4/8〜4/14のSANFRECCE Diary



<01.4.14> 昨日配信の広島フットボール、及び今朝の中国新聞によると、梅田は怪我のため今日の出場は不可能との事。ヴァレリー監督はスピードのある選手を起用するか、あるいはシステムを変更する、と語っているそうです。スピード、と言えば高速ドリブルが持ち味の宮崎。トムソン体制下では全く出番のなかった3年目が、トゥーリオ、梅田、駒野、八田に続いてリーグ戦デビューを果たす可能性が高そうです。また、もしシステムを変えるとすれば3-5-2か。久保、高橋のツートップの下に、森崎浩を起用してくるかもしれません。
今日の広島県南部の天気予報は曇りのち晴れ、ところにより一時雨。昼頃気圧の谷が通過して雨が降る可能性があるそうですので、雨具の用意を忘れずに。福岡からもサポーターが大挙して訪れるそうですので、これに負けないような大声援を送りたいものです。(なお、今日はビッグアーチではなく広島スタジアムですのでお間違えなく。)またテレビは地上波は広島テレビ、CSはスカパーのch121でいずれも15時から生放送がありますので、スタジアムに行けない方はテレビの前で応援を。
<01.4.13> 明日の対戦相手のアビスパは、現在サンフの1つ上の10位。これまでの戦績は、
福岡 ○2-0● G大阪  【福】久永2
福岡 ●0-1○ 清水   【清】森岡
福岡 ●0-2○ 浦和   【浦】トゥット、福田
福岡 ■2-3□ 市原   【福】ビスコンティ2、【市】武藤、ミリノビッチ、茶野
と前節まで3連敗中です。しかしこれは、怪我人続出で満足にメンバーを組めない状態が続いていたから。市原戦ではビスコンティが復帰して早速2ゴールをゲットし、山下と久永の復帰も予定されています。ヴィラジョンガや中払が出れないという情報もありますが、福岡は昨年2連敗を喫した苦手な相手だけに油断はできません。
逆に広島の方は、上村の出場停止が解けますがポポヴィッチとコリカはまだ戻ってきておらず、また前節肉離れでリタイアした沢田もおそらく無理。更に藤本が出場停止となっています。広島フットボールによると今週は4-3-3と3-4-3の2通りの練習をしていたそうで、少ないメンバーをどうやりくりするかヴァレリー監督も相当悩んでいる模様です。福岡、と言えばキャンプ中の練習試合で若手中心のメンバーで「ヴァレリーサッカーの理想の形」とも言えるハイパフォーマンスを見せた(らしい^_^;)事もあるだけに、思い切って4-3-3で行ってみても良いのではないか、と思うのですが。
と言うことで、希望を込めての私の予想は次のような感じです。(因みに2002CLUBの方には3-4-3で予想を出しています。)
      下田

駒野  奥野  上村  服部

   森保    桑原

      森崎和

 梅田   久保   高橋

SUB:加藤、八田、トゥーリオ、森崎浩、大木
メンバー構成上のポイントはいろいろあるのですが、まずはセンターバックをどうするか。4バックを採用していた頃に戻すなら上村とトゥーリオのペア、と言うことになりますが、この2人はどちらかと言うとストッパータイプ。柏戦では本物のリベロ=奥野の良さを存分に見せてくれていただけに、今度はホームでその活躍を見たいところです。中盤は守備重視で森保、桑原、森崎和としていますが、森崎浩を入れて攻撃的に行ってほしい、とも思いますし、また本来MFのトゥーリオを上げても面白いと思います。更にスリートップはこの3人で動かないとは思いますが、問題はサブ。これまで大木は結果を出していないので、サテライトから若手の1人を抜擢するのも有りかも。このメンバーではサイドの控えもいないので、両サイドができてFWも練習している宮崎を入れても良いかも知れません。ともあれ、ホームで見せてほしいのは観客が「また来たい」と思うような熱い試合です。どんなメンバーが出ようとも、柏戦で見せたような力一杯のプレーを期待したい、と思います。
<01.4.12> W杯オセアニア地区予選1組でアメリカ領サモアと対戦したオーストラリア代表は、2日前の記録を大幅に破る31-0で勝ち2勝目を上げました。31点のうち最多の13点を取ったのは、豪州リーグのマルコーニ所属のアーチー・トンプソン。国際試合で13点を取ったのも世界新記録で、これまではニールセン(デンマーク・1908年のフランス戦)とフックス(ドイツ・1912年のロシア戦)の10点というのが記録だったそうです。これに続くのは8点のズルディリッチ(ドイツ・ウンターハヒンク)で、ポポヴィッチとオーレリオ・ヴィドマー(現アデレード)も2点ずつ取っています。なお、この日はポポヴィッチは前半のみの出場でコリカとフォックスはお休み。次のフィジー(現在勝ち点で並んで2位)戦が今回の予選の最大の山となるだけに、それに備えたものと思われます。
<01.4.11> 昨日日本サッカー協会はアルゼンチンに遠征するU-20代表選手を発表し、広島からは森崎兄弟と駒野の3人が選出されました。今回選ばれたのは、
【GK】藤ヶ谷(札幌)、黒河(清水)、岩丸(神戸)
【DF】池田(清水)、那須(駒大)、羽田(鹿島)、平島(福岡)、中澤(柏)、井川(G大阪)
【MF】森崎和、森崎浩、駒野(広島)、石川(横浜M)、野沢、青木(鹿島)、阿部(市原)、
    茂原(神戸)、今野(札幌)
【FW】山瀬(札幌)、前田(磐田)、飯尾(東京V)、佐藤寿(市原)、田原(横浜M)
    大久保(C大阪)、松橋(大分)
の総勢25名。4/14のJリーグ第5節終了後に集合して出発。4/18にU-20アルゼンチン代表、4/19にリバープレート、4/20にU-20パラグアイ代表、そして4/22にコルドバU-20選抜と対戦して4/26に帰国と言うハードスケジュール。本大会の会場となるアルゼンチンを体験すること、そしてその中でタフに戦える選手は誰か、を見るのが目的ではないかと思われます。広島から参加の3人にはとにかく体調を崩さないよう、良い経験をして帰ってきてほしい、と思います。
なお、Football Weeklyで吉沢康一氏がジャパンユースカップの詳しいレポートをしています。今のU-20代表の課題は何なのかを論じていて、特に森崎和幸選手のプレー上の問題点についても触れています。
<01.4.10> 今朝の中国新聞によると、昨日の練習からユーゴスラビアU-21代表のFWデリバシッチ(22)が参加しているそうです。デリバシッチはレッドスター・ベオグラードに在籍する186cmの長身FWで、30試合で58ゴールというユースリーグの記録を持つ選手。代表としてもU-16以降のすべてのカテゴリーを経験し、アテネ五輪に向けてのメンバーにも入っているそうです。(実は、この中国新聞の記事は良く分かりません。アテネは2004年ですが、五輪の欧州予選はU-21選手権が兼ねるのが普通ですから。)この日の練習では時差ボケなどの影響で動きは悪かったそうですが、織田部長は「身体が大きい割にはフットワークが軽い。常にゴールを狙う姿勢もいい」と話していたとのこと。17日までテストして、合格の場合にはレンタル移籍の交渉を行うそうです。
<01.4.10> W杯オセアニア予選の第2日にトンガと対戦したオーストラリア代表は、国際Aマッチとしては世界記録となる22-0で勝ちました。広島から代表入りしているポポヴィッチ、コリカの二人はともに先発出場。コリカは71分に退いたもののポポヴィッチはフル出場し、67分に15点目となるゴールを決めています。また、先日ウェストハムとの正式契約を果たしたフォックスもフル出場しました。私としては彼らの活躍はうれしいのですが、しかしチームが苦しい状況の時にそんなにレベル差の大きいゲームに出なくてもいいんじゃないの?と文句の一つも言いような気がします。ただ、オーストラリア代表選手達にとっては、この予選を勝ち抜くことよりもその先の厳しいゲームに向けてのチーム作りに気持ちが向いている様子。当面フランス、メキシコ、韓国との対戦となるコンフェデレーション杯が気になっているようです。なおオーストラリア代表の今後の日程は、4/11にアメリカ領サモア、4/14にフィジー、そして4/16にサモアとの対戦となります。
<01.4.9> 柏戦の感想をもう少し続けます。この試合で目立ったのは、何と言っても選手達の頑張りでした。広島フットボールや中国新聞にも書かれていましたが、特に10人になってからの必死の戦いぶりは本当に感動もの。数的不利を気迫でカバーしようと言うわけか、「負けない」と言う強い気持ちが選手達全員の背中からオーラのように立ちのぼっていました。
特にこの日初めてコンビを組んだ奥野、トゥーリオ、八田のDFラインは素晴らしかった、と思います。立ち上がりこそマークやポジショニングに迷いもあったように見えましたが、慣れて来るに従ってほぼ完ぺきな守備を披露。トゥーリオは相手との競り合いからカバーリング、そして間一髪のクリアと八面六臂の大活躍。マーク相手の黄善洪にもほとんど仕事をさせませんでした。トゥーリオはこの日のフル出場でA契約の条件(450分以上出場)を満たしました(たぶんこれは今季Jデビューした新人で初)が、それにふさわしい素晴らしい働きでした。
また奥野はさすが長年にわたってチャンピオンチームの最終ラインを支えてきたベテランです。DFのリーダーとして若い二人を常に励まし、ほぼ完ぺきなラインコントロールを見せ、大野のスルーパスを何度も察知してオフサイドを取っていました。また、試合前のコールに気づかないぐらい緊張していた八田を促して手を振ってくれたり、試合終了後の挨拶でも落ち込んでいたイレブンを励ますようにただ一人サポーターに手を振ってくれたり。開幕から3試合は全く出番がなく、練習でもずっとBチームで苦しい思いもしていたかも知れませんが、まだまだ死んでいないどころか、今後も貴重な戦力として活躍が期待できることが分かりました。
そして、この日が初先発だった八田です。昨年加入した新人7人はいずれもU-19代表候補以上の経験があって「スーパーセブン」と呼ばれていましたが、ずっと怪我をしていた中山を除いてもっとも影が薄かったのが、この八田でした。サンフのDFにはポポヴィッチ、上村という大きな壁があり、それに続く川島がいるうえに今季から奥野が加入。更に新人トゥーリオにも抜かれてDFとしては5番目か6番目の選手ではないか、と見られていました。実際練習では常に叱られてばかりいたそうで、その潜在能力の高さを実戦で披露できるのはまだまだ先のことだろう、と思っていました。しかし、この日の八田は違いました。最後の最後にマーク相手の加藤に点を取られてしまいましたが、それまではほぼ完ぺき。そこまで1本もシュートを打たせず、西野監督に2番目に交代を決意させたと言うことが、いかに加藤に仕事をさせていなかったかの証明になるのではないでしょうか。そしてその後は交代で入った北嶋を完封(シュートゼロ)。更に局面、局面ではマークの受け渡しやカバーリングもきっちりとこなして、「戦術面での不安」と言うのは全くの杞憂であったことを示しました。彼の場合、おそらく最大の問題は精神面で、集中力を極限まで高めてプレーすれば十分にやっていけることを、この試合で証明できた、と思います。次のゲームからは上村が出場できますし、また月末にはポポヴィッチも川島も戻ってきます。ですからこの活躍でレギュラー獲得、とはまだまだ行かないとは思いますが、このゲームでのプレーはきっと大きな自信になったと思います。いつまでもサブでとどまるものではないし、U-20代表だってまだまだ可能性はある。そう考えて、今後の練習に励んで欲しいと思います。
ともあれこの柏戦は、最初から苦しいゲームになることは分かっていて、実際に苦しいゲームでした。そこで勝ち点獲得までもう一歩のところまで行きながら果たせなかったのは、非常に残念でした。しかしそこで見せてくれた選手達の熱いハートと、代役として出た選手達のパフォーマンスは大きな収穫だった、と言えるでしょう。昨年まではこういうゲームをしてもなかなか次につながらず、期待を裏切ってくれることが多かったのですが、次の福岡戦では絶対そういう事の無いように、札幌戦や柏戦を上回るパフォーマンスを見せて欲しい、と思います。
<01.4.8> 昨日の1st stage第4節、柏レイソルとの一戦は、延長後半9分まで粘り強い戦いをしたものの不運なゴールで敗れました。
この日の先発メンバーは、八田がJリーグ初スタメンを果たして次のような感じ。
         下田

   トゥーリオ 奥野  八田

駒野     沢田  桑原     服部
(→森崎和53分)(→森保61分)

  藤本     久保     高橋(→梅田63分)
         (→大木106分)

SUB:加藤
奥野が最後尾に余り、トゥーリオが黄善洪、八田が加藤をマンマーク、そしてその前は沢田と桑原がケアすると言う感じで、札幌戦と同じ3-4-3だとは言え実質的には5-2-3。7人で守って3人で攻めるという、まるで昨年までを思い出すような戦い方でした。そして始まってみると、案の定ゲームは序盤から一方的な柏のペース。ぽっかりと空いた中盤のスペースを自在に使われ、何度も波状攻撃を受けます。こちらがボールを奪っても預けるところがなく、前線に向かってポーンとボールを蹴り出すのみ。パスが3本つながる事すらめったにない状態で、前途多難を予想される立ち上がりでした。
しかしあっさり先制点を奪ったのは逆に広島だった、というのがこの日のサッカーの神様の第一の悪戯でした。前半6分、右サイドの深い位置からのFKを奥野が蹴ります。ファーサイドに流れたボールを受けた服部が相手選手を振り切ってペナルティエリアに侵入し中央に鋭いクロスを入れると、そこに詰めていたのが藤本。難しい体勢から左足でゴールに押し込みました。
これでますます穴に閉じこもるように守りを固めるサンフ。柏は何度も決定的チャンスを作りますが、しかしシュートの不正確さと下田のファインセーブ連発で凌ぎます。前半40分、ここでサッカーの神様は、今度は広島に試練を与えます。藤本が2枚目のイエローカードをもらって退場。藤本のイエロー1枚目は確かに安直なファウルでしたが、2枚目はとてもイエローに値するとは思えないプレーで、これで完全に「攻める柏、守る広島」と言うかたちになってしまいました。後はどこまで集中力が続くかの勝負か、と思われた戦いがついに切れてしまったのが後半13分でした。右サイドを突破した薩川から入ったクロスに、加藤がフリーで頭で合わせはボールは無情にもゴールへ。北嶋への交代のボードが既に出されていた加藤に、最後の仕事をされた形となりました。
これで攻めるしか無くなったサンフ。失点の5分前に中盤に入った森崎和、右サイドに回った沢田を起点に攻めの再構築を図ります。攻める気持ちが出てきたせいかボールを落ち着いて繋げるようになり、数的不利を感じさせない対等の戦いを展開します。しかしサッカーの神様は、ここでも広島に試練を与えます。後半16分、森崎和のスルーパスで抜け出そうとした沢田がペナルティエリア近くで潰されると、足に違和感を感じてリタイア。急遽森保が右サイドに入ることになります。森保は不慣れなポジションで柏の多彩なサイド攻撃に対応して奮闘しますが、しかし右からのスピードに乗った攻めができなくなります。更にヴァレリー監督は、電池切れとなっていた高橋に代えて梅田を投入。この梅田のポストプレーと久保の突破で、サンフは何度もチャンスを作ります。前半はゴールを含めても2本しか打てなかったシュートも後半は10本。前線からのプレスも復活して、鋭い攻撃で柏ゴールを脅かします。しかし、攻められることはカウンターを得意とする柏にとっても望むところ。1人少ないためどうしてもできてしまう広島の薄いサイドを突いて、何度も決定的なシュートを放ちます。しかしこれは全員の気合い満点の守備と下田の奇跡的なセーブ連発で凌ぎます。どちらが勝っても不思議ではないというような、そんな展開の中、延長後半に先にチャンスを迎えたのはサンフでした。右サイドを突破した森崎和が倒されて、いい位置でFKを得ます。森崎和の速く、鋭いボールはゴール前に詰めていたトゥーリオの前にこぼれ、決定的なチャンス到来か、に見えました。が、一瞬のトラップの乱れは柏DFが見逃さずクリア、そしてカウンター攻撃につなげられます。疲れた足を引きずるようにして必死でゴール前に戻るサンフの選手達。しかし、人数の少なさは如何ともしがたく右サイドの渡辺光をフリーにしてしまい、低く鋭いクロスを入れられます。そしてこの日のサッカーの神様は、最後にまたもや広島に意地悪をします。このクロスが、ゴール前に詰めていた田ノ上の腰のあたりに当たって一直線に広島ゴールへ。意表を突いたシュート(あれがシュート、と言えるならば)に、さすがの下田の両手も触れることができずボールはネットへ。114分間粘りに粘ったサンフの選手達にとっては、何とも残酷な幕切れとなってしまいました。
これで4試合を終えて1勝3敗となりましたが、昨日は下位チームが軒並み敗れた(市原のみがVゴール勝ち)ため順位は変わらず11位。これは良い成績だ、とはとても言えませんが、しかし対戦相手が鹿島(現時点で9位)、磐田(1位)、札幌(3位)、柏(6位)と上位チームばかりだったことを考えれば決して悲観するような結果ではない、と思います。次節から相手は福岡(10位)、横浜M(16位)、FC東京(14位)、市原(15位)と下位チームが続きます。ここでこれまでの戦いで見えた弱点を修正し、しっかりとした自分達のサッカーを確立すること。そして一戦一戦を大事に戦うこと。それが、今後につながる道だと思います。
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