△ 名古屋 【横】上野、【名】ウエズレィ
横浜FM ●0-1○ 浦和  【浦】トゥット
横浜FM ●0-2○ 市原  【市】阿部、吉田
で、奪った得点はわずかに3と、かなり深刻なゴール欠乏症に陥っています。アルディレス監督もお手上げ気味で、オフに満足な補強をしなかったフロントに八つ当たり。この広島戦に敗れれば解任も有り得る、との噂です。更に不調の責任を一身に負っている感じの中村は右足内転筋に炎症を起こしているなど、最悪のチーム状態、と言っても良さそうです。
ただ、忘れてはいけないのはサンフの横浜との相性の悪さです。昨年、一昨年のリーグ戦は共に1勝1敗で「全く勝てない」と言う雰囲気こそなくなりましたが、勝ったのはいずれもホームでのこと。アウェイでの勝利は、マリノスに限れば94年1st stage、フリューゲルスを合わせても95年1st stageまで遡らなければなりません。一昨年は、高橋、フォックスのゴールで終盤まで2点リードで行きながら、そのフォックスの凡ミスから崩れて逆転負け。昨年は上村の「股間シュート」が飛び出しながらも2-4の敗戦。どうもツキに見放されたような、あるいは自分から敗戦に突き進んでいるような、そんなゲームばかりが思い出されます。何とかここでその流れを断ち切って、今後に向けてのきっかけとしたいものです。
サンフのメンバーですが、代表で不在だったポポヴィッチ、コリカ、久保、上村、森崎兄弟、駒野が続々合流。また怪我で戦列を離れていた服部と川島も復帰し、欠場濃厚なのは梅田のみとなっています。これらの中から誰が出るのかを予想するのは非常に難しいのですが、特にハードスケジュールだったU-20代表組の疲れが激しいであろうことを考えるとベテラン中心のメンバーになるもの、と思われます。
          下田

  トゥーリオ ポポヴィッチ 上村

沢田        桑原         服部

          コリカ

    藤本    久保    高橋

SUB:加藤、奥野、森保、森崎和、宮崎
ここで問題があるとすれば上村。スペイン戦でほぼフル出場してかなり疲れているだろうと思われる上に、波戸に蹴られて痛めた左足の状態も心配です。更にこの上村と久保は帰国して3日目で、多分時差ボケが苦しい頃です。ただその点は相手の横浜にも川口、波戸、松田とスペイン遠征組が3人いますので同じ状況、とも言えます。周りの選手がどれだけカバーするか、の勝負になるかも知れません。
いずれにしろ大事なことは、「絶対に負けない気持」を貫くことです。どれだけ強く、勝ちたいと言う気持を持っているかが、広島か横浜かどちらかをこの連敗の泥沼から救ってくれそうな気がします。
<01.4.27> 昨日のスペイン戦ですが、大敗したフランス戦を受けて守備をしっかりする、と言うテーマを立てて臨み、そしてその狙いはだいたい上手くいったと言う感じだと思います。ヨーロッパ等の強豪相手にはアジアでのようにボールを支配して攻めまくる、と言う戦いができない以上、まずは守備の意識をしっかりと保ってカウンターに賭ける、あるいは体力の落ちる終盤勝負に持ち込む、と言うやり方は当然身につけなければならないところ。特にW杯ではグループリーグの3試合のうち2つはそのような戦いを強いられると思われます。「あのスペイン相手ならば勝てたはず」と言う意見もあるようですが、むしろスペインが不調に見えたのは日本が上手に相手の持ち味を殺すことができたからでしょう。マイボールになったときのパスミスが多くなかなか攻めの形が作れなかったのは残念でしたが、むしろ相手の詰めの速さに慣れていなかった、と言う側面が大きいように思います。同格か格下の相手には両サイドを高く張って攻めを主体とすると言うトルシエのレッスンはいったん棚上げとし、より現実的なレベルを狙った新しい段階に入ってきたのかも知れません。
ところで初めてのA代表での先発出場を果たした上村選手ですが、非常に良かったと思います。ヘディングの強さ、対人守備の強さはJリーグで見せていたそのままのものでしたし、ポジショニングのブレも無く落ち着いたプレーぶりでした。さすがにかつて五輪代表などで国際経験を積んできただけの事はある、と思いました。また、課題とされていたフィードの正確さもなかなかのもの。特にグラウンダーの縦のミドルパスを何度も通し、後半の波戸のシュートに結びついた攻撃の起点になるなどまずまずの出来だった、と言えるでしょう。これまで何度も候補に選ばれながらなかなか代表入りはできませんでしたが、しかしその能力は十分にあることを示すことができた、と思います。とりわけ、上村に代わって入った中澤のミスから失点したことを考えると、ほぼ90分間守備組織の一員としての役割を果たすことができたのは大きかった、と言えるのではないでしょうか。このゲームは彼にとっても大きな自信になったはず。今後が楽しみになってきました。
<01.4.26> 昨日の広島フットボールによると、昨日の練習ではトップ、サテライト、ユースが揃ってそれぞれ30分ずつのゲームを行ったそうです。この中でトップのメンバーは、GK:下田、DF:八田、ポポヴィッチ、トゥーリオ、MF:沢田、桑原、服部、コリカ、FW:藤本、高橋、宮崎。またサテライトは、GK:加藤、DF:川島、奥野、河野、李、MF:森保、松下、山形、FW:大木、中山、寺内。最初のトップ対ユースのゲームは立ち上がりにユースが1点を奪いましたがその後トップが貫禄を見せ、宮崎、藤本がゴールを決めて2-1だったそうです。続いて行われたトップとサテライトは、セットプレーから高橋が、またカウンターから藤本がゴールを決めて2-0でトップが勝ちました。全体的にトップ、特に藤本と宮崎が良かったのに対し、サテライトで目だっていたのは森保、奥野などのベテラン勢。松下、山形、川島などは精彩のない動きに終始してしまっていたとのことです。横浜戦まであと3日。代表組が疲れ果てて?海外遠征から戻ってくる今がアピールの一番のチャンスだったと思うのですが、残念ながらそうはいかないようです。
<01.4.26> 日本時間の今朝行われた日本代表とスペイン代表の親善試合は、後半ロスタイムまで0-0で踏ん張ったものの終了間際に1点を失い、0-1で敗れました。サンフレッチェから選ばれた二人のうち、上村選手は右のDFとして先発出場。失点の直前に左足を痛めて途中交代となりましたが、それまではきっちりと役割を果たし、まずは上々のA代表デビューを果たしましたが、久保選手の出番はありませんでした。
<01.4.25> いろいろな報道によると、スペイン戦に向けて日本代表は守備に重点を置いたメンバー構成で練習しているそうです。レギュラー組のDFラインは中澤、森岡、松田。そして右サイドに波戸、左サイドに服部を配して「フラット3」というよりはむしろ「5バック」とも言うべき布陣。初めて代表に選出された上村は、中澤が波戸に代わって右サイドに起用される可能性があるようです。また攻撃陣ですが、中田英の合流前のレギュラー組は久保、高原のツートップで組んでいたそうですが、中田英の合流以降は高原のワントップになっていた模様です。久保や上村が先発で出れるかどうかは、トルシエ監督がスペインとの力関係をどのように測るか、にかかっている、と言えるのではないでしょうか。なお、このスペイン戦は日本時間で明日早朝4:30から。TBS系とNHK-BSで生中継の予定となっています。
<01.4.25> 先日の新潟戦で広島銀行の行員が自由席で宴会をしていた、と言うことで主にオフィシャルホームページでもめていた件は、「サポティスタ」に取り上げられるなど一時はサンフレッチェのクラブとサポーターだけの問題にとどまらないかのような様相を示していましたが、クラブ側からの謝罪文が出てひとまず収拾の方向となっているようです。私自身、あの場に居た者としてその展開が気になっていたのですが、クラブ側が誠実な対応をすることが混乱を広げないための一番の方法だと思っていましたのでまずは安心した、と言うところです。
まず、この問題についてどういう事があったかを私の目から整理します。先週のナビスコ杯新潟戦は、観衆が約2900人。他の会場と比べて特に少ないということはありませんが、しかし普段のリーグ戦に比べればやはり格段に少なかったうえに、グレーのスーツ姿の観客が非常に多かった事が目を引きました。これが、オフィシャルスポンサーの一つである広島銀行の行員600名の団体だったのですが、この人達が広島スタジアムのバックスタンドに集まって弁当を食べビールを飲みながら観戦していたわけです。「自由席」にも関わらずまるでブロック指定のように座席を確保し予め弁当などが置いてあったこと、人数が多かったため?缶ビールを持ち込んでいて回収が間に合わなかったこと、一部の人が座席で喫煙していたこと、そしてクラブの職員がそのお世話のために走り回っていた(ように見えた)事が、一般の観客の目を引いた(更に言えば反感を買った)と言うことが「事実」の全てなのだろうと思います。私自身も「いつもと違うな〜」と違和感は感じていまし、どうせなら指定席でやればよいのに、とも思いました。が、そもそもあまり客が入らない試合に大量の人員(たぶんその中には普段はサッカーには興味が無い人も多かったはず)を動員した広銀に対して「大変だったろうな」と思うことはあっても、別に悪いことだとは思いませんでした。
ところが、その後事態は悪い方向へ展開します。オフィシャルホームページの掲示板にこの件に関する批判的な意見が書き込まれたらしいのですが、それが3回にわたって削除された事が発端でした。これに対してその後怒りの投稿が集中。他のサポーター系のホームページにも飛び火し、更には他クラブのサポーターの関心を引いて、一気にその炎が燃え広がりました。その中にはサンフレッチェ(や広銀)に対する非難ばかりか中傷的な書き込みも多く、ネット上ではしばしば問題となる「掲示板荒し」も出現。混乱は極まったかに見えました。この事態を収拾するのはクラブ側からの真摯な対応以外にはあり得ない、と思って見ていたのですが、オフィシャルホームページの掲示板に出た「謝罪文」は一応それに値するものだと思います。今後もいろいろと揚げ足取りのような投稿もあるかも知れませんが、またそれを削除したり無視したりする事無く対応して欲しい、と思います。
今回の問題は、スタジアムで少々のルール違反があったこと、クラブがそれを抑えきれていなかった(もともとサンフレッチェのホームゲームではビン・缶類の持ち込みのチェックはほとんどしていなかったのですが)事が発端とは言え、ここまで大きくなったのはひとえに最初の対応が拙かったことに尽きるように思います。そしてその裏側には、かつてJリーグが始まった時期に協会登録プレーヤーや一般サポーターよりもスポンサーや企業サポーターを大事にしていた(ように見えた)サンフレッチェの「体質」に対する不信感もあったのではないか、と思います。今回の件で、クラブも「ネット社会」の恐ろしさを感じたかも知れませんが、しかしそれは両刃の剣です。悪いウワサが早く伝わるように、真摯に対応すればそれもみんなが見ているものです。これを教訓にして、今後は「サンフレッチェはサポーターを大事にするクラブだ」と言う評判が伝わるように、頑張って欲しいと思います。
<01.4.24> 南米遠征中のU-20日本代表の第3戦、U-20パラグアイ代表との対戦は、後半になって押し込まれ56分、59分に続けざまに2点を奪われ敗れました。U-20代表のメンバーは、GK:黒河、DF:那須(→根本46分)、羽田、中澤、MF:森崎和(→佐藤寿75分)、石川、駒野、青木、FW:山瀬、田原(→前田46分)、大久保(→茂原67分)でした。またその翌日に行われたU-20コルドバ選抜との対戦は、1-1で引き分けでした。このゲームの得点者は田原で、森崎浩がアシストだったようです。これでU-20代表の南米遠征の成績は1分3敗。結果が出せた、とは言えませんが、ハードスケジュールの中で貴重な経験ができたのではないでしょうか。サッカーマガジンによると、森崎浩がボランチとして起用されて良い働きをしていたそうです。その働きを、今度はJリーグで見せて欲しいものです。
<01.4.23> 土曜日に南津守で行われたサテライトリーグのセレッソ戦は、サンフレッチェが山形のハットトリックなどで4-2で勝ちました。広島のメンバーは、GK:林、DF:八田、河野、宮崎、川島、MF:李(→西嶋71分)、松下、山形、FW:吉田(→寺内45分)、中山、大木(→宮本45分)。宮本はユースの選手で、確かDF登録だったはずなので後半は宮崎がFWに上がったのではないか、と思われます。得点経過は17分にセレッソの米山に先制されましたが32分と44分に山形がゴールを決めて逆転。後半4分に大柴に決められて追いつかれたものの、12分に宮崎、そして36分に山形が決めて逃げ切りました。これで山形は、サテライトでは4試合連続の6ゴール。広島フットボールの掲示板に中野さんが書いていましたが、これだけ「結果」を出している選手には是非ともチャンスを与えてほしい、と思います。
<01.4.22> 先週、ファンクラブから「紫熊倶楽部増刊assist」の2001年シーズン開幕号が届きました。特集は「今季に賭ける男たち。」森崎浩、桑原、森保、山形、松下、コリカの6人を取り上げ、それぞれインタビューしています。森崎浩のインタビュー記事のタイトルは「ファンタジスタ」。これまでのサンフレッチェの歴史に欠けていた「ファンタジスタ」の称号を受ける可能性のある選手として紹介し、中村俊輔、名波浩、そしてマラドーナに匹敵するレフティとしての彼の資質に期待する内容となっています。森保の記事のタイトルは「選手生命。」能力の高い若手選手がどんどん育ってくる中、森保選手のポジションは森崎兄弟や松下等に脅かされている、と言うイメージですが、むしろ彼らの目標となる選手、彼らにとっての高い壁としての森保の存在価値はますます高くなっている、と思います。そしてこの記事では、今季に賭ける彼の決意が語られています。続く記事は同じく中盤に君臨する桑原。新しい攻撃的サッカーへのモデルチェンジに合わせて、自分自身のスタイルをチェンジしようという気持ちを語っています。更にコリカはその「攻撃サッカー」の中でFWとトップ下が果たすべき役割として「4人で40点をとる」と宣言。山形と松下は、昨年から今年にかけての成長の軌跡と今季に賭ける意気込みを語っています。最後は「いろいろなことがあった」と言う編集長の宮崎キャンプ日記。中野編集長やまわりの人々の奮闘ぶりが良く分かります。
この増刊「assist」は定価480円で発売中。ファンクラブ会員だけでなく一般書店でも購入できます(できるはずです)ので、見掛けたらぜひ手にとって見てください。
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