5/13〜5/19のSANFRECCE Diary



<01.5.19> 今日のヴェルディ戦のハーフタイムプレゼントは、久保選手50ゴール記念のサインボールと「選手おはよう目覚まし時計」です。サインボールは久保選手が50ゴールを決めたセレッソ戦で使用した試合球だそうで、当選数はわずか2個。当たったら凄い貴重品になりそうです。また目覚まし時計は久保、上村、下田、藤本、森崎兄弟の声がアラーム代わりに鳴るもので、こちらも結構貴重な品、と言えそう。各選手5個ずつの25個が当たります。ご応募は入場時に配布される紙の裏に必要事項を書いてスタジアムの応募箱へ。セレッソ戦の紙でも応募できますので、先週も観戦した方はぜひお持ちください。今日のキックオフは広島スタジアムで午後3時から。テレビ中継はRCC中国放送が森山佳郎さんの解説で生放送。またBSも深夜1時から録画放送します。(スカパーはch121で21日(月)19:30より。)今日も広島地方は好天に恵まれそうですし、駐車場は混雑が予想されますのでなるべくバスなどでお越しください。
<01.5.18> 4月中に一度も勝てなかったチームが、5月に入って全勝。昇り調子で迎える中断前の第10節、迎えるのは4連敗中の東京ヴェルディ1969です。
ここまでのヴェルディの成績は、
東京V ■1-2□ F東京 【V】三浦、【F】呂比須2
東京V □2-1■ 鹿島  【V】石塚、米山、【鹿】小笠原
東京V ●1-2○ 清水  【V】西田、【清】横山2
東京V ●0-2○ 札幌  【札】ウィル、播戸
東京V ○1-0● 柏   【V】西田
東京V ●0-1○ 福岡  【福】山下
東京V ●2-3○ 横浜FM 【V】永井秀2、【横】永山、上野2
東京V ●2-4○ 浦和  【V】永井秀、三浦、【浦】トゥット2、永井雄、田中
東京V ●1-2○ 市原  【V】武田、【市】崔、林
総得点10はリーグ12位ですが、失点17はリーグ最下位。特に試合開始早々の失点が多いと言うことで、前節は守備重視の布陣でスタートしながらやはり12分に点を奪われています。逆にサンフレッチェはここまで9試合中6試合は先に得点しており、特に勝った4試合は全て先制しています。ぜひとも先に点を取って、主導権を握ってゲームを進めたいところです。
サンフレッチェのメンバーですが、前節出場停止の森保が戻ってきます。従って市原戦の布陣に戻すか、あるいはC大阪戦のメンバーを踏襲するかの2つの選択肢があるでしょう。
       下田

   上村   ポポヴィッチ
駒野            服部

    桑原    森崎和

       コリカ

 藤本          高橋
       久保

SUB:加藤、奥野、トゥーリオ、森保、梅田
セレッソ戦では後半かなり押し込まれましたが、それは後ろを厚くする布陣にして守りに入ってしまったから。前半は本来のポジションに入った森崎和が何度もボールに絡み、沢山のチャンスを作ってリズムが良かった事を考えれば、次もボランチで使って欲しい、と思います。森保の投入は、中盤の運動量が落ちる後半からが良いのではないでしょうか。また前節、今季初出場してVゴールに絡んだ森崎浩も、どんどん使って欲しいところ。このメンバーだとサブに守備的な選手が多いので、奥野の代わりに森崎浩を入れた方が良いかも知れません。ヴェルディはキープレーヤーの三浦淳宏が出場停止ですが、しかし前節は10人になってから攻めの姿勢を取り戻して一度は同点に追いつく粘りを見せています。個々の選手の技術には高いものがありますし、決して侮らず自分達の力を全て出し切って、「勢い」を保ったままで中断に入ってほしいと思います。
<01.5.17> 昨日の中国新聞によると、サンフレッチェは今年3月期決算で黒字へ転換したことを久保社長が明らかにしたそうです。ベテラン選手の放出やボランティアスタッフの協力などにより経費を削減した結果、経常損益が前期4,300万円の損失から1,900万円の黒字となったとのこと。昨シーズンは1試合当たりの平均入場者数は8,865人と一昨年を7.9%下回りましたが、「地域のバックアップが結果に結びついた。入場者数が同水準でも利益が出る体質ができた」と経営効率の改善がこの結果に結びついたことを強調。「後は成績が上がれば入場者数も増え、利益ももっと伸びる」と選手の頑張りに期待する言葉を述べていたそうです。久保允誉氏が社長に就任して3年。その間に選手の若手への切り替えを進めただけでなく、試合ごとに様々なイベントを行うなど営業の「体質改善」も行い、多くのスポンサーの協力を得て97年には1試合平均6,553人まで落ち込んでいた観客動員を9千人前後まで回復させてきました。今年は昨年度を5%下回っているそうで、Jリーグ全体ではかなり増えていることを考えるといささか寂しいものがありますが、それはこれまで広島スタジアムでのゲームが多かったことと天候に恵まれなかったことが大きかった、と思います。選手が熱いゲームを見せてくれればその気持ちは必ず観客席にも伝わるもの。ここからは選手、サポーターがいかに頑張るか、そしていかに盛り上げるかにかかっているのではないでしょうか。
<01.5.16> 大分トリニータは昨日、成績不振のため石崎信弘監督の解任を発表しました。石崎氏は広島県の出身で、モンテディオ山形の監督などを経て一昨年より大分の監督を務め、2年連続で僅かの差でJ1昇格を逃していました。今年は外国人選手を総入れ換えするなどして新たなチーム作りでJ1昇格に賭けていましたが、これまで11試合を終えて6勝5敗で7位。フロントは「ショック療法」として今回の解任を決定したのだろうと思います。また大分は監督解任と合わせて後任人事を発表し、サテライト監督の小林伸二氏が代行監督として指揮を執ることになりました。小林氏は島原商の出身で、大商大を経て83年から90年にかけてマツダサッカー部に所属。その後サンフレッチェのコーチ、ユース監督、スカウトなどを担当し、昨年は福岡のサテライト監督を務めて今年から大分に在籍していました。現在7位、とは言えシーズンはまだ1/4を過ぎたばかりで、首位との勝ち点差は6。まだまだこれから、と思っていたところだったので大分ファンはかなり衝撃を受けているようですが、なんとか小林氏を中心にチーム一丸となって頑張ってほしい、と思います。
<01.5.16> 一昨日日本サッカー協会はフランスに遠征するU-20日本代表22人を発表し、サンフレッチェからは森崎兄弟と駒野の3人が選出されました。今回選ばれたのは、
【GK】藤ヶ谷(札幌)、黒河(清水)、岩丸(神戸)
【DF】池田(清水)、茂庭(湘南)、那須(駒大)、中澤(柏)、井川(G大阪)
【MF】森崎和、森崎浩、駒野(広島)、石川、田中(横浜FM)、根本、青木(鹿島)
    山瀬(札幌)、永井(柏)
【FW】前田(磐田)、飯尾(東京V)、佐藤寿(市原)、田原(横浜FM)、大久保(C大阪)
代表候補に選ばれていた八田、松下は残念ながら落選。広島フットボールによると八田はキャンプ中に「もっとできるだろう」と言うことを言われていたそうで、やや期待に応えられなかった、と言うことなのかも知れません。U-20代表は5/19に集合してフランスに出発し、5/25から行われるトゥーロン国際トーナメントに出場。ポーランド(5/25)、フランス(5/27)、ポルトガル(5/29)と対戦し、勝ち残れば6/2まで試合を行って帰国する予定です。
<01.5.16> オーストラリアサッカー協会は一昨日、コンフェデレーション杯の登録メンバー23人を発表し、サンフレッチェからはポポヴィッチ、コリカが選出されました。また元広島のフォックス(ウェストハム)、A・ヴィドマー(アデレード・シティ・フォース)も選ばれています。メンバーを見ると、ヴィドゥカ、キーウェル(ともにリーズ・ユナイテッド)、アゴスティーノ(1860ミュンヘン)等、重要な選手の何人かは招集できなかった模様。メキシコ、フランス、韓国相手にどれだけやれるのか、注目です。
<01.5.15> 先週発売の「紫熊倶楽部」Vol.33の表紙は高橋選手。「屈辱は、無駄じゃない。」と言う8ページにわたるインタビュー記事が読みどころです。昨年、リーグ戦で全くゴールがあげれなかっただけでなく、試合にもほとんど出れなかった「屈辱」。しかし、その苦しさも「あの時ほど、追い詰められたことはありませんでした。あの時と比べたら、去年の苦しみなんて...」と言います。その経験とは、高橋が帝京高3年の頃の事。強烈なプロ志向を持っていながら冬まで全くオファーが無く、進路が決まっていなかったその頃、彼は選手権でのアピールを決意します。更に利き足である右足を捻挫をするという試練を与えられますが、しかし強い決意はついに怪我をも克服し、プロ入りを勝ち取ったのでした。この、高橋の「プロとしての原点」があったからこそ、昨年の屈辱から立ち直ることができたと言う、その軌跡を追う記事となっています。前号の藤本選手に続いて、読みごたえ十分の内容でお勧めです。
この記事に続くのは「立ち直ってくれ!サンフレッチェ」と言う緊急企画。ちょうど最下位に転落した横浜戦の直後に集められたサポーターとジャーナリストからの熱いメッセージが12件、寄せられています。(因みに私の妻と息子のメッセージも載っています ^_^;)この他、横浜戦、FC東京戦、市原戦のレポートやC大阪戦、東京V戦の展望など。1冊350円で、広島県内の各書店やVポイント、新宿の「ゆめてらす」等で発売中です。
<01.5.14> 昨日行われたサテライトの大分戦は、2-3で敗れました。オフィシャルホームページ、及び@niftyのサンフレッチェ会議室の書き込みによると、メンバーはGK:林、DF:川島、八田、河野(→西嶋64分)、宮崎、MF:松下、李、山形、FW:大木(→吉田45分)、中山、寺内(→梅田45分)。対する大分はGK:小山、DF:金守、前田、西川、MF:梅田、金本、浦本、松橋、FW:船越、高松、竹村。得点は70分に吉田(広島)、72分に松橋(大分)、76分に山形(広島)、80分に高松(大分)、そして89分に和田(大分)でした。全体的に大分の方が良く動いてペースをつかんでいたそうで、サンフのパスは思うようにつながらず、スリートップは起点になれずでなかなか攻めの形が作れなかったそうです。後半から大木、寺内に代えて梅田と吉田を投入し、続いて怪我をした河野に代わって西嶋を入れます。これに伴い川島がCBに、李がSBに下がります。先制点は後半25分で、松下の蹴ったCKを吉田が頭で押し込みました。しかしそのすぐ後にゴール前の混戦から松橋に決められて同点。更にその直後、右サイドへの松下の展開から李が突破してクロス。これを山形が決めて勝ち越しましたが、その後に2点を奪われての逆転負けだったそうです。
<01.5.13> リードを奪い、追いつかれ、突き放しては追いつかれる。歓声と悲鳴が交錯した昨日の広島スタジアムでしたが、最後は上村のVゴールという最大の歓喜で締めくくることができました。
森保が出場停止となった第9節は、森崎和がボランチに入って次のような布陣でした。
       下田

   上村   ポポヴィッチ
駒野            服部(→奥野91分)

    桑原    森崎和

       コリカ(→森崎浩70分)

 藤本(→梅田74分)   高橋(→トゥーリオ65分)
       久保

SUB:加藤
好天に恵まれた昨日の広島地方。キックオフの午後4時でも強い日ざしで運動量が心配されましたが、昨日のサンフレッチェは立ち上がりからアグレッシブでした。森崎和、コリカらが良く動いてこぼれ球をことごとくカット。そして高いキープ力とパス出しでリズムを作って何度もセレッソゴールに迫ります。序盤からワンタッチのパスをつないでセレッソディフェンスを翻弄。立ち上がりに藤本がペナルティエリアに侵入してゴールを脅かしたのを手始めに、12分にコリカ、15分に森崎和、19分に久保、21分に藤本と何度もシュートを放ちます。そしてようやく先制点を奪ったのは前半24分でした。上村がドリブルで持ち上がって藤本へクサビのパスを入れると、藤本は振り返りざまにゴール前にボールを入れます。ここに走り込んでいたのが久保。ゴール前を右から左に斜めに横切るようにボールを追うと、DFとGKが身体を寄せるのも構わず強引に左足でシュート。自身50ゴール目のこの先制点は、Jリーグ通算7000ゴール目の記念すべきものとなりました。(サンフレッチェの選手の記念ゴールは97年5月3日の高木選手(通算3500ゴール)に次ぐもの。)
ようやく奪えたこの1点で波に乗れるか、と思われましたが、しかし展開は逆でした。先制点のわずか2分後、最も警戒しなければならない選手によって同点に追いつかれます。右サイドに出たボールに盧が反応しますが、サンフの選手はこれをオフサイドと見て一瞬足が止まります。そこで盧は余裕を持って中央に鋭いクロス。ここに、マークに付いた上村よりもわずかに早く前に出た森島が身体をひねるようにしてヘッドでゴールに叩き込みました。広島フットボールによると下田は「あのシュートに反応できないのは、キーパーとして情けない」と語っていたそうですが、それよりもDFが一瞬集中を切ってしまったこと、そしてその隙を見逃さなかった盧、森島のコンビの技術の高さにやられた、と言う感じでした。
その後は何度か攻め込まれるシーンもあったものの、全体としては広島ペース。久保のシュート、森崎和のドリブル突破、藤本のバーに当たったフリーキック(なんと3試合連続!)などなどいつ2点目が入っても不思議ではない状況。逆にセレッソは岡山が怪我で下がってしまったこともあって「早く前半が終わってほしい」と言う気持ちがありありでした。崩れそうで崩れないセレッソの守備。先週はこちらが堪え忍ぶ展開で後半突き放しましたが、それと逆の事が起きるのではないか、と嫌な予感を感じながらの前半終了の笛でした。
しかし後半、先に点を奪ったのは広島でした。開始早々の藤本のフリーのシュートこそ外れてしまいますが、そのすぐ後の後半4分、コリカが魅せます。コリカは左サイドハーフライン付近で相手ボールを奪い、高橋に出したボールをリターンで受けるとドリブルを開始。久保とのワンツーで完全に抜け出し、最後は必死で戻るセレッソのDFを嘲笑うかのようにフェイントでかわし、最後はGKの股を抜くシュート。前節1ゴール1アシストの好調さを持続している事を示す素晴らしい身体のキレで、ようやくリードを奪うことができました。
しかし、これで必死さを思い出したセレッソが反撃を開始します。それに対してサンフは、だんだん足が止まってきてこぼれ球が奪えなくなります。またマイボールになった時の動きも無くなり、パスの出しどころが無くなってボールを取られて波状攻撃を受けます。セレッソは後半開始時に尹をボランチに入れていましたが、これに続いて後半16分には田坂を大久保に代える攻撃的布陣で攻め込みます。サンフは後半20分、高橋をトゥーリオに代えて3-5-2にシフトチェンジ。ゴール前の人数を増やして守りを固めようとします。しかし、この交代はどちらかと言うと失敗で、中盤を完全に支配されDFラインは下がる一方。トップの2人+コリカを残して他の7人がゴール前に固まって守ります。ヴァレリー監督はここでコリカに代わって森崎浩を投入します。ようやく出場が叶って元気一杯の森崎浩は、ドリブル突破からミドルシュートを放つなど何とかリズムを変えようとします。しかし、その彼の一つのミスが、同点に追いつかれるきっかけとなってしまいました。左サイドからのCKをサンフレッチェがクリアし、これを更に森崎浩が蹴り出そうとします。しかし足に当たり損なったボールは高く上がって後ろに飛び(だったっけ?)、盧への絶妙のパスとなってしまいます。上がりかけていたサンフのDFは必死で戻りますが、盧の正確なクロスは盛田の頭にドンピシャで合います。このシュートはいったんバーに当たりますが飛びついた下田の裏に落ち、最後は斎藤に押し込まれてしまいました。
この後は攻め込むセレッソに対し、サンフは必死で守ります。特に足を痛めた服部と上村が、足を引きずりながら何とか身体を寄せます。前線の選手を3人代えてしまい、頼りの久保も足が攣りそうになった状態では攻め手はほとんど無くなりセットプレー頼み。動かない身体を何とか気力で鞭打って、ようやく延長まで持ち込んだ、と言う後半の戦いでした。
延長に入って交代枠が一つ使えるようになり、上村を代えるかと思えばさにあらず。状態がより悪かったのは服部の方だったらしく駒野を左サイドに、上村を右サイドに入れる布陣で再構築を図ります。延長入り前に入念なマッサージを受ける上村、そして久保。ほとんど電池切れ寸前だったこの2人の日本代表選手のハードワークが、最終的には勝利を呼び込みました。後半7分、失敗のリカバーに燃える森崎浩が左サイドをドリブル突破してクロスを上げます。このボールは相手DFにクリアされかかりますが、しかし走り込んでいた久保が右サイドに上がっていた上村に戻します。上村は「いいアイコンタクトができた」梅田に対してロングクロス。しかしアウトにかかったこのボールは梅田から離れるように、そして相手ゴールに向かってぐんぐん曲がり落ちます。これが飛び出そうとした河野の意表を突き、そのままファーサイドのネットに突き刺さりました。
これで3連敗の後の3連勝。勝ち点を11に伸ばして順位は9位になりました。ゲーム内容的にも前半の美しい攻撃、全て流れの中からの3つのゴールなど決して悪くはなかったと思います。特に暑い中、疲れも出てくる時にも「何とか勝とう」と言う気持ちが見えて、最後の上村のゴールはそう言う「気力」に対するサッカーの神様のプレゼントだったのかも知れません。ただ、広島フットボールや中国新聞にもあったようにまだまだ課題があったのも事実。この勝利で安心しないで、更に高いところを目指して欲しいと思います。
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